2012年08月26日公開|マツダ
懐かしい・・・
FDです!
この車が発売された当時は、ルマンカーがそのまま発売されたかのような衝撃を受けたものです。
発売終了から10年が過ぎましたが、いまだにそのセンセーショナルなスタイリングは健在です。
その美しいスタイリングは、
日本のスポーツカーとしてはトヨタ2000GTに次ぐ素晴らしいものではないでしょうか。
残念ながらこのFDがマツダ最後の本格的スポーツカーとなってしまっていますが、
ロータリーエンジンを含めまた復活の日を待ちわびる方は非常に多いと思います。
マツダがんばれ!
当然純正のステアリングですが、“ナルディ”というところが泣かせます!
一時は社外ステアリングと言えば“MOMO”が主流だった時期もありますが、個人的にはやはりナルディが良いですね。
私のイメージでは、ナルディはにぎりが細くクラシカルなイメージ、そこが好きですね!
私自身、社外ステアリングはほとんどナルディです、モトリタを一回だけ使ったことがある位ですね。
メーターもかっこいいです!
基本的にはメーターに赤を使ったものはあまり好きではないのですが、メッキリングや配置バランスととてもマッチしています。
クラシカルなスポーツカーの雰囲気がとても良いです!
ドライビングポジションのセンターコンソールによりはまり込むような感じはいかにもスポーツカーです!
座ったはまり込み感は、ダッジバイパーやTVRのようですが、残念ながら質感的にはTVRの様な高級感はありません。
価格からすればそれは高望みですね・・・
スパーカーではないのですから。
しかしダッジバイパーには負けていません!
残念なのはペダル・・・
ブレーキとクラッチはアルミなのに、アクセルとフッドレストはゴム・・・
たしかに機能的には問題は無いですが、見た目的には悲しい。
コスト的にはそれほど高価なものともいえないでしょうから、せめて全部アルミにしてほしかった!
このリアシートはすごい!
そこまでして4人乗りの必要性はあるの?
センタートンネルとルーフ形状からこのようにバケット以上のバケットとなってしまっていますが、実際このスペースでは子供でさえ乗ることは難しいでしょう。
ポルシェ911よりも実用性はないでしょうねー
新車購入されて10年、露天駐車のつけは鉄粉の激しい付着としてそのダメージを表しています。
過去に何回かポリマーコーティングは施工されているそうですが、これだけの鉄粉付着があるということは、その際には鉄粉の除去はされていないのでしょうね・・・
ここまで激しい付着は弊社始まって以来です!
ただ幸いなのはそれほど大きな鉄粉の付着はないので、塗装に大きな穴が開いてしまうようなものはありませんでした。
ただしここまでボディ全体に付着しているとなると、付着による塗料ダメージは10年間の経年劣化としての影響は大きいでしょうね・・・
塗装の状態を傷と色褪せで判断すると、傷に関しては量・深さ的にも致命的状態です!
線傷はおそらく洗車によるものでしょうが、砂ほどの大きなゴミを咬み込みながら洗ったと思われる傷に覆われてしまっています。
数か月前に再塗装したばかりのフロント左フェインダー・フロントバンパーにさえすでに多くの傷がついてしまっています。
根本的に洗車方法の改善をしないと、今後もこの状況は改善しないでしょう・・・
ここまで強いダメージの傷では、
いくらガラスコーティングを施工してもとても防ぐことはできませんから・・・
色褪せに関しても日光が当たりやすい場所と、エンジンの熱の影響を受けやすい部分は本来の色の濃さからすると1/3くらいまで色あせしてしまっています。
クリアーの色ボケ部分を削り取ることと、熱をかけながら油分補給してあげることでどの程度の回復ができるのか?
此ればかりはやってみないと判りません・・・
過去何回か磨きがかけられている割には、膜厚はまだ114μも残っています。
ソリッド塗装ですので新車時の膜厚が厚かったのでしょうね!
ただし塗料材質的にはあまり褒めたものではないと思われます。
面白いことがあります!
なぜかヘッドライト部分とバンパーの樹脂パーツはクリアーの無い1コートソリッド塗装です。
さらに解せないのは、樹脂パーツでもサイドミラーとリアウイングはクリアーのある2コート塗装です。
なぜ同じ車でこのように場所による塗装方法の違いがあるのか?
面白いのは、
本来塗装劣化が早いはずの1コートソリッド塗装部分が色褪せしていないことです?
ただし色褪せの代わりに、
シャンプーやポリマーなどが塗装浸透を起こしたと思われるシミができてしまっています。
2コートで塗装されている樹脂パーツ部分は、このようなシミはできていません!
樹脂部分と鉄板部分でなぜここまで色褪せに関して違いがあるのか?
おそらく露天駐車での日中の太陽光による加熱温度の差ではないでしょうか。
やはりソリッド塗装車は露天駐車では長期間いい状態を保つのは無理ですね・・・
02磨きスタンダードコースでは傷の量はかなり減らすことはできても、
太陽光下で傷が無いように見えるところまでは無理でした・・・
この段階でも、残った深い傷はさらに10μ以上の深さがあります。
それでもこの傷を除去しようとすれば、残存膜厚は100μを切ってしまいます。
ここまで塗装劣化が進行しているうえに、
さらに膜厚を下げてしまっては明らかに塗装寿命を短くしてしまいますので、
ここ等辺が磨きの限界です。
結果6μの研磨となりましたが、此の研磨量で表面の曇ってしまっていたクリアーがなくなったことで、艶はかなり取り戻すことはできました。
色褪せの特に激しかったボンネット部分は、磨く前の状態ではさほど目立たなかった部分部分での色褪せ斑が逆にはっきりしてきてしまいました・・・
これは磨き前には表面の曇ったクリアーがあったためにこの有色部分の曇を隠してくれていたのでしょう。
ここまで塗料劣化が進行してしまっていては、残る手段は全塗装しかありません・・・
このフロント樹脂スポイラーはFD共通の泣き所です!
見るも無残な劣化の様相を呈しています・・・
マツダもなぜここまで劣化の激しい樹脂を使用したのか?
おそらくコストの問題でしょうね!
破損可能性の高い場所なので、もしかしたら破損取り換えを念頭に置いたランニングコストを抑えるためかもしれませんが?
たしかにロータスの211などはスポイラーがベニヤですからね!
ただここまでぼろぼろになってしまうのはいかがなものでしょうか?
MAZDA マツダ RX-7 タイプR コーティング終了
全体的にはかなりの意匠性アップはしています!
ただし施工前と比較すればです。
部分的に細かく見ていってしまうと、やはり深い傷残りや、色褪せは気にはなってしまいます。
此のお車の場合問題点は、購入後の管理状態とそもそもの生産段階でのコストダウンの両方が相乗効果となってしまったようです。
管理状態
生産段階
などがあるのではないでしょうか?
どちらにしても現状からのこれ以上の回復は、
磨きやコーティングではカバーできる範囲を超えてしまっています。
此れで多少は劣化進行スピードは遅くはなるでしょうが、現状維持も無理なのも事実です。
後は数年お乗りになられたら、全塗装によるリフレッシュが必要だと思います。
ただし、駐車環境を改善されないのであれば、その時はメタリックなりパールなりを選択されたほうが良いと思います。
愛知県という高温多湿なかなり塗装には厳しい条件ですので、そこも踏まえた選択・管理が必要だと思います。
車自体の劣化は非常に少ないですから、内外装の管理をきちんとすることで後10~20年でも十分楽しめますので、頑張ってください。
車輛クラス:クラスS
施行コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:118.786円税込(お持込お引き取り割引-10%・ソリッド割増磨き+10%・濃色車割増磨き+10% 適応)
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