2012年11月18日公開|スバル
弊社では2台目のBRZとなりますが、ソリッドの赤しかも耐スリ塗料です・・・
ソリッド特殊塗装では202とスクラッチシールド・スーパーブラックなどが磨きの難易度が高いのですが、同じくらい難しいのが意外と赤なのです。
よく聞くのが、オペルのソリッドレッドこれはまず完璧に磨くことは不可能と言われていますが、幸いにも弊社には入庫したことがりません。
本当なら職人として難しいほどチャレンジしたくならなければいけないのですが、さすがに最近は歳なのでしょうね、あえて難易度の高いものにチャレンジする気力が湧いてきません・・・
“因る年波には勝てない”ですかね!
ファブリックとトリコットによるコンビシートですが、色合いやデザインはとてもいいのですが、アルカンターラのファーに見えてしまいます・・・
肌触りなどはとてもいいのですが、カラーがどうしてもアルカンターラに見せようとしている意図を感じてしまいます。
其れと素材の耐久性に?
新しいうちは当然問題は無いでしょうが、使い込んで擦れが生じて来たとき、
かなりやつれて見えるような気がします。
長く所有するつもりの方は、シートが痛む前に早めに社外スポーツシートに交換して、ノーマルシートを保存するようにしたほうが良いような気がします。
私的には、あと30万円高くなってもアルカンターラを使ってほしかった!
そもそもBRZは乗用車なのか?
スポーティーカーなのか?
スポーツカーなのか?
GTカーなのか?
此処が良くわかりません・・・
此のお車はトップグレードになりますが、下級モデルとの比較では、
このサイドプレートのように走りとは関係ない部分にお金がかけられグレードアップが図られています。
此れって乗用車やGTカーの手法であって、スポーティーカーやスポーツカーのあり方ではないと思うのですが・・・
いわゆるトヨタ的手法ですよね。
スバルにはこのやり方にはまってほしくなかった!
MTかと勘違いしてしまいそうな作りのATシフトレバーです。
このつくりはATとしては珍しい作りで感心してしまいました。
が、考えようによっては周りのパーツをMTと共用させただけとも言えますが、
発想は斬新ですね!
しかもダウンシフトブリッピングコントロールというATなのにシフトダウン時にブリッピングをするような機構を組み入れていることも大したものです。
ただしこれが本当にスポーツ走行において走行性能をアップするものかというと?
どちらかというと壊れる要因を増やしているだけの様な気もします・・・
ただし、手軽にスポーツドライビング感覚を堪能できるのは良いのかもしれません。
此れも同じ意味合いの、ATのパドルシフト!
このパドルを使用して完全にマニュアルモードに切り替わり、レッドゾーンまで回転が上がるのか?
BMWのSドライブのようにある段階から制御が入ってしまうようでは、ただのおもちゃになってしまいますね・・・
これ等も私的には、100万高くなってもセミATにしてほしかった。
そうすればもっと低重心ボクスターエンジンの高性能を堪能できたのに・・・
今では多くの車が装備しているトラクションコントロールや、走行モード切り替えスイッチですが、これ本当に必要なものなのでしょうか?
私の考えでは、トラクションコントロールや走行モード切り替えスイッチは乗用車にはあるといいとは感じますが、スポーツドライビングを楽しむべき車には“必要ない”と思います。
なぜ?
コントロールを楽しむのがスポーツ走行であって、コントロールされることで限界速度が上がるのは楽しくもないし、
逆に腕もないのに早くなってしまいますので危険ではないでしょうか。
これはオーナー様とは関係ない感想です。
スポーツ走行は、アナログ的にその車が持っている限界性能をどこまで引き出せるかが問題で、デジタル的制御やチューニングで早く走ることとはちょっと違うと思います。
そこまでしないと制御できないほどのパワーだとしたら、そのパワー本当に必要なのでしょうか?
今後ターボモデルも出るようですが、其れって必要?
世界的パワー競争に乗っかっているだけじゃないですか?
車はパワーや性能に頼って乗るものではなく、自信の腕で操る範囲で楽しむから楽しいのではないでしょうか!
個人的見解ですみません。
新車納車から約5か月が経過しているとは思えないほどの素晴らしい程度です。
趣味車ですからあまり乗らないにしても、数回は洗車されているはずですが、ここまで傷が少ないのは大したものです!
洗車の達人?
と言っても過言ではありませんねー
さすがにソリッドレッドですから一度傷が入ってしまうと、かなり目立ってしまうのはしょうがないですが・・・
さあここから初めて磨くスバル耐スリ ソリッドレッド、どんな困難が待ち受けているのか?
ちょっと不安です・・・
磨き前膜厚はソリッドですので通常の膜厚よりも厚めの133μ、国産車といえどもすべての車でこのくらいの膜厚はあってほしいですね。
側面もキズは少なく、順調に磨きは進行していったのですが、左写真の丸のあたり、ふとバフを見るとなぜか赤い色に染まったコンパウンドが付着している?
この部分だけなんですよ・・・
しかも右側だけでなく左側も同じ部分で同じ症状が出てきます。
付着した色の濃さから考えると、クリアー無しの1コートソリッドではなく、ベースカラーにクリアーを練り込んだタイプの1コートソリッド塗装です。
怪しいと思われる場所にペーパーをかけてやればピンポイントで場所の特定は可能ですが,新車なのでやめておきました。
補修で再塗装がされている可能性が頭をよぎります・・・
サイドシル下側はボツボツになった飛石対策塗装がされていますので、その部分だけ塗装方法が違うのか?
しかしこの部分の前後ではバフに色が抜けてこないのが不思議・・・
一応このことはオーナー様にはお伝えしましたので、あとはオーナー様がディーラーに問合せをしてどのような回答が返ってくるのかです。
来月86のご入庫がありますので、この部分再度どうなっているのかを確認してみます。
上記した部分とは別にボンネットとフロントバンパーにうっすらとペーパー目の様な筋が前後についていました。
残念ながらあまりにも薄い筋なので写真にはまったく写ら無かったのですが、
蛍光灯に照らされると微妙に見えていたのです。
しかし磨きが終了してみると、とことん確認しても痕跡は消えています!
やはりペーパー目だったのかなー?
だとすると、ライン塗装でペーパーがかけられることはありませんから、
ライン上で何らかの塗装トラブルがあり補修を行った痕跡なのか?
それとも補修塗装が、メーカーもしくはディーラーで行われたのか?
これは現段階では判断のしようはありません。
このこともオーナー様にはお伝えしましたが、
「この車は初期生産ロッドだからある程度のトラブルはあるでしょうからしょうがないですね!」
と、かなり寛容な感想でした。
もっともこのくらいの感覚で新車をとらえていないと、何につけイライラしてしまうことになりますから、新車だからと言って過度の期待はしないほうが無難です。
走り始めれば徐々に傷んでいくことは避けられませんしね!
傷は全くなかったわけではありませんが、非常に少なかったので、3μ程度の研磨膜厚で終了いたしました。
ただし、すべての傷が除去できたわけではありません・・・
耐スリ塗料の場合、ある程度の深さの傷はスポンジバフだけで研磨しようとすると、
逆に傷を入れる結果になってしまいます。
これは強い摩擦を加えると、塗装が熱を持つことで動きやすくなり通常の塗装と比べ柔らかくなるために、本来傷を入れるレベルのバフやコンパウンドでなくとも簡単に傷を入れてしまうリスクが高くなるのです。
そのため、耐スリ塗装の場合は無理をして研磨を行うよりは、ある程度傷は残ってしまったとしても、全体の仕上がり感を優先することが大切なのです。
SUBARU スバル BRZ S コーティング終了
ちょっと心配だった耐スリソリッドレッドでしたが、ばっちり仕上がりました!
きれいなレッドがさらに艶やかになり、
スポーツカーデザインの命であるR部分の曲面が非常に美しく強調されるようになりました。
お引き取りにみえられた際、車好き同士ついつい車談義に興じてしまい、時間を拝借してしまいましたが、
このように数回お会いしただけの方とすぐに打ち解けてお話しできるのは車好きならではかもしれません。
このような時は、この仕事していてよかったな!
と思える瞬間でもあります。
お住まいもお近くですので、時間がおありの際にはたまには立ち寄ってみてください。
此れから雪のシーズンになりお車も休眠状態になることでしょうが、冬は乾燥して静電気も非常に強く発生していますので、きれいに見えても結構埃は乗っています。
埃を取るためのクロス掛けには十分ご注意ください。
PS:お帰りの際バタバタしてしまってご案内できませんでしたが、弊社ツーリングにも是非ご参加ください。
車輛クラス:クラスS
施行コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング+02スタンダード磨き(軽度の磨き)
施工料金:114.819円税込(代車なし割引-10%・ソリッド塗装割増磨き+10%・濃色車割増ランク2磨き+10%・耐スリ塗装割増磨き+30% 適応)
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