2012年08月18日公開|日産
オーテックチューンのメーカーチューニングカーです!
なんとなくオーラがあるような?
本来であればバルブ可変機構付エンジンですが、オーテックは取り去ってしまいました・・・
しかし専用ピストンと、ハイカム化などでノーマルエンジンのパワーを20%も上回る108psの出力を得ています、しかも軽量フライホイールまでおごられていますからレスポンスの良さは間違いないでしょう。
工場内で、ちょっと動かしただけでも伝わってくる素性の良さは本気で作られた証拠でしょうね!
しかも車両重量も920kgに抑えられていますから、こりゃーロータス並みのスペックです。
ただし普通のマーチが当然ベースである以上車高の高さだけはどうしようもありませんねー
どうせならピラーを10㎝位切り下げてチョップドしちゃえばよかったかも?
しかしパワー至上主義的国産メーカーにおいてこのような、メカニカルチューンのライトウエイトスポーツは、英国車ぽくて良いですね!
86やBRZのように贅肉で太ってしまっているスポーツカーより、
よほどスポーツカーらしいような気がしますが如何?
内装素材は32GT-Rと同じ素材がおごられています!
スポーティーであり且つ高級感もあり、特別モデルぽさがいい感じで出ています。
シート自体の作りも非常によく、スポーツカーらしさが存分に味わえそうです。
このようなメッシュにしたトリコットは、スエットや下着などにも使われ非常に通気性と吸湿性にすぐれ、かつ耐久性にも優れた素材です。
此れなら革シートの様なべたつき感もありませんから、スポーツカーにはもってこいの素材の組み合わせですね!
このような日本のマイクロファイバー繊維を使った素晴らしいシートができるのに、なぜか日本人は西洋かぶれで革シートもどきにあこがれます・・・
まだまだ文化人とは言えないでしょうねー
この素材は微妙・・・
悪いわけではないですが、決していいともいえない。
傷がつくとやけにボロク見えてしまいます。
普通に樹脂のほうが良かったような気もします・・・
このカーボントリム純正です・・・
いやいやカーボン調プリントでした!
12SR専用のドレスアップです。
約10年前のフェイクとしてはかなり本物ぽっくできています。
このスイッチパネルは良いですねー
デザインもボデイと同じく丸っぽくかつシンプル!
色合いもセンターのオレンジが効いています。
本来スイッチパネルなんてこんなくらいのほうが良いですね。
どことなくフランス的?
このようにマフラーエンドだけカッター的に太くするのは張子の虎では?
しかし排気音はそれなりに雰囲気あります。
エキゾーストもオーテック専用チューニングが施されています。
下手にいじるよりノーマルできれいに乗るのが良いような気がします。
しかしこれはいただけない・・・
リアブレーキはドラムブレーキです。
せっかくのスポーツカームード台無しです・・・
たしかにFFだし、車重も軽いし、価格も安い、ディスクブレーキは必要ないかもしれませんが、しかし見た目も重要では?
やはりこの年式となると国産車のライトカバーは変色してきてしまいます。
まだクリアーが残っているので、本体のプラスチック部分までは劣化していないようですので、“間一髪”です。
最近巷では数千円でヘッドライトカバー磨き&コーティングという超低価格のサービスが量販店・タイヤ屋・GS・ディーラーまでもが行っていますが、
このほとんどは磨きと言いながら溶剤でクリアーを溶かしています。
たしかに短時間できれいにはなりますが、ひどい場合は数週間で元通り・・・
これ当たり前のことです。
溶剤により、残っていたクリアーや素材であるポリカーボネートを溶かすことで、
さらに劣化促進をさせてしまっているのです。
溶剤で拭きあげたクロスを見ると黄色の付着物がありますが、これは強制劣化させて溶かし落とした証明です。
この状態で幾らコーティングなどしても耐久性はあるわけがありません・・・
そもそもポリカーボネイトという素材自体に官能基がほとんど存在していないのですから、ガラスコーティングの密着は非常に困難です。
そこに溶剤により表面を溶かされてしまえばスパイクすることすらできなくなってしまいます。
この手の揉め事非常に最近巷では多いようです・・・
磨きは終了してみると、曇りの半分は内部の水分侵入による曇でした。
此ればかりは今のヘッドライトは、レンズだけ外すことができないためお手上げです。
今回はクリアー下までの劣化はしていなかったので、クリアーの生きのいい部分は残した状態でコーティングすることができました。
このようにクリアーが生かせる場合はコーティングでもかなりの密着ができますので耐久性はある程度確保できますが、クリアー全剥離の場合は6か月程度でコーティングは剥離をし始めると思います。
このような場合は、ヘッドライトプロテクションフィルムの施工が必用ですが、
残念ながら国産車は施工不能な場合が多いのです。
まずは形状、このマーチもそうですが、
部分的に飛び出しているところがあるとフィルムの貼り付けはできません。
また日産車につきましては、ライトカバー自体の強度不足から施工ができません。
更には価格、形状大きさにもよりますが、25.000~3.5000円程度してしまいます。
磨きを含めて考えると新品交換のほうがお得な場合もありますから・・・
今回は車内丸洗いクリーニングのご依頼もいただきました。
此のお車もパッと見にはさほど汚れていないように見えましたが、いざ洗剤拭き上げをしてみるとこの通りかなりの汚れです。
未使用のタオルと比較してみると一目瞭然!
此れだけ車内は汚れていたのです・・・
ベットじゃなくてよかったですねー
この汚れの大半は今回はシートでした。
服からの汚れ移りもあるでしょうが、ほとんどは汗などの体指だと思われます。
たぶんあなたのお車もこんな感じだと思いますよー
今回は磨きは大事です・・・
傷又傷!
傷の上に傷その上にも傷・・・
しかもソリッドのスパーブラックやばいです!
お客様曰く、
「こんなんですから、そこそこになればいいですよ、できる範囲で!」
とおっしゃいますが、そこそこってどの程度?
膜厚も厚い部分でこのように110μ弱。
薄いところは90μ切っています・・・
ご依頼は02プラス磨きコースです。
側面も当然傷又傷・・・
ウールバフ一発で確かにパッと見には傷は取れたように見えますが、実はこの下にはまた別の傷が・・・
どうやら何回か磨きが行われてきているお車のようで、表面の線傷を取ると今度はポリッシャー傷が表面に出てきます。
更にそのポリッシャー傷を磨き落とすと、さらのその下に線傷が・・・
堂々巡りです!
たしかにそれでも磨き続ければいずれ傷はなくなります、ただしそこまで膜厚があれば?
試しに1パネルそのように追っていってみると,傷を取りきる前に膜厚が80μ台に・・・
あまりに塗装が柔らかい・・・
此れでは最終的に傷は負いきれないので、どこかに妥協点を定めるしかありません。
傷残り云々よりは残存膜厚と艶の復帰に専念します。
映り込みもするようになり艶も戻ってきています。
が、・・・
完全に傷を磨きとるところまでは至っていませんので、強い太陽光の角度や強さに因ってはある程度傷が見えてしまうかもしれません。
コーティング剤がガラスではなくポリマーであればこの程度の傷残りは見えなくなるのですが、ガラスコーティングの宿命は“あるものはあるままに見せる”ですので・・・
トヨタの202もやわらかい塗装ですが、このニッサンスーパーブラックはさらに軟らかい。
こんな塗装で売られては、買われたお客様は日々の洗車でストレスになってしまいますね!
磨くという行為は傷で傷を消していく行為ですから、
柔かい塗装を磨くためにはある程度の余剰膜厚が必要となります。
磨き前膜厚が107μですので、少なくとも平均残存膜厚は100μを切ることは避けたかったのですが、一応その点では目標達成と言えます。
此れで更に傷がなくなるところまで達成できれば申し分なかったのですが、
それはやはり物理的に無理でした。
やはり磨きは硬い塗装の輸入車が楽ですねー
NISSAN ニッサン マーチ 12SR コーティング終了
テロンとしたまったりした艶がたまりません!
しかし今回はコーティングも大変でした・・・
塗装自体が劣化してきてしまっているために、縮みをところどころ起こし始めているために塗装密度にかなりの斑があります。
今回使用したコーティング剤は、マーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリッド超ナノレベルのコーティング剤のため、縮みを起こし始めている部分の塗装密度はスポンジのようになっているためコーティング剤を吸い込んでしまい艶が出てきません。
そのため本来は一度塗りで済むはずのコーティング剤ですが、2度3度と塗り込みを繰り返す羽目になってしまいました。
車体が小さかったので、一台分の材料でぎりぎり間に合いましたが、足りなかったらこの高価なコーティング剤もう一瓶開栓しなければならなくなっていましたが、ぎりぎりセーフでした。
お引き取りの際に、
「洗車について教えてほしい!」
とのことでしたが、現在の洗車方法をお聞きするとパーフェクト!
なんと車庫の中には“スプリンクラーが設置”してあり、常に車のボディは濡れた状態で洗車されているそうです。
しかも最後は純水をジョロでかけ流し水道水を洗い落としての拭き上げをされているとのことで、こんな素人見たことなし!
完璧です!
たしかに車歴をお聞きしていて只者ではないとは思いましたが・・・
何せ元ケータハム乗りしかもケントエンジンですから!
あんまり洗車とは関係ないですがね。
私以上にストイックな車にお乗りだったことで、引いてしまいました。
負けた!
車輛クラス:クラスS
施行コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアムハイブリッド ガラスコーティング+02プラス磨きコース(傷取り磨き)+スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ)+ヘッドライトカバー磨き&コーティング(ヘビーポリッシュ)+車内丸洗いクリーニング
施工料金:214.798円税込(お持込お引き取り割引-10%・濃色車割増磨き+10%・ソリッド塗装割増磨き+10% 適応)
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