2012年12月08日公開|プジョー
いつもお世話になっているお客様の、今回は奥様のお車をご依頼いただきました。
しかもわざわざ静岡県からお越しいただきました。
ご贔屓にしていただきありがたい限りです。
更にはご当地名産のお菓子の数々までお土産でいただきありがとうございます。
週末いらした常連のお客様たちとおいしくいただきました。
お帰りの際何かお土産を!
と思いましたが、田舎なので此れと言った物もなく、長ネギと白菜をお持ち帰り頂きましたが、こんなものでも喜んでいただき良かったです。
このご夫婦大のフランス車好き!
ご主人はルノー・ゴルディーニにお乗りですが、今回はプジョーを選ばれたようです。
ファッションもご夫婦ともにこだわりがあられ、選択されているお車と相まって非常におしゃれです。
先日私ぎっくり腰になり、弊社お客様の経営される整形外科へ行った際、目の前に男性ファッション誌が・・・
数年ぶりにページを開きましたが、まったく興味が持てません。
10年前なら、スーツはバーバリー、シャツはダンヒル、セーターはイエーガーなどとうそぶいていたのがウソのようです。
哀しいですが、歳と共にファッションにも女性にも車にさえ興味が無くなってしまいました・・・
生きる屍になりつつあります。
皆さんも若いうちにやりたいことやったほうが良いですよ!
老後ばかり心配して蓄えても、
体力・気力が低下すればお金を使うこともなくなっちゃいますから・・・
余談でした。
シンプルながら洗練されたメーターです!
白い文字盤が良いですねー
更にこのステアリング、最高です!
今日日の車としては珍しく、ステアリングスイッチが全くついていません。
やはりこの方がすっきりしてシンプルでいいですねー
また、エンブレムを含め4か所のメッキがステアリングを引き締めています。
ステッチのレッドもおしゃれでいいですねー
赤のステッチは最近では国産車でも多いですが、私は個人的には毒々しすぎて好きではありません・・・
しかしこのお車の場合、他車と違って質感が全く違って見えます。
理由はこの革の質感の違いでしょうねー
とてもきれいな鞣し、色合いも淡い黒にしているところなどさすがです。
此れなら許せます!
シート座面とドア内張りが同じメッシュ調の素材で統一されていますが、最近この手法は流行のようです。
しかし此処も他車とは全く違った印象を受けます。
どうしてかわかりますか?
当然素材自他の違いもありますが、シートサイドの革の部分の形状と縫い合わせの作り方!
これはきれいで、しかもスポーティーな印象を作り出しています。
更には、やはり鞣しの仕上げの仕方と微妙なオフブラック!
このセンスはフランス車ならでは、ドイツ車では真似はできませんねー
デザインが徹底されています!
シンプルですが質感があり、デザインのバランスは究極的です。
大人の車!
といった感じですね。
黒・シルバー・赤という3色をうまく配置したカラーコンセプトのお手本のような作りです。
外観・内装ともにオーナーである奥様のパッチリおめめとキュートさにピッタリのお車ですね!
あまりのはまり様に、すれ違う車は振り返ってしまうでしょう。
お住まいの地区は静岡県でも比較的内陸部に位置するとのことですが、意外と潮風が強いとのことで、
今回はクリアータイプのアンダーコートの施工もご依頼いただきました。
弊社のアンダーコート施工は、下回りをすべて塗装するのではなく、防錆処理が行われていない部分だけを行います。
ただしこのクリアータイプは新車のみの施工となり、使用過程車はブラックタイプとなります。
輸入車はブレーキダストの付着が激しいので、ホイールコーティングもフルコートで行いました。
此れでかなり洗車は楽になります!
基本的にはスチーム洗車だけできれいになります。
更にはこのコーティング耐久性も優れていて、高速直線番長常時200km/hオーバーのお客様や、
ワインディングダンサーのお客様などでも3年たってもコーティングはしっかり機能しています。
これはコーティング剤の性能が優れていることはもちろんですが、コーティング前のクリーニング・鉄粉取り・脱脂などの下処理をきっちり行うことも大きな耐久性を作り出す理由です。
どんなに優れたコーティング剤であっても、
下処理がきっちり行われていなければ密着はできませんから!
このような下処理をしっかり行うため、弊社の施工価格は他社に比べると高くなってしまいます。
安くて機能も低く耐久性能も低いものと、高くても高機能・高耐久のものとどちらが良いですか?
今回は、
エクセペル・ヘッドライトプロテクションフィルム(ハードタイプ・ライトスモーク)のご依頼もいただきました。
が・・・
残念ながらプレカットデーターは無し、そのため型紙での型取りでの施工となりました。
パッと見はさほど三次曲面は強くないように見えますが、ライトカバー上面部にリブがあり、ライトカバー中央部も小山のようになっており、
見た目よりもかなり3次曲面は複雑な形状となっています。
つまり張り込みでは、フィルムの伸ばしと縮めをかなり強引におこなわなければ張り込みすることは困難です・・・
何回か貼り方を調整してはみましたが、
どうしても縮みが集中する部分はこのようにフィルムの斑が出てしまいます・・・
このような部分のフィルムの縁の部分は温度変化でフィルムの伸縮が起こった場合、糊の粘着力が不足して多少の浮き上がりを起こす可能性は否定できません。
そもそもハードタイプのヘッドライトプロテクションフィルムは、
完全なる意匠性を求めるものとして製作されたものではなく、
基本的にはモータースポーツにおいての飛び石保護として生まれたものですので、厚さ2mmのフィルムを貼ったうえで、ライトカバー本体の様な意匠性は当然保てません。
そうは言ってもこれが許容範囲化どうかは微妙なところです・・・
1m離れてしまえば全くフィルム斑は判りませんが、これが許容できるかどうかは個人の感覚の問題となります。
こちらのお客様はかなりこだわりが強い!
ご納車時点で是非を見ていただいて判断していただくことに・・・
30分近く迷った結果×・・・
撃沈しました!
ライトスモークのフィルムを貼ったことでの全体の引き締まり感はとても気に入っていただけたのですが、やはり細部の意匠性低下が許容範囲外・・・
私は許容範囲でも、お客様が許容範囲外であればこれは仕方のないことです。
その場でフィルムははがして素の状態に戻します、当然料金は頂きません!
ただし、今回の場合は私自身も、
「これはお客様の判断にゆだねるべきレベル!」
との認識がありましたので、料金は頂きませんでしたが、明らかに難癖と判断できるもしくは許容レベルと判断できることに関してのクレームにつきましては当然料金は頂きます。
しかし今回の痛手は料金を頂けなかったことではなく、
実はこのライトスモークフィルム国内在庫は弊社のみ・・・
アメリカでの生産も中止されてしまっています。
しかも在庫は今回使用分を含め2台分、しかし今回1台分を破棄してしまったのであと1台分しかありません・・・
今回の教訓は、お客様のオーダーの際ハードタイプフィルムは意匠性追求のためのものではなく、あくまで破損保護が目的ですので、
意匠性は多少スポイルしていただく必要があることをお伝えしなかったことです。
新規のお客様ではなかったことでの油断でした・・・
今後はプロテクションフィルムは、
あくまで破損や傷つき防止のみを目的とされるお客様に限定し、意匠性低下をある程度許容していただける場合のみの施工とさせていただきます。
それ以外にもドアカップのエクセペル・ペイントプロテクションフィルムの施工もご依頼いただきました。
赤線がフィルムの貼り込み外周となります。
1m離れてしまえば全くフィルムの存在は判りません!
しかし此処でも×が出そう・・・
貼り込みで器具が一切使えない場所ですので、多少のエアー・ゲル残りを起こします。
またボデイカラーが白の場合はほんの微量の埃の混入も見えてしまいますし、貼り込みの際の糊への指紋移りも避けられません!
これは防ぎ様が無いのです・・・
ウインドウフィルムとは糊の粘着力が全くレベルが違いますので・・・
此処は何とかセーフでした!
此処はリアハッチ部分のカップですが、ここはご依頼には入っていませんでしたが、ヘッドライトフィルムの件もありましたので、これはサービスで施工しておきました!
やはりペイントプロテクションフィルムも、意匠性にこだわりが強いお客様にはお勧めはできません・・・
ペイントプロテクションフィルムは白のボデイカラーの場合は、
多少のごみの付着と指紋移り、黒など濃色車の場合は糊ずれなどが起こります。
これ等を御承知いただけた場合のみのお引き受けとさせていただきます。
今回の磨きの施工コースご依頼は02スパーライト磨きコースです。
ボデイの程度・状態は輸入車ましてはプジョーとしては非常に良好です!
線傷はボデイ全体で10本程度しかありません。
と思いきや、磨き前洗車が終わって照明を当ててみると、
赤丸の部分かなりダメージの強いポリッシャー傷が入っています・・・
しかもこのポリッシャー傷通常のシングルポリッシャーではなく、ミニポリッシャーによるものです。
普通この様なボンネット部分でミニポリッシャーを使うことはありません。
使うとすれば再塗装後のぶつ取り、などかなり強力に部分的に磨くとき以外は使用しません。
ということは再塗装されている可能性大・・・
更にこの部分うっすらですが、ペーパー目の痕跡が残っています・・・
ペーパー目があるということは、これはほぼ間違いなく再塗装はされていますねー
もっとも輸入車で補修ゼロという事のほうが奇跡的ですから、輸入車に乗る以上はこのような事に目くじら立てていたら乗れません!
というか許容不可能であれば“鼻から買うべきではない”でしょう。
サービスでポリマー施工をディーラーがしてくれたそうですが、随所に斑が・・・
塗り込み斑なのか?
拭き上げ斑なのか?
そこは判りませんが、ここまで派手に斑になっているのを見るのは初めてです。
ことによると上記の様な傷・補修痕跡を隠すためにわざと斑を残して、曇りでごまかそうとしたのか?
もっとも使用過程でも3か月程度で剥離してしまうものですから、これから磨きを行うのですから、スパーライトの磨きといえども簡単に剥離はできてしまいますのでOKです。
スーパーライトの磨きといえども、特殊なポリッシャーとバフ、さらには秘密兵器のコンパウンドを使用することで、傷取りと肌調整当然仕上がりの鏡面感までファーストポリッシュのみで作り上げてしまいます。
ただし傷や肌が悪い場合には、その部分を最大3回の磨きで、できる限りの改善・意匠性の確保は怠りません!
程度が良かったこともあり、スパーライト磨きコースでの研磨設定膜厚1μで仕上がりました。
PEUGEOT プジョー 308 SPORTIUM コーティング終了
お引き取りにみえられたお客様、工場に入ってきて待望の愛機をご覧になって、
「すごーい、ピカピカ 艶々だよ!」
まずはオーナーである奥様が歓喜の声を!
確かに!
施工した自分が見ても、とてもスーパーライトの磨き程度でここまでの意匠性・艶が生まれるとは・・・
新磨きシステムの威力?
其れとの新コーティング マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュの威力?
相乗効果ですね!
新車で極上程度であれば、柚子肌の改善にさほどこだわりが無ければ、
スーパーライトの磨きで十分ですね。
特に欧州車更にはセラミッククリアーのお車の場合はこれで十分かもしれません。
ただしあまり程度が良くなく、傷が多かったり深かったり、柚子肌がひどい場合に、
「あまり変わってないなー」
などをクレームを頂いても、設定研磨膜厚は1μですので、
この研磨膜厚以上の改善は不可能ですので、それはご勘弁を・・・
ご予算の問題もあられるでしょうが、ご自身のお車の程度と望まれるクオリティーとのバランスを考えて施工コースをお決めください。
当然最適と思われるアドバイスは親身になってご相談に応じますので!
お引き取りの当日は、通年よりもかなり早い雪日和・・・
しかも道路は積もり始めています。
しかし安心!
施工されたコーティングはマーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュですので、
初期成膜時の保護膜トップコートがありますから、製膜初期のトラブルを犠牲被膜となって守ってくれます。
しかし心配なのは、なんとタイヤは夏タイヤ・・・
無事に帰れるのだろうか?
などと考えているときに、はっと気が付きました!
高速代のキャッシュバックお渡ししていない・・・
急いでお詫びのTELをしてみると、
「実は今松本なので、帰りによります。」
とのことでしたが、雪降っているのですが?
1~2時間後に無事に弊社に到着なされましたが、お車は雪だるま状態・・・
ここまで夏タイヤで到着したことも奇跡的ですが、これから静岡までお帰りになる?
「下道で帰ろうかなと思っていたのですが、高速のほうが良いですかねー?」
と非常にのんき・・・
「高速で帰ってください!」
不安げな様子もなく帰られていきましたが、大丈夫だったのでしょうか?
しかしチャレンジャーです、新車にも拘らず!
今回はフィルム施行の問題や雪などありましたが、毎回ご依頼をいただきましてありがとうございます。
これからもよろしくお付き合いください。
PS:ツーリング今回は是非お越しください、ゴルディーニと308二台参加なんてどうですか?
車輛クラス:クラスL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング+02スーパーライト磨きコース(極上車向け軽度の磨き)+ホイル・ガラスコーティング(フルコート)+クリアーアンダーコート+エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所)
施工料金:139.530円税込(リピーター割引-20%・新車割引磨き-10%・輸入車割増磨き+10%・ソリッド塗装割増磨き+10%・高速代キャッシュバック 適応)
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