2012年11月28日公開|トヨタ
若い女性の方からTEL、
「子供が私の父親の車で嘔吐してしまったのですが、臭いが取れません・・・」
「車内丸洗いクリーニングで臭い取れますか?」
との突然のTELでした。
年末近くなのでディーラーもすぐの対応はできないといわれてしまったそうです。
人数だけはいっぱいいるのですからこれくらいやってあげればいいのに・・・
ましてや車買ってくれたお客様でしょうー
自信が無いのですかねー
しかし臭いはかなりきつく、我慢して乗るのはかなり難しいとのこと・・・
再び今度はお母様からのTEL、ご説明の結果これからお持ちになるとのこと。
予定も順調にこなせているので、急遽でしたがお受けすることといたしました。
車内丸洗いクリーニングを全体施工はまだ納車から2か月しかたっていないお車なので無駄・・・
そのため、嘔吐をしてしまったシートのみの施工といたしました。
このシートの丸の部分が嘔吐がかかってしまった部分だそうです。
すぐに洗剤等で処置されたそうですので、幸いにもシミにはなっていませんでした!
しかし、臭いは確かにかなり強烈・・・
シートから滲み出す臭いで車内全体が臭いに充満されてしまっています。
これはシート表皮だけでなく内部のスポンジにも相当染み込んでしまっているようです。
これはかなり手ごわい・・・
まずは弊社オリジナルのイオン洗剤をトルネードガンで吹き付け拭き上げ、
まったく変わらず・・・
次に蒸気スチームを吹きかけ拭き上げ、ちょっと変化が!
この作業を3回行ったらだいぶ臭いは取れましたが、完全にはなくなりません。
わずか2か月しかたっていないにも拘らず、これだけ入念にクリーニングするとこれほどの汚れがタオルについてしまいました・・・
2か月間の汚れなのか?
嘔吐物のシミなのか?
は、わかりませんがこんなに汚れが出てくるとは意外でした。
しかし臭いはとりきれていない・・・
此処からは、車内丸洗いクリーニングでは通常使用しないオプションのクリナーを使用します。
銀イオン配合のイタリア製のファブリッククリナーです!
なぜか最近弊社の使用するものイタリア製が多いようです。
ま、イタリア製好きかも知れません、マセラティ・アルマーニ・アニリンレザー・パスタetc・・・
余計な事でした。
嘔吐物の臭いの原因物質は様々ですが、今回の場合は食あたりが原因だそうで、食材はお寿司だそうです。
そうなると原因物質は胃酸とバクテリアが主なものと思われます。
胃酸はイオン洗剤が中和することで臭いは収まりますが、
即効性はないために時間が必要となります。
1週間くらいですかねー
そのためこの洗剤には界面活性剤に有機性植物系香料が微量混和されています。
その間を臭いで覆っておくためのものですが、有機性のため自然に臭いは無くなります。
なぜ銀イオン配合なのか?
もう一つの臭いの大きな原因、バクテリアを破壊するためです!
銀イオンは単細胞生物の核に飛び込む特性があり、
それによりバクテリアやウィルスの細胞を破壊して死滅させることが出来ます。
死滅したバクテリアが分解されてしまえば臭いはなくなる、という仕組みです。
ただしこれも即効性ではありません。
今回使用した洗剤・クリーナーは微量の界面活性剤は入っていますが、
イオンの力でこれ等も最終的には分解してしまうために、人体への悪影響は全くありません。
作業も終了し、濡れてしまったシートを乾燥させるために3時間ヒーターを全開にして乾燥せても、嘔吐の臭いは一切滲みだしては来ませんでした。
臭いは感覚の問題ですので、私にはまったく臭いはしませんでしたが、その後どうでしょうか?
まだ気になられるようでしたらその旨お伝えください。
再度トライしてみます。
注)今回は近隣のお客様でしたので急遽お受けは致しましたが、基本的には嘔吐などの急を要すご対応には応じかねます。
車輛クラス:クラスX-1
施工コース:車内丸洗いクリーニング(セカンドシート1脚×銀イオンクリーナー・オプション使用)
施工料金:12.600円税込
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