2012年11月03日公開|フィアット
面白い色の設定です!
テックハウスというグレーのソリッド塗装です。
このようなカラー設定は国産車ではちょっと考えられませんが、フィアット500だからこそ違和感を感じさせないんでしょうねー
また他メーカーと違いほとんどのカラーがソリッド塗装というのもフィアット独特です。
そのほうが似合うというのもあるでしょうが、コストを抑えるためというのも大きな理由でしょうね。
今はやりのツインエアーエンジンですが、875cc2気筒ターボエンジンですが、これで86psのパワーを絞り出してしまいます。
恐らく初めてこの車に乗られたら、
「エンジン壊れていない?」
と感じるような独特のエンジン音と振動に、不安感や違和感を感じると思いますが、これが2気筒エンジンの独特さなのです。
バイクに例えるなら、W1や昔のトライアンフみたいな感じですね!
フィアットの最新の技術で作られたエンジンですが、このような2気筒エンジン独特の特性が、
クラシカルな雰囲気を醸し出してくれるため、普通に乗っていてもかなり楽しめる車です。
これからの季節、高原の紅葉の中をトコトコ走る姿はピッタリです!
メーター自体の雰囲気はミニにも通じる部分がありますが、
おしゃれさや洗練性では明らかにこちらの500のほうが上でしょう。
実直なドイツ人が作るものよりは、
いい加減でもセンスのあるイタリア人が作るものの方がやはり斬新でセンスは良いようです。
これだけ白い素材が使われ、一番汚れやすいステアリングまでもが白いですから、汚れるのは怖いですねー
しかしそのため汚れることを嫌って神経を使うでしょうから、逆にきれいに乗れるかもしれませんね。
センタースイッチパネルにも当然白の色が使われていますが、ポップでおしゃれです。
デザインもスクエアした部分はなくすべてに丸みを持たせ、外観デザインとの調和が非常に素敵です!
素材感・色使い・デザイン・機能性どこをとってもいいとこだらけで、文句のつけようが無い車です。
2年後には私の娘も運転免許を取得して初めての車を購入することとなりますが、フィアット500は第一候補ですね!
唯一本革の使用された部分です。
が、これはオプションです!
しかしあえてこのオプション本革シフトノブ、内装色やボディ色とはちょっと色合いを変えた設定となっています。
そこがまたおしゃれです!
またデュアロジックというセミATですが、あえてシフトノブの形もMT的な形にしているのも、セミATでありながらかなりMT的なフィーリングのミッションですのでその雰囲気をより楽しめるデザインです。
テックハウスグレーのボデイ色を選択すると必然的にこの内装色・シートカラーとなってきますが、ここがまたフィアットのセンスの妙技ではないでしょうか?
地味なボデイ色にこの派手な内装のコントラストが妙にマッチしています!
シート自体の形や色の配色の仕方など最高ですね!
しかし、赤い部分のシート素材滑りにくく丈夫そうではあるのですが、
非常にゴミが付きやすく取れにくい・・・
これは乗る時の服装はちょっと考えなければいけませんね。
さもないと後のシート掃除はかなり大変になってしまうでしょう・・・
ただしこの際ゴミが取れにくいからと言って、ブラシなどは使わないように!
素材が毛羽立ってしまい、修復不能になってしまいますから、根気よく指で取り除いてくださいね。
少し前の500ですとこの部分のプラスチックの内張りかなり危険な角度で、バリまで残っていてけがをしそうな状態でしたが、だいぶ良くはなりました。
しかしまだ鋭角で少し浮いた様な感じもありますので、フロントガラスを拭く際には注意が必要です!
さもないと、せっかくの白い内装が血の滲みに犯されてしまいますから・・・
この部分のしみ抜きはかなり大変ですよ!
洗車前のお持込いただいた段階では、多少の傷は確認できましたが目立つほどとは感じませんでした。
が、洗車をしてみると意外と傷だらけ・・・
ソリッドといえどもやはりグレーですので、ちょっと汚れがあると傷は隠れてしまうようです。
が、逆にきれいにしてしまうとソリッドの特徴、傷がはっきり浮き出てきてしまいます!
これはメタリックやマイカのように塗料の中に反射物が入っていないため、傷を隠す作用が無いためにこのようなことになってしまいます。
其れとおそらく納車時にポリマーかWAXで傷も隠されていたのでは?
これは国産・輸入車どちらでもディラーの御客様の目を欺くための常套手段ですから・・・
このようにごまかされないための方法は、ディーラーにお車が入庫した段階で確認に一度行ってみることです。
この段階では間違いなく素の状態のご自身のお車を見ることが出来ます。
ことによると、ディラーは何らかのの理由を付けて、納車前の確認を回避しようとするかもしれませんが、だとしたら余計に確認する必要があります。
見られては困ることがあるかも?
膜厚は121μ、このクラスとしては十分な膜厚です。
非常に目立つというほどの傷ではありませんでしたが、特に側面には多くの軽いスクラッチがありましたが、ほとんどは処理できたはずです。
しかしいくらグレーといえどもソリッド塗装は傷をごまかしてはくれませんので、磨き工程には神経を使います。
既存傷の除去は当然ですが、怖いのはオーロラ傷・・・
ゆらゆらした目には見ない傷が、オーロラのカーテンのように見える現象、これが出ないように”ごまかしなし”で磨き上げることは至難の業です!
弊社の磨きでは、スタンダードコースでもオーロラは水銀灯・蛍光灯・メタルハライドなどの光源では確認できないところまで磨き上げます。
更にはパーフェクトコースでは、冬の西日の太陽光や真夏の真昼の強い炎天下でさえもオーロラは見えないところまで処理されます。
これ等の磨きは当然“傷隠し剤”などは一切使用せず磨き上げられますので、施工からある程度の日にちが経過したら“オーロラが発生”などというようなことはありません。
又、スーパーライトやライトなどではオーロラ傷が発生しない磨き方法で行いますのでこれらコースでも心配はございません。
しかも施工前からあったオーロラ傷(ポリッシャー傷レベルは程度による)さえも除去が可能です!
こちらのお車も、当然スタンダードコースによりオーロラ傷の無いすっきりした仕上げで完成いたしました。
研磨膜厚はスクラッチ傷が多かったことから、新車としてはちょっと多めの研磨膜厚3μとなりました。
FIAT フィアット 500 TwinAir Pop コーティング終了
プレスラインを極力抑えた外観ですが、重要なのはそのRデザインです。
此れを殺さず生かし切る仕上げが重要です!
今回は、マーベラスフィニッシュ・スーパーを施工させていただきましたが、比較的反射光沢の強い硬い艶感のコーティング剤ですが意外と形状や色とのマッチングは良かったようです!
長野県内のお客様ではありますが、冬季エンカルの季節にはお乗りになられないとのことでしたので、意匠性を重要視したマーベラスフィニッシュスーパーをお選びになられました。
このコーティング剤の特徴は、
などがあげられますが、ただし一般地向けコーティング剤であるために、
耐酸・アルカリなどの防御性能は低いために、このような条件下でのご使用後はなるべく早めのお手入れが必要となります。
冬季の高速道路などたとえ乾燥している状態でも、
かわいたエンカルのダストを浴びたときなどでもできるだけ洗い流す作業をしていただくことが、耐久性を持続させるための秘訣となります。
今回海外出張中の施工で、1か月のお預かりでの施工でしたが、久々に対面しかも大幅なメイクアップを行われての再会でしたが如何だったでしょうか?
あと1か月ほどで雪の季節が訪れてしまいますが、それまでの間冬支度を始める木々の紅葉などを楽しみながら、トコトコとドライブを存分にお楽しみください。
車輛クラス:クラスS
施行コース:マーベラスフィニッシュ・スーパー ガラスコーティング+02磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:79.096円税込(お持込お引き取り割引-10%・新車割引磨き-10%・ソリッド割増磨き+10%・濃色車割増磨き+10%・輸入車割増+10% 適応)
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