2012年11月24日公開|トヨタ
丁度1年ほど前に施工させていただいたお車ですが、こちらは事故やいたずらではなく、
なんとディーラーでの事故のための補修です。
事故と言ってもぶつけたわけではなく、1年点検作業中にメカニックが付けてしまったための傷による補修です。
この部分がその傷です。
左フロントフェインダーのエッジラインに沿って軽度の擦り傷が付いてしまっております。
これは作業にあたって厚手のビニール製の保護マットをこの部分にかけて作業をすることにより、
マットが擦れて傷を入れてしまったものです。
恐らくこのお車に限らず同じようなことは、
同じ方法で作業を行っている以上ほとんどのお車に起きていることでしょう・・・
なぜこのような傷が入るのか?
考えられるのは、その保護マットが傷んでいるのか?
よほど汚れているのか?
マットがかけられているころを過信しすぎて、かなり強引に体をボディに預けているのか?
ですが、この仕事やっていてこのような事は初めてです。
どの理由だとしてもディーラーの意識レベルは低すぎとしか言えません・・・
弊社が取引のあるディーラーや修理工場では、このような事が起きることを想定して、
保護マットの下には保護フィルムを貼ってから作業を行っています。
これらのディラーや修理工場はどこも輸入車専門店です。
国産ディーラーのお客様の車に対しての意識レベルの低さのいい例ですね!
入庫されたお客様のお車を、平気で洗車機で洗ってしまうレベルですからこんなことも気にはしてはいないでしょうが・・・
此のお車当然ディラーの負担修理ですが、いざお客様にご入庫いただいてお見積もりを行い、お客様がディラーに補修金額を伝えると、
「その金額ではディーラーでは決済できない。」
「磨きだけはディラーで行います。」
「今日は一度帰ってもらって再度出直してほしい。」
今になってからいうことですかねー
此れ事前にディーラー側がお客様を通してなり、
弊社に直接なり金額確認をしておいて決済を取っておくことでしょうに。
実はこのお客様の損害は3か月前のことで、弊社の予約が立て込んでいたためにここまでお待ちいただいてのことにも拘らず、再入庫してくれではいったい何時まで補修を伸ばすつもりなのか?
お客様都合は何も考えてはいません!
この御客様とディラーのやり取りを聞いていて、金額云々はしょうがないとしても、
「出直せ。」
には正直カチンと来ました!
お客様に無駄足を踏ませることも、弊社も予約が開いてしまうことも無視。
自分たちの都合だけでの返答です。
「キャンセルであれば当日ですので、キャンセル料として補修費用の50%いただきます!」
と伝えると、
「では一度お客様に立替をお願いします、領収書をお持ち頂けばお支払いします。」
だそうです。
だったら初めから着手を認めればいいものを・・・
ですが、
「立替をお願いします。」
ではなく、完了前には振り込み送金しておきます、ではないでしょうかねー
今回の場合、保険対応と同じ補修適応となりますので、実損害が発生した左フロントフェインダーとそれに隣接するパネル、左フロントドア・ボンネット・フロントバンパーの4パネルが補修対象となりますので、確かにディーラーが想定していた金額からはかけ離れた金額となってしまったのは事実でしょう。
隣接パネルの状態は、水染み・傷ともにそれなりのダメージは受けています。
なぜ隣接パネル補修が必要と考えるかは此処にあります。
損害を受けたパネルだけを完全に直してしまうと隣接したパネルから完全に浮いてしまい、いかにもここは直しました状態となってしまいます。
これは賠償修理の現況復帰には当たらない!
そのため隣接するパネルで傷や水染みをグラデーションすることで、
少しでも補修を行った部分を目立たなくする必要があります。
他店の考え方は知りませんが、弊社ではそのように考えます。
理屈としては正論のため、実際保険会社賠償でもこのことは認められておりますから!
ディーラーだからと言ってこの考え方は曲げるつもりはありません。
なぜならディーラーに便宜を図るのが弊社の役割ではなく、
損害を受けられたお客様の便宜を測るのが弊社の務めですから。
側面パネルはかなりの洗車傷がついてしまっています・・・
この状態で1パネルだけ完全にきれいになっていては変でしょう!
だから隣接パネルのグラデーションが必用なのお分かり頂けますか?
過去には保険会社の中にはこの理屈に難色を示したところもありますが、実際にこの状況をアジャスターに確認してもらうと,“そうですね”と納得せざろう得ませんでした。
メイン補修パネルの磨き前膜厚は123μ、磨き終了後膜厚は119μですから、結果4μもの研磨を必要としました。
このことは、“磨いて治ればいいじゃないか”ではなく、結果として本来このような事が起きなければ4μも塗装を減らす必要がなかった!
と考えるべきでしょう。
治ったとはいえ4μ分の塗装を失う代償をお客様は払ったのですから!
TOYOTA トヨタ ヴォクシーZS 補修コーティング終了
補修メインパネルは、当然完全に傷はとりきります、左の写真です。
しかし隣接パネルは、上記したように完全には傷はとりきらずさらに隣接するパネルに対してグラデーションするように磨いていきますので、傷はあえて残しています。
どこのトヨタディーラーかはお聞きしませんでしたが、これを教訓にこれから入庫されるお車には同じようなことが起こらないよう、
作業内容・養生方法・社員教育及び意識の改善をしていただけることを期待します。
タダねー
今までのトヨタディーラーと弊社の揉め事のその後の経緯を考えると、改善を考えるのではなく、
「あいつ又余計なことを!」
みたいな、恨み言を言われるだけの様な・・・
だから進歩しないことに気が付いてほしいですね!
トヨタだから、デイーラーだから、偉いのではなく、お客様有ってのトヨタでありディーラーであることを認識してください!
偉そうにすみません。
車輛クラス:クラスLL
施行コース:マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボデイコーティング(4パネル補修)+02スタンダード磨きコース(補修4パネル)
施工料金:69.195円税込(耐スリ塗装割増磨き+30%・濃色車割増ランク1磨き+15%・補修基本施工料 適応)
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