2013年03月03日公開|レクサス
久々のレクサスです!
しかも“レッドマイカクリスタルシャイン”というかなり派手なお色です。
更にはIS250Cというコンバーチブルですが、私この車知りませんでした・・・
御客様とお話いていて、
「私は屋根が開く車でないと!」
と言われ、
「えっ、コンバーチブルなんですか?」
という始末です。
どうも国産車は判りません。
しかしこちらのお客様もともとはベンツ乗り!
コンバーチブル好きですから当然乗られていたのはSLKです。
どこかでお見受けしたことがあるなー
と思ったら、そうですヤナセで何回かお会いしていました。
しかしなぜベンツからレクサス?
贔屓にされていた担当者が退社したことをきっかけにご夫婦ともどもレクサスに乗り換えられてしまったそうです。
あー、ちなみにこのお車奥様専用車です!
身長も高くスリムで、
黒髪のロングヘアーでこのお車に乗ってオープンにしていたら目立ちまくりですね!
いかにもセレブ!
怖ろしく複雑な動きでルーフが収納されていきます。
まさにトランスフォーマー!
これだけ複雑な動きを行いながらきっちり改変することが出来るのは驚きです。
が、その反面これが壊れたら一体幾らかかるの?
考えると恐ろしくなってきます・・・
このレッドマイカクリスタルシャインのボデイ色とインテリアのオフホワイトとドンはまりです!
ただし、この内装色でオープンにして走るのはかなりの勇気が必用。
しかもどれだけ汚れることか・・・
これからの季節、オープンには最高のシーズンではありますが、同時に黄砂と花粉の季節。
違う意味でオープンにするにはかなりの勇気が必要です。
というのもこのお車の内装一見アルカンターラかなとも思えますが、実はヌバック調のファブリックなのです。
肌触りはななりいいのですが、毛足がかなり長いため毛の起伏の仕方で汚れているように見えてしまうのがデメリットです。
この様なファブリックは洗剤の選択肢は結構あるのですが、意外と汚れは取りにくい・・・
アルカンターラのほうが御手入れには困難さはありますが、汚れにくい!
相変わらずトヨタですねー
レクサスという別ブランド化しているのであれば、ここは変えるべきでしょうー
スイッチパネルの質感、シフトレバー周りのトリム ダメダメですね・・・
とても500万円越えの車とは思えない。
センスが無いというか、遊び心が無いというか、判ってないですねー
ま、そこがトヨタらしいところでけど・・・
3年半経過車ですがすでにヘッドライトカバーのクリアーが劣化して曇り始めています・・・
高級ブランドが売りのレクサスにしては早すぎませんかー
前オーナー相当管理もずさんで、使用エリアも過酷な条件だったのでしょう。
このまま放置されていれば、あと1年くらいで悲惨な状態になっていたでしょう。
まだ初期症状でしたので、ミディアムポリッシュで曇りは取れました。
この段階ならば、ヘッドライトカバーのクリアーは残した状態で処置できましたので、
滑り込みセーフでした!
と思いきや・・・
内部のクリアーが溶けだして斑になってしまっています。
これはあってはならないことですねー
ディスチャージ式ですのでライトカバー内部はそれほど熱を持つわけではないはずですが、それで3年半でこの始末は、管理や使用条件etcではなく明らかに製品上の耐久性不足としか言いようがありません・・・
日本最高、世界に誇るブランド レクサスではなかったかなー
これはライトをばらすことはできないので処置不能です・・・
ヘッドライトカバーは磨いただけで放置すれば、また同じ状態になることは避けられません。
そのため、シリカ(ガラス)コーティングをするか、フィルムを貼るなどの防御措置が必要となります。
ただしガラスコーティングでは、専用品のどのような高価なものを使用したとしても、ヘッドライトカバーの素材であるポリカーボネイトには密着はできません。
そのため高級コーティングであっても密着限界は6か月くらいです!
其の後は再コーティングを繰り返していくしかありません・・・
磨きさえ終了していれば、あとはDIYでも管理は可能です!
しかし今回の御客様は、
「それは面倒!」
とのことで、数年間は確実に大丈夫なエクセペル・ペイントプロテクションフィルムで保護する事となりました。
しかし、形状が3次曲面が強いため、一番無理が掛かる場所は多少の糊ずれが起きてしまいます・・・
今回使用のフィルムはボデイ用のソフトタイプですので、フィルムを伸ばしながら曲面に追従させていきます。
そのため、極端な伸びをする部分はフィルムの伸びに対して糊が追従できなくなりこのような事が起こります。
ただし、この状態は使用する事により熱が入りますので、徐々に今よりは改善はされていきます。
今回は、
ハードタイプのヘッドライトカバー専用フィルムを使用したほうが意匠性は確保できたかもしれませんが、ヘッドライトカバー内部に曇りがあるためこれですでに減光されてしまっているため、ハードタイプではさらに減光されてしまう恐れがあるため、ソフトタイプといたしました。
どうしても意匠性が気になる・・・
という場合は、撤去もしくはハードタイプ貼り直しは無料で行います!
かなりボデイの状態は悲惨です・・・
このレベルでレクサスは認定中古車として売るの?
せめて磨きを軽くしてあげるくらいはしましょうよ!
しかしボンネットだけは意外と傷は少ない?
と思い膜厚を測ってみると、なんと256μ!
再塗装されてる?
他の場所も膜厚を測ってみると、ルーフ部分は138μ。
此処は間違いなくオリジナル塗装の状態でしょうね!
しかし左側面はフロントフェインダーからリアフェインダーまで190μ前後有ります。
オリジナル塗装で50μの誤差はあり得ませんから、これはパネル自体が交換され塗装をされたものと予想されます・・・
つまりボデイの約半分近くが補修をされている可能性が大・・・
このルーフシェル部分の傷は、納車後にオーナー様が付けてしまった物らしい?
この部分は今回のご依頼の02スタンダード磨きコースでは処理不能のため、
部分傷取り磨きで対処します!
一見下地到達に見えますが、果たして処理可能か?
実は下地到達したかに見えていただけで、下地までは到達していませんでした。
部分傷取り磨きでこの通り傷はきれいさっぱりなくなりました!
再塗装で直せば、どこまで部品を外すかにもよりますが、3~10万円はかかってしまいますが、磨きにより直すことで、わずか“5.250円税込”。
めちゃお得です!
奥様お持込いただいた時に悲しそうなお顔で、
「やっちゃいました、木の枝で擦ってしまい傷だらけです・・・」
「此れ何とかなりますか?」
とかなり不安そう。
完璧を期すのであれば、ハードな擦り傷部分すべて部分傷取り磨きで対処すれば治りますが、いかにせよ左側面全体が上から下まで・・・
部分傷取り磨きは一か所0.09㎡ですから、これだけで相当な金額になってしまいます・・・
そこで提案!
まずは02スタンダード磨きでできる限り磨いて、
それでも残る傷の目立つ部分を一か所だけ部分傷取り磨きで対処する。
完全ではありませんが、お財布には優しい!
ただ私は2重施工となるので本来このやり方は無いのですが、美人で非常に気さくな方でしたのでここはサービスしちゃいます!
下心はありませんよ、だって旦那様も一緒にいらっしゃっているのですから。
じゃあー、一人だったらどうなのか?
軟派な部分があることは否定できませんが、さすがに“爺”ですから今さらですよ!
ですので女性の方、安心してご来店くださいね!
この区画が一番傷のダメージがひどく目だった場所でしたので、ここを部分傷取り磨きで処理。
完璧ですね!
この部分は全体の磨きでのオーダーの02スタンダード磨きコースで対処しました。
この距離と光の当たり方ならOKなのですが・・・
しかし近づいて、ライトの角度も変えてみると、傷ある程度残ってしまっています・・・
残念ながら、02スタンダード磨きコースだけではこれが限界ですね。
しかしこのような洗車によるスクラッチでひどいことになっている部分は、このように新車?
と思うばかりの回復をいたしました!
再塗装をされている部分のボンネット、磨き終了後膜厚は252μですから、4μの研磨となりました。
深い傷と、イオンデポジットクレーターは残ってしまいましたが、残った傷はあと10μ位の研磨が必用でしょうし、イオンデポジットクレータは03スタンダード磨きコースが必要です・・・
気にすれば確かに気になるかもしれませんが、趣味のお車ではありませんから、ここ等辺が妥協点でしょうね!
日常使用の足車に、とことんお金をかけてみても、使うことで当然傷みますので
“いたちごっこ”となってしまうだけですから・・・
LEXUS レクサス IS250C コーティング終了
メイクアップ終了!
これでオーナー様と同じくらい、美しさに目を奪われる仕上がりとなりました。
お預かり期間中数人のお客様と、弊社関係者がいらっしゃり、完成して納車を待つこのお車をブース越しにご覧になって全員が、
「新車?」
「レクサスから直接持ち込まれたの?」
と聞かれていました。
そのくらい、レッドマイカクリスタルシャインの鮮やかなお色が蘇りました!
ボデイ全体を覆っていた洗車傷が磨きにより処理される事で、塗装本来が持つ色が正反射をすることにより蘇ったのと、紫外線劣化などでくすんでいたクリアー層が磨きとられたことで、透明感が新車時と同じ状態に回復したためです。
ご覧になられた旦那様も、
「色がはっきりして、濃くて鮮やかになったね!」
とおっしゃて頂けました。
うれしい限りです。
これは磨きだけの功績ではありません。
今回のコーティングは、マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボデイコーティングですので、マイカの反射をさらに光触媒の酸化チタンが強調していてくれています!
当然、アンダーコートとなっているマーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティングの“高純度からくる透明性”が艶を作り出していることも大きな要因です!
酸化チタンによる反射光沢と、高純度ガラスコーティングの艶のコラボレーションです!
せっかくここまできれいになりましたから、今度は木の枝には擦らないでくださいね。
あと光触媒は摩擦には弱いですから、レクサス店の洗車機洗車はなるべくお避け下さいね。
旦那様に頑張っていただいて、手洗いしていただいてください!
車輛クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション ガラスコーティング×光触媒ボデイコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(標準的軽度の磨き)
オプション施行1=部分傷取り磨き(2区画)
オプション施行2=ヘッドライトカバー磨き(ミディアムポリッシュ)
オプション施行3=エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ヘッドライトカバー)
施工料金:128.520円税込(女性割引-10%・代車使用無し割引-10%・濃色車割増磨きランク2+10% 適応)
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