2013年06月27日公開|トヨタ
弊社常連様のお友達ですが、今までに何回も遊びには来られておりましたが、
いよいよ新車購入をなされて施行と相成りました。
新車購入においては当初は管理優先、手入れが楽という理由でパールホワイトをご注文されたそうですが、納車待ちの段階で、悪友にそそのかされブラックマイカに注文し直してしまいました・・・
やめときゃいいのにねー
苦労するのは見え見え。
どうも若い方ほど黒がかっこいいと思い込んでいるようですが、そうですかねー
私はあまりピンと来ないのですが・・・
確かに私も過去の車歴の中では黒は3台乗ってきましたが、3代ともオフロード4駆でしたし、実際にガンガンとオフロード走っていましたから傷だの意匠性だのを気にしたことも有りませんでした。
そもそも黒が良くて買ったわけでもありませんし、たまたま欲しい車が黒だっただけのこと。
まず乗用車であれば、黒は私は買いません!
理由はいくつかあります。
などが主な理由です。
もっとも個人の好みの問題ではありますのでしょうが無いですが、
それでもトヨタ車の黒だけはお勧めできませんねー
トヨタの黒は“悪魔の202”以外にも、メタリックやマイカ系のものがありますが、現在ほとんどの黒系の塗装は耐スリクリアーが使用されていますが、
この耐スリクリアーが他社耐スリクリアーと比較した場合非常に傷が入りやすい・・・
どこが耐擦り傷になっているの?
とその機能を疑わざろう得ない性能・・・
それでもまだ新車時の納車程度が良く、傷の無い状態から乗り出せるのであれば救われますが、今まで私が見てきている中でまともに新車として認められるレベルの黒は、
トヨタ車では見たことがありません。
最近友人がランクル200の202を新車購入しましたが、予想通り傷だらけ・・・
「傷が気になってしぃうがないから磨いてくれ!」
と頼まれましたが、
「ランクル200の202など磨きたくない・・・」
と断ると、
「こんな程度の悪い車は乗ってられない。」
と、知らない間にアルファードのパールホワイトに入れ替えていました。
これ極端すぎる例ではありますが、
そんな気持ちになってしまう現在のトヨタ納車程度は問題です。
一見シンプルそうなコンビシートですが、座面の部分はさり気なく模様が入っています。
アクアの名のごとく水の動きを表しているのかな?
ただしこの部分汚れやすく目立ちやすいので、特に食べこぼしにはご注意を!
ダッシュボードも模様が入っていますが、この模様のデザインはアクアを連想はできませんねー
このディープブルーのアクセントラインは良いですね。
アクアっぽい!
国産車もこのクラスとなると一気にシンプルな操作スイッチとなりますが、これで十分です。
また変な飾り方をしようともしていませんが、この方が自然で受け入れやすいですねー
トヨタはちょっと車格が上がると変に豪華に見せようと、ちゃらいデザインや変な素材でダサい加工をしようとしますが、小手先ごまかし的で逆効果ということが多いですので、
此の位割り切ったすっきりした作りは好感が持てます。
しかしこのセンターメーターだけはなじめません・・・
しかも情報は全てデジタル表示。
此れも私はダメ。
見やすさ機能性以前の問題として、これで乗せられている感が強まってしまい、運転自体がしたくなくなってしまいます。
オーナー様が選択されたオプションのTRDエアロ、これ以外にもサイドスカートとリアスポイラーもありますので、総額20万円くらいかかっています!
しかし個人的には此のスタイリッシュ1よりは2のほうが私は好きですねー
リアデュフェーサーとフロントLEDランプの仰々しさがおじさんには受け入れがたい・・・
ま、オーナー様は若者ですからこれくらいの方が良いのでしょうね。
ご入庫前のお打ち合わせの際にもお伝えしましたが、
「ます傷だらけでしょね、磨きの新車割引はまず無理と思っていてください・・・」
との予想通り、傷だらけ・・・
お持込いただいた日は雨降りでしたので、ボンネットだけを拭きあげて確認しましたが、お客様は結構納車程度は良かったと思われていたようですが、拭き上げが終わり照明を当てて確認してみると、この通り洗車スクラッチだらけです。
オーナー様もビックリ!
デイーラーでの納車式当日は曇りだったそうで、それでもできる限りの確認はされたつもりだったそうですが、やはり見落としています。
磨きコースは02スタンダード磨きコースでのご依頼でしたので、この傷の中に深い傷が隠されていない限りはピッカピカにはなるでしょう!
ボンネット以外は傷を入れることが心配でしたので、拭き上げはせず大きな外傷がないかだけを確認してお預かり点検を終了。
後日洗車をしてみると、オプションでオーダーされたTRDバンパーもこの通り・・・
スクラッチ傷見事に全面を覆い尽くしています。
ディーラーにパーツ入荷した段階でこの状態だったのか?
取り付け作業または洗車でつけたのか?
は判りませんが、これで納車してしまうトヨタディーラーの意識レベルの低さには、今回も呆れてしまいます・・・
予想はされましたが、やはり側面も傷だらけ・・・
どうしてこれが新車としてまかり通るのか?
此れだけのスクラッチが入っていれば本来の艶もだいぶ曇った状態になってしまっています。
納車待ちしてのラインアウト直後でこのような状態になることは、生産しているトヨタも販売されているディーラーも意識レベルの低さは国産車の中ではダントツでしょうねー
数か月かけてオーナー様の手に渡る輸入車ですら、このようなレベルの新車は早々お目にかかることはありません。
此れで耐擦り傷クリアー意味不明・・・
コンパウンドの改良・改善のおかげか、昔のように耐スリクリアーでも手こずらずに磨き上げることが出来るようになりました。
技術進歩はありがたいことです。
が・・・
コンパウンドの価格は通常流通している物と比べ4~8倍と超高価格ですが、このような黒の場合特に作業時間の短縮が可能になり、以前の1/2位の作業時間で可能ですので仕入れ単価の高騰も許容できます。
ただし、オリジナルブレンドのためロッド単位での仕入れですので在庫金額が大きく、そこが弊社の様な貧乏会社にはきつい・・・
しかし、そのおかげでこのように強力な水銀灯を照射しても、
一切オーロラが出現するようなことはありません!
今回の磨き前の状態は、お世辞にも良いとはいえる状態ではありませんでしたが、幸いにも傷は浅く、最終的には3μの研磨で仕上げることが出来ました。
TOYOTA トヨタ アクア S コーティング終了
きれいに仕上がりましたねー
今回のコーティングのご指定は、
最近の弊社では珍しく撥水タイプしかもプレミアムです!
一般的撥水コーティングはフッ素をコーティング表面に2膜構造で張り付けたものが多いですが、この“エクセレントフィニッシュ・プレミアム”は1膜性撥水構造となっています。
この1膜性の特徴は、コーティング自体が摩擦ですり減って行ってもコーティング膜自体の存在がある限り、施工当初と変わらぬ撥水が持続できることです。
コーティング表面にフッ素を使用していませんので、光沢も反射光沢ではなく、クリアーの厚みを感じさせる深みのある艶を作り出します。
これはプレミアムの膜厚が厚くかつ高純度であることがこの様な意匠性を作り出しています。
更には、ディンプル構造とでもいうのでしょうか?
非常にコーティング膜自体のフレキシビリティも高いため、耐スリ塗装の様なやわらかい塗装に対しての追従性も高いので、剥離などの可能性もほとんどありません!
ただし、撥水コーティングの宿命、洗車や雨天後の水玉残りには注意が必要です!
ましてやこのような黒のお車の場合、鉄板温度が高いため水滴蒸発が早いので、
水玉残り⇒水染み⇒イオンデポジット⇒イオンデポジットクレーター
という塗装ダメージ構造が早く出るために、特に洗車時の水道水の拭き上げには注意が必要です。
GSや洗車場などでもかなりのところが地下水を使用していたり、浄化システムを装備して水の再利用を行っているところがありますが、このような施設は最悪と言っていいでしょう。
これは水の中に大量の不純物の混入や、ミネラルを大量に含んでいることになりますので、洗車自体が塗装やコーティングを痛める行為となってしまいます・・・
オーナー様は今回初めて本格的な磨き&コーティングを施工されたようですが、お引き取りにみえられた際のご反応は、
「めてやくちゃきれいになった!」
「すごくカッコイイ!」
大満足をいただけたようです。
この瞬間がこの仕事をしていて本当によかったな!
と思える瞬間です。
さあ、これからがきれいになり過ぎた黒のお車との戦いです。
この状態をいかに持続させれるかは、オーナー様次第!
S君と共に四苦八苦して洗車道を極めていってください。
車輛クラス:クラスS
施行コース:
コーティングコース=エクセレントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(新車のお奨め鏡面磨き)
オプション施行=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ)
施工料金:132.090円税込(ご紹介割引-10%・代車使用なし割引-10%・耐スリ塗装割増磨き+30%・濃色車割増ランク1磨き+15% 適応)
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