2012年07月29日公開|スバル
車磨き研究所始まって以来の初のスバル新車2台のご入庫となりました。
スバル車はポツリポツリとはありましたが、同時というのは奇遇です。
現在の国産メーカーの中ではマツダと同じように独自の路線を歩み続けてきたメーカーとしてポリシーを感じさせます。
エンジンもポルシェと同じように水平対向エンジンにこだわり続けるこだわりの姿勢も素晴らしい!
ただしトヨタ傘下となってしまったことが今後どのような影響が出てくるかが心配ですが・・・
ただし今のところは大手メーカーのようにハイブリットや電気自動車の方向には向いていないようなので、しばらくはスバルらしさは継承されるでしょう。
その影響なのかどうかスバル・インプレッサからWRXが切り離され、スポーツとG4の車種構成となりましたが、これって何の意味があるのでしょう?
切り離されたWRXも昔の様なストイックさは失われ、だいぶ贅肉まみれの乗用車化してきてしまいましたので、これなどはトヨタの影響の様な気がします。
しかし、此のお車にも搭載されているアイサイトの様な衝突回避システムが、この価格帯の車にも標準装備されてきていることはある意味トヨタの資金提供のおかげかもしれませんね。
アイサイトが発売された当時はかなり画期的な、世界でも先進的なシステムと驚いたものですが、ミリ波レーダーを用いたメルセデスやボルボなどのさらに高度な回避システムの登場で、最近ではかなり影が薄くなりつつあるのも否めないところではあります。
またコマーシャルに起用している吉瀬美智子もスバルの地に足が付いたメーカーのイメージとよくかぶり好印象です!
ブレーク中のアイサイトのシステムです。
町中の車を気にしてみると、以前よりスバルの新車が増えた様な気がします。
スバルディーラーも休日となると以前よりお客さんがたくさん来店しているように見えます。
エコカーが総てではないのですねー
これがアイサイトのスイッチと表示モニターです。
この二つのカメラが前方の状態を認識して、アクセルやブレーキをコントロールして衝突を回避します。
またオートクルーズ機能もこれらに連動して前走車に合わせてスピードコントロールを行うそうですが、これは長距離ドライブでは助かる装備です。
ただし緊張感が欠如しやすいため眠くはなりそうですが・・・
各種情報が映し出されるモニターですが、これは結構いいかも!
結構大きなモニターですので、老眼になりつつある私でも表示された内容は一目瞭然で分かります。
やはり見やすい、わかりやすいは大事ですね!
BRZもそうでしたが、使いやすくわかりやすい操作スイッチです。
デザイン的にもいいと思います。
さすが欧州でもそれなりのシェアーを持つスバルだからこそと言えるでしょう。
国産メーカーの中では一番いいと思いますが如何?
と褒めたところでなんですが、どうしても国産車はシフトゲージパネルは安っぽいシルバーのプラスチックででなければならないようです。
なぜ?
せっかくシフトレバーの質感は良く作られているのにこれで台無しです。
国産メーカーはこの質感が高級だと思っているのでしょうかねー
どうもアルミペダルはBRZと共用パーツのようです。
ホイルも色こそ違いますが、基本的なデザインはほとんど一緒・・・
更にはブレーキキャリパーも同じような感じです。
ただし取付位置が違いますが、これはFRとAWDとの駆動方式による違いでしょう。
このようなパーツ共有はコストダウンには大きな効果はあるでしょうが、特別感には欠けてしまいますね・・・
ここ等辺はトヨタの影響でしょうか?
BRZと同じ2.0L NA水平対向エンジンですが、エンジン型式は違います。
当然パワーも50PSもの違いがあります。
見た目的にもBRZは見せるエンジン的要素がありますが、さすがにインプレッサは乗用車ですからそこにこだわりはないようです。
他社のように意味のないエンジンカバーがついていないのは、スバルらしいところでしょう。
新車納車からわずか1か月ほどしか経っていないにもかかわらず、酸によるクレーター染みができてしまっています。
原因の可能性は、鳥糞・樹液と思われます。
オーナー様にお聞きしてみたところ、
「駐車場に電線が走っており鳥糞・・・」
とのことでした。
鳥糞ですと1週間も付着状態で放置すればこのような状態になってしまいますが、それにしてもちょっと塗料の酸化のされ方が早いような気はします。
先日のBRZも水染みがイオンデポジットになっていたことなどから推察すると、
どうもスバルのクリアーは耐酸性能力は低いような気もします。
其れとイコールになるかは定かではありませんが、
国産他社と比較しても確かに塗装はかなり柔かいのは事実です・・・
膜厚はきちんとあるようで、113μが確保されています。
線傷はほとんど確認できません!
納車時スバル車は間違いなく磨かれているようです。
お金かけていますねー
傷だらけで平気で納車するトヨタとはディラーの姿勢は大違い!
ただし磨きによるオーロラバフ目は多少残ってしまっていましたが、さほど目立つレベルではありませんので、線傷だらけで納車されることを思えば問題ないレベルでしょう。
側面部分は線傷と言ってもヘアースクラッチレベルの傷はありました。
これはおそらく納車後にオーナー様が水洗いした際についてしまったものでしょうが、この程度はしょうがないでしょうね!
たぶん通常の環境では見えないレベルでしょうから。
これまで気にし始めてしまうと、車乗ること自体がストレスになってしまいますしねー
この通りこの程度のヘアースクラッチは簡単に跡形なく磨きで消えてしまいました。
この程度の傷は、磨かずともWAXやポリマーなどでも見えなくはなってしまいます。
こちらのオーナー様のようにガラスコーティングを施工してしまえば、
このような洗車によるヘアースクラッチはほとんどつかなくなります。
ちょっと気になったオーロラバフ目も水銀灯レベルでは全くわからなくなりました!
といってもオーロラバフ目は100%なくなることは物理的には残念ながらあり得ません・・・
初めについていたオーロラはシングルポリッシャーによるものですが、これをギヤアクションやダブルアクションポリッシャーで磨いたとしても、今度はそれによるオーロラバフ目が発生してしまいます。
磨きにより傷は徐々に小さな傷に置き換えられてはいきますが、どんなに細かなコンパウンドを使用しても、柔らかなバフを使用しても最終的に傷が全くなくなるわけではないからです。
要はどこまでそれを見えないレベルに近づけるかなのです。
問題の鳥糞によるクリアーの酸化劣化部分ですが、
02磨きコースの範囲ではここまでの除去が限界です。
ただしこの状態、かなり近づいてマクロで撮影していますから痕跡が確認できますが、
通常は全く見えないでしょうね!
この状態では納得できない!
となるとあとは部分傷取り磨きなどで対処する必要がでてきます。
磨き後膜厚は110μで、研磨膜厚は3μですが、このような部分はさらに磨き込んでいますので、あと2~3μ程度は研磨されているでしょう。
SUBARU スバル インプレッサ スポーツ 2.0i-S EyeSight コーティング終了
ご入庫いただいた時の塗装色の印象は、正直“地味”だなー
と感じましたが、磨き上げることでまったく発色の感じが変わりました!
色的には地味なことには変わりはありませんが、非常に光沢感のいいきれいな色に変わりました。
欧州車ぽい落ち着いたきれいな色です!
塗装の深みも感じさせます。
もっともこれにはコーティング剤の効果も非常に貢献はしています。
今回ご依頼いただいたコーティング剤は、マーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリッド非常に高純度のシリカ被膜のため、本来の塗装の持つ艶を引き立たせてくれます。
透明感も高く膜厚もかなり厚いため、クリアーが厚くなったような深みを作り出します!
ご入庫時問題であった駐車場の電線からの鳥糞問題も、駐車場管理者との交渉でどうやら回避できるようになられたそうねので、一安心です。
オーナー様はあまり洗車がお好きではないそうですが、このコーティングを施工しておけばかなりずぼらに管理をされたとしても、ご入庫いただいた時の状態の様なトラブルには早々はならないですむでしょう。
ただしいくら優れたコーティングといえども魔法ではありませんので、
ある程度の管理はお願いいたします。
長くきれいに乗り続けられることを願っております。
今回はご依頼いただきましてありがとうございました。
車輛クラス:クラスM
施工コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリット ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:109.200円税込(お持込お引き取り割引-10%・女性割引-10%・新車割引磨き-10%・濃色車割増磨き+10% 適応)
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