2012年12月09日公開|ホンダ
こちらのお客様も遠路静岡県からお越しいただきました。
昨日納車させていただいたお車も静岡県、
同じ週に2台の静岡県のお車が入ることは今回が初てです。
しかもこのお車以外にも、秋田・大阪・岐阜・新潟と4台もの県外車にご入庫いただいております。
地元にも多くの磨き&コーティングの業者さんはたくさんいらっしゃるにも拘らず、
弊社をご指名いただくことはありがたい限りです。
ここまでご信頼いただくことに対しましては、精神誠意の施工でお答えいたします。
本来ならばブログにおいても、褒め殺しのほうがお客様のご心象が良いことは重々承知いたしているのですが、元来いこじな性格のためどうしても本音と違うことが書けないため、施工いただきましたお客様や同一車種にお乗りの読者の方には不快な印象を多分に感じさせてしまう表現がございますか、
ここは弊社(私)のカラーということでご勘弁ください。
ブログUP後、メールやTELなどで苦言を頂くこともたまにありますが逆に、
「そんな見方もあるんだねー」
とか、
「面白かったよ!」
などと言っていただくこともあるのは、人はそれぞれだなー
と変に感心してしまうこともあります。
中には、
「感じたままに、こき下ろしでも悪口でも、何でもいいからそのままの感情で書いて!」
とマゾかと思われるくらいのことをおっしゃる方もいらっしゃいます。
逆にここまで言われると、
「どこまで書いていいのだろう?」
と躊躇してしまうあたりは、実は私はチキンなのですよ!
まずはこのストリームという車種の必然性が良くわかりません。
というには、オデッセイが存在する中でここまで細かな車種設定は必用なのでしょうか?
オデッセイorストリームどちらか1車種で良いのでは?
国産車メーカーは常に他社の車格に対して対抗車種をぶつけていきますが、これって限られたパイ取り合いになるだけですし、生産車種を増やすことは開発コストを増やすだけ・・・
結果、コストダウンにつながりろくでもない車が増えるだけなのではないでしょうか?
この場合オデッセイが必用なのか?
ストリームのほうが必要なのか?
判りませんが、ここまでの細かな車格設定の必要性はないと思います。
更に苦言を呈するのは、このエンブレムというかネーミング!
なぜミニバンにRSZなの?
普通に考えれば、Rはレーシング、Sはスポーツ、Zはその究極の様な使い方・解釈ではないでしょうか。
何故にしてミニバンにRSZとなるのか?
しかもストリームにはこのネーミングしか存在しないのは不思議というより、ユーザーをなめている?
更にはRSは赤文字これはホンダにしてもタイプRなど特別モデルに使う赤でしょう。
変を通り越して滑稽・・・
ペダルはアルミのスポーツタイプが装着されていますが、これもRSZというネーミングに合わせてのことでしょうが、これは悪いことではないでしょう。
見た目もいいですし、適度の滑りにくさと、滑り易さ(操作性)を兼ね備えていますから!
フットレストのスペースが大きいのもいいですね。
シートの素材は、アルカンターラを模したような特殊はブリックを使用しています。
似たものは最近86やBRZなどでも使用されていますが、
このようなスポーツタイプに使われるとギミック感のほうが強い印象を受けてしまいますが、このような車種で使用すると適度なスポーツ感が好印象です。
しかも滑りにくい素材であり、
センター部分のメッシュもバランスが良く通気性もいいのでこのシートは良いシートと言えるでしょう。
RSZとネーミングをしてしまったからなのか、カラーステッチまでおごられていますが、これは考え物かも知れません。
というのは、車種から考えて家族ユースが多いでしょう。
そして年齢層も若目でしょう、とすると小さなお子さんが乗られる頻度も高いはず。
というとは、食べこぼしの可能性大・・・
ステッチはシミを作ると取れにくいんですよねー
ホンダ車のステアリングは共通車種が多いようです。
だからと言って弊害があるわけではありませんが、だったらもうちょっと素材感のいいものを使ってほしいですねー
共通部品ということは=コストダウンですから、その分の利益を会社の儲けにばかりしないで、ユーザーにも高級感という還元を考えてほしいものです。
ユーザーそっちのけで儲けばかり考えているとT社のようになってしまいますよ・・・
1年落ちで購入されたとしてはかなりひどい状態です・・・
前面洗車傷に覆われているのはもちろんですが、ひっかき傷の様な深い傷もかなりあります。
トップ部分にもあるといことは、これは相当雑な洗車を行われていたようです。
納車時にお聞きしたことですが、このお車実はディーラーで使用されていたとのことですが、
ディーラーの洗車ほど雑な洗車はありませんから、このような状態もうなずけます。
本当は逆でなければならないのですがね・・・
此れだけ傷に覆われていますので、磨きのコースは02プラスライトといたしました。
仕上がり感や傷残りを考えると、スタンダードのほうが!
とは思いますが、ご予算との兼ね合いがございますので、ライトでどこまでできるのか頑張ってみます。
膜厚的には115μありますので、磨きには支障はありません。
板金無補修車ということで購入されたそうですが、なぜか有色塗装部分にこのような凹凸というか斑があります。
恐らく中研ぎで付けた傷?
もしくはサフェーサー?
どちらにしてもこれは磨きでは治りません、何せクリアーの下の問題ですから・・・
更にAピラーのフロント部分の付け根にはペーパー目があります。
板金無補修車になぜペーパー目が存在するの?
もしかして、事故車のだまし売り?
ディーラーともあろうものが・・・
確信はありませんけどね!
又ありました・・・
今度は再塗装時などに使用されるぶつ取りポリッシャーで付くようなポリッシャー傷です。
先ほどのペーパー目のあるAピラーの部分とこの右フロントドア、
やけにほかに比べ洗車傷も少なめ?
やはり板金塗装の履歴隠しを疑ってしまいます・・・
此れなんなのでしょうか?
やはり有色塗装部分にクレパスの様な溝ができています・・・
このような症状はかなり低年式の補修車輛でしか見たことがありません。
これがオリジナル塗装で起きているとしたら、メーカーのオリジナル塗装とはいったいどの程度?
補修によるものだとしたら、1年しか登録から経っていないのにもうこうなるの?
どちらにしてもあり得ない症状です!
これもちょっとありえない!
左ドアのヒンジ付近の外板パネル取付ボルトに傷がつき錆びています・・・
まずこのボルトに傷が入ることは、外板パネルを取り外す作業が無ければあり得ない!
ということは、事故によりパネル交換されてるとしか思えないのですが?
此れで“板金塗装補修歴なし”信じられません!
何の理由であるのかは置いておいて、磨きによりペーパー目は完全に除去されました!
塗装の色が違って見えるのは、塗装がマジョーラの様に光の当たり方で色が違って見えるためです。
お持込いただいた時の率直なこのお車に関しての感想は、
「地味な車に地味な色、なぜこの車を買ってさらにお金をかけ、かつ長野まで施工依頼するのだろう?」
ともっていましたが、実はこの塗装が理由だったのです。
当初は新車をご購入することも考えられていたそうですが、すでにこの塗装色は廃版・・・
とても気に入られていたので、探してこのお色の使用過程車を購入されたそうです。
確かに光の当たる角度でかなり色が違って見え、特に紫がかった色は非常にきれいです!
ニッサンのマジョーラほど毒々し様なく、品のいい色の変化をします。
ジャガーXJ308のメタリックグリーンの塗装色と雰囲気は似ているかも?
この程度の傷は当然02プラスライト磨きコースではきれいさっぱりなくなります。
このような側面のポリッシャー傷も意外と目立ちますからねー
流石にこのレベルとなると、部分傷取り磨きでもしない限りは、レギュラーの磨きコースでは磨きとることはできません・・・
傷の深さは触診と見た目でしか判断はできませんが、経験上の勘から行くとあと10~15μ程度は研磨が必用でしょうね!
この様な部分的な深い傷も処理をご希望な場合は、事前にその旨をお伝えください。
施工途中にて必要な個所数と費用をご報告して処理いたします。
流石に今回は研磨膜厚を少なめにとはいきませんでした。
結局7μの研磨膜厚ほぼ02プラスライトでは限界研磨厚となりました。
しかしその甲斐あってよほどの深い傷以外は磨きとることが出来、
カメレオンのごとき変色も非常に鮮明に見えるようになりました。
どれだけ傷が塗装をやれさせ艶や光沢を失っていたかが分かります。
ボンネットにはかなりの水染み進化系イオンデポジットもありましたが、これは当初の予想では
「ある程度は輪郭は残るだろう・・」
と思いましたが、これもきれいさっぱりほぼ完全になくなりました。
が・・・
ルーフに関してはかなり減りはしましたが、完全に深いクレーターになってしまったものが多くあり、これは04コースを行ったとしても20μ位の研磨を覚悟しなければ無理でしょうから、非現実的なのであきらめです。
なんでもとことん直せばいいというものではなく、予算と膜厚との相談ですね!
HONDA ホンダ ストリーム RS-Z コーティング終了
今回は結構苦労しましたね・・・
お持込いただいた時の状態が非常に汚れたままでしたので、
塗装の現況状態の把握が今一つで、ご予算中心で考えてしまったために02プラスライトの施工限界を超えるクオリティーを作ることとなってしまいました。
サービスです!
だってわざわざ静岡県からお越しいただいているのに、
「こんなもんですよ!」
とは言えませんから。
1回目の磨きファーストカットの傷取りバフで1日+1/4日消費してしまいました。
しかし磨き上げ、
現在一押しのコーティング剤エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュを施工し終わると、なまめかしく怪しげな光沢“妖艶な艶”を身にまとい、
「こんなストリーム見たことない!」
状態です。
しかし今回本当に弊社で施工したことが良かったのか?
疑問です。
前述したようなオーナー様自体が認識していなかったことを次々と聞かされ、
このお車を購入したこと自体に疑問or後悔の気持ちが芽生えてしまったかも?
と考えると微妙な心境になってしまいます。
じゃ言わなきゃいいでしょう!
と言われるかもしれませんが、
これは現況状態をなるべく詳しくお伝えすることが磨き屋の仕事の大事なことと考えておりますので、これを黙って御引渡しするわけにも参りません。
今回発見したことすべてが、いや仮に一つだけでも予想通りだったとしても、
今となっては販売ディーラーへのクレームとはなりえません。
板金無補修車→板金修理車だったとしてもこれは嘘の範囲。
フレーム補修隠しの様な法的規制はされていないはずです。
更には納車から日にちの経過があれば、
「自分で修理したのでは?」
という疑いを晴らす証明手段はありません。
車に関係する私がこんなことを言うのはおかしいですが、
私の経験上車の販売ほど詐欺的な販売物品はないと思います!
つまり本当の物などほとんど存在しない!
ほとんどは多かれ少なかれ嘘の上に売りつけられている・・・
此の位に疑って購入に対峙すべきでしょうね!
私の場合はすでにあきらめていますので、中古車購入に期待はありません。
極端な話新車でも同じ、納車点検したことないですから・・・
ダメなら直す!
ま、開き直りのいや悟り様なものですね。
気に入って買ったお車です!
今さら後悔しても、落ち込んでみても状況は変わりません。
たとえば、結婚した相手の過去に知らなかった驚きの事実があったとしても、
今幸せで愛しているならそれを優先するべきで、
自分と知り合う以前のことに目くじらを立てることは不幸への階段を上ることに他ならないでしょう。
たとえはあまりいいとは言えませんが、この程度に考えてください!
気に入って購入されたお車大事にしてあげてください。
遠方よりお越しいただきありがとうございました。
車輛クラス:クラスL
施工コース:エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング+02プラス ライト磨きコース(軽度の傷取り磨き)
施工料金:160.357円税込(濃色車割増磨き+15%・高速料金キャッシュバック 適応)
メーカー別
月別バックナンバー