2012年04月10日公開|トヨタ
現行プラドとにかくでかい!
しかも202最悪・・・
新車でご購入されてご納車前にディーラーが引き取り納車を弊社にされての施工です。
冬季はお乗りにならないとのことで、長期お預かりでの施工なのですが、
なぜか話は2月末ご入庫の予定で仕上がりは4月までにご納車となってしまっています・・・
店長、長期預かりは3か月以内施工完了日指定なしでは?
しかしお受けてしまったこと“どうするの”と言ってみてもしょうがない、
「こりゃー休みなし、毎日夜なべは覚悟だわ!」
と腹をくくっていたところ、お客様から緊急連絡・・・
「ディーラーで作業中にドアエッジ塗装を剥いでしまったようなので補修で予定変わります・・・」
との連絡。
連続施工は当然無理ですが、1日でも日程は欲しいところこれは大問題!
数日が過ぎ補修完了とのことでディーラーが持ち込んでこられましたが、すでに工程は埋まっているために施工着手は不可能。
そこへお客様が来店。
補修後の現車確認は初めてとのことで補修箇所などを点検されているとき、
「ちょっと見てください、ドアエッジ補修したはずのところ白くなっているんですけれど?」
呼ばれてみてみると確かに白い・・・
しかし周りとは段差はないので塗装はされている?
なぜ白いのかと、シンナーやシリコンオフで拭いてみても変化なし。
もしかして色入れていないでクリアー吹いた?
取りあえず購入したUグループのトヨタ販売へ事の次第をお客様が報告。
お客様とディーラーの話し合いの結果塗装補修を弊社が手配することとなり、その日のうちに板金工場へ入庫。
その翌日板金工場からTEL、
「塗装のための下地作ろうとしてポリッシャー掛けたら白いの取れちゃった?」
「何が付着していたのかはわからないけど問題は無いよ!」
これで済んでよかったけれど、作業終了確認や出庫確認してないの?
さすがにこの連続の不祥事にトヨタも大慌て・・・
しかし店長・工場長までもが弊社と板金工場とお客様のところを謝りまくる低姿勢さには私も頭が下がりました。
其の後のトヨタさんの対応も非常によく、お客様も納得の上トヨタとの和解が成立しました。
人が行う作業・確認ですからミスはつきものですが、
問題はそれをいかにスムーズに誠意をもって対応するか、非常に勉強になりました。
そんなこんなでますます予定は大狂いのところにお客様から、
「コーティングの後に電装関係で電装屋さんに入庫するはずだったので、予定がずれてしまって施工着手が無理ならその間に電装をやっちゃいましょう。」
「そうなれば、4月までの施工完了でなくてもいいですから!」
この一言天の声!
しかし電装屋さんが今度は大はまり・・・
御客様のご要望どおりにするには基板からの製作!
また刻々と時間だけは過ぎていきます。
弊社の施行日程は通常予約の施工車輛がスムーズの上がり始めたので工程に余裕が・・・
電装屋さんにご無理をお願いしなんとか早めにあげていただきました。
ありがとうございます!
持つべきものは仲間ですねー
いよいよ施工開始です。
すでに20インチの大径ホイルと扁平タイヤが装着されています。
最近はこのような本格的オフローダーであってもこのようなドレスアップになってきたようです。
ハマーの流行くらいからの傾向でしょうか?
私もオフローダーはサファリ・FJ40・CJ5・J37・ランクル60などを乗り継いだ時代もありましたが、いずれもバリバリのオフローダーだったのでこの手のドレスアップ4駆は全く判りません。
これも時代の流れなのですかねー
車高も以上に高いような?
昔の4駆はリーフスプリングが主で、シャックルなどで車高を上げたりしていたので、パーツ変更されていれば一目瞭然でしたが、今のようにコイルスプリングとなると色がノーマルと違わない限りパーツを見ても改造されているかはなかなかわかりません。
しかしこれはノーマルではないでしょう!
ま、確かにインテリアを見ても泥んこの中を走り回るような作りではありません。
完全にシティユースですね!
ただしトヨタといえどもさすがにこの手の車はスイッチごちゃごちゃとはなっていません。
非常にシンプルで機能的です!
ただし質感はトヨタの常として特にプラスチックはダメですねー
今のようにトルセン式センターデフなどが出る前のトヨタの電磁式フロントハブは恐ろしい代物でした・・・
オフロードクラブに属していたころ仲間がランクル70で約30度のヒルダウンをしているとき、突如フロントハブの電磁ロックが解除され2WD状態に・・・
こうなると車はトラクションを失いまっさかさまに谷下に滑り降りていきます。
幸いにもクラツシュはしませんでしたが、見ているほうも相当の冷や汗ものでした。
後日ディーラーで点検してもらっても異常無し!
おそらく過負荷でロックが外れたのでは?
これでは本格的オフローダーではないでしょう・・・
当然今のものは改善されそのようなことはないでしょう、ましてはセンターデフもある事ですし。
しかしあの時以来トヨタのハイテク4駆システムは信用できません!
シートもこのお車は革張りで、シート表皮は本革が使用されています。
国産車の革もだいぶ良くはなっていますが、問題は内部のスプリングやスポンジの耐久性です。
残念ながらまだまだ国産車のシートは欧州車の域には程遠いのが現実です。
使用限界を10年とみるか20年とみるかの違いもありますし、遠出としての走行距離も日本と欧州では数倍の違いがありますから、根本的にシートに求められるコンセプトに違いがあります。
社外マフラーの4本出しに交換されています。
お金かけまくっています・・・
独身ではないのにこんなにお金使っても怒られないの?
このマフラーかなりの低音で、音量も結構すごいです!
100㏈越えているような、車検通らないのでは?
音質的にはアメリカンV8に似ている感じです。
カッター部分と太鼓が見える位置にありますから、
汚れや錆びが目立ちますのでマフラーガラスコーティングを施工しました。
耐熱ガラスコーティングですので、剥離の心配はほとんどありません!
最近新車のお車では、
このようにドアカップへのペイントプロテクションフィルムの施工が定番商品となりつつあります。
現在の使用フィルムはエクセペルのエクストリームを使用していますが、ルーマーのころと比較すると格段に意匠性は向上しています。
また3次曲面への追従性も向上しましたので、糊斑等も起こりにくくなっています。
なによりも施工が楽になった!
最近では輸入車だけでなく国産車でもドアカップのプロテクションフィルムの設定も出始めているようですが、使用フィルムがほとんど3M製のため意匠性はあまり期待できませんし、
耐久性でははっきり言って問題外です。
今までご入庫いただいてきた202の新車としては程度は中間ですかね!
ただ面積が半端ないぶん苦労するのは目に見えています。
膜厚は127μとトヨタの中では比較的厚いようです。
極端に傷が多かったわけではありませんでしたので、面積の大きいことを別とすればスムーズに202としては磨きは進行いたしました。
研磨膜厚も3μと、新車としては標準的研磨厚です。
しかし問題が・・・
コーティングまで作業は終了し、プロテクションフィルムのドアカップの施工を行っているとき発見してしまいました、磨き残しの傷・・・
もしやと思い工場の外へ車をだし太陽光で確認すると、
磨き残しの傷のほかにオーロラ傷も・・・
水銀灯から延びている光の線、これがオーロラ傷の存在を表しています!
店長、完全な確認不足ですよ!
フィルム施行中に気が付かなければこのまま納車されていたことになります。
なぜこのようなことが起こったのか、再発防止はどうすればいいのか?
磨きの際には通常使用しているメタルハライドではなく調色用HIDを使用して念を入れて磨いていたのですが、照射角度と確認角度があっていなかったための見落としがあったと思われます。
また施工途中で撮影している写真を再確認していれば、写真でも確認できていたはずです。
最大の原因は、
鼻から標準施工が目白押しの状態でお客様の要求される無理な施行日程を安請け合いしてしまい、なんとかその工程を守ろうと過労状態で夜なべしたことにあると思われます。
体が疲労限界になれば必然的に目も疲労して極端に視力は落ち込みます。
更に私も過去に経験がありますが、精神的に追い込まれることにより脳が傷を見ることを拒絶し始めます。
見てしまえば磨き直さなくてはいけなくなるので、自己防御が働くのだと思われます。
考えられるのはこのような原因ですので、
再発防止の最大の改善策は無理な工程での施工を避けることでしょう!
また濃色車の場合はコーティング施工前には太陽光による確認も必ず行う必要があります。
発見した以上はこのまま納車というわけにはいきません!
磨き直しです・・・
コーティング施工間もないのでまだコーティングは完全硬化していませんから、磨き落とすことはそれほど手間はかかりません。
オーロラ傷も最終磨きの傷の置き換えの甘さから出ている物なので、何とか2日間で再施工することができ納車予定までには再施工は終了することができました。
これは久々にかなり危ないパターンに陥るところでした。
確認・注意・休憩これは大事ですね!
TOYOTA トヨタ ランドクルーザー プラド TX Lパッケージ
コーティング終了
危機一髪でトラブル回避ができたことは幸いでした!
この間複数のお客様が来店され、施工完成しているこちらのお車をご覧になられましたが、当然誰一人そのようなオーロラ傷が残っていることにはきずきませんでした。
しかし我々はプロですから、お客様とは違う観察眼で確認できなければいけません。
言い訳がましいかも知れませんが、人のおこなうことですから100%の完璧はほとんど無理でしょう。
しかしそれに向けて精進努力を続けなければなりません。
失敗は大きな宝物です!
気づけたということは、対処改善の方法も考えることができます。
一つの失敗を10の成功に結び付けることができます。
当然失敗ミスがないことに越したことがないのは当然ですが・・・
この後奥様のお車も施工させていただきます。
またしても202ですので、今回の失敗を繰り返さないよう糧として施工いたします。
しかしうちはなぜ黒のお客様が多いのか?
信頼いただいていることは大変うれしいのですが、精神・体力的にはかなり追い込まれます。
此処で人員も体制が変わりますので、失敗のない施工を行うためにもご予約のお受け方も考えていかなければならないでしょう。
まずは利益よりも御客様のご満足!
基本に立ち返ります。
車輛クラス:クラスX-1
施行コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリッド ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+マフラー・ガラスコーティング+エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所)
施工料金:166.068円税込(お持込お引き取り割引-10%・長期お預かり割引-20%・新車割引磨き-10%・濃色車割増磨き+10%・ソリッド割増磨き+10%・耐スリ塗装割増磨き料金改定前ご予約のため適応外 適応)
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