2012年10月16日公開|ポルシェ
でましたカイエンとにかくでかい・・・
SUVとしてはアメ車は別として別格の大きさです。
何せ車両価格は別にしてもXクラスですから!
兄弟車としてVWのトゥアレグがありますが、これは“似て非なもの”です。
エンジン・内装・足回りまったく別のと言っていいでしょう!
ニュルのタイムアタックでは、カイエンターボと997カレラさほどタイムが変わらないほどの走行性能を持っています。
当然本来はSUVですからオフロード性能もかなりのものがあります。
ただしこの部分だけはレンジローバーやベンツGなどライバル車種には一歩及ばないようですが・・・
もっともカイエンでオフロード本気で走ろうと思う人はいないでしょう。
ポルシェもスポーツカーとしてRR・MR、FRセダンにSUV、ついにハッチバックのパナメーラまで登場するようですからフルラインナップに近づきつつあります。
しかしまだコンパクトクラスは発売されていませんが、これだけはやめてほしいものです!
ブランドイメージが台無しになります。
ポルシェはあくまで別格のメーカーとして庶民の羨望の的でなくてはなりません!
レクサスの低価格車を買うようなレベルで買えてはダメなのです。
だから今でもどんなに低年式のポルシェでも高級車に感じらるのです!
このステイタスを守っていってほしいですね。
カッコ良くて高級感がある内装です!
しかしよく見てください此れと言って特別に高級な素材が使われているわけではありません。
ほとんどただのプラスチックとそのメッキ処理です。
当たり前の素材です!
なのになぜ高級感があるのか?
センス、デザインのセンスそれしかありません!
このメーターにしてもやはりどこをとっても特別な素材など使われていませんが、特別感があります。
ポルシェの常套手段として異車種とのパーツ共用もされていて、基本的には911のメーターと同じですが、取ってつけた感は感じさせません。
細かな変更がされることで専用パーツのごときマッチングをさせてしまうこのセンス!
うまいですねー
ルームライトもセンターコンソールもこちらはパナメーラと共通部品で作られていますが、これもやはり細かな部分の変更で専用品の様な印象を与えます。
車種ごとのコンセプトに合ったデザインの妙技ですね!
しかしナビはいけません・・・
ほとんどのオーナーがなぜこのクラリオンなの?
という非難ごうごうの設定です。
たしかに質感はいまいち、スクリーンフレームの色や下のスイッチなどのセンスも安っぽい・・・
先日友人の新車のパナメーラGTSに同乗する機会があり、ナビ操作をしましたが確かに使いにくい・・・
友人曰く、
「ポルシェセンターではこれでも以前よりかなり良くなりましたよ、などと言ってたぞ!」
とかなり不満げでした。
もっとも私はハイテク苦手ですから、ナビは目的地まで連れて行ってくれればよし、程度にしか考えていないのでこれでも十分なのですけどねー
友人のロータス乗り、この方アウディにもお乗りなのですが、アウディの純正も同じナビらしいのですが全く不満はないそうです。
ロータスではポータブルナビを使用していますから、これでも十分高機能高級品と感じるらしいです。
要はこだわりの問題ですね!
オーナーこだわりのアウターパーツ各種です。
此れだけつければ一体いくら?
車が車だけに恐ろしい価格になることだけは判ります・・・
しかし残念なのは、塗装のクオリティーが低いこと・・・
下手ではありませんが、ちょっと下地処理が雑だったかも?
いくらポルシェと言えども、樹脂パーツの下地状態は日本のものと比べるとクオリティーは良くありません。
ある程度塗装前の下地処理に手間をかけなければきれいな塗装にはなりませんので、パーツ代は値切っても、塗装代は値切ってはいけません!
ご自宅まで引き取りに伺いましたが、ちょうど天気は良く傷はしっかり確認することができました。
新車から1年ちょっとが過ぎた程度で、新車時にディーラーにてガラスコーティング施工済みとのことで、洗車スクラッチはそれなりについてはいましたが目立つ深い傷はほとんどありませんでした。
ご自身のみで手洗い洗車されているそうですがうまい!
黒でこのレベルでしたらプロ洗車以上ですね!
細かな洗車スクラッチ、こればかりは付かないようにすることは無理・・・
しかしガラスコーティング施工済みですから、細かな傷はほとんどコーティング内部で処理されているでしょう。
しかし工場のライティングで見てみると、傷の深さが太陽光よりもはっきりしますから、やはりある程度の線傷はありますねー
問題は傷取りを優先するか?
膜厚残しを優先するか?
しかし膜厚を確認してみると、ボンネットで一番厚い部分が103μ、
薄いところでは100μ切っているところが多くあります・・・
まさかカイエンクラスでここまで塗装が薄いとは・・・
こうなると傷取りよりも膜厚残し優先となりますね!
SUVということを考えれば傷のつきやすい使われ方もするでしょうから、
せめて150μは欲しいところです。
いくら使用されている塗料が良いものを使っていたとしても膜厚が厚いに越したことはありません。
いくら洗車が上手とはいってもやはり側面はそれなりに線傷はありますねー
多くの方はトップ部分から洗い始め側面に移行していきます。
その際トップ部分のほこりやゴミが側面に付着したり、スポンジに咬み込んでいたりしてその状態で側面を洗いますから、結果として側面のほうが傷がつきやすい。
また駐車中などに、歩行者などが服や荷物を擦っていくこともあるでしょうね・・・
これを防ぐにはどこでもやっていいわけではありませんが、駐車スペースを2台跨ぎにする!
あくまで駐車場が空いている場合ですが。
あとは極力駐車場の車のいないスペースを選び隅に止める!
私はレストランやホテルでは必ずこのパターンです!
ただし車によりますけれど・・・
ポーターがいるところなら車はポーターに預けてしまう。
ちょっと勇気のいる行為ですが、ある程度高級車なら嫌とは言いませんよ!
残存膜厚優先で磨き、結果2μの研磨となりました。
しかしほとんどの傷は、当初の予想通りコーティング膜の内部で処理されていたために、この程度の研磨厚でもあらかたの傷はなくなりました!
やはり新車時に施工するコーティングは大事ですね!
傷が入りにくくなる効果と、洗車頻度が少なくていいことが良い状態をキープできる大きな要因です。
そうは言っても洗車の腕前は重要ですがね・・・
膜厚自体は薄いですが、塗料と塗装クオリティーはさすがにポルシェ!
磨いていてもコンパウンドの絡みや焼き付きは全く起きず、バフもあおられることなくスムーズに回転していきます。
ドイツ車の中でも特にポルシェの塗装は磨きやすいですね!
国産某メーカーとは大違いです!
絡むは焼き付くは暴れるはですから・・・
PORSCHE ポルシェ カイエンS仕様 コーティング終了
もともとかなりきれいなお車でしたが、さすがに磨き直して新たなコーティングを施行すると一気に意匠性はアップします!
威圧感たっぷりの車がさらに怪しくなりました!
お預かりの際、
「新車時施工のディーラーコーティングが1年も経たずに、ほとんど撥水していない・・・」
「全然耐久性ないね!」
とおっしゃっておいででしたが、施工前洗車でボディをきっちり洗ってみると、“バリバリ撥水”しています。
どうしてオーナー様はそう感じてしまったのか?
「恐らく洗車時のシャンプー残りで、界面活性剤の膜ができていてしまったのでは?」
というと、
「私洗車の時はシャンプーしないんですけど、流水のみです・・・」
となると、これは大気中に浮遊しているシリコンなどが、流水洗車だけでは落ちずに膜化していたのでしょう。
毎回シャンプー洗車は大変ですが、3~4回毎ごとにはシャンプー洗車はして不純物の付着を落としたほうが、コーティングの機能を発揮させることができるでしょう。
しかも洗車時の摩擦が減りますから、洗車スクラッチを入れるリスクも軽減されます。
その際、シャンプー剤は基準より薄めて使ったほうがシャンプー剤残りをし難くなると思います。
たまにお客様からお聞きする話として、
「コーティング施工車輛にはシャンプーしてはいけないんでしょう?」
といことがありますが、これ真っ赤の嘘!
確かにWAXやポリマーでしたら、シャンプーの種類によってはコーティングを溶かす可能性もありますし、化学反応をしてしまうことも考えられます。
しかし、初期硬化が終了しているガラスコーティングではこのようなことはありませんので、安心してシャンプーを使用してください!
ただし、台所用洗剤だけは絶対使用しないでください。
コーティングだけでなく塗装までも痛めます!
車屋さんの中には、経費節約のため台所洗剤で洗車しているところも(会社専門店でも)ありますので、入庫されるときにはご確認を!
出来れば車屋さんでの洗車はしないように指示したほうが良いかも?
ちなみに私は、
「ボディには絶対触るな、洗車禁止、外置き厳禁!」
と条件付けて入庫しています。
其の為には、作業中服擦れなどでで傷を入れられないように、きっちり洗車をしてから入庫することが必要です。
プロだから大丈夫!
などと思っていませんか?
実は一番無神経なのは車屋さんですよ!
これからもきれいに大事にお乗りください。
施行ありがとうございました。
車輛クラス:クラスX-1
施行コース:エクセレントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:178.890円税込(輸入車割増磨き+10%・濃色車割増+10%・ポルシェ純正タッチペン代 旧料金適用)
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