2012年06月30日公開|トヨタ
久々のクラウンです!
やはり国産車の高級車というとクラウンですね!
今ではレクサスと答えられる方が多いでしょうが、私から見た場合レクサスよりはクラウンです。
たしかに価格的にはレクサスのほうが上かも知れませんが、高ければ=高級車となるわけではないと思います。
なぜクラウンこそが国産車の中の真の高級車と感じるか?
理由は価格以上の作り込がされていることです。
逆にレクサスの場合、
ブランド料が占める割合が高く車輛の内容と価格とのバランスが取れていないと感じてしまうのです。
ただしクラウンの昔から嫌いな部分もたくさんあります。
一番は電子装備てんこ盛り・・・
日本人の昔からの志向性として、装備がたくさんついていればより高級、スイッチがたくさんあればなお高級という薄っぺらな車価値観に合わして作られていること。
乗り心地は良いのですが、運転していてまったく楽しさがないこと。
其れに通じて、
シャーシー剛性足回りのセッティングなどが高速走行では全く欧州車と比較にならないレベルであること。
などと思っていましたが、ちょっと今のクラウンは違うようです!
ベンツのSクラスの様な作りです!
オーディオ装置が蓋により隠され、すっきりした作りとなっています。
ただしウッドは使われておらず、木目調となっていますがこれは価格帯的にはしょうがないでしょう。
シフトノブはなかなかスポーティーないいつくりをしています。
ただしこれが車体デザインとあっているかというとちょっと?
部分的にベンツのアバンギャルドの様なスポーティー感を演出しようとしているようですが、あまりに部分的すぎ中途半端です。
後はトヨタが多用するセンターコンソールのシルバーのプラスチックパネル・・・
これで一気に高級感は減退してしまいます。
なぜあえてクラウンにも使うのか?
理解できません。
こちらのお車は本革シートが装着されています。
色合いは非常にいいのですが、国産車の常として革のなめしがいまいちです。
マジェスタになると欧州車と比較しても見劣りしないなめしをしていますが、このような鞣しのレベルであればファブリックを選択したほうが高級感はあると思います。
日本のファブリックの紡績レベルは世界トップだそうです。
事実国産最高級車のセンチュリーロイヤルですらファブリックシートを使用していることが証明しています。
個人的偏見かもしれませんが、
クラウンのイメージにはファブリックの柔らかな肌触りがベストマッチのように感じます。
このリアドアの開口角度にはびっくり!
限りなく直角に近いです。
最近ではデザイン優先で大型セダンでありながら後部座席への乗降性を軽視した車が多い中で、クラウンのこの乗降性の素晴らしさは高級セダンの王道でしょう。
これならリビングのソファーから立ち上がるがごとき動きで乗り降りが可能です。
高級ホテルのエントランスで、ベルボーイがガバッとドアを開け颯爽と降り立つ絵が目に浮かぶようです!
もっとも私では絵にならないですけどね・・・
先ほどクラウンの走りについてダメ出しをしていますが、アスリートこの型は違うようです。
先日メルセデス関係の方との話の中で、富士スピードウエイでの試乗会のお話をお聞きしたのですが、
「驚くことにクラウンアスリートの高速安定性はメルセデスと変わらない!」
「素晴らしいダウンフォースとスタビリティーを持っています。」
とのことでした。
クラウンもただ乗り心地のいい車ではなくなり、運動性能的にも国際レベルになったようです。
後は運転する楽しさを感じさせてくれる味付けがされれば最高の車となるでしょう。
さすがはクラウン、なんと膜厚は192μもあります!
一般的トヨタの塗装の5割増しほどの膜厚です。
しかも肌感もドイツ車の様な整った肌感です。
写真は斜めから撮っているので柚子肌感がありますが、正面から見たときには柚子肌は感じさせません。
ご納車から約3か月が経過しているにも拘らず、ほとんど傷は確認できません。
当然この間オーナー様は洗車もされたのでしょうが、非常に管理がお上手のようです!
というのも、このお車の前は202のクラウンにお乗りだったそうですので、洗車のたびに傷だらけになっていくことで洗車の腕前を上げられたのでしょう。
其れに懲りられて今回はパールホワイトをご購入になられたそうですが、それは正解です!
幾らカッコイイ色であっても、傷だらけになっていく愛車を見ているのはストレス以外の何物でもないですから・・・
ほとんど傷はありませんでしたから、細かな塗装波を整え滑面を作り出す磨きで仕上げることができましたので、研磨膜厚は2μで済みました。
トヨタの車もすべてこのくらい程度がいいと助かるのですが、さすがにそうはいかないようです・・・
先日もケミカルメーカーの担当者との話にトヨタの新車の塗装工程について話が出ましたが、以前は焼付けに2時間半かけていたものが、現在は1時間の焼付けで済まされてしまっているとのことでした。
結果焼き甘状態ですので、塗装表面だけがある程度の硬度、
と言っても1H程度になり内部は半熟状態で出荷されているそうです。
これって手抜きじゃないの?
このような状態の新車に対し、薄膜高硬度のガラスコーティングを施工すると、コーティング面にピンポイントで強い衝撃が加わるとパリパリとクラックが入って行ってしまう事例が急増しているそうです。
特にポリシザラン系のスプレーコーティングにこのような事象が多発しているようです。
中にはトヨタ指定コーティング剤ですらこのようなことが起こっているそうです。
中にはこれを避けるために焼付け機を使用して焼きを入れている施工店もあるそうですが、これは塗装やコーティングの内部の有機樹脂を強制的に揮発させてしまうために、内部がスポンジ状に隙間ができてしまい分子結合膜ではなく、
架橋膜となってしまうため本来のコーティングとしての耐久性能や機能が損なわれてしまうとのことでした。
ほとんどのガラスコーティングは、
加水分解反応をゆっくり時間をかけて行うことで締った硬い皮膜を作り出します。
強制的にこれを短時間で行おうとすると、それなりの弊害が出るのは当然のことです!
TOYOTA トヨタ クラウン 2.5アスリート コーティング終了
そもそも程度が非常にいいお車でしたが、磨きを行うことによりより柚子感はなくなり、高級感のある塗装面となりました!
更にマーベラスフィニッシュ・スノーガードの柔らかな艶感が加わる事で、
このクラウンの曲線デザインが更に生きてきます。
このお車塗装面の状態は非常によかったのですが、
なぜかウインドウとメッキ樹脂の部分には非常に多くの水染みができてしまっていました。
お聞きしてみると車庫保管とのこと・・・
だとするとこの水染みは雨ではなく洗車時の水染みと思われます。
ボデイは急いで拭き上げされているのでしょうが、
それ以外の部分を時間をおいてしまうことで水染みを作ってしまっているのでしょう。
だとしてもこれだけ水染みが短期間につくということは、水道水のアルカリ濃度はかなり高いと思われます。
これは地域特性なので避けることは難しいので、洗車時にいかに早く拭きあげるかが勝負となります。
できればメッキや樹脂部分などはエアーブローしてあげればかなり水染み付着は防げるのですが、これはなかなか一般家庭では難しいでしょう。
DIYでの予防策としては、ウインドウ・メッキ・樹脂ともにフッ素または有機ポリマーなどでコーティングしてあげることで水滴付着を防ぎ水滴の付着乾燥を避けることです。
ウインドウに関しては、レインXやガラコなどでもかなり防ぐことは可能です。
できればすべてのウインドウに施工するほうが良いでしょう。
すでに付着してしまった水染み・鱗などは、
除去剤など市販のものを使用してDIYでの施工はあまりお勧めいたしません。
というのは、中にはかなり強い溶剤のものもあり、
逆に素材を痛めてしまう可能性も使用方法を誤ればかなりハイリスクとなってきます。
弊社のお客様の中にもこのようなことで致命的ダメージを入れてしまった方が何人かいらっしゃいますから・・・
できれば専門店での施工をお勧めします。
ボデイはばっちり仕上がりましたので、あとはそれ以外の部分への水染みの付着をしない拭き上げと、予防措置を行われるようにしてください。
車輛クラス:クラスL
施行コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4ヵ所)
施工料金:84.326円税込(新車割引磨き-10%・お持込お引き取り割引-10% 適応)
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