2013年03月16日公開|ロータス
弊社ツーリングメンバーのお客様です!
ツーリングでは常連なのですが、集合時間遅刻も常連?
此のお車も、今回は長期お預かりでの施工となります。
この手の車、長野県では冬季はまず走行不能ですからねー
オーナー様かなりの資産家の息子さんで、家柄も相当のお家の方です。
其の為か、お金の使い処はかなりシビアです!
しかし、ご夫婦ともども、お乗りになる車は輸入車以外は乗られません!
以前はポルシェにもお乗りだった程、使うところはぱっぱ使いますが、閉めるところはきっちりしています。
というのは、このエリーゼ前述したように冬季はお乗りになりませんから、
その間は任意保険の車両保険部分は外しているそうです。
確かにここは無駄ですが、なかなかこのような節約の仕方は面倒くさいが先に立ち、毎年これを行うのはかなりの気力が必要です!
この様なまめさが、代々莫大な資産を継承してこれた○○家の秘訣なのかもしれませんね?
私の家も代々父親まではそうだったのですが、不詳の息子私はダメですねー
追い打ちをかけるように、娘はもっと浪費家かも?
私の場合は父親への反発から、娘は私の模倣のようですので、教育って難しいですね・・・
正直このお車ちょっと前までは、われわれロータスグループの中では地味な存在でした・・・
唯一フルノーマルに近かったからです。
しかし今回オーナー様は英国よりナイトロンの車高調サスペンションをご購入され、いよいよ改造車の仲間入り!
弊社工場内で、先日ロータス仲間がやってきて交換作業終了しました。
仲間ってありがたいものですねー
中には御願いしても、
「金よこせ!」
みたいな方もいますけど、本来仲間は“持ちつ持たれつ”でしょう!
いやー、全然変わりました!
やっぱり車高は低いに限りますねー
50を過ぎても感覚は暴走族?
洗車のため動かしてみてもまったく以前と硬さが違います。
このごつごつ感が堪りません!
やっぱり暴走族かな?
この段階ではまだアライメントも減衰調整もされていませんが、ちょっとこれでは固すぎかも?
奥様からブーイングでそうですねー
さあ次はマフラー行きましょう!
やっぱりスポーツカーは爆音でしょー
やはり根が暴走族?
唯一のモデファイという訳ではありませんが、ステアリングスポークがイエローの革張りとなっています。
これ車体色がブラックですので、これだけでもかなり印象が変わります!
これはロータスディーラー?ライトウエイトの森川氏作!
しかしいつみても質素な内装です。
金属剥き出し、防音材など皆無です・・・
私はこれがスパルタンで好みですが如何?
唯一ダッシュボード上部はアルカンターラが標準ですが、これも豪華さを目指したのではなく、レーシーさを演出(ダッシュボードの日光による反射を防ぐため)するためでしょうね。
今日の車でエアコン オプションの車ですからねー
何の変哲もないエンジン・・・
ローバー18Kという大衆車用のエンジンですが、今は亡きローバー社ですので、この型を最後にロータスからも消え去ったエンジンです。
しかし大衆車用のエンジンもロータスが手を加えることで、最高のスポーツエンジンに生まれ変わっています!
低速トルクも十分で、かつ高回転までストレスなく一気にレッドゾーンまで吹け上がっていきます。
と言っても、たったの126PSですけどね・・・
しかしロータス通はこのローバー18Kエンジン搭載車をこよなく愛しています!
私自身も現在搭載されているトヨタエンジン車ならばロータスはいりません。
ロータスの真骨頂はコーナリング!
特にワインディングでのひらひら感で、これに勝てるのはケータハム・ジネッタ同じロータスのエラン・ヨーロッパ(旧)位なものでしょう。
これに大きく寄与しているのがローバーエンジンなのです。
非常に低重心で、エンジン重量も非常に軽い!
トヨタエンジン車と乗り比べてみると“全く別の車”と感じるくらいそのフィーリングは違います。
ただし、無理をすると非常に壊れやすい・・・
しかしその脆弱さがまたロータスらしくてたまらないのです!
変ですかねー
変ですね!
そもそもロータス乗りなんだから変で当たり前!
側面部分の傷、あり得ないくらいの洗車傷・・・
いやロータス乗りはほとんど洗わないから、拭き傷!
FRPボディにとって水は大敵・・・
だから基本洗わない!
乾拭き・・・
良くても濡らしたクロスで拭きあげるくらい・・・
よって傷入るの当たり前!
上の部分の拡大写真ですが、ひどい・・・
そうは言ってもここまで傷だらけなエリーゼは初めて!
もうちょっと大事にはしましょうよー
フロントカウル左側も当然傷だらけ・・・
当たり前ですが、フロントカウル右側も同じ状態・・・
磨くの憂鬱になってきました。
フロントがあの有様ですから、リアカウルも当然のごとく・・・・・
しかも猫による爪攻撃の痕跡まで無数にあります。
なんと車庫が猫の住家だそーな?
寛大な方です?
とはいっても、猫のねぐらは他に移しましょうよー
今回の磨きコースは02プラス ライト磨きコースです。
これでは猫の爪攻撃の深い傷は取れませんのでご勘弁を!
完璧を期すならば、02プラス スタンダード磨きコース+部分傷取り磨きをおこなわなければいけませんが、オーナー様そこまでの傷に対してのこだわりは無し・・・
ロータス乗りはこのタイプ多いですねー
リアカウルにある無数の白い点々?
これすでにクリアーが酸化して白く濁点となってしまっています・・・
これは磨きではすでに治らない。
04コースの#1500のペーパーから行っても?
ただし、ただいま開発中の新磨きコース 部分傷取り磨きよりもさらにピンポイントで対応する“インジェクション磨き”ならなんとかなるかも!
何じゃそのインジェクション磨きとは?
でしょー
まだ詳しくは公示できませんが、超小型オービタルポリッシャー直径3cm以下のパッド面でピンポイントで研磨したい部分を磨きます。
研磨厚も5~20μ位まで自在です。
しかも驚くべきは、柚子肌等も研磨前とほとんど変えずに磨くことが出来ますので、周りの研磨していない部分との意匠性の違いもほとんど起きないのです。
技術的にはほぼ完成していますので、HPの準備が整い次第サービスを開始いたします!
ただしサービス取り扱いは車磨き研究所本店のみとなります。
今回の磨きは素材が総てFRPのため膜厚測定はできません。
あくまで経験則での予想研磨厚は6~7μ位と思われます。
ディーラーや塗装屋さんにお聞きしている内容ですと、
「ロータスの膜厚は200μ以上あるのでは?」
とのことですので、膜厚計は使用できなくとも不安なく磨けます!
過去の施行台数が多いのも大きな自信となります。
しかも04コースですでに4台を施工してきている実績は、非常に経験値を高めてくれています!
ロータス磨くなら車磨き研究所をおいて他は無いでしょうー
ロータス エキシージⅠオーナーの私が愛情もって磨きますよ!
これ以降もロータス ヨーロッパの施工のご予約もいただいておりますので、ご期待を!
今回施工前程度はかなり悪かったにも拘らず、意外とスムーズに磨き上げることが出来ました。
車庫保管車輛で、塗膜の紫外線劣化が少なかったことも大きな要因の一つかもしれません。
よほど深い傷以外はほとんど処理できましたが、
流石にこのようなクリアー白濁劣化してしまった部分はほとんど変化は見られませんでした・・・
この部分今シーズン終わったらまた冬に、“インジェクション磨き”で直しましょう!
一度このような劣化をしてしまったところを放置しておくと、
酸化劣化はどんどんと周囲に広がっていってしまいますので、早めの処置が肝要です!
あれだけ酷かった側面部分の拭き上げ傷も、この通り全く傷の痕跡はありません!
新車のようですねー
予算の関係上02プラス ライト磨きコースでしたが、ここまでリセットできるとは、私自信も今回はびっくりです。
今まで濃色車特にこのような黒の塗装色スターライトブラックメタリックでは、傷を取るが為にハードなファーストポリッシュを行うと最終的仕上がり段階でのオーロラ傷残りが心配でしたが、新型ポリッシャー・新開発コンパウンド・新開発バフ等の効果のより、スタンダード磨きコースに近い仕上がり感を作り出すことが出来、オーロラ傷残りの心配もなくなりました。
特に今回はこれ等の条件が塗装とのマッチングも非常によかったという、ラッキー条件も加わったかもしれません。
LOTUS ロータス エリーゼ スタンダード コーティング終了
今までは弊社ロータスグループの中にあっては、ノーマルだったこととあまりきれいではない(磨きこまれていない)こともあり、比較的地味な存在のお車でしたが、サスペンションもローダウンされ、さらにはこの意匠性を纏ったことで“別物”のお車に仕上がりました。
正直今までの印象は、
スターライトブラックメタリックのロータス特にエリーゼに関しては“地味”という印象が強かったのですが、これだけ“艶々”になると、
「スターライトブラックメタリックも悪くないなー」
とかなり印象が変わりました!
今までもスターライトブラックのソリッド塗装色のロータス エキシージは2台磨いてきましたが、ここまでの意匠性には残念ながら至っておりません・・・
理由はいくつか挙げられますが、
などが挙げられます。
磨きの違いについては多少前述していますので触れませんが、
コーティング剤の違いは非常に顕著です。
今回使用させていただいたコーティング剤は、
マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティングですが、弊社では最新の親水性シリカコーティングとなります。
開発メーカー曰く、
「この価格帯の高純度シリカ(石英ガラス)コーティングとしては、最終形と言えるくらい完成度の高いコーティングです!」
と言い切ってしまうほどの高性能コーティング剤です。
国産車や欧州車でも油性塗料時代の軟らかい塗装には施工できないデメリットはありますが、逆に汎用タイプではなく施工可能な条件を絞り込むことにより、非常に性能的にも意匠性的にも卓越した能力を持たせることが出来たのです。
其れにより、このロータス エリーゼが持つ独特のスタイル、曲面と強いエッジこの相反するかのようなスタイルをさらに際立たせる独特の艶を作り出しています!
せっかくここまでの意匠性を作り出したのですから、“ネコの寝床は勘弁”してくださいよ!
其れと日常管理も、もうちょっと気を付けて拭き上げや洗車は行なってください。
恐らくよほどのことが無い限り手放されることはないでしょう。
今後このお車に替わる様なピュアなライトウエイトカーが発売されることもないでしょうから、これがオーナー様にとっては最後で最高のハンドリングマシンであることは疑う余地はありません。
後数十年たっても、
「あのグループのロータスは新車のようだね!」
と言われるようにしましょうよ。
「しかし爺ばかりだね・・・」
とは言われてしまうでしょうけど・・・
このたびは長期にわたりお預かりさせていただきありがとうございました。
此れからいよいよオンシーズン、気持ちい春風を存分にオープンエアーでお楽しみください!
車輛クラス:クラスSS
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=02プラス ライト磨きコース(軽度の傷取り磨き簡易仕上げ)
施工料金:105.370円税込(長期お預かり割引-20%.濃色車割増磨きランク1+15%・車体形状割増磨き+20%・車体材質割増磨きFRP+20% 適応)
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