2013年02月23日公開|スズキ
昨年あたりから軽自動車も2か月に1台位はご依頼を頂けるようになりました。
ただし、驚くべきは施工価格!
普通車どころか輸入車並以上の高額施行のお車もあります。
その一台が今回ご入庫いただいているお車です!
もっとも軽自動車といえども高いお車は150万円を超えてきますから、
下手なコンパクトクラスのお車より高いですからねー
そう考えると、車格は小さくともスライド比例で比較すればかなり高価なお車ということになります。
「軽自動車にそんなにお金かけるのどうよ?」
という方も多いでしょうが、問題はお車に対しての思い入れや、こだわりの問題でしょう!
中には1.000万円を超えるお車であっても、10万円の施工費を高いと感じられる方もいらっしゃいますからねー
話は全然違いますが、最近の国産車の特別モデルの傾向はなんか似てきていませんか?
たとえばこのスティングレイにしてもレッド・アイズというモデルを出せば、
ヴェルファイアはゴールデン・アイズですし、マツダはソウルレッドプレミアムメタリックというボデイカラー。
悪くはありませんが、なんか小手先の手法ぽくてバカにされている感がありますね・・・
もっともマツダのソウルレッドプレミアムメタリックはかなり凝った塗装ではありますが、板金補修での御客様のご負担は、スクラッチシールドと同じで考慮されていないのはどうかとは思いますが・・・
このスティングレイのレッド・アイズのコマーシャル、日本のトップモデル3人も起用してかなりの熱の入れようですね!
セクシーモデルにセクシー衣裳は非常に良いのですが、そのイメージが先行しすぎてなかなか逆に手が出ない・・・
いまだに町でレッド・アイズ見たことがありません。
売れているのか?
もっとも工場こもりっきりで外に出ないので、私の目に触れていないだけかも?
減速時に発生するエネルギーを利用して、高効率・高出力のオルタネーター(発電機)で発電し、アイドリングストップ車専用の鉛バッテリーと、高効率のリチウムイオンバッテリーに充電。蓄えた電力をオーディオやメーターなどの電装品に供給することで、これまで発電のために使用していたガソリンの消費を最小限に抑える。
減速時に、発電・充電を開始するとメーター内のエネチャージインジケーターが点灯し、ドライバーに知らせる。
Dレンジで走行中、停車前の減速時にブレーキを踏んで13km/h以下になると、自動でエンジンを停止。アクセルを離してからエンジンを再始動するまでガソリンを使わないことで、さらなる低燃費に貢献する。
システムが作動可能な状態になると、メーター内のアイドリングストップランプが点灯。ドライバーに、エンジンの停止を予告する。
暑い日のエコを快適に。空調ユニット内にエアコンの使用で凍る蓄冷材を内蔵し、アイドリングストップ中にエアコンが送風に切り替わっても冷たい風をキープ。快適な空間を保つとともに、室温上昇によるエンジンの再始動を抑え、低燃費に貢献する
イヤーこんなにも軽自動車が進歩しているとは!
まったく知りませんでした・・・
こりゃー高くて当たり前だわ!
こんなにリチウム電池も小さくなっていますし、こんなところにポコンとおかれているレベルになっているとは、科学の進歩は素晴らしい!
ただし私の場合はECOや環境には無縁の生活していますので、
すごいとは思えても欲しいとは全く思えないのですが・・・
現代社会の反逆児です。
いや“反逆爺”ですね!
何せ触媒すら付いていない車や、4km/Lの車乗ってるくらいですからねー
社会悪?
環境性能より、このような部分のほうが気になってしまいます。
なんか普通車より凝ってませんか?
シンプルには作られてはいますが、それなりに見せるメーターになっています。
意外とカッコイイ!
さほど凝った作りでも、良い素材が使われているわけでもないですが、コンパクトクラスの普通車よりいい感じです。
決して安っぽくないですし、使いやすさも非常に考慮されています。
こういう作り方は、スズキやダイハツはうまいですねー
価格以上の質感はあるでしょう。
ボンネット細かなスクラッチに埋め尽くされています。
此処もおんなじ。
ボンネット右隅に至っては、こんな深い傷まで入ってしまっています。
これは残るかなー
ルーフまでもがこの状態・・・
軽自動車ですから膜厚は92.5μですが、妥当な膜厚です。
ダイハツですともうちょっと厚めですが、三菱やマツダに比べれば十分な膜厚と言えるでしょう。
ご納車から2か月、その間ご自身での洗車は行なっていないとか。
1か月点検で“ディーラーが洗車機で洗った”様だそうです・・・
いくら軽自動車と言っても、
新車のましてやブルーイッシュブラックパール3という黒の車洗車機で洗う?
傷が入るとかの問題以前のことでは?
残念ながら、車全体が傷で覆われてしまっています・・・
ただここまでの傷ですから、いくら生の塗装で洗車機をかけたといっても、1回ではここまでの状態は考えにくい・・・
恐らく納車段階でもかなりの傷はあったはず?
オーナ様は気が付かなかったのか?
お持込いただいた日は前日大雪で、道路はまだ積雪状態。
車はドロドロの状態でしたので、まさか汚れの下がこうなっているとは予想もつきませんでした。
残念ながらこのお車も新車割引は適応外・・・
やはり側面もこの状態、傷又傷です・・・
ここまで傷があって本当にオーナー様はこの状態認識なかったのだろうか?
リアバンパー右隅の部分、ここの傷はオーナー様も自覚があられたそうです。
と言ってもここはご自身でぶつけて付けてしまった傷だそうですから、判っているのは当たり前ではありますが。
此処は通常の磨きではどうにもならない状態ですので、部分傷取り磨きで対応する事となりました。
スズキの塗装、なおかつバンパー部分ですので無茶はできませんので、熱が上がらないようにちょっとずつ何回も繰り返し磨いていきます。
無理をすると簡単に塗装飛んじゃいますから・・・
またまた施工終了写真は取り忘れてしまいましたが、ほぼきれいに処理ができました。
ほぼというのは、下地到達してしまっていると思われる部分が2か所約2mm程度のものがのろりましたが、パールの反射でまず確認はできません。
バンパーでなければもうちょっとやり様もありましたが、
国産車の樹脂部分の塗装はあまり無理はできません。
まずは樹脂自体が非常に材質が薄い。
そこに持ってきて塗装膜厚も薄い。
更には塗装密着性も低い。
ダメ押し的に塗装が柔らかすぎる。
などが理由となります。
何とか磨き上げることが出来ました!
が、磨き前膜厚が92.5μしかありませんので、
いくら傷があっても90μの残存膜厚は残したい。
しかしその結果2.3μの研磨になったため、深い傷は完全には磨きこんではいません。
これやってしまえば80μ台になってしまいますから、塗装寿命のほうが心配です・・・
“膜厚=塗装耐久性=耐候性”
という図式は一番大事なことです。
特に新車では!
此れから何年間もお乗りになりますし、その間に又傷が入り再施工ということも有るかも知れません。
売却して新たにオーナーになられた方が、磨きを行うかもしれません。
その時“もう磨けない”とか、“下地でちゃいました”なんてことにならないようにしておいてあげることも、新車時に施工させていただいた“磨き屋の責任”ですから!
今回磨きを行っていて露呈してきたこと。
施工前の傷又傷、おそらくその多くは納車時にあったものと思われます。
というのは、弊社が磨き前に使用するシャンプー、ポリマーを溶かす作用があります。
つまり施工前には御客様が傷に気が付かなかったのはポリマーで隠されていた・・・
そして出現してきた傷を磨いてみると、そのスクラッチ傷に隠されたポリッシャー傷がさらに出現・・・
これ、弊社がこの段階で使用しているポリッシャーではつかない形の傷が出現してくるのでわかるのです。
つまり予想はこうです。
こんな感じじゃないですかねー
新車だから傷なんてない!
ディーラは信用できる!
此れ思い込みですから、納車時にはきちんと隅々まで点検・確認を行ないましょう。
納車後に文句を言ってみても、たいてい“クレーマー扱い”しかされませんので・・・
SUZUKI スズキ ワゴンR スティングレイ T コーティング終了
本来あるべき新車の姿に復活致しました!
というか、施工を行ったのですから当然それを超える意匠性を纏いました。
今回のコーティングは弊社初めての施工例です。
新商品という訳ではなく、初めての組み合わせなのです。
ベースコートにエクセレントフィニッシュ・プレミアムバンキッシュ ガラスコーティング、トップコートに光触媒ボデイコーティングです。
通常のマーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティングでのWコートと何が違ってくるのか?
メリット:
デメリット:
この様な違いが出てきます。
ただしデメリット部分も考え方によっては問題にならない場合もあります。
1番の光触媒ボデイコーティングの残存期間が短くなることも、
光触媒ボデイコーティングのみの再コーティングを行うことで補えます。
ベースコートのエクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティングが前述したように、高耐久・高膜厚・高耐擦り傷性のため、
メインテナンスを繰り返してもさほど意匠性の低下も気にならないでしょう。
2番に関しましても、ある一定量の水量になればエクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティングは親水機能に切り替わりますので、
光触媒ボデイコーティングの親水機能を阻害することは無くなります。
こうなると光触媒ボデイコーティング専用ベースコートであるマーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーションよりも高い滑面性を作り出していますので、よりスムーズな親水機能を発揮できます。
どのようなコーティングにも必ずメリットデメリットは存在します。
コーティング選びの大事なことは、そのメリット・デメリットをきちんと理解し、ご自身にとって何が最優先され、かつ何はあまり必要ではないのか?
ということを見定めることです。
この優先順位は、人により違いがありますのでお店に、
「何が良いですかねー?」
と聞いてみても、聞かれた方(答える方)の主観になってしまいますから、
ご本人の望まれる方向性とは食い違ってくる可能性がありますので、基本的な好みや望まれる機能など根本的な部分は、ご自身で判断されるべきでしょう。
後大事なことは、ご予算のアンダーとトップは決められておいた方が良いでしょうね!
此処がはっきりしないと、いくらご相談されてもアドバイスのしようはないですから・・・
ともあれ今回のコーティングのコンビネーション初施行は、とても良い仕上がりとなりました!
問題はこの状態をいかに維持継続させるかです。
洗車を頻繁に行えばそれだけ傷入れのリスクは高まる・・・
かといって放置期間が長くなれば、コーティング自体もダメージを受けたり機能が低下する・・・
此処のさじ加減です。
あと現状のボデイの傷の状態をご自身が把握しておく。
そおすれば、ディーラーやGSなどで洗車してもらう際にも、
「ここで頼むときちんとやってくれる!」
「ここは適当だからやめたほうが良い・・・」
などの判断も付きますから。
今までは傷の見方もお分かりではなかったご様子ですが、お引き取りの際にお教えしたようにきをつけて観察すれば判りますので、今後はたまには気にしてみてください。
神経質(S君みたいに)になる必要はありませんが、あまりにも無神経(Mさんみたいに)すぎてもだめですよ!
せっかく施工したのですから、頑張って維持してくださいね!
車輛クラス:クラスS
施工コース:
コーティング施工=エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング×光触媒ボデイコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(標準的軽度の磨き)
オプション施行=部分傷取り磨き(リアバンパー×1区画)
施工料金:138.296円税込(代車使用無し割引-10%・濃色車割増磨きランク1 適応 新車割引磨き-10% 適応外)
メーカー別
月別バックナンバー