2013年01月12日公開|トヨタ
こちらのお車も、年末から新年にかけてお預かりさせていただきましたお車です。
隣接県である群馬県からお越しいただきました!
隣接県の割には群馬県の御客様は意外と今まで少なかったですが、これを期に増えてくれるといいですねー
今回ご依頼いただいたきっかけとなったのは、“鹿と衝突”による板金修理です。
左側ドアとリアクオーターパネル2枚の修理だったそうですが、
板金屋さんの磨き傷がひどい・・・
何回か補修を試みていただいたそうですが、納得いくまでには至らなかったそうです。
塗装は非常にきれいに仕上がっています!
メタリックの立ちも斑なく、色もばっちりあっていますが・・・
確かに磨き傷はかなりついています。
確かに弊社契約の板金工場でも、
いまだかつて磨きの必要が無いレベルで磨きが仕上がったことは残念ながら一度もありません。
これは決して手を抜いているわけでも、腕が悪い訳でもありません。
根本的に磨きに関してのクオリティーの考え方・認識が違うのです。
再塗装での板金塗装屋さんの磨きの作業は、ぶつ取りとクリアーの肌調整が目的です。
つまり磨きの目的は削ること・・・
磨いたのだからポリッシャー傷は残るのはしょうがない!
というあきらめがあるのです。
削ることを主目的としていますから、必然的に使用するポリッシャー・バフ・コンパウンドなど器材も弊社とはだいぶ違ってきます。
当然それらを使用する磨き方、回転数やプレス圧などが違います。
これが最終的に仕上がらない理由です。
しかし年々御客様の要求する仕上がりレベルはハイクオリティーになり、また塗料も耐スリ系やセラミッククリアーなど難易度の高いものが増えてきています。
この状況に対応できずに非常に困られている板金塗装工場が多いそうです。
実際弊社にも、塗料を販売している商社から板金塗装工場への技術指導の依頼があるのですが・・・
困ったことに金と時間は最小限で!
との条件が付いてくるのですが、これでは“無理”・・・
まずは器材、仕上がりには道具7分・腕3分ですから、ある程度の設備投資は必要です。
更に癖になってしまっている磨き方の矯正、これも半日やそこらでは治りません。
しかし板金塗装工場の考え方は、板金や塗装は金を生むけれど、
仕上げ磨きは”ただ仕事”!
みたいな考え方のため、なかなかこの部分に投資しようとはしたがりません・・・
しかし此処のクオリティーが高められないと、
御客様の満足度は上がらないと思うのですがねー
リミテッドとなると本革×アルカンターラのシートとなるのですねー
やはり全然違います!
デザインも落ち着いたデザインになっています。
購入年齢層が比較的高い車ですから、ベースグレードがここからでよいともうのですが・・・
この部分はGTもリミテッドも共通のようですが、
どうせならこれも多少は素材を変えたほうが良いのでは?
そうすればこのシートももっと引き立つでしょうに・・・
ここ等辺の詰めの甘さが国産車ですね。
個人的嗜好性ですが、私は社外やオリジナルのドレスアップは嫌いなのでそう思うのかも?
統一感がなくなったり、品がなくなるリスクが嫌んです。
個人の趣味ですから、良い悪いは無いのですが・・・
眉間に皺が寄ってしまうような悪趣味なものが多いのも事実!
此処はドンガラ以外のクラスは共通のようです。
此れにはがっくり・・・
はっきり言ってかなり安っぽい。
せっかくのシートが・・・
一点豪華主義、トヨタ得意の手法ですが、ここが国産車のプレミアム性の掛けてしまう大きな要因だと思うのですが?
どうしてもコスト優先になってしまうのが悲しい!
コーティング未施工で半年経過!
水染みかなりやばい段階・・・
ただしまだイオンデポジットクレーターには進化していないのでぎりぎりセーフ!
傷はそれなりにはありますが、さほどダメージの深いものはありません。
結構洗車は神経をお使いのようで、しかもなかなかお上手!
露天駐車でしかも走行距離1万キロ越えとしては程度は良い方かも?
膜厚も127μと、今時の国産車としてはかなり厚めです。
極端を言えばマツダ車の2倍近い!
しかし世界のトヨタ、いや作っているのはスバル?
意外と個体差として、膜厚はむらがあります。
10~15μ位の誤差がありますねー
欧州車のように粉体塗装でないのでしょうがないのかもしれませんが、この差は結構大きいかも?
確かに再塗装部分はかなりの傷・・・
磨けない者が何回も繰り返し補修を行ったために、
逆にかなりダメージを深く入れてしまっている。
傷を早く簡単に取ろうとするが為に、研磨力の強いものを使用する。
結果傷は研磨できても新たな傷を入れてしまう。
此れの“いたちごっこ”ですね!
流石に2パネルがこの状態では、新車としては悲しすぎますねー
オーロラ傷ならまだしも、完全なる傷・・・
どんなバフとコンパウンド使っているのか?
これはいくら“板金塗装屋さんの磨きは下手”と言ってもひどすぎる!
この状態傷取りで完璧を期すのであれば02プラス・ライト磨きコースでしょうが、仕上がりの肌感の艶を優先することになりましたので、02パーフェクト磨きコースとなりました。
再塗装部分以外はすっかりきれいになり、水染みも完全除去できました。
洗車傷残りもほとんどありません。
しかし・・・
クオーターパネルCピラーの付け根付近思ったより傷が深い・・・
磨きでつけられてしまったポリッシャー傷は完全に除去できましたが、
その作業中につけてしまった線傷これがそうとう深い傷になってしまっています。
バフもかなり粗い物を使用したのでしょうが、それ以上にコンパウンドがかなり粗めの物を使用したのでしょう。
コンパウンドの拭き上げで、クロスに付いたコンパウンドかすで入れてしまった傷と思われます。
この段階での研磨膜厚は4μですが、それでも一部再塗装部分は線傷が残ってしまう、これ以上傷を追うとなるとさらに数ミクロンの研磨が必要となりますが、これは良いことか?
納車後半年以内のお車で、5μ以上の研磨は肌感が変わってしまう・・・
まだ全体を変えるのであればいいのですが、2パネルだけを強く研磨することはあまりお勧めではありません。
此処はある程度の妥協が必要でしょう!
長くお乗りになる車でしたら数年後には又それなりに傷はついているでしょう。
その時また磨きを行うことで処理するという選択が私は正解だと考えます。
何が何でもすべての傷を無くす!
しかしその日のうちに傷入れてしまうかも?
だったら膜厚を犠牲にして高額な施工料金を払ってまで、徹底的に傷を取った意味はなんだったのか?
となってしまうのが車!
シャーカーや展示車などは別として、
走る車・とくに日常使用するものに対してあまり神経質に考えることはストレス以外の何物でもありません。
ほどほどが良いのです!
TOYOTA トヨタ 86 GTリミテッド コーティング終了
こちらのお車も、今弊社で大人気のコーティング剤エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュです!
安くはありませんが、価格以上のクオリティーと性能を持っています。
弊社で過去施工いただいていて、当然エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュの発売前ですから別のコーティングを施工されているお客様。
それでも大満足でお使いいただいていましたが、実際エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュを施工した車と比較してみると、私の説明など必要なし!
「ここまでコーティング剤により違いがあるとは思わなかった!」
みなさん“びっくり”です。
此のお車のオーナー様走ることが大好き!
実際弊社にお越しになるにも全線下道、しかも和田峠も旧道。
雪の日に日光に走りに行ってしまうほどの“走りバカ”!
失礼な言葉使いごめんなさい。
このようなハードな使用を行ってもこのコーティング剤まったく問題はありません!
エンカルびちゃびちゃ雪道もなんのその。
ただし長期放置はご勘弁!
エンカルは週一くらいで洗い流す程度のことは必要です。
流石にアニメのバリアーのようにはいきません・・・
これ以外にもスプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティングを全面施工させていただきましたが、後日ご連絡をいただき、
「ワイパー本当に全く使用しなくても大丈夫です!」
とだいぶ“お気に入り”のご様子でした。
このウインドウコーティング正直高いです・・・
しかし約2年間はノーメンテナンスで強い撥水、しかもこれで汚い水染みの付着も防げる!
私は安いと思うのですが。
こればっかりは施工してみないとわからないでしょうが、リピーターが多いのはその証拠!
ボデイ・ウインドウともにご満足いただけて光栄です。
遠方よりお越しいただきありがとうございました。
また春のツーリングもご参加いただけるとのことで、今から楽しみにしております。
車輛クラス:クラスS
施行コース:エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ+02パーフェクト磨きコース(軽度の究極磨き)+スプラッシュビュー・フッ素ウインドウコーティング(フロント基本セット・リア×鱗落し)
施工料金:147.013円税込(濃色車割増磨き+10% 適応)
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