2013年03月20日公開|フォルクスワーゲン
昨年から何回かお問い合わせをいただいておりましたが、ご予約をいただきました!
初めての電話での印象はかなり細かい・・・
何かの作業にお店に出して傷を入れられたそうですが友人たちからは、
「そんなの気にするの?」
と、言われるレベルだそうですが、ご本人は全く納得できないそうです。
しかし、いくらお話を聞いていてもどのような傷なのかが全く理解できません・・・
洗車の線傷なのか?
オーロラ傷なのか?
通常の管理はご自身でスイスWAXを塗られているとのことで、
しかもコーティングは未処理とのことでしたので、他人に入れられてしまった傷はあるのかもしれませんが、ご自身で入れた傷が大半なのでは?
というのが正直な印象でした。
実際、弊社のかなり細かいお客様特にご自身でこまめにメインテナンスや洗車をされている方のお車はご本人に言わせると、
「これ以上ないほど気を使って管理している!」
とおっしゃいますが、実際にはその作業でかなりの傷を入れてしまっています・・・
ただし、これらの御客様の場合は今ではそのまめさや神経質さが災いして、
結局は自分が傷を入れていることを認識していらっしゃいます。
これは当然のことで、いくらプロショップ並のメインテナンス道具をそろえたところで、作業環境に雲泥の差があります。
それは車庫があってもそうとう広さに余裕があり、かつリビング並にきれいならば話は別ですが・・・
其れと作業時の服装も重要です。
ジーンズなどで行えば傷入れるの当たり前です!
驚くことにご自身でDIY作業でエクセペル・ペイントプロテクションフィルムをボンネットとフロントバンパーなどに施工してあります。
しかもフロントバンパーのフィンの部分まで細かに貼り込まれています。
これはかなり技術力は高いですねー
しかし問題はこのフィルムのでどこ。
エクセペルの正規ルートでは、エンド顧客へのカットフィルムの販売は禁止されています・・・
つまり並行輸入品、闇業者のPPFの商品です。
本来われわれ正規ディーラーはPPF商品施工車輛のご入庫は禁止されております!
しかし今回はフィルム関連の作業はありませんので、メーカーには大目に見てもらいました。
確かにPPFのフィルムは安いのは事実です。
しかし、一切商品であるフィルムに関しての保証はありません・・・
ましてや、
DIY作業となると作業中に塗装剥離などが起きてしまっても当然すべてが自己責任となってしまいます。
価格を取るか?
保障を取るか?
ということになります。
確かにご自身が言われるように、かなり細かな仕事がされています。
チリの合わせ方などはプロ並みと言ってもいいでしょう!
貼り込みのスキージー作業でもほとんど傷を入れていないのはすごいですねー
ただしこのような糊ずれ痕や、ゲル残り痕はかなりのヵ所が存在してしまっております・・・
またゴミ咬みも相当個所が目につきます。
この様な症状は、ディーラーでないと対処方法は判らないため仕方がないですが、残念ながらかなり目立ってしまいます・・・
このゴミ咬みが実は洗車にも通じる部分です。
というのは、フィルム作業でこれだけゴミを咬み込むということは、
作業環境にそれだけゴミがあるということになります。
つまりこれが洗車での拭き上げであれば、このゴミをクロスなどに咬み込んだ状態で拭きあげることになりますから、そのゴミで当然傷をいてていくこととなるのです。
つまりDIY作業にはおのずと限界があり、
作業頻度が高ければそれだけお車を傷めてしまうリスクも高くなるということです。
いつも私が言っている、
「必要以上の洗車は車を壊しているだけ・・・」
ということの一つの証明みたいなものです。
R専用のレザーシート当然本革です!
ドイツ車の革独特のしっかりした作りです。
すわり心地も欧州車の中でもドイツ車とボルボは人間工学的に優れているので、長距離運転でもまず腰が痛くなるようなことはありません。
硬いすわり心地が良いのでしょうね。
ただし、質感的にはイタ車や英国車の様な上品さと高級感には欠けるかも?
というのは、シボが荒く鞣しが硬いそして革がちょっと厚過ぎ・・・
もっともこのおかげで、耐久性も高く黒レザーであればジーンズでもそう簡単には傷まないという利点もあります。
基本的にはドイツ車は足車的要素が大きいですから、このようにレザーも耐久性重視の質感の方が良いのでしょう。
車格からすると信じられない車輛重量1.5t越えで、パワーは256psもありますので、ブレーキはスポーツカー並みの大径ローターを装備しています。
ホント残念なのはこの車両重量・・・
他車ホットハッチと比較すると、圧倒的パワーはあるのですが、それを制御するために4駆システムやこのようなブレーキなどてんこ盛り装備でスタンダードクラスより300kg弱重くなってしまっています。
ワインディングを楽しむ車ではなく、直線番長的車となってしまっています・・・
もっとも先代のR32は正にそうだったように、後継車である以上そのような位置づけとなってしまうのかもしれませんね?
パワー的にはかなり劣りますが、総体的にホットハッチとしての楽しさはGTIのほうが上の様な気がします。
パワー・ブランド性を取るか、実際の楽しさを取るかは好みの問題ですので、ここはよく考えて購入したほうが良いですね!
お持込いただいた時に御客様がおっしゃっていたように、
確かに洗車で入れられたと思われる傷はそれなりにあります。
ただし、納車から10か月近くが経過していることを考えれば、いい方だとは思いますが、お客様はこれでは納得いかないようです・・・
このBピラーの練プラスチック部分の傷はひどい・・・
確かに輸入車の場合、納車段階でもこの部分は結構傷はありますが、
これはちょっと多過ぎです。
かなり深い傷も目立ちますので、これはある程度磨いても残ってしまうでしょう・・・
ミラーも同じようにソリッドブラックではありますが、此処は傷の入り方から見て塗装のようです!
そのためBピラーに比べ圧倒的に傷の量は少なくなっています。
この部分はルーフですが、
納車時の磨きの後遺症でしょうかオーロラ傷が残ってしまっています・・・
更にはかなりクリアーが曇った感じに見えますが、
オーナー様がDIYで施行されているスイスWAXの劣化した膜による曇りでしょう。
蝋系WAXとしてはスイスWAXとザイモールが有名ですが、私個人としての印象は、
ブランド性はスイスWAXですが、耐久性(劣化状態)などはザイモールに軍配が上がると思います。
ボンネットも傷がありますが、
それより問題なのはこの肌感(柚子肌)と水染みの進化系イオンデポジットです。
すでにクレーターとなり塗装を侵食してしまっています・・・
この状態が更に柚子肌を悪く見せる効果を発揮してしまっています。
今回の磨きコースは02パーフェクト磨きコースですので、傷はあらかたなくなりますが、この様なイオンデポジットクレーターと柚子肌は改善されません。
これを改善するためには、今後始まる新磨き“インジェクション磨き”でイオンデポジットクレーターを1つずつ処理していくか、03磨きコースでパネル単位で磨きこむかしかありません。
磨き前膜厚は147μ、ゴルフとしてはかなり厚めの膜厚です。
ゴルフR専用塗装色ですので、膜厚も大目に塗装されているのでしょう。
オーナー様は、本来磨きという行為は“大嫌い”のご様子・・・
その理由はせっかくの膜厚を下げる行為であることのようですが、これだけの膜厚があれば数μの研磨は全く影響はありませんので、ご安心を!
トップ部分のファーストカットの磨きが終了していざ側面部分に移っていくと、左右ドアパネル同じ部分に同じ状態の傷が入っています。
傷のシンメトリーです!
丁度ルーフの洗車作業の際に体が触れる高さで位置です。
この手の傷はファスナーでつけたものでない限りは、意外と見た目ほどダメージは深くないので取れるでしょうが、明らかに傷の量からして1回の作業で入ったものとは考えづらい。
ということは、この傷は作業依頼したお店の洗車でつけられたものというよりも、オーナー様のDIY洗車でつけてしまっていたという確率の方が高いような?
お引き取り前に1回TELをいただきましたので、この傷のことお話ししましたが、やはりご本人は全く認識・把握していらっしゃいませんでした。
この側面部分の傷はほとんど磨きで無くなりましたが、
数ミリは深い傷部分があり残ってはいますが、まず発見することはできないでしょう。
この写真でわからないでしょー
磨きによる研磨膜厚は平均4μ位です。
4/1000mmですから、これは塗装の耐久性には全く影響はありません!
磨きに対しての過度の警戒は無意味です。
ただし、まともに磨けての話ではありますが・・・
ただしこの部分右リアドアのプレスラインとウインドウモールとの間の傷ははっきりわかります。
この段階で後10μ位は深さあるでしょうね・・・
傷のエッジ部分を丸く処理はしましたが、いかにせよ長さも15㎝位ありますので、いくら目立ちにくくなったとはいえ、一定角度から見るとはっきり傷は確認できてしまいます。
この様な深い傷でも、部分傷取り磨きをおこなえば処理は可能ですが、現実的にはこのように深い傷は細かいものまで入れれば車体全体ではかなりの数は存在します。
そのすべてを処理していくことは、かかる金額とこだわりのバランスになりますが、私的には傷断面が白く見える様な目立つ傷以外は施工してももったいないような・・・
というのは、車は走るもの、日常使用するものがほとんどです。
当然その際傷は必然的についていってしまいます。
つまり大枚はたいて100%のリセットしたとしても、
下手したら翌日には傷入っているかも?
と考えると、日常使用に供する車でそこまでこだわるのはナンセンス!
そこまでこだわる施工をするとすれば、完全な趣味車でないともったいないでしょうねー
ボンネットも傷はほぼ処理できましたが、
左フロントウインドウ側にはイオンデポジットの痕跡は残ってしまいました。
しかし磨きによる最大の効果!
今までちょっとぼやけて見えていた、ライジングブルーメタリックのきれいな塗装色がより鮮明となり、色の持つ本来の色彩を放つようになりました。
今回ご依頼の磨きコースは02パーフェクト磨きコース!
傷取りを優先するなら02プラス ライト磨きコースという選択もご予算的には範囲内でしたが、スイスWAXをDIYで施工するほどのこだわりをお持ちの方なので、
あえて傷取りを優先せずに“艶と光沢を優先”した結果、
02パーフェクト磨きコースをお勧めいたしました。
02パーフェクト磨きコースは、02スタンダード磨きコースの最終仕上げ終了後にさらにもう一回、0.3μという非常に細かなコンパウンドとパーフェクト磨きでしか使わない専用ポリッシャーとバフを使い、顕微鏡レベルの細かな傷をさらに細かな傷に置き換えていきます。
これにより光の反射はより正反射となることで、“究極の艶と光沢”を生み出すのです!
やはりドアミラーは塗装によるソリ黒らしくほぼ完ぺきに近い回復をすることが出来ました!
しかしBピラーはやはり練プラ・・・
かなりきれいにはなったものの、柔かい素材ですので深い傷も多く完全回復は不可能でした。
この様な部分、好みや車種による似合う似合わないもありますが、
エクセペルのブラックカーボンフィルムを貼ってしまうのも良いと思います!
そうすればキラキラ目立つ傷にハァー・・・
とため息をつくこともなくなりますから!
これルーフの磨き終了後の状態ですが、
かなりのイオンデポジットが残ってしまっています・・・
水染みは当然磨きで処理できていますが、塗装に食い込みクレーター状になってしまったこのようなイオンデポジットはバフの研磨では取りきることは不可能です。
今まではスイスWAXなど不純物でごまかされていたのであまり目立たなかった!
実際御客様も私に指摘されるまで全く意識していなかったそうな・・・
ただし思い起こしてみると、デイーラーでの新車時の車輛確認の際、
ルーフとボンネットには白い水染み痕がかなりあったそうです。
そこで、
「この白い滲み納車時にはきれいにしてくれているのですよねー」
と聞いてみると、
「大丈夫です!」
と言い切られたことを信用してしまい、納車時には特に確認もしなかったそうです。
これは大失敗です・・・
恐らくこの段階で水染みは残っておりポリマー等でごまかしていたのでしょう。
つまりイオンデポジット化するためのアルキル基は塗装面に付着したままポリマーを乗せ、さらには御客様自身がスイスWAXの施工を繰り返すことで、
“揺り籠の中で着々と成長”してしまったのでしょう。
やはり納車時の確認はこれでもか、という位する必要があります!
決してディーラーマンの笑顔にごまかされてはいけません。
結局このイオンデポジット、短期的にはガラスコーティングで成長を防ぐことはできますが、5年10年と長いスパンで考えた場合は、
絶対にこれ以上成長しないとは言い切れません・・・
微量ではありますが、ガラスコーティングも水分浸透はするからです。
そのため御客様は、
3年後いくらいを目途にルーフのみ03磨きコースでイオンデポジット処理を行うこととしました。
此の位の期間であれば、仮に多少のイオンデポジットの進行があったとしても、現状の状態も併せて考えた場合、完全処理は可能と思われます!
Volkswagen フォルクスワーゲン ゴルフ R コーティング終了
弊社最高ランクコーティング“グラスコート アルティメット”です!
このコーティングあえて撥水・親水などの機能区分がされていません。
だから?
でしょー
これは、撥水や親水などの機能を持たせるための添加物を一切いれずに、
石英ガラスが持つ機能をより忠実に再現してあります。
小量水では接触角約70度(水滴の丸みを表す)のため弱撥水をおこし、水量が増えるに従いその水滴同士が結びついた疎水状態になっていきます。
純粋石英ガラスは非常に表面が緻密であるため、究極の滑面を作り出しているので、その疎水状態になった水は滑水状態となりコーティング面を滑り落ちていきます。
つまり親水性よりも水残りしにくいのです。
ですからあえて機能を表示するとしたら、“疎水滑水タイプ”でしょうね!
此処で朗報?
6月くらいから新たに“疎水・滑水性シリカコーティング”を、
新たにニューコーティングカテゴリーとして新設いたします。
価格帯別に3種類のタイプを発売予定しております。
詳細は後程!
引き取りにみえられた御客様、
「めちゃくちゃきれい!」
「スイスWAXと比べ物にならないつやですね!」
「もうスイスWAXなんて塗る必要ないですね・・・」
と驚きっぱなし。
これコーティング自体の艶というよりも、パーフェクト磨きの艶との協演なのです!
グラスコート アルティメットの様な、
合成石英ガラスは可視光域での光の透過率が非常に高いため、
塗装本来の艶をそのまま表現してくれます。
更に適度な屈折率を持つために、コーティング膜の厚さがさらに厚くなったような効果を生み出し、きれいな透明の被膜効果で更なる艶効果を生み出しているのです!
お互いが相手の長所を引き立てあうこれが重要なポイントです。
しかしグラスコート アルティメットにも短所・デメリットはあります・・・
あまりに下地に正直すぎるコーティングのため、磨きの処理が甘かったり、塗装状態がよくなかったり、傷が多く存在する場合、その悪い塗装状態をさらに強調してしまうこととなります。
ですので、グラスコート アルティメットの施工を行う場合は、弊社ではパーフェクト磨きコースもしくはそれ以上の磨き(会員様限定アルティメット磨きコース)をお勧めいたします!
また高硬度・厚膜のため、トヨタ耐スリ・レクサス耐スリ・スクラッチシールドなど軟性樹脂が配合された軟性塗料には適しません。
つまり割れる、クラックの恐れがあります・・・
今回のお客様施工前は正直磨きやコーティングに対して疑心暗鬼の部分も相当おありだったようです。
しかも弊社高価格で有名のようですし・・・
しかしご説明や、お持込時の他者施工車輛や、お引き取り時には他車施工風景などもご覧になり、実際ご自身の施工完了車輛をご覧になって、
当初の不安や疑心は吹き飛ばれたようです!
ご満足・ご納得を頂きありがたい限りです!
このたびは高額施行ありがとうございました。
又お引き取り時には数時間も歓談いただき、楽しい時間を過ごせました。
これがあるから磨き屋やめられません。
お暇なときはまた遊びにいらしてくださいね!
セカンドカー、ロータス購入も真剣にご検討を?
車輛クラス:クラスM
施工コース:
コーティング施工=グラスコート アルティメット シリカコーティング
磨きコース=02パーフェクト磨きコース(軽度の究極鏡面磨き)
施工料金:181.156円税込(代車使用無し割引-10%・濃色車割増磨きランク2+10%・輸入車割増磨き+10% 適応)
メーカー別
月別バックナンバー