2012年11月27日公開|BMW
BMWという車、実は私大嫌いな車です・・・
というか、乗っている人間が嫌いと言ったほうが的を得ていますね!
往々にしてBMWに乗っているタイプは、
エリート意識が強くいかにも自身が特別な存在と思っているか、そのように見られようとしているように感じます。
ま、要するに嫌なタイプです!
しかし、こちらのお客様は全く正反対のタイプ!
事前に弊社にお越しになられた際はご夫婦でいらっしゃいましたが、奥様は非常におしとやかでツンとしたところは全くなく、
フラノぽいスーツに身を包まれて品はあっても嫌味さは全くありませんでしたし優しそうな方でした
ご主人はというと、大手エリートサラリーマンであるにもかかわらず、
とても気さくで気取ったところは微塵もありません。
BMWのオーナーがみなさんこのようなタイプだったらBMWに対しての見方も違ったのですが・・・
此れ私個人の偏見ではありますが、弊社のお客様とこのような話になると多くの方が同じような感想を持っていられます。
面白いのは、BMWオーナーでさえ同じ感想を語る方が多いことです!
日本人にとってBMWというブランドイメージはどのようなイメージなのでしょうか?
ローバーミニもBMWミニになった途端だいぶオーナー層に変化があるように感じますし・・・
BMWに限らず欧州車はどれもメーカーによりオーナータイプカラーははっきりしています。
フェラーリ=見栄っ張りなのにケチ
ランボルギーニ=悪っぽい成り上がり
フランス車=エンスー
ジャガー=生まれ育ちよし
ロータス=オタク
フィアット=おしゃれだけどちょっと変わり者
ポルシェ=車好き走り好き
アウデイ=エリート意識が強くとっつきにくい
ベンツ=小金もちの勘違い
主だったところで大方こんな感じではないですか?
しかし弊社のお客様は、一般的なこのようなタイプには当てはまらない方がほとんどです。
ただしフランス車はほぼ100%、ロータスも50%はあたりですが・・・
私に限らず、皆さんも初めてお会いする方の車を見たとき、なんとなくその車でその方のタイプを推測していることありませんか?
その時あまり好印象の無い車にもかかわらず、意外なオーナー様の印象によってその車に対してのイメージが変わったりした経験ないですか?
車のブランドイメージで乗るのではなく、自身のキャラクターの一部にしてしまうような乗り方ができればおしゃれですねー
この革シートの色、オフホワイトというのでしょうか、とてもいい色なのですが、汚れるのが怖い!
きれいにお乗りですので、まださほど汚れは目立ちませんが、ちょっと気を抜くとあっという間にとんでもないことになってしまいます。
特にBMWのこの手の革は、ジーンズのインディコの染料が移りやすい・・・
しかもそれが抜けないんですよねー
パッと見はそれほど汚れているようには見えませんが、ここまで近づくと結構汚れは目立ちます・・・
今の状態はシボの上面部の汚れですので良いですが、これがシボの溝の中まで汚れ始めるとかなりクリーニングは大変になってしまいます。
革のメインテナンスで気を付けなければいけないことは、
車の革シートはすべてフッ素コーティングが施され、それにより傷つきや汚れを防いでいます。
強い薬品や強引な拭きあげはそのコーティングを痛めてしまいますので、
根気よく優しく行わなければなりません。
この手の色の本革は、“ジーンズは厳禁”、お手入れもこまめに行うことも必要です。
このコンビネーションは絶妙です!
色の組み合わせ、デザインともに落ち着いていてしかも高級感がある。
ウッドの面積を少なくし、下に配置したのが良かったともいます。
これ見よがしに上に配置すると、ドアが重い印象になっていたでしょう。
直線ラインの微妙なひねりも、ボデイのプレスラインと統一感がありうまい演出です。
このウッドの色と模様、ちょっと間違えるとちんどん屋のようになってしまいますが、そこはさすがBMW周りの樹脂のシボや色の調整で見事にマッチングさせています。
BMWの内装はつまらない、“飾り気がなくそっけなさすぎる”と言われる方も多いですが、これが伝統ですので、ベンツのようにレクサス化してチャラチャラしているよりは、いかにもドイツ車的でいいと思います。
すごいことになっています・・・
傷と水染み相当なことになっていますが、それがあまり目立たない?
オーナー様が量販店で購入したガラスコーティングをDIYで施工して“失敗”・・・
全面塗り込んで拭き上げが出来なくなったようです。
塗り込み跡が白く硬化して大変なこととなってしまっています。
こうなるとDIYなどではとても手に負える状況ではありません。
恐らく完成成膜では0.5μ程度の商品でしょうが、この状態では余剰分まで製膜してしまっているので1~2μはあるでしょう。
傷やイオンデポジットクレーターだけでもかなり手ごわい状態、02スタンダードで磨くにはかなりきついところに持ってきて、さらにこの失敗したコーティングまで磨きとらなければなりません。
ファーストカットの磨き工程は間違いなく丸々1日はかかることは間違いないでしょう・・・
磨き前膜厚は失敗したコーティングを含め114μありますが、何μの研磨が必要となるか?
左の磨き前の状態から、何とか右の磨き終了の状態までリセットできました!
コーティングの拭き残しというか斑に関してはさほど心配はしていませんでしたが、02コースの3段階の磨きのファーストカットここで同一場所で最大3回のバフリングを行いますが、
今回の場合は3回の初めのバフリングは、このコーティングを剥離するために消費してしまいますので、傷を取るためには実質2回のバフリングで対処しなければなりません。
しかしそうなると傷の研磨の限界が下がって、傷残りが多くなってしまいます・・・
そうならないためには2回で3回分の仕事をする通常よりも強めのコンパウンドを使用するか、ポリッシャーの回転数を上げて研磨量を回転数で稼ぐかです。
どちらにしてもファーストカットでのポリッシャー傷を入れていくリスクが高まります・・・
02磨きコースで想定している最大研磨厚5μの研磨となりました。
ファーストカットでの傷入れのリスクを覚悟しての磨きでしたが、セカンド・サードと進行するに従い通常よりも苦労はしましたが、オーロラも抑えられきれいに仕上がりました。
結構ひどかった水染みによるイオンデポジットクレーターも1/10くらいまで減らすこともできました。
本来セカンドポリッシュは、ファーストポリッシュのシングルポリッシャー傷を目に見えないレベルまで抑えるための研磨ですので、ダメージが少なければ1回の研磨で終了することが可能です。
しかし今回はファーストポリッシュのダメージが大きかったため、セカンドカットでは通常行わない既存傷の研磨も行うこととなったため、ここまでの意匠性改善ができました。
しかしこの磨きはオーロラ傷を残す可能性が高まるため、結構リスキーです・・・
出来ればあまりやりたくない。
それでも中央左の写真のように傷残りはかなりあります・・・
傷のダメージは想像どうり深く、この傷でもあと5μ以上の研磨は必要とします。
正直このレベルを完全な傷の無い状態まで磨きこむとすると、
柚子肌感を改善して04コースが必要となってしまいます。
問題は中古車として購入された中で、かなりの高額になるそこまでの施工が必用か?
これはオーナー様のそのお車に対してのこだわりによると思います。
無駄ともいえますし、価値があるともいえますし・・・
個人的意見としては、BMW3ですとあくまで足車ですし、今後コレクションとするわけでもないでしょうから、ある程度きれいで人が見たときに、
「きれいにお乗りですね!」
と言われる位が妥当ではないでしょうか。
このレベルであれば、この程度の傷残りがあっても、
街で見かけるBMWに比べれば全然勝っていると思います。
マフラーエンド意外と気にされない方多いですよね・・・
女性で言えばヒップラインはたまた足首の様なものですから、結構重要なポイントなのですがねー
意外と長期間放置され、その結果錆び錆となってしまいます!
材質がステンレスのため、一度錆が入ってしまうと意匠性改善は困難です。
此のお車もだいぶ表面がくすみ、かつ点状に錆が入り始めてしまっています・・・
手磨きでは無理なため、リューターを使用して磨きましたが此れが限界!
其れでもだいぶ光沢は取り戻すことが出来ました。
このマフラーエンド磨きは、ボデイ全体施工の場合は標準で行います!
BMW ビーエムダブリュー 320i ツーリング コーティング終了
お持込いただいた時は正直、
「ハァー・・・」
というような状態でしたが、ここまできれいになりました。
この塗装色も初めは、
「あえてなぜこんなパッとしない色の車を買うのだろうか?」
と思いましたが、磨き上げコーティングもかかってみると、きれいな紺色!
というよりダークブルーと言ったほうが良い、深みがあり品のあるきれいな色となりました。
此れなら、内装色のホワイトも引き立ちますね!
お引き取りの際、
「辛口ブログ楽しみにしています、感じたまま書いてください。」
と言われたことがプレッシャーとなり、なかなか筆が進みませんでした。
かなり失礼な部分もあるかと思いますが、いかかだったでしょうか?
またその際話題となった某BMWディーラーの態度の悪さ・・・
これは会社体質なので改善されることはないでしょう。
お客と自分たちの立場取り違えているバカですから・・・
保障の問題が無ければ良い整備工場ご紹介しますよ!
弊社の御客様でご紹介した方が数人いらっしゃいますが、入り浸っているようですのでご満足いただけるかも?
ただし、職人気質で1人で営業していますのであまり小回りは効かない部分はありますが・・・
PS:今後はDIYでの施工はなるべくおやめください。
もしどうしてもというときは、まずはご相談ください。
出来る限りのそのためのアドバイスは致しますので!
車輛クラス:クラスL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング+02スタンダード磨きコース(軽度の磨き)
施工料金:125.279円税込(輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク1+15% 適応)
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