2013年05月30日公開|トヨタ
2年前新車ご購入時に施工させていただきましたお車ですが、板金修理をされた機会にと再コーティングのご依頼を頂きました。
此のお車乗用車としてお使いではなく、お仕事での配達に使われていますが、
非常に程度はいい状態でお使いになられています。
傷はある程度付いているのは仕方ないですが、艶落ちもなく、
ルーフ以外はほとんど水染みもできておりません。
また驚くべきはコーティングですが、前回施行されているのはマーベラスフィニッシュ、弊社の一番安価なクラスの物ですが、耐久性能の目安は2年と謳っておりますが、これがまだバリバリ機能が残っています!
洗車機もかなりの頻度でご使用なされていながらこれだけの耐久性を示すのは、スタンダードクラスのコーティングでありながら、施工者自身の私が驚いてしまいました。
このような程度を保てているのは、まさにオーナー様の管理の良さ以外ないでしょう!
しかし、このパネル2週間ほど前に再塗装されているのですが、○の部分に鳥糞が付着していました。
付着状態から見て1週間以上は経過しているようですが、洗い流してみると見た感じではすでにクリアーが溶かされてるようです・・・
これは完全回復は無理の様な?
今回の施工内容は、磨き無しの再コーティングのみ01コースです。
が!
弊社システムではその場合でも1ポリッシュは磨きを行います!
これは傷を処理することを目的としたものではなく、古いコーティングを剥離することを目的としています。
特に施行していただいているマーベラスフィニッシュは、シリカ純度が低いため紫外線等の劣化もありますので、きちんと剥離してあげないと再コーティングを行っても本来の艶が発揮できませんし、密着性も確保できません。
目的は古いコーティングの除去ではありますが、多少の傷は処理可能です!
ただし、↑の写真の傷のように自然光でもはっきり確認できるような深い傷はほとんど変化はありませんが・・・
照明を当ててみると、やはりきれいに見えてもかなりの洗車傷は付いています・・・
半分はゴミ噛みによる深いスクラッチ、残りの半分は埃などの引きずりによる軽いスクラッチと思われます。
どこまで回復できるのか?
2種類の研磨剤を混合して、研磨と仕上げがある程度1回で処理できるタイプのコンパウンドを使用しての簡易的研磨ではありますが、ここまでスクラッチ傷が無くなりました!
傷が少なくなったおかげで、光の反射が変わり、明かに色の濃さが濃くなり艶が上がってきています。
いくら簡易的磨きといえども、これだけ磨くことにより変化が起きるのです。
常日頃から提唱している、
“意匠性はコーティングではなく磨きが作り出すもの”をわかりやすく表現したいい例です!
先の鳥糞によりクリアーのダメージを受けている部分を磨き終えた状態ですが、やはり相当にダメージは深く、範囲は狭くはなりましたが痕跡は残ってしまいました・・・
これは、再塗装直後、まだ完全に塗料が乾燥して硬度安定していない状態で、鳥糞の付着をしてしまい放置されたことで、鳥糞から滲み出す強酸により、
補修用クリアーが溶かされてしまったようです。
新車時は水性クリアーが使用されていますが、補修用塗料はほとんどが油性塗料です・・・
そのため、完全硬化までの期間のこのような酸によるダメージには非常に脆弱です。
ちょっと油断してしまいましたねー
部分傷取り磨き行えば取りきることも可能ですが、今回はご予算の問題もあられるので、あえてここで施工は終わりとすることになりました。
こだわり始めると切がないので、懸命な決断だと思います!
TOYOTA トヨタ ハイエースバン DX GLパッケージ コーティング終了
お引き取りに伺った際に2年経過しているにしては、全然きれいだし、コーティングの機能もまだまだ全然残っているので、ここで再施工はもったいないな・・・
と思っていましたが、再施工してみるとやはり全然意匠性は変わります!
艶々ですねー
これにはもう一つ理由があります。
以前、今回とも施工させていただいたコーティング剤は同じマーベラス・フィニッシュではありますが、今回使用したコーティング剤は進化した“新マーベラス・フィニッシュ”です。
明かに艶感が上がっていますし、膜厚自体も厚くなっているようです。
そのため塗装の深みが感じられ、色が濃く見えます!
進化した恩恵はオーナー様だけではありません。
施行する私にとっても非常に進化を体感できます。
今までのマーベラス・フィニッシュは加水分解反応がシビアで、湿度変化に非常に敏感なため拭き上げ時間やタイミングの判断が非常に難しかったのですが、これらがとても楽になり、施行当日も外は雨で、湿度は高めにも拘らず、拭き上げ後の曇りの発生もありませんでした。
これで耐久性も上がっていれば文句なしの進化ですが、今後の状態をオーナー様に確認してみます。
今回再施工されたもう一つの理由は、
「3年後には買い替えするので、その3年間をまた新車の時の様な気持ちで乗りたい!」
とのことでした。
新車時の施工段階で、マーベラスフィニッシュを選択された時は正直、
「お仕事車に、耐久性は重視していない意匠性特化しているこのコーティング剤はいかがなものか?」
と、アドバイスも致しましたが、ここまで耐久性があるのは以外でした!
もっとも、オーナー様の管理が非常に良いことも大きな要因であるのは確かです。
また、低価格のコーティング剤ですので、此のお車の予定使用期間5年間の中で、
再施工をすることを念頭に置いてのコーティング選択も正解だったようです。
5年間を中間ランクのコーティング1回で済ますのと、スタンダードクラス2回の施工コストはさほど違いませんから!
ただし、これは使用期間中の管理状態が良く、再施工時に磨きが01コース、あくまで古いコーティングを剥離する目的の磨きだけで済む状態だったからですが。
つまり管理状態が悪く、02コース以上の磨きが必要となると、
確実にコストはかさみます・・・
きれいに乗れば、気持ちよく乗れるし、お財布にも優しいということですね!
あと3年頑張ってきれいにお乗りください。
また、お客様もご紹介いただきありがとうございました。
注)既存のお客様(会員様)の場合、施工費用税込100.000円以上がお引き取りご納車対象となりますが、プレミアム会員様はその限りではありません。
車輛クラス:クラスX-2
施行コース:
コーティングコース=新マーベラス・フィニッシュ ガラスコーティング
磨きコース=01磨きコース(コーティング料金に含む)
施工料金:55.493円税込(メインテナンス割引-20%・お引き取り納車費用込み 適応)
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