2013年02月07日公開|マツダ
最近マツダのお車のご入庫がやけに増えています。
別段用もなく、施工するわけでもなく立ち寄る常連のお客様(安い油売り)たちとマツダ車についてよく話をすることがありますが、皆さん共通して言われるのが、
「まともな車を作っているのは国産車ではマツダだけだね!」
とか、
「本気でいい車作ろうとしているのは、国産車ではマツダ位じゃない?」
とか、
「ハイブリッドで一時は市場はトヨタとホンダが取ったかのように見えていたけど、やはり本命はディーゼルでしょう!」
「マツダの勝ちじゃない!」
「ハイブリットなど一過性のもので、この手の物ならEVのほうが魅力的だよねー」
とかなり皆さんマツダの評価は高い!
私も同感です。
しかし、・・・
何故?
と思わせることも多々あるのも事実・・・
たとえばCX-5も先日ご入庫いただいていたアテンザもそうですが、ボンネット表面の鋼板は非常に薄い、ちょっと手のひらを乗せるだけでもペコペコするほどですが、ボンネットを持ち上げてみると、ありえないくらい重い・・・
一体何十キロあるの?
と思うほど・・・
ただでさえディーゼルエンジンでフロント軸重が重いとこに持ってきて、
この重さは重量配分的にまずいでしょう・・・
更にボンネットは車の中でもルーフに次ぎ高い部分、
重心位置が高くなることは運動性能的に言ってもいいことはありえないと思うのですが?
更には業者、特に我々の様な職種と板金塗装屋さんがよく話題になるのが、
“塗装”。
先日のアテンザは特殊塗装でしたので、マツダ車としては例外的に膜厚はありましたが、ほとんどの場合スズキの軽自動車よりも薄いのでは?
というくらい膜厚の無い塗装・・・
確かに塗料自体は昔のようにペンキ塗ってるの?
と言われるようなひどい塗料は使用していません。
逆にトヨタなどよりもよっぽど高価な塗料を使用していると感じるのですが、いくら塗料材質が良くなったといえども、
塗装膜厚が薄いことは塗装に対してのダメージが入りやすいことは間違いないことと思うのですが・・・
ま、完璧でないところがマツダのいいところでもあるのかな?
Lパッケージとはレザー仕様ということなのですが、パッと見合成革に見えてしまいます。
何故?
シート表面部分のうち本革が使用されているのは中央部分のパンチングされている部分のみ・・・
ショルダー部分は上面部分から合成革なのです、非常に残念!
この様な仕様で中央部分だけ革にした意味は、実用的部分に於いてあるのか?
ただの高級感の演出と、コストダウンの兼ね合いか?
私からするこの手法最悪・・・
シート表面は座面もショルダー部分も汚れやすい。
つまり頻繁にお掃除をおこなうところですが、素材が違うために同じクリーナーやプロテクションクリームでは効果が無いどころか素材を痛めてしまいます。
つまり、同一面でありながら使用するケミカル剤を使い分けながら御手入れしなければならなくなります。
これ面倒くさいでしょう・・・
というか、オーナーでここまでする人いないでしょう!
私としては、シート表皮部分位は素材統一してほしい!
革でも合成でもアルカンターラでもよいから。
納車程度は最高です!
磨き前にトップ部分を水銀灯で確認してみても、1本として傷は見当たりません。
すごいことです!
メーカーラインの管理体制や、ディーラーでの管理体制がしっかりしているのでしょうね。
従業員の意識レベルの高さを感じます。
ここ等辺もT社グループとは大違い!
しかし柚子肌はかなりひどい状態です・・・
先日のアテンザも同じような肌をしていましたので、これが現在のマツダの塗装レベルということになります。
技術的問題等よりは、塗装ラインの設備の問題か、塗料自体の特性の様な気がします。
更に疑問が・・・
此のお車の膜厚101μもあります。
決して厚いと言える膜厚ではありませんが、最近のマツダ新車の膜厚は70~90μの範囲に収まっていました。
それから比較すると平均値よりも20μも厚い!
このお車の場合は上振れしているので“ラッキー”と言えますが、同じような誤差が下振れすることがあるとすると、60μしかないという可能性もあることになってしまいます。
この様な車にあたったとしたら“最悪”です。
とてもいい車を作るマツダではありますが、このような事の可能性を否定できないのもまたマツダ・・・
唯一見つけることが出来た傷!
見落としが無いとは言えませんが、1周磨いてみて確認できたのはこの傷のみ。
今まで磨き屋やってきて一番傷の無いお車の様な気がします。
此れって新車だから当たり前では?
ではなく、まずはあり得ないすごいことです!
傷を追わない磨き、久しぶりです。
今回は磨きのご依頼は02スーパーライトのため、1回のみのポリッシングです。
ここまで傷が無いお車ですので、まったく研磨せずに艶出しだけでもよかったのですが,あまりに柚子肌がひどいため、バフはセカンドポリッシュ用を使用して、コンパウンドのみ多少の肌調整も可能な仕上げ用コンパウンドで磨いてみました。
たった1.4μの研磨ではありますが、確実に柚子肌は改善されました!
せめて塗装ライン完成時にはこのくらいのレベルでは塗装してほしいですね。
この程度の改善でも明らかに艶と色目は変わってきます。
この様な事からも、新車であっても必ずコーティング前に磨きが必要なことわかっていただけました?
最近では磨き&コーティング専門店でも、
一切新車の場合は磨きを行わずコーティングを施工するお店が増えていると聞きますが、それでは専門店と内製ディーラーとの施工レベルの違いは無くなってしまうでしょうに・・・
利益優先主義のため、速成教育にばかり力を入れてきたこの業界のなれの果ての姿・・・
MAZDA マツダ CX-5 XD Lパッケージ コーティング終了
お引き取りにみえられたお客様、お車を見て開口一番、
「すごい!」
「すごい、きれい!」
この連発でした。
白色のお車は一般的には変化が分かりにくいと思われがちですが、実はかなりわかりやすい色なのですよ!
特にこのお車のように柚子肌が激しかった場合などは、かなりそれにより色のくすみと艶の減退を起こしてしまっていますから、
柚子肌が多少でも改善されると大きな違いがはっきり判ります。
今回のコーティングは、マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボデイコーティングのWコートですが、このコーティングを選択されたことも違いを引き立たせた理由の一つです。
ベースとなるマーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーションはガラスコーティングとしてはかなりとろんとした艶を作り出します。
そこに光触媒ボデイコーティングを施工すると、そこに含まれる酸化チタンが光彩現象を起こすことによって、マイカ(パール)の輝きを助長します。
この二つの複合要因により劇的な意匠性変化を作り出しています。
ここの所ちょっとWコートの施工は少なめでしたが、また以降のご予約は増えてきています。
なんででしょう?
先日もご相談のお電話を頂いたのですが、九州北部では数店舗光触媒のボデイコーティングを施工するお店があるようですが、ご相談の内容をお聞きしてみると、ほとんど詐欺・・・
完全なぼったくりです!
これ以外にも先日九州の保険会社のアジャスターからも施工内容と価格につての問い合わせもありましたし・・・
まじめに取り組まれているお店の中に一部このようなお店が紛れ込んでいるようですので、
ご注意ください!
車輛クラス:クラスLL
施工コース:
コーティング施工=マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボデイコーティング
磨きコース=02スーパーライト磨きコース(程度極上新車専用磨き)
施工料金:98.622円(新車割引磨き-10% 適用)
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