2012年12月21日公開|トヨタ
弊社始まって以来の遠方からの御客様です。
なんと秋田県!
片道距離約600km弱恐ろしく遠いです・・・
しかし今回はお仕事の関係で長野県にいらしての施工依頼ですので、わざわざ秋田県から来られたわけではありません。
びっくりしたでしょう?
話は変わり、マークXジオトヨタのコピーでは“SAMURAI Wagon”などと言っていますが、そもそもこの車がマークXというネーミングが付いていることが訳わからん・・・
単純にに共通する部分は350の場合だけエンジンが同じというだけです。
形も内装も別物の車だと思うのですが・・・
此れでなぜマークxというネーミングを付ける必要があったのか?
トヨタという会社はボキャブラリーの欠片もないのか?
車としての是非以前の低レベルのコンセプトです!
この内装一つとっても全くマークXとの共通点は見出せません・・・
そもそもFRベースのマークXとFFベースのマークXジオ内装に共通する部分など有ろうはずもありません。
ただ、マークXはトヨタの中では高級車種に属しますので、その部分はある程度フェイクではありますが高級感を作り出すようにしているようです。
此のお車は、メーカーオプションの本革シートが装着されています!
此処はこだわったようで、合皮ではありません。
標準シートもハイグレードファブリックとなっていますので、内装にはそれなりにこだわり、マークXの名に恥じない気遣いはされているようです。
ただこのベットの様な形状はどうでしょう?
それはさておき、今回1年落ちの使用過程車をご購入されたとのことで、
あまりにも傷が多いためのご依頼です。
確かにすごい傷の量です・・・
本来ならば02プラススタンダードコース磨きでの施工が妥当なレベルですが、これではかなりの予算オーバー・・・
コーティングの方を予算の主体とするために、磨きは02ライト磨きコースとし、
深い傷が集中してある部分だけを部分傷取り磨きで仕上げることといたしました。
このボンネット部分もかなりの傷ですが、傷自体はほとんどは浅い傷ですので、02ライト磨きコースでもかなりのレベルまでは処理可能でしょう。
磨き前膜厚は121μでした。
左ルーフシェルのかなり深い傷です!
幸いにも下地には到達してはいませんので、部分傷取り磨き出動です。
ハイ、この通り傷はきれいさっぱりなくなりました!
膜厚計での写真はありませんが、部分傷取り磨きにより約10μの研磨です。
これは結構目立ちますから、5.250円なら施工はするべきところです。
左リアクオーターの深い傷です!
これまかなり目立つ場所ですので、部分傷取り磨き行ないます。
当然ながら此処の傷もバイバイー!
無くなりました。
問題はこのリアハッチ・・・
エンブレム側面と其の上部、相当深いうえにかなりの本数の傷!
しかもモールに非常に近い部分にもかなりあるためこれは苦しい・・・
このパネルは部分傷取り磨きの範囲が広いために2区画扱いとなってしまいます。
写真は角度と照明の関係で、あまり大したことが無いように見えますが、実際は下地到達だけはしていませんが、はっきり言って再塗装レベル・・・
やはりかなりの深さです!
膜厚からいって限界研磨厚の20μの研磨をしても傷は残ります・・・
これ以上は傷は残っても塗装のためにはこれで退散です。
側面に至ってはものすごいこととなっております!
尋常な傷の量ではありません。
まるでススキの野原に驀進していったかのごときの横方向の傷の量です・・・
幸いなのはほとんどの傷は浅いこと!
そうは言ってもこれだけの量の傷、当然磨き残しになる傷もあります。
側面全体のことですので、これば部分傷取り磨きの範疇ではありませんので、
02ライト磨きコースのみでの磨きです。
とはいってもこれだけきれいになればいいでしょうー
しかしこのお車一応“トヨタご自慢の耐スリ塗装”なんですけどねー
一体どこが耐スリになっているのか?
国産の耐擦り傷塗装、トヨタ・レクサス・日産(スクラッチシールド)・スバルなどが代表的ですが、私の今までの経験上この効果があると感じたことは皆無です・・・
あえて違いが一般塗料とあるとすれば、価格が高く補修の際にまともに磨くこともままならないくらいですかねー
いわゆる名前だけの“屑塗装”としか認識できません!
マフラーエンドすごいこととなっています!
上面部分の汚れて見える部分、ほとんどが錆びです・・・
一体前オーナーどのような使用をしていて管理をしていたのか?
ステンレスやメッキでも錆びるのですがねー
30分近くリューターを使用して錆び落としです。
これが標準サービス施工の限界です。
02ライト磨きコース限界研磨厚の3μの研磨です。
それでもこれだけ傷が無くなったのは、私の腕の良さ?
それとも機材の良さ?
ま、そんなことは御客様には関係ないこと!
要はどれだけ意匠性の回復ができるかです。
当然磨きコース的にある程度の傷は残っています。
しかしこの金額で、ここまで回復することが出来れば安いと思いますがねー
TOYOTA トヨタ マークXジオ 240G コーティング終了
この塗装色はコーティング効果一目瞭然でした!
こちらのお車も、今人気爆発中のエクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュでの施工ですが、このコーティング初期の加水分解反応が早く、初期成膜が非常に短時間でするために、
1パネルずつの完成施工をしていきます。
そのため、未施工パネルと完成パネルが比較できるのですが、
拭き上げが終わると全く別の車の様な艶を纏います!
これはコーティングが艶を作っているのではなく、厚膜厚の高純度シリカ特有のクリアー効果からくるものです。
光りの反射が少ないために、多くの光が塗装まで届きます。
その際、コーティング→クリアー→有色塗装→クリアー→コーテイングという光の進路の中で光の進入角度及び反射脱出角度が鈍角になっていきます。
そのため柔らかな艶が表現されてくるのです!
此れ私に言わせると、科学(物理)というより芸術ですね!
年末にはこのお車で秋田まで変えられ、年末年始をお孫さんたちとお迎えになることでしょう。
きれいになったお車と、すがすがしい新年をお迎えください!
片道7時間を超える長旅だそうですし、今年は雪もすごいようですので、くれぐれも安全運転でお帰り下さい。
車輛クラス:クラスL
施行コース:エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング+02ライト磨きコース(軽度の磨き・本来は新車用)+部分傷取り磨き(4区画)
施工料金:155.179円税込(代車なし割引-10%・濃色車割増ランク2磨き+10%・特殊塗装割増[耐スリ塗装]+30% 適応)
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