2012年12月08日公開|日産
常連で弊社ツーリンググループのメンバーでもあるお客様です。
今回は転職で、県外に行かれてしまうために急ぎで施工のご依頼をいただきました。
しかしこの不景気のさなか、今までお勤めだった会社は一部上場の大企業、しかもかなりの腕前の技術者にも拘らず、このタイミングで会社辞める?
と思いきや、転職先は更なる優良企業!
よく入れたなー?
それだけの実力があったということですね!
今回のメインのご依頼はこの部分の“ガリ傷”!
補修前の写真は撮り忘れてしまいましたが、此の位の範囲がひどいところでは5mm位削れてしまっていました・・・
しかも色はガンメタ・・・
これはかなり難易度と修理費用は高そうです。
ついこないだ買ったばかり、弊社秋のツーリング用に2か月ほどしか経っていません・・・
と思い足回りを見てみると?
ブレーキ一式エンドレスが付いている!
今回のご依頼の際、
「ブレーキキャリパーもコーティングしてください。」
と言われていたので、
「あのキャリパー今さらなぜコーティングするのだろう???」
と思っていましたが、これだったのです。
フロント6ポッド、リア4ポッド、大径ローター、アルミベルハッド、カーボンブレーキホース含め80万円弱・・・
ブレーキ強化は走りのチューニングの鉄則ではありますが、果たしてGT-Rにここまでのものが必用か?
確かに制動力は劇的に上がりますが、
これだけ大掛かりなものは足下重量の大幅な増大になりますので、
そのデメリットはかなり多きいはずです。
しかもアルミベルハットは耐久性は皆無・・・
完全な消耗品、レース用部品です!
弊社のお客様で同じようにオーバーキャパシティーのブレーキに変えられ、やはりアルミベルハットを付けられたお車に交換後1年くらいして試乗する機会がありましたが、これ最悪でした・・・
国産車ではなくBMWだったのですが、車のバランスは完全に失われ、しかもアルミベルハットが消耗品であることを知らなかったためハブ周りはガタガタ・・・
完全なる改悪でした!
しかも取付したのは専門店ではありません。
このような改造は往々にしてオーナーの性能が上がると思う思い込みか?
ショップの罠にはまったか?
です。
物を買えれば性能が上がる=早くなる。
これほとんどありませんから!
まず思い込みですね・・・
まずは速く走るためには練習!
LSDよりヒール&トゥでしょうね、○澤さん!(これ別な方の話)
チューニングとは、そうとうの知識と経験が必用で、
パーツをポン付けした程度ではかえってバランスを崩すだけですのでご注意を!
レース経験・ショップの餌食を体験してきたことからのご忠告です!
予想していたよりもはるかにきれいに仕上がりました!
と言っても、私がガリホイル補修したわけではありませんが・・・
弊社の協力工場にお願いしての補修ですが、アルゴン溶接でここまで補修整形できるとは驚きでした!
塗装も当初は粉体塗装をするか?
と迷いましたが、ここまでやるとちょっと予算オーバー・・・
通常のホイル用油性塗料での施工としましたが、補修していないホイルと並べてみてもまず塗装の違いは判りません。
最高の出来です!
ブレーキキャリパー&アルミベルハットへのコーティング施工途中は、
「あまり光沢出てこないなー?」
「ま、汚れ防止が目的だからしょうがないか・・・」
と思っていましたが、トップコートの拭き上げをしてみると、ばっちり光沢出ました。
更にはタールタイプのアンダーコートの施工もご依頼いただきました。
此れも弊社での施工はできませんので、協力工場にお願い!
チューニングパーツなどはあえてマスキングを施し、吹付はしていません。
しかし施工途中で問題個所発見!
マフラーに穴が・・・
大分腐食が進んでいます。
交換すれば10万円以上、すぐにダメになるレベルではないので取りあえず腐食の激しい部分を切り取って、溶接掛けて修理としました。
他のか所が駄目にならない限りは、これでこの部分は1~2年は大丈夫!
あえて今回取りあえずの修理としたかは他に理由が!
ジャッキポイントにうまをかってみると、なんとドアが開かない・・・
ということは、ボデイが歪んでいる!
金属疲労による経年劣化ですね。
もっとも20年以上昔の車ですから幾らGT-Rといえどもよる年波には勝てないでしょうね・・
しかも購入後にかなりの板金補修歴があることも発覚していましたし、ということは走りも相当激しく酷使されていたことは想像がつきます。
ここまで強度低下が進んでしまうと、ここからさらにお金をかけての強度補強をしても、
完全回復は無理でしょう。
此処をやれば、またあちらのようになり、またまたショップの餌食になるばかり・・・
現状で乗れるところまで乗って乗り換えが賢明な判断ですね!
今回のご入庫にあたって代車にはロータス エリーゼⅠをお出しいたしました。
実はこの車弊社ツーリングメンバーの車なのですが、オーナー様から、
「ぜひ○○さんにこの車乗らせてみて!」
とのご依頼から、代車として乗っていただきました。
実はこの車を買ってほしかったらしいのです。
弊社ツーリングの際にはいつも目にするロータス、初めて乗ってみた感想は?
「面白いですねー!」
「GT-Rよりも早く感じます。」
「まるでゴーカートに乗っているような剛性感とインフォメーションを感じます!」
とだいぶ楽しまれたご様子でしたが、
オーナーの狙いどうりに買うとい所までは流石に決断はできなかったようです。
そりゃーそうですよね。
1台持ちで日常使用性皆無のロータス・・・・
そう簡単に買うなどとの決断は付かないでしょう!
悪巧み“撃沈”。
ご愁傷様でした・・・
来年からは新たなお住まいと職場!
まさに新年からの再スタートとなられますが、頑張って未来への夢を掴み取ってください。
遠距離恋愛になってしまう彼女もね!
PS:いくら仕事が忙しくてもツーリングは絶対参加ですからね!
○田さん、
「ブレーキの威力見せてもらおうか!」
と手ぐすね引いて待っていますから。
車輛クラス:クラスM
施工コース:ホイル補修&再コーティング(1本×フルコート)+ブレーキキャリパー&アルミベルハット コーティング+タールタイプ・アンダーコート+マフラーパイプ溶接補修
施工料金:127.444円税込
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