2012年06月02日公開|メルセデスベンツ
現行モデルでは珍しく紺色タンザナイトブルーですが、
現在のカラーラインナップにはなくなった色ですので、こちらのお車も長期在庫車だと思われます。
W204型となりプレスラインがかなりエッジの効いた形となったことで、W203型まではオーソドックスな色であったのが一気に人気がなくなったのではないでしょうか?
同じように今までは圧倒的人気を誇っていたオブシディアンブラックもW204型からはかなり見かけなくなりましたから、デザインにより色の好みも変わってきているようです。
たしかに現行モデルではC・Eクラスでは淡色系の車が目立つような気がします。
時代が景気低迷など暗いイメージが強いので、反発的に明るい色が好まれるのかも?
先月施工のAクラスで触れたシフトノブですが、
やはりCクラスと共用のようです。
E・Sクラスからシフトノブが消えたので、A・B・Cが共用になったようですが、これがメルセデス流コストダウンなのでしょう。
A・Bクラスは儲けもの!
やはりCクラスとなると一気に高級感が増してきます!
基本デザインはさほどAクラスと違いはありませんが、ちょっとした形やメッキの使い方でかなり印象は変わるものです。
ただし最近のメルセデスの傾向として、
レクサス並みにスイッチ類が増えてきているのは歓迎できませんが・・・
この傾向は欧州車でもCセグメントから上ではメーカーを問わず増えてきているようです。
先日もあるお客様が、
「BMWは嫌い、内装がそっけなさすぎる・・・」
とおっしゃっていましたが、やはり日本人はゴテゴテ内装・スイッチてんこ盛りが好きな傾向はいまだに変わらないようです。
やはりベンツの素晴らしさを代表するのがシートの作りです!
構造的な部分で言えばまず長距離運転で腰が痛くなることはありません。
弊社のお客様の中で数人の方が、国産車の純正シートでは腰が痛くなるからとの理由で、レカロ等に換装していらっしゃいますが、輸入車ではそのようなことは聞いたことがりません。
表面素材の耐久性でも、ベンツは10万km越えのお車は珍しくありませんが、ファブリック素材のシートでもまず破れなどを起こしているお車はありません。
実際私の足車W124もファブリックシートですが、23年20万kmに到達していますが、まったく表面的傷みはありません。
ただ高いだけではなく、それなりの理由があるということです!
やはり長期在庫車でしょうね・・・
全面的に傷が見うけられます。
ただし先日のプリウスaのようにこれが新車?
というようなレベルの訳ではありません。
メルセデスの場合新車納車の前に納車磨きという作業をPDIもしくはディーラーで行いますが、このお車はコーティングを行うことが解っていたのでその作業が省かれているからです。
さすがにメルセデスの威信にかけて、ヤナセでもシュテルンでもこの状態で、
「長期在庫車ですから・・・」
とは納車はされません。
ましてや、
「○○○の車はこんなものです!」
などとは口が裂けても言えませんからね!
とはいえこれはかなり磨きごたえはありそうです・・・
磨き前膜厚は最近のベンツにしては厚めの138μ、納車磨きがされていないためでしょうか?
硬い塗装なので、ここまで傷が多いと結構磨き込むには根気がいります。
ただし無茶な磨き方さえしなければ、
磨きで傷を入れていくことが無いので安心して磨くことができるのがメルセデスの特徴です。
これは同じドイツ車でもBMWはほぼ同じ感覚ですが、アウディ・VWとなるとちょっと違ってきます。
塗装硬度的には同じようなものでしょうが、微妙な塗料の材質の違いなのか、熱の入れ方を調整しながら磨かないと傷が入りやすい印象があります。
輸入車と国産車の傷の磨き取りに関しての最大の違いは、バンパーなど樹脂部分の塗装に付いた傷の磨きとれ方です。
国産車は樹脂部分の深い傷はほとんど手に負えませんが、
輸入車の場合にはボデイと同じように傷の処理が可能です。
これは塗料の違いよりも、材質・塗装方法・下地処理などの違いによるものの様な気がします。
当然こちらのお車もボデイと同じようにバンパーなどにもかなりの傷は存在していましたが、
ほぼ完ぺきに傷は処理することができました。
さすがに研磨膜厚は4μ削る必要がありましたが、残存膜厚で134μ確保されていますのでこの程度では全く問題はありません。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ C200
BlueEFFICIENCY コーティング終了
施工前はこのタンザナイトブルーの塗装色は何かパッとしない地味な印象が強かったですが、施工が終了してみるときれいな色です!
落ち着いた深みのある高級感が良い感じです!
ベンツのお客様には一番人気のマーベラス・フィニッシュですが、本当にベンツの塗装との相性が良く、最高の意匠性を醸し出してくれます。
ただし施工する側にとっては非常に施工しづらいコーティング剤で、意匠性の確保をするためには汗だくになりながらの拭き上げが必要です・・・
この仕上げ拭きのコツが意匠性の優劣の分かれ道となりますから、専用の蛍光灯を拭き上げ面に当てながらひたすらクロスで磨き上げていきます。
この磨き上げの手数が仕上がりを決定づけますから、手間を惜しむことはできません!
ただしこのコーティング剤残念ながら耐久性は望めませんので、1~2年ごとの再施工が必用となります。
ただし弊社で施工されたお車の場合であれば下地処理の磨きは必要ありませんので、傷さえなければ01コースでの再施工が可能ですのでそれほど高額のメインテナンスコストがかかるわけではありません。
高耐久にこだわられるお客様も多いですが、
5年間全くメインテナンスなしでは意匠性は施工直後の状態は維持は難しいでしょう・・・
其れには最低車庫保管という条件が必要です!
耐久性という考え方には3通りあると思います。
2.に関しては日常使用されている車や露天駐車のお車では、どんなに優れたコーティング剤でも物理的に不可能です!
1.のように経年劣化する中で、あくまで犠牲被膜としての残存性で妥協してコストをかけないで我慢するか、
3.のようにより施工時の状態を維持するためにある程度の段階でメインテナンスを行うか、
というような判断が必要となってきます。
残念ながら魔法の様なコーティング剤は存在しません!
すべてのコーティング剤にはメリット・デメリットが存在します・・・
ご自身が何を最優先して、何が妥協できるのかの判断がコーティング剤選びには必要です!
くどいようですが、すべての条件を満たすコーティング剤はありませんから!
車輛クラス:クラスM
施行コース:マーベラスフィニッシュ ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+ホイル・ガラスコーティング(前面のみ)
施工料金:97.650円税込(新車割引磨き適応外・輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨き+10% 適応)
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