2012年07月28日公開|スバル
ついにBRZが入庫いたしました!
鳴り物入りで登場したBRZと86ゴールデンウィーク前後から町でちらほら見かけるようにはなりましたが、まじかで見るのは初めて、果たしてその出来はどのようななものか?
スバルのBRZはFRスポーツとしては新たな取り組みですから違和感はありませんが、トヨタ86は正直どうなの?
と感じてしまいます。
といのは、86というネーミング今さら何のために復活させたのか?
GT-Rの2匹目のどじょうの様な気がしてしまいます・・・
ただしあえてこの時代にFRスポーツを販売したことには敬意を感じます。
しかしあえてこのタイミングで発売したこの車、メインターゲットはどこにあるのか?
価格デザインからすると若年層なのか?
はたまた40~60代のスポーツカー世代なのか?
ちょっと判断がつきかねます。
若年層はこのような手の届くピュアスポーツが発売されたことで、また車に対しての興味を持ってもらえるカンフル剤となり、スポーツドライビングが一つの趣味のジャンルとして盛況になることを期待します。
ただし、心配されるのは今の人気は一時的なもので、
一部のニッチな層に行き届いた段階で人気急落・・・
あと1点は、果たして中高年に受け入れられるのか?
これは私の主観ですが、価格・デザイン・性能ともにサブカーとしての遊び車としてとらえた場合、所有欲は刺激されそうにもありません・・・
というのは、スポーツカーとしての非日常性が欠如していることです!
そのような視点で見た場合には、ロードスターの様な車のほうが興味を感じられます。
どちらにしても、これが各メーカーのカンフル剤となりスポーツカー市場が活性化することを期待します!
2.0L NAで発売したことは拍手喝采ですね!
ボクスターエンジン・水平対向エンジンは今まで体感したことはほとんどありませんが、低重心200PSということだけでもなかなかのものでしょう。
ただし、国産車の常として車重が重すぎ・・・
この車格で1.210kgはそこそこ頑張った重量ではありますが、あと100㎏は軽くないと、ピュアスポーツとしては軽快感には欠けるのでは?
もっともこの価格帯ですから、早々軽量素材も使えないのは仕方ないでしょうが・・・
スポーツカーには必需品のタワーバーも標準装着!
更にはエンジン下にもアルミの補強パネルが付いているようです。
更にエアロパッケージには追加の補強パネルも装着されているそうです。
輸入車のスポーツカーと比較してボディ剛性の不足が目立っていた国産スポーツカーですが、今度はそれなりに満足いく剛性が得られていることを期待します。
上記したエアロパッケージのリアスポイラーですが、個人的にはこのデザイン×です・・・
空力的性能はこのデザインによってどれだけの効果を発揮しているかはわかりませんが、ちょっとプラモデル的すぎるよな気がします。
全体のデザインはシンプルなのに、この部分が雰囲気を壊しているような気がします。
今はやりのディフューザーも装着されています!
このパーツはダウンフォースを生み出すためには必需品ですね!
そこに埋め込まれたランプは、センスとしては微妙ではありますが、安全性的には○、またテールについた時にも一発で車種が判りますね!
ノーマルマフラーエンドとしてはかなり過激なデザインです!
せっかくここまでこだわったのですから、排気音ももうちょっと一ひねりしてほしかった・・・
ホイルは掃除もしやすそうで良いですね!
スポーツカーはブレーキダストが出やしいですから、そこは結構重要ポイントです。
ただし見る限りブレーキはそれほど高性能のものが装着はされていないような・・・
どうも国産車は動力性能にはこだわりますが、制動能力は二の次のようです。
欧州車ですとこの考え方が正反対です、止まれる安心感があって初めて動力性能が生きてくると思うのですが・・・
サスペンションの設定は国産車としてはかなり硬めのようです。
このBRZのほうが86より柔らか目のセッティングとのことですが、此の位でも十分でしょう。
トルセンのLSDも装着されていますから、あまり硬いセッティングは挙動が唐突になりやすいので、
このような粘る足回りのほうが扱いやすいでしょう。
この価格にしてはかなり頑張っています!
ドアにはレッドステッチを何か所もあしらっています。
さすがに素材的には高級なものという訳にはいきませんが、それなりに見栄えのある工夫がされています。
シートのセンター部分の素材も、マセラティなどが使い始めた航空機用特殊素材ぽい物が使われていて、両サイドのアルカンターラと合わせていい感じになっています。
ただし今の欧州車の流行を流用しているところは、国産メーカーのいつもの猿真似的やり方なのが多少引っかかりますが・・・
辛口な評価も多々ありますが、シート形状は文句なしですね!
スポーツカーのシートとしてのホールド機能は十分です。
此れならシート交換の必要なくサーキット走行も可能なくらいです。
国産車でレカロなどを装着せず、メーカー純正でここまでちゃんとしたシートは少ないのでは?
評論家からはかなり酷評されているメーターですが、
赤い文字版と260km/hスケールのスピードメーターを除けばかなりいいつくりだと思うのですが・・・
特にタコメーター内部にM/Tでありながらギアポジションと、デジタルでスピード表示されるのは便利です。
ステアリングもシンプルで握り心地も悪くありません。
ただし、ホーンボタン部分のデザインはあまりにもそっけないかも?
このスイッチパネルもかなり評論家たちには評判が悪いようですが、私にはなぜよくないのかがわかりません。
とてもいいと思うのですが・・・
使いやすそうですし、ゴテゴテしていないですし、質感もこのクラスとしては決して悪くないと思います。
やはりスポーツカーと言えばアルミパーツですね!
穴のあけ方が、ペダルとステップガード同じように大小の穴があけられています。
ただ、このステップガードはいらない!
少しでも重量削りたいところです。
此のお車も、エクセペル・ペイントプロテクションフィルムのドアカップの施工をご依頼いただきました。
此のお車のカップ形状は〇に近くしかも深さもあり小さい・・・
このタイプはかなり施工はやりにくいです。
エッジラインはカップぎりぎりに収まり、なかなかいい出来です。
スバルの納車レベルは非常にいいですね!
間違いなく磨いて納車されています。
此れ兄弟車の86をトヨタで買ったらどうなのでしょう?
おそらくひどいものでしょうね!
ブランドや細かな部分の違いはあるでしょうが、買うならスバルBRZがお奨めでしょう!
塗装膜厚は、トヨタ工場よりも厚いようで127μもあります。
ただし塗装硬度はトヨタよりさらに軟らかいようです。
傷やイオンデポジットによる使用過程でのダメージはちょっと心配ですね・・・
上の写真はボンネット、右写真はトランクです。
判りやすいように軽くバフをかけイオンデポジットを目立つようにしています。
納車からわずか1か月ですが、すでに水染みからイオンデポジットに進化してしまい、クリアーにクレーター状に食い込みを起こしてしまっています。
これはボンネット・ルーフ・トランクともに見うけられましたが、
特に傾斜が緩いトランクの状態はかなり深刻なレベルです・・・
地域的に水道水のアルカリレベルの条件が悪いことはかなりの影響はあるとは思いますが、それにしても塗装自体の耐久性能はかなり悪いのも事実でしょう。
この状態から推察すると、
放置使用では半年余りで磨きでは補修不可能なレベルまでダメージを受けることでしょう・・・
BRZオーナーの方は何らかの防御措置を取られたほうが良いですよ!
納車レベルが高かったので、クレーター処理していない部分は2μの研磨で仕上がりました。
ただしクレーターができてしまっている部分は5μ以上は研磨したと思います。
SUBARU スバル BRZ S エアロパッケージ コーティング終了
弊社では比較的ご依頼台数が少ないスバル車ですが、新車納車レベルが非常に良好だったため、傷取り作業はほとんどなく水染み(イオンデポジット)の除去が主な磨き作業のポイントとなりました。
塗装自体の表面状態も今の国産車はさほどの粗面状態ではないために、肌調整もある程度整えててあげるレベルで大がかりな研磨膜厚も必要ではありませんでした。
が、問題なのはやはり塗装の硬度・・・
やわらかすぎます!
ここまでやわらかいことが、このお車のように短時間で水染みを起こし、ひいてはイオンデポジットとなり塗装にクレーターを発生させてしまう原因となってしまっています。
このような問題点はメーカーも自覚しているはずですが、なぜかメーカーの視点は耐擦り傷性を持たせるための樹脂塗料に熱心です。
しかし傷よりも問題は水染みによるダメージのほうが危険だと思うのですが・・・
傷はオーナー様の管理の仕方次第でかなり防ぐことが可能ですが、水染みだけは自然に起こってしまうことですのでこちらのほうが問題だと思います。
このような水染みから守る為の完全な方法は、車庫保管!
出来るだけ乗らない、洗車もしない、当然雨の日は乗らない!
となってしまいますが、これ現実的ではありません。
すこしでもリスクを軽減するには、まずは犠牲被膜としてコーティングを施工する。
洗車は今のように日差しがきつい時期には日中はおこなわず、早朝や夕方行う。
その際も濡れたボディを拭きあげる際にはできるだけ短時間、5分程度で拭きあげる。
などの必要があります。
短時間で拭きあげることが出来なければ、水が飛ぶくらいのスピードで一気に走り吹き飛ばしてしまうのもかえっていいかもしれません。
国産車の多くは日常使用に供されていますので、この問題は多くのオーナー様が悩まれていることと思います。
しかし現実は雨水の酸性化と、水道水のアルカリ化、など環境が車に対して容赦なく劣悪化してしまっています。
後は上記したようなことで対処していくしかありません。
経済的に余裕のあられる方は、足車を別にもちこだわりのお車は車庫保管!
これに限ります。
また洗車もコイン洗車などではなく、
GS等での手洗い洗車などにこの時期は依頼されたほうが良いでしょう。
ただし屋根下洗車・拭き上げが可能なGSを選ばなくてはいけませんよ!
こちらのお客様の場合、地域的に水道水の水質も良くなく、花粉の飛散も通年等して多い地域なので管理は非常に大変なこととは思いますが、せっかくの新車ですできる限りの管理を行い、長く良い状態を維持するようにご努力ください。
それでも水染みによるダメージが目だって来たら、水染み除去のメンテナンスはお早めに!
車輛クラス:クラスS
施行コース:マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボデイコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)+スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ・リア基本セット×鱗落し)+エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×2か所)
施工料金:124.659円税込(お持込お引き取り割引-10%・新車割引磨き-10%・濃色車割増磨き+10% 適応)
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