2012年07月21日公開|日産
やはりでかい・・・
しかもスクラッチシールド!
此れで黒だったら最悪です・・・
たぶんお断りしていたでしょうね。
「磨き屋なのに仕事を選ぶのか?」
という声もあるでしょうが、正直施工費用と施工内容のバランスが取れません・・・
掛かった手間代だけ追加でいただけるような“寿司屋の時価”という訳にはいきませんので。
先日も常連のお客様が、
「ヴェㇽファイアの中古の202を買うから施工して!」
とお話をいただきましたが、
「202でしたら施工はできないですねー」
とお断りしました。
「御客だよ!」
「仕事を選ぶの?」
と問い詰められましたが、残念ながら仕事だから選ばなければならないのです。
適当に施工して、
「202ならこんなもんですよ!」
と開き直った中での施工ならいいですが、
お受けする以上はできる限りのクオリティーを目指します。
しかし、202に限ってはそれがどこまで泥沼にはまるかは予想がつきません。
最悪ほかのお客様の納期まで間に合わなくなったり、ご予約変更を次のお客様に御願いしなければならなくなったりのリスクが発生してきてしまいます。
つまり1台をお受けすることで数人のお客様に迷惑をおかけする可能性があるので、
大型サイズの202はお受けできないのです。
実際こちらのお客様にも、先に入庫中のお車が塗装補修の内容が途中で大きく変更になってしまったことで、2週間ご入庫日の変更をしていただくこととなってしまいました。
わがままをお聞きいただきありがとうございました。
ご迷惑をおかけしたお詫びといたしまして、特別値引きを5%させていただきました。
出来るだけこのようなことが起きないようにするためには、
施行日程の読めない大型使用過程車の202はお受けできないのです。
ただし、納期限定なし・追加料金発生を御同意いただければお受けいたします!
もっともこのような条件飲んでいただけるお客様はいないでしょうが・・・
落ち着いた色合いの本革シートで、お車の雰囲気といい調和をしています。
特にセカンドシートの作りは縫い合わせ部分の凹凸のつけ方など高級感が感じさせられます。
ただしシート材質は良いのですが、鞣しか染色の仕方に問題があるようで、
摩擦が強く発生する部分の意匠性変化が激しいようです。
要改良点ですね!
高級ミニバン流行のオットマンシートですが、私は否定的・・・
この状態って本当に楽ですか?
ふくらはぎがうっ血しやすくなるような気がするのですが?
私的には位置を変えられるフットレストのほうが楽の様な気がします。
でかいモニターです!
正にTV。
カーテン閉めきって後部座席でDVD鑑賞、シアター感覚でしょうね!
だだしその分ドライバーは孤独です・・・
しかし運転席にもボーズのスピーカーは付いていますので、音響だけは楽しめますね!
しかしミニバンは至れり尽くせり。
どんどんエスカレートしていきます・・・
このような車で育った子は贅沢になってしまいそうですね。
センターコンソールの操作系のまとまり感は良いですね!
デザイン性もGOODです。
ただし不満点が2点。
一つはシフトレバーパネルのシルバーのプラスチック・・・
どうしてここまで高級感を作り出してここだけ安っぽいの?
もうちょっと何とかしましょうよ!
2点目はウッドトリムの質感・・・
リアルウッドを使用しているのにフェイクのように見えてしまいます。
木目というよりは光沢感の出し方に問題があるようです。
日本人は欧州的化粧ウッドの作り方はまだまだです。
欧州の猿真似するのではなく、日本伝統の木目や処理の仕方で作ればいいのに・・・
ステアリングの握り部分の形状や、革の質感は非常にいいですね!
ステアリングスイッチも他社に比べて使いやすそうです。
ただしスポークのステアリング下部の形状はいただけません。
使いにくそう…
デザインや色使いは非常にいいので、パッと見はいい感じです。
が、よく見ると結構コストダウンの塊?
国産車はこのクラスの高級車でも意外とケチります・・・
ブルーのイルミネーションリングにごまかされてしまいます。
逆にごまかし方はうまいかも?
一年経過車としては驚異的に程度が良いお車です!
小傷には多少の防御性能のあるスクラッチシールドですが、
洗車時などにつきやすい咬み込み傷にはほとんど防御性はありませんが、それもほとんどありません。
オーナー様の普段の管理の良さがうかがえます!
更には新車時の納車程度が非常によかったことも大きな要因でしょうね。
実はこのお車まっさらの新車購入ではなく、日産の展示車専用販売店舗で購入されたらしいです。
1年近く展示され、人の手で触られ続けていたものが、これほどの程度とは!
納車時にはきちんと磨きを行って納車されていることは間違いないでしょう。
しかもそれで“100万円近い値引き”だそうですから驚いてしまいます。
トヨタのどこぞのディーラーのように、
「新車でも傷の無い車はありませんよ!」
という開き直り姿勢とは“雲泥の差”です。
3コートパール塗装ですからある程度塗装膜厚は熱くはなりますが、197μは立派です。
やはり塗装は此の位の膜厚は確保してほしいですね。
しかしさすがに側面部部には多少の傷はあります。
このようなまとまった傷が4~5か所はあります。
おそらく展示されていた時などについたのでしょう・・・
この部分はきれいに傷は磨きとれましたが、
2か所は判りにくくはなりましたが完全に傷を処理するには至りませんでした。
これはスクラッチシールドという塗装の特徴で、
傷の深さがある程度深くクリアーが切断された様な形状ですと、
復元性塗料の弊害として塗装が動いてしまい研磨できないという状態が起こります。
ただしペーパーなど熱が入らない方法でこの傷底面部近くまで研磨をおこなえば、このような傷も除去可能ですが、このような磨き補法は部分傷取り磨きのオプション施行となるので、
一か所につき5.250円が追加となってしまいます。
今回はこのような方法はとらず、02磨きコースのみでできる範囲で妥協です!
ほとんどの部分はヘアースクラッチさえない状況でしたので、面積は恐ろしくありますが意外と楽に施工できました。
因って研磨膜厚も新車並みの3μ程度の研磨で済みました。
この1年間のオーナー様のお手入れの賜物です。
最近3台に1台位の割合でエクセペル・ペイントプロテクションフィルムのドアカップのご依頼をいただきます。
だいぶ市場に認知されてきたようです!
淡色車系のお車の場合、ドアカップに傷が入ると黒く汚れて目立ちます!
これが全体のイメージを“ぼろく”感じさせてしまいます。
意匠性的にはほとんどの方はフィルムを貼ってあることには気が付かないでしょう。
右側の写真を見ても解らないでしょう?
NISSAN ニッサン エルグランド 3.5 ハイウェイスター・プレミアム 4WD
エクセペル・ペイントプロテクションフィルム コーティング終了
クラスXしかもスクラッチシールドであってもこのくらい程度が良いと、磨くことはあまり苦にならないですね!
お持込いただいた状態は、カービューティー○○でフッ素コーティング施工後1年の状態でしたが、だいぶコーティング自体が剥離していて、フッ素コーティング独特の強い反射光沢も失われていましたが、今回新たにマーベラスフィニッシュ・スノーガードを施工することで、
濡れ濡れ艶々の艶感へと生まれ変わりました。
御客様は意匠性よりも冬季の耐久性を需要視されたための選択です!
御住まいのエリアは、冬季になればほとんど毎日のようにエンカルがまかれるような寒冷地のための選択です。
このような時期なかなか洗車もできないですからねー
とはいってもコーティング剤は魔法ではありませんので、
せめて1か月以内にはエンカルだけは洗い流す必要はあります。
いくら耐薬品性が強いといっても、
長時間の大量付着は徐々にコーティング剤も溶かされてしまいます。
お引き取りの際の雑談の中で、エルグランドとアウディとの購入を迷われたとのお話の中で、
「外車のランニングコストの高さが問題・・・」
とのお話がありましたが、新車購入ですと特にアウディなどはメインテナンスパッケージなどが充実していますのでほとんどお金はかかりません。
私の家内もA4が此れで5年目を迎えましたが、今まで修理にかかった金額は“0”です。
次回は是非輸入車にお乗りください!
運転する楽しみが取り戻せますよ。
PS:スプラッシュビューの施工時期はできましたら、10月末近くにしていただけると助かります。
ここでポルシェの大物施工が入っているために、時間に余裕を持たせてありますので。
御検討ください。
車輛クラス:クラスX
施行コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所)
施工料金:118.718円税込(お持込お引き取り割引-10%・特別値引き-5%ご予約変更いただいたため・特殊塗装割増磨き+30% 適応)
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