2012年12月16日公開|スバル
7月に施行させていただいたばかりのお車ですが、
「バスに後方追突されてしまいましたー」
と事故のご一報をいただきました。
どのくらい壊れてしまったのだろうとバスと聞いた瞬間には思いましたが、幸いにも“コツン”程度とのことで、板金もいらないレベルとのことで安心はしましたが、
「待てよ、緑ナンバー保険ほとんど入っていないから賠償で揉めるかも?」
とまた心配になりましたが、
「運転手さんが任意保険加入していると言ってます。」
とのことで安心しました。
トラックやバス・タクシーなど営業用車両は確率的には判らないですが、
大手になればなるほど任意保険加入はしていません。
当然大手ですから賠償を逃げるということはないですが、
保険会社の対応に比べるとかなり強気な対応をしてきます。
ちょっと揉めはじめるとすぐに弁護士が出てきますので、逆に100-0の場合が大変です。
というのは、過失相殺があるばあいと違い、
100-0の場合は自身の保険会社は交渉の場には出てこれませんので、弁護士対ご自身となってしまいます。
過去に東京の大手タクシー会社による100-0事故を私は経験しましたが、非常に賠償内容で揉めました。
この時私の車はベンツ、バンパーがもげ自走不能ですが、
「レッカーの手配はできない。」
「帰りの代車も用意できない。」
すべて自分での対応です。
修理に関しても、
「タクシー会社の保有する修理工場で板金塗装ならいくらでできるから、
その範囲しか払えない。」
その金額たるや通常の相場の半値を言ってきます。
「それが納得できないなら、うちの修理工場で修理する。」
とまで言いますが、タクシーと同じレベルでベンツを修理されても困ります・・・
結局数か月の交渉の末支払いはしてもらいましたが、私も修理してもらった修理工場も疲れ切り根負けするところでした。
このめんどくささを避ける方法があります!
自身が車両保険加入免責0の場合なら、あえて100-0事故を95-5事故にして自身の過失を認めてしまえば、あとは保険会社が交渉してくれますし、
5の過失分も自身の保険会社が支払ってくれます。
ただし保険使用をしますので等級変動はしてしまいます。
しかし、賠償交渉をするストレスに比べれば、多少の保険料アップのほうがましだと思いますよ!
これに関しても私は経験があり、無免許・無保険車輛との100-0事故になってしまった際、保険会社と相談して95-5の事故にして、相手方との示談交渉前にすべての修理を完了してもらったことがあります。
保険はだまして使うのではなく、相談して使うのが得策ですね!
ただしこのような使い方は、保険会社との関係が良好でないと無理です。
ネット・通販型では残念ながらこの方法は100%無理です・・・
いざお持ちいただいてみると、塗装の必要もないレベル!
ぶつかったというより、擦ったというようなレベル。
ダメージが少なかったのは幸いです、何せ新車ですからね。
結局磨きで補修をすることになりました。
しかし今回の場合は、塗装を行わないため隣接パネルまでの再施工は認められません・・・
というのは、再塗装をすることにより隣接パネルの補修が必要であることの理屈が無い為です。
これはしょうがありません。
部分傷取り磨きを行い、そのあと02スタンダードコースの磨きで仕上げて完成!
のはずが・・・
磨き終ってよくよく確認してみると、長さ約1mm幅約0.3mmですが下地が出てしまっている傷があります・・・
恐らくどちらかの車両にこの部分砂の様なゴミが付着していたのでしょう。
そのためその部分だけが凹んでしまったという感じです。
保険会社に連絡をして、
「下地がでている部分が、1mm×0.3mmありますが塗装修理可能ですか?」
と聞いてみると、
「お客様がその状態で塗装を望まれるなら塗装してください。」
とのことでしたので、今度はお客様にご連絡、
「わずか、1mm×0.3mm程度ですが下地が出ている部分があります。」
「保険会社側は、再塗装を望まれるのであればOKとのことですがどうしますか?」
とお聞きしてみると、
「そのくらいなら塗装はしなくていいです。」
「普通に見て傷は判らないですよね?」
との御返答でした。
中にはこれでも目くじらを立て、
「傷がある以上そりゃー塗装するでしょうー」
とか、
「新車なんだから新品パーツと交換しろ!」
とまで要求する方もいらっしゃいますが、だからと言って全く前と同じになるかは難しい事です・・・
再塗装は100%同じ色は出せません、オリジナル塗装と補修用塗装は全く違うものですから!
純正色つきパーツで交換したとしても、
塗装時期が現車とは違うためこれも全く同じ色になることはあり得ません!
ですので、どこが妥協点かは個人の考え方となります。
私だったら、こちらのオーナー様と同じ選択をしたでしょうね!
事故はご自身の注意だけでは防げない今回のようなこともありますが、
くれぐれもご注意を!
PS:ツーリング参加されるようでしたら、すでに定員一杯とはなっておりますが、過去参加者及び本年施工車輛に限り12月末までは受付しておりますのでご連絡ください。
車輛クラス:クラスS
施行コース:マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング(リアバンパー)×光触媒ボデイコーティング(リアバンパー)+02スタンダード磨きコース(リアバンパー)+部分傷取り磨き(4区画)
施工料金:保険会社対応のため非公開
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