2013年04月15日公開|三菱
久々の保険使用での補修作業です。
昨年損保や共済連の一部が車両保険使用での等級変動及び料金などを改悪してから、めっきり保険使用の補修は無くなりました。
此方のお車は、改定前の更新だったそうなので、今回は新システムは適応されずに済みました。
此のお車は弊社施工済み車輛ではなく、新規の御客様です。
内容は保険修理部分はフロントウインドウの傷取り磨き。
弊社で言うところのスプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング ヘビーポリッシュとなります。
しかし此処で大問題発生・・・
弊社料金システムはウインドウガラスの磨きとフッ素コーティングとの料金が分かれておらずセット料金。
しかしこちらのお車ウインドウのコーティングは未施工のため、保険支払い対象外。
さていったい磨き部分はいくら?
1円でも支払いを少なくしたい保険会社はあーだのこーだの、結局は結論は出ないまま施工は開始することとなりました。
一度お客様が料金を弊社にお支払いいただき、後に保険会社と御客様とで支払金額を決めるそうです。
しかし、御客様は修理費用が高くなるガラス交換ではなく、磨きでのガラス補修でいいと言われているのですから、この程度は保険会社も譲歩するべきでしょうね!
さてガラスに傷が入った理由は、走行中他車両から大量の雪の塊がウインドウガラスに飛んできて、それをワイパーで取り除いたところ、その雪の中に砂の様なものが入っていて、
それでワイパーの軌道痕跡に沿って傷が入ってしまったそうです。
ありがちな話です。
確かに高速道路などで、アルミボデイのトラックが雪を乗せたまま走り、半ば氷のようになったものが車めがけて飛んでくること結構ありますよねー
これ下手すれば、
ボデイ破損やウインドウガラスの割れ等事故にすら結びつきかねない危険なことです!
法律で、
高速道路への乗り込みはルーフ部分の雪を落としてから走行する規制したほうが良いと思います。
この様に施工部分以外はマスカーを使用して全体を包んでしまいます。
施行と関係のない場所を汚さないための措置です!
また、作業中の傷入れを防ぐ意味もあります。
此方のお客様、朝一においでにも拘らず洗車をなさってからおいでくださいました。
正直これ本来常識なのです!
というのは?
車輛のお預かりの際、外装の点検をいたします。
今回の場合、補修部分の損害確認も御客様がいらっしゃる段階で確認の必要がありますが、この時のお車の状態が汚れていてはきちんとした確認はできなくなってしまいます。
ということは、御引渡しの際になって、
「ここに傷は無かった!」
などのクレームを頂きましても、
満足に両者立会い確認が取れていない状態でのクレームはお聞きすることはできません。
更には、施工コースの選択もボデイの状態がきちんと見定め出来ない状態での見込みでのご提案となるため、的確な施工コース選択が出来なくなってしまいます。
御客様が帰られた後、洗車を行い再度点検をいたしますが、
この段階での状態確認後のコース変更のご案内は基本的には致しません。
過去にこれで何回か御客様と揉め事になった経緯があるからです。
つまり、私は確認できていても、お客様は確認できておらず、
このような場合施工コースの内容変更の納得があいまいになるからです。
雨天や降雪など天候上の理由はしょうがないですが、
これ以外の場合には必ず洗車後のお持込をお願いいたします!
この様な感じでウインドウに傷が入っています!
これ以外にも何本も似たような傷がついてしまっていましたが、残念ながら照明反射などでこの傷しか写真には捉えることはできませんでした。
この傷、触ってみるとわずかに爪に引っ掛かりがある程度。
大体このレベル位が弊社ヘビーポリッシュで磨ける限界となります。
傷に爪がはまり込むような状態でしたら、弊社磨き対応は無理ですので硝子交換となります・・・
約半日を消費して磨き上がりました!
正直時間工賃として見た場合ヘビーポリッシュは赤字・・・
しかしフロントウインドウやフロントサイドウインドウなどは、傷があると視界を妨げ危険ですし、常に目に入り気分的にも落ち着かなくなってしまいますので、そんなことも言っていられません。
必用な施工ですので、赤字でもやることはやります!
磨きあがったら、きちんと専用脱脂剤で脱脂作業を行いコーティングのための準備を行います。
この際使用する脱脂剤は、コーティングを定着させるためのバインダーの役目もいたします。
フッ素のみではウインドウガラスに強固に付着することはできません。
多くのウインドウ撥水コーティングが耐久性が低い理由はここにも理由があります。
更には使用するフッ素は、工業用フッ素としては恐らく一番高価!
フッ素は剣山状に製膜するのですが、安いフッ素は此の剣山の先の高さがまちまち・・・
そのため、このような高さがまちまちなところにワイパーなどを動かすと、剣山の先が引っ掛かりバキバキと折れていってしまいます。
これが耐久性が低いもう一つの理由!
しかし、弊社の使用するフッ素は此の剣山状の高さが均一!
つまりワイパーが剣山に引っかからないため、フッ素が折れてなくならない。
そのため、40万回ものワイパー可動試験をクリアーできるのです!
しかし高級フッ素は取り扱いが非常にシビア・・・
1瓶が1台分の容量になっていますが、開栓した瞬間からモクモクと煙が瓶から立ち上り始めます。
これはフッ素が酸化して起きる化学反応です。
時間に限りがあります・・・
5分でフッ素の塗り込みを終了出来なければやり直しです。
5分で斑や塗り落し個所が無いように塗り込むのは、結構難易度高いんですよー
塗り込みが終了したら、室温と湿度を観察して拭き上げ時間を設定し拭き落といがないかを確認しながら、余剰成分のフッ素を拭き取り完成です。
このフッ素コーティング、
市場にあるウインドウコーティング剤とは撥水レベルが違います!
高さのそろった剣山で、しかも非常に剣山密度が濃い、そのため非常に細かな水玉になり撥水します。
つまり、少量の雨でも細かな水玉となり、低速でも水玉は抵抗が少ないため弾き飛んでいきます!
しかも高耐久ですので、ワイパーを併用しようしたとしても約2年の耐久性すら確保できています。
どうですか、これで雨天のドライブも快適になりますよ!
しかも、最近とみにトラブルとして多いウインドウガラスへの水染み鱗の付着も防ぐことがかなりできますから、お試しください。
此方の施工は、お客様の自費での追加施工。
エクセペル・ペイントプロテクションフィルムによるドアカップへの施工です。
黒のお車、この部分に爪などで傷が入ると白い線傷となり目立ちます・・・
意外とここが傷だらけとなると、車全体が古ぼけて見えてしまいます。
傷を磨きとろうにも、ドアハンドルを外さなければポリッシャーでは磨けませんから修繕費用を考えれば、フィルム保護は安い!
此の施工もお勧めですよ!
今回はご予約いただいてから約2か月もお待ちいただき申し訳ございませんでした。
保険屋さんには、資料作成及び通信料は御客様に御支払いくださいとお伝えしてありますので、わずかばかりですがお待ちいただいた気持ちとしてお受け取りください。
御依頼いただきありがとうございました。
車輛クラス:クラスLL
施工コース:
オプション施行1=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ヘビーポリッシュ)
オプション施行2=エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所)
施工料金:51.975円税込
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