2013年04月09日公開|トヨタ
最終型セリカのご入庫です。
7代に渡り継承されてきた、トヨタ伝統のスポーツクーペも此れでなくなってしまいました・・・
初代のセリカ、通称ダルマもLB当時としてはセンセーショナルなデザインと性能を有していました。
当時こんな感じの車高短が街にあふれていましたねー
暴走族全盛時代でしたから!
チバラギに代表される、このようなオバフェン付き車両も当時は結構いたことは懐かしい思い出です。
当時の私の遊び仲間でも、1/4位はセリカに乗っていたのではないでしょうか。
しかし以降のセリカは、初代の様な輝きは無く、徐々に時代から取り残されていったようなイメージの車種です。
その間も、FFになったり、4駆が出てみたり、当時としてはかなりのハイパワーエンジンを積んでみたりと迷走を重ねましたが、市場のクーペ離れなどもあり生産が終了となりました。
しかし、モータースポーツの世界では、
初代からツーリングカー・ラリーともに輝かしい戦績を残してきたことは、称賛に値するでしょう!
この当時すでにステアリングシフトスイッチが付いていたとは知りませんでした!
この頃から国産車はA/Tにこのようなスポーツシフトもどきを装備していたのですね・・・
トヨタではこれをシーケンシャルシフトとか呼ぶって本当ですか?
この時代の車ですから、当然このようなプッシュスタートスターターボタンは装備されていません。
つまりオーナー様オーダーの後付け。
松本の電装屋さんではぴか一の、キーパーズオートアラームさん制作です!
必用かどうかは別として、遊び心としては良いアイテムかも?
ただ2~3回くらいはワクワクしますが、飽きてしまいますねー
と考えると、結構高い買い物の様な・・・
このセンターコンソールの“赤”当然標準やオプションではなく、DIYなのか業者依頼なのかカスタマイズです。
確かに純正の質感はかなりしょぼい、何かしたくなるのは判りますが、しかしこのビビットな赤はちょっとやり過ぎですねー
この様な大幅な色替えは、部分的に行うのではなく、全体との色バランスや表面処理のバランスが取れていないと浮き上がってしまい、却ってちぐはぐな印象になってしまいます・・・
私個人のセンスでは、内装に関してはあまり奇抜なモデファイはしない。
特に色に関してはいじらないほうが無難と思います。
この部分もオーナー様によるモデファイされているようです。
サイドスカートはサイドデュフェーサーのごとき形状になっています。
しかしこれ、磨き屋にとっては非常に気を遣う形状です。
超磨きずらいー
リアもデュフェーサー付アンダースポイラーに変更されていますが、これはノーマルとだいぶ印象が変わりますね!
車輛性能的の必要かどうかは別問題として、かなりスタイリッシュにはなっているでしょう。
特に国産車のこの時代の車はリアビューが味気ないだけに良い感じになっています。
せっかくモデファイされたリアビューですが、マフラーも社外のスポーツマフラーに交換されていますが、残念ながら“錆び錆”です・・・
意外とこのマフラーエンド手入れしない方が多い・・・
一度ここまで錆びさせてしまうと簡単にはきれいにはなりません。
当然コンパウンドでの手磨きでは全く太刀打ちはできませんが、リューターを使用して磨いてみてもこれが限界でした・・・
表面のメッキのみならず、下地のスチールが錆びてしまっているために、これ以上となるとやすりをかける以外ないですが、それから光沢面に仕上げるのはほぼ不可能・・・
サービス施工ですのでここであきらめです。
ごめんなさい!
今回全ウインドウのスプラッシュビューを施行ご依頼いただきましたが、いつもの様にフロント基本セットはライトポリッシュで施工、リア基本セットは鱗落しでの下処理として施工を開始いたしました。
フロント基本セットは中央→の写真のように頑固な水染み部分のみポリッシャー仕様が必用でしたが、比較的スムーズに水染みは除去可能でした!
しかし・・・
リア基本セットの鱗落しでの下処理は全く改善されない・・・
どころか、鱗落し剤とリアガラスに付着している何か?
とが反応を起し、逆に曇っていきます・・・
鱗落し剤は、アルキル基は完全に溶かすことが出来ますが、それ以外にはほとんど効果はありません。
恐らく何らかの油脂系以外の撥水剤が固着していたようです。
これでは意匠性回復はされていないので、急遽ライトポリッシュに変更です。
しかし・・・
それでも水染みは薄くはなりますが完全除去には至らない。
1か所だけヘビーポリッシュで試して見ると、完全に水染みは無くなります!
ヘビーポリッシュはウインドウガラス自体を削ります。
ライトポリッシュではほとんどウインドウガラスは削れていません。
ということは?
つまり水染みがガラスに食い込んでしまっている・・・
塗装ならイオンデポジットとして、ある意味簡単に起きる現象ですが、ことウインドウガラスに関しては水染みのイオンデポジット化は初めて見る症状です。
恐らく既存の撥水剤と水染みのアルキル基が反応を起こして、
ウインドウガラスを溶かしてしまったのでしょう。
完璧を期すのであれば、ヘビーポリッシュをおこなえばすべての水染み痕は処理できますが、価格は大幅に高くなってしまいます。
お車自体もすでにかなりの年月も経過していますし、今後入れ替えの可能性もあります。
また露天駐車であること等も考慮した場合、かなりの意匠性改善がされるので、
完璧まで求めず妥協範囲との判断で、ライトポリッシュに今回はとどめました。
『しかしこのことが、お客様には大変ご不満だったようです・・・
「なぜ施工変更が必要との連絡をしなかったのか?」
「決めるのは自分でしょうー」
と、お叱りを頂いてしまいました。
確かにおっしゃることは筋の通っているのですが、この施工中の状態確認をしていただかない中での施工方法変更は、過去に大きなトラブルを引き起こした経緯があるために、現在は基本的には事前に必要とあれば施工レベルアップの許可を頂いている場合のみご対応をさせていただいております。
ただし、鱗落し→ライトポリッシュへの変更は弊社判断で致したのは、前述したように曇りが発生するなど意匠性悪化になってしまったからです。
この様なご対応も今後改善を検討いたします。』
駐車場は完全に住宅街、幹線道路からもかなり離れてはいますが、鉄道は200m位のところにあり、しかも駅の近くですので、列車のブレーキによる鉄粉ダストはある程度飛散してくるのでしょう。
露天駐車である以上このような条件ですと、
日常使用をされずに置きっぱなしなだけに鉄粉の付着は起こってしまいます。
ただしかなり量も少なく軽度ですので、簡単にクリーナーにより溶けてなくなります。
ボンネットとルーフの塗装状態は最悪です・・・
263μという膜厚でお判りでしょうが、再塗装が行なわれています。
再塗装自体決して悪いことではありませんが、あまりにでたらめな塗装の仕方です。
クリアーの表面処理(磨きあげ)が全くなされていません。
ザラメのようになり、ぼけているというよりクリアーに全く透明感もありません・・・
更にはルーフに至っては部分的に有色塗料の色斑やメタリックの濃度斑まである始末・・・
これでディーラー依頼での再塗装というから呆れてしまいます!
しかも外注ならいざ知らず、内製工場でこれですからトヨタディーラーのスキルの低さは手に負えませんね・・・
これで最終検査OKなのですか?
それ以外のパネルはそこまでの状況はありませんが、年式からして当然それなりに傷はあります。
しかし、管理状況等からすれば非常に程度は良いのではないでしょうか!
もっとも今回はご自宅でのお引き取りでしたので、太陽光下での確認に比べ、いざ工場でライティング下での確認では見える傷の量は数十倍にはなりましたが・・・
側面のこの様な傷も、お引き取り段階での確認作業では全く見えなかった傷ですが、ライティングしてみるとこれほど傷が見えてしまいます・・・
今回は結構楽できるなー
と思っていましたが、そうではないようです・・・
さらに磨きが進行していくと、またまた問題点が・・・
というか、ここも再塗装されています!
しかも、このパネルもまともな塗装処理されていません。
この入隅部分というか凹部分、ペーパー目がしっかり残っています。
今回の磨きの内容は、02パーフェクト磨きコースですので、極端に深いぺーパー目の部分は処理できませんが、磨き残っているペーパー目がほとんどは確認できないくらいのレベルにははなりました。
しかし、これだけのパネル数が満足な再塗装がなされていないのは、通常いくらデイーラーの技術力が低いといってもそうはありません。
かなりなめられていますね・・・
しっかり点検しないとダメですよー
それ以外にも問題は出てくるでてくる・・・
←の写真ボンネットの左半分全体に在ったクリアーの曇・暈けです。
水銀灯がはっきり映り込んでいないでしょう!
しかもその周りには、半円形を描く非常に深い傷があるの判りますよね?
この傷が幾重にも積み重なり、ボンネット左全体に存在しています・・・
この状態はお客様にご連絡して、
「部分傷取り磨き4か所分おこなえばほぼ回復できますが?」
とお伺いしてみると、OKが出ましたので部分傷取り磨きで磨いてみますが、
半端なく傷が深い・・・
ひどい部分では40μも磨くことになりました。
それでもよくよく観察していくと数本は傷残っています。
しかしこれ以上は無理・・・
これ厚い補修塗装部分だからできることで、
オリジナル塗装部分でしたらここまでの研磨は当然無理。
それでも曇り・暈けは完全になくなりました!
なぜこの様な状態に?
恐らく、細かなラウンドや曇り・暈けを直そうと、相当ハードなコンパウンドを使用してハードに磨いた。
そしたら磨き傷がガツン ガツンと入って行ってしまった。
あまりに深い傷過ぎて磨き直すことはあきらめた。
コストの問題か、面倒くさいのかで塗装し直すのは止めてしまった。
サイテーですね!
リアスポイラーについてしまっていた深い傷。
なにか鋭角なものを当ててしまったのでしょうね?
当然これは通常の磨きコースでの処理は不可能ですので、“部分傷取り磨き”でのオーダーをいただいておりました。
しかしこの2~3mm位は、完全に鋭利なものが刺さっています・・・
これは流石に磨きとることはできません。
恐らく素材まで到達しているでしょう。
しかし部分傷取り磨きにより、10㎝以上あった傷は2~3mmまでなくなりました!
しかし再塗装で曇り・暈けとなっていたルーフのクリアーは無くすることが出来ましたが、細かなグランドまではなくなりませんでした・・・
これすらも完全に処理するには、04磨きコースが必用となります!
ですが、車格的にも年式的にもそこまでのこだわりは必用なのか?
という疑問は持ちますね。
正直私は今回そこまでのこだわりは必要ないとの判断です。
問題があった部分も含め、納得できるレベルまで磨き上げることが出来ました!
それでも部分的には深い傷はほんの少しですが残ってはいます。
しかし、色がシルバーという利点!
まずその残っている傷をオーナー様が認識されることは無いでしょう。
これがソリ黒等であればある機会に、
「アレ、こんなところに傷がある・・・」
と、また悩むことになりますから、
そのような点では白やシルバーといった淡色塗装は神経質にならずに済みます。
しかし面白いもので、濃色車を選ぶ方に限って神経質!
変ですねー
TOYOTA トヨタ セリカ SS-Ⅱ コーティング終了
我ながら今回は結構な力作!
施工前も一見はかなりきれいだったのですが、
いざ工場でよくよく観察してみるとかなりの問題を抱えていました。
更に左サイドスカートの再塗装・車検まで御依頼いただいた為に、当初の施工予定とは大幅に施工タイミングがずれたため、ほかのご予約車輛とバッティングとなってしまい、連日の夜なべ仕事です・・・
しかし苦境に追い込まれると人間面白いもので、かえって燃えてしまいます!
そんなで、今回はかなり気合が入った中での施工を久々に行えました。
今回のコーティングのご注文は、最近絶大な人気を誇る
“エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”です。
更に、露天駐車ということも有り“レジントップコート・コクーン”のご依頼もいただきました。
これで露天駐車の雨によるコーティングトラブルからは、かなりリスクを軽減することが出来ます!
意匠性の一番基本となる磨きも、“02パーフェクト磨きコース”ですから下地の艶も素晴らしい!
しかし実は納車の際の御客様の反応はいまいち・・・
「良い艶ですねー」
程度でした。
このご反応ある程度予想はしていたのです実は・・・
というのも、お引き取りまでの中での御客様のお話の中に、知人の方の意見が何につけ出てきました。
この知人の方、磨きやコーティングに対してかなり否定的。
御客様もかなりこの方に洗脳されている感じ・・・
つまりお客様自身が、クオリティーや意匠性に関して絶対的なこだわりを持たれていない。
だから、施工前と施工後の変化につてもインパクトが無い。
決して悪いことではありませんが、ここまでお金をかけるのはもったいないような?
しかしこのお車は“大好きだから”ということでしょう。
『しかしこのブログ掲載の直後お読みになられたお客様からお怒りのメールを頂いてしまいました・・・
ルーフの部分的塗装の斑に関して、お客様と私のお引き取り時の受け答えの誤解があったようです。
お客様は、
「新車のようになりますか?」
とのご質問に私は、
「なると思います。」
とお返ししていたのですが、ここに食い違いが・・・
御客様は前記しているルーフの塗装トラブル部分を指して言っていたようなのです。
しかし、私はこの部分は有色塗装部分がおかしいので、根本的か解決は難しい、場合によっては曇りがなくなることで目立つ可能性もあるとお伝えしたつもりですが、ここが根本的に食い違っていたようです。
ですからお客様の反応がいまいち・・・
ということだったそうです。
ご期待に副えず申し訳ございませんでした。
この様なトラブルになった一つの原因はお引き取りご納車でお引き受けしてしまったことです。
昨年の春までは、ご依頼があればご対応していたのですが、
新規のお客様でトラブルが発生したためご対応をやめておりました。
これは現車確認を露天で行うため、
現状把握が難しくきちんとした確認は弊社に戻ってからとなります。
つまり、現地でのお打ち合わせと現状がかみ合わないことが起きてくる可能性がありますし、露天でのお打ち合わせのため落ち着いてお話もできない。
そうなると、施工内容の変更が必要になったり、お客様の期待値に達しないということが起こりえます。
新規のお客様の場合、お互いに相手に足して疑心暗鬼の部分がありますのでこれがトラブルのもととなりかねません。
既存の御客様の場合は、
お互いの考え方やお望みのクオリテーなど把握でき信頼関係が出来ていますので、トラブルに発生したことはありません。
この様な理由から、新規の御客様のお引き取りご納車でのご対応は避けてきたのですが、今回はご対応してしまったことが仇となってしまいました。
今後新規の御客様のお引き取りご納車は行なわないことは徹底していきます。
更には、施工段階でバッテリー上がりを起こしたことで、
バッテリーの交換とキルスイッチの取り付けを弊社で行いましたが、この際キルスイッチのボンネットへの干渉は確認したつもりでしたが、納車後キルスイッチとボンネット干渉が発覚してしまいました。
ご納車後のTELでご連絡を頂きましたが、弊社確認時には起きていなかった症状だったため、電装屋さんでの確認をお願いしてしまったことも失敗でした。
結果キルスイッチが原因だったので・・・
其の後のご対応も、問題のキルスイッチのご自身での取り外しと返送をお願いしたことがお怒りを買ってしまいました。
私としてはボルト1本外すだけのことですので、ご足労はおかけしますが御願いしてもいいくらいに考えてしまいましたが、これは非常に非誠意的ご対応であったと反省しております。
申し訳ございませんでした。
糞デイーラーと同じと御評価真摯に受け止めさせていただきます。
そもそも専門外の作業をしたことが間違いでした。
このたびはご満足いただけない施工内容及びご対応となってしまい、申し訳ございませんでした。
今回ご指摘いただいたことは改善に向けて努力していきます。』
車輛クラス:クラスS
施工コース:
コーティングコース=エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=02パーフェクト磨きコース(軽度の究極磨き)
オプション施行1=部分傷取り磨き(5か所)
オプション施行2=レジントップコート・コクーン
オプション施行3=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット・リア基本セット×ライトポリッシュ)
施工料金:207.685円税込(代車使用無し割引-10%・お引き取り納車費用 適応)
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