2012年11月21日公開|ホンダ
二人のお子様をお連れになられての、若い奥様のご来店です。
最近女性のお客様が増えてきたことはうれしいことですが、
まだまだそうは言っても1割には満たないでしょう。
多くの女性の方は、“車はただの足”と捉えている方がほとんどのようですが、確かにそうではありますが、服と同じように自己主張のアイテムでありますし、人に見られる部分では同じなのに、なぜか車にはあまりこだわりをもたれないのは不思議です。
主婦になって生活が優先されるのは判るのですが、独身の女性でもほとんど気にされないのは、なぜなんでしょう?
しかし、ご夫婦でご来店いただいて、奥様のほうが積極的に施工内容を検討されて、
旦那様のほうが消極的、
「せっかくやるのだから、あまり予算ばかり気にしないで、気に入ったものなら多少高くてもそのほうが良いんじゃないの?」
と逆に旦那様を後押しなさる奥様も結構いらっしゃるのは以外です。
家も場合も車に限らずこんな感じのこと多いですね!
こちらのお客様は、お住まいの地域がかなり冬の環境が厳しいエリア・・・
すでに洗車もなかなかままならなくなってくるそうです。
そのため、冬季でもきれいにあまり手入れをしなくても乗れるようにとのご希望で施工を決めたそうです。
このような環境下では、コーティングは大きな意味を持ってきます。
ただしどのようなコーティング剤であっても有効かというと、そうではありません!
WAX・ポリマーなど油脂系のものですと、
逆に乾燥が激しく埃が多い時期ですので汚れの付着が促進されやすくなります。
これはエンカルなどにより油脂が溶かされることによって、症状が加速されます。
ガラスコーティングでも、シリカ純度が低く有機性混和剤が多かったり、ガラス繊維素系の物や、フッ素により撥水をしている物などは、やはりエンカルの強アルカリによって溶かされ始めることにより、表面がざらつきを起こし始め汚れの付着を促進しだしてしまいます。
ではどのようなコーティング剤なら効果があるのか?
これはシリカ純度が高く、かつ混和剤に有機物が使われていなく、
フッ素による表面撥水をしていないものとなります。
残念ながらこのようなコーティング剤は一般的には全体の中では少数で、しかも高額コーティングになってしまう傾向があります。
しかし弊社ラインナップでは、
スタンダードクラスの物からこれらにご対応可能なコーティング剤がございます。
一番低価格のものでは、エクセレントフィニッシュ・スパーク、次にスノーガード系、その上のクラスになるとハイモースコートを除いてすべての商品が耐エンカル性コーティングとなります。
こちらのお客様のお選びいただいたコーティング剤は、
エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ今年より登場した新コーティング剤です!
シリカ純度98~95%というガラスコーティング剤としては恐らく最高純度のコーティング剤です。
フィット“シャトル”の名のごとき、宇宙船感覚のメーターです!
私この手のギミックは本来好きではないのですが、このお車は以外や結構好きですねー
恐らくブルーのイルミネーションとメッキリングがはまった様な気がします。
この手のお車としては、ステアリングもいいですねー
嫌いなステアリングスイッチもすっきりしていますし、パンチングの施された革巻きというのもいい質感です。
一番はステッチ!
オレンジ色という珍しいステッチカラーが斬新ですし、その奥に見えるメーターのブルーのイルミネーションと意外と合います。
シート座面部分やドア内張りに使われているファブリック素材、素材感もいいですし、
模様が今までない斬新さがあります。
けれどよくある斬新さの毒々しさは感じさせないのは、色合いの良さによる落ち着き感があるせいでしょうか?
シートサイド部分は、ホンダ自慢のグランスムースという新合成革ですが、確かに今までの合成革と比較すると見た目感触共にビニール感は抑えられています。
国産の革の質感よりもどちらかというと欧州の革の質感に近い感じです。
合成皮革も人工皮革に代表されるアルカンターラのように、
日本の技術は飛躍的に向上しているようです。
このテールレンズもまさにシャトル!
かなりギミック的ではありますが嫌味にならないデザインです。
このようなデザインで嫌な印象を受けないのは、私にすると珍しい・・・
なぜなのでしょう?
自分でもよくわからない・・・
とにかく程度のいいお車です!
ほとんど、いやまったく傷がありません。
パーフェクトですね!
施工前、納車前の段階でご予約をいただき、すでにこの時点で磨きのコースは02スーパーライトと決まっていましたので、ちょっと不安はありましたが“取り越し苦労”でした。
確かにパールホワイトはどこのメーカーの物も傷は少ないですが、そうは言ってもここまで傷が無いお車も珍しい!
トヨタに比べホンダの新車は程度が良いことが多いのは、弊社の場合経験上予想はありましたがここまでとは恐れ入ります。
ただしホンダの場合、販売店系統が細かく別れているために、
すべてのディーラーが納車程度が良いのかというと其れは違うようですが・・・
こちらのお客様の場合は、“当りディーラー”だったのでしょうねー
ですがどうやってディーラーの良し悪しを判断したらいいのか?
これは難しい・・・
一番簡単なのは、展示車ではなく他人の納車待ちになっている車をみせてもらうことですかねー
見せてくれればの話ですが・・・
磨きがルーフに達した時点で発見してしまいました・・・
ルーフアンテナの丁度前のあたり、深い傷です!
この傷は、02スーパーライトでは全く変化しないほど深い傷です。
仮にスタンダード磨きコースだったとしても、ほとんど状況は変わらないでしょう・・・
救われるのは傷の位置がルーフだったこと!
通常使用の時には見ることはないですから。
しかしディーラーはこの傷認知していたはず!
なぜならポリマーが掛かっていますので、その施工の時点で分かっていたはずです。
気が付いていなかったとすれば、“目は節穴”ですね。
しかし、直しもせず、お客様に伝えることもせず・・・
これが現在の国産車ディーラーの現実です・・・
今回の磨きのご依頼は02スーパーライト磨きコースでしたので、
最大研磨膜厚はせいぜい1μが限界です。
ということは、本当に軽度の洗車スクラッチ程度が磨きとれる限界となります。
この磨きコースの目的・適応は、極上程度の新車でクリアー柚子の頭部だけ切り取るだけで意匠性改善ができるお車か、あくまで意匠性は二の次として、
ご予算の都合上コーティング可能な足付けをするためと割り切られた方に対しての磨きコースとなります。
こちらのお車の場合、磨きとるべき傷は皆無でしたので、
わずか0.6μの研磨で意匠性・コーティング足付け共に作業終了することが出来ました。
この新メニューを考案したときには、うるさ方の古参のお客様には、
「お前は磨き屋の魂を捨てたのか?」
「完全に磨き上げられたものしかコーティングする意味はないといっていたのはどうした?」
とかなり厳しいご意見もいただきましたが、
根本的にはこの考えは変わりませんが、ただこの考え方も施行者側の押しつけではないか?
との思いから、コース変更に踏み切りました。
お客様の中には、
「意匠性はほどほどでも、予算内で収めたいしかもできるだけ良いコーティングを使用して!」
「傷はさほど気にしないから、低価格で施工したい!」
とうのご希望に添えるコース設定の必要性から磨きコースを作新した次第です。
此れには数年前から依頼しておりましたコンパウンドの開発が終了したことが、新コースの設定を可能としました。
今までのコンパウンドですと、傷を取るためのコンパウンドでは微細な磨き傷が残る・・・
仕上げ用のコンパウンドでは全く傷が取れない・・・
つまり1回の磨きでは全く仕上がらないという問題がありました。
しかし新型コンパウンドは、傷も取れるが仕上げもできるという理想の能力を兼ね備えたものが、車種や色・ボデイ程度に応じて仕上げられるように4タイプ完成しております。
今回はこの中のタイプ2-1といもの、
弊社ではN06Gと呼ぶコンパウンドとNO2というバフにオリジナルシングルポリッシャーで施工をいたしました。
HONDA ホンダ フィットシャトル HIBRID コーティング終了
8月より新メニューでの受付をいたしまして、初めての02スーパーライト磨きコースでの施工車輛です!
しかもご依頼いただいたコーティングも、
同じく新メニューのエクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュです!
施工試験では何回か繰り返し施工してきてはいますが、お客様のお車ましては新車への施工はこれが初めてとなりますが、予想通りの仕上がりを実現することが出来ました。
お引き取りにみえられたお客様もご覧になられて、
「すごくきれいになった、こんなに変わるの!」
と予想を超えた仕上がりにご満足いただけたようです。
私自身は施工段階で徐々に意匠性が変わり行く姿を目の当たりにしておりますので、施工前との違いは認識しておりましたが、ここまでお客様にも変化を認識していただけるとは正直意外でした。
もっともこのお客様が、見る目あるというのも大きな理由でしょう。
更にはこのようなご感想のメールまで頂きました。
このように女性の方でもここまで変化を認識していただけたことはうれしい限りです!
今回のブログは長文となってしまいましたので、ここでのコーティング剤の解説はやめ、次週の施工車輛で詳しく解説していきます。
ご期待を!
此れから雪が降り、寒さも日を増すごとに厳しくなってまいります。
住み慣れた土地、走り慣れた道とは思いますが、冬の雪道は何が起こるかわかりませんので、くれぐれも安全運転にはお気を付け下さい。
洗車もままならないご事情ですが、コーティングが完全硬化するまでの1か月間は、エンカルの付着放置や洗車での傷入れにはご注意ください。
ご家族で楽しいカーライフをお送りいただけるお手伝いが出来たことを、大変光栄に思っております。
遠方よりお越しいただき本当にありがとうございました。
車輛クラス:クラスL
施行コース:エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング+02スーパーライト磨きコース(極上新車用磨き)
施工料金:96.232円税込(女性割引-10%・新車割引磨き-10% 適応)
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