2013年07月12日公開|ダイハツ
今年の5月に施工させていただいたばかりのお車ですが、早くもトラブルメインテナンスにいらっしゃりました・・・
「施工後1か月間はコーティングはまだ完全硬化していないので、お気を付け下さい。」
とは、ご案内はさせていただいてはいましたが、仕事場の駐車場でトップ部分の汚れが気になられ、水をかけたまま放置されてしまったそうです・・・
その結果、
「水染みが出来てしまった・・・」
とのことで、今回はその水染み除去のための“スポットリムーバー・メインテナンス”でご入庫となりました。
先日も、ご自身でスポットリムーバー作業を行われた方がいらっしゃいましたが、その状態を見てビックリ!
塗装表面が溶かされ白くなってしまっています。
それだけならまだしも、なんと膜厚が1/3くらいまで溶かされてしまっており、50μを切っている状態でした・・・
ここまで行ってしまうと打つ手は一つ、再塗装です!
DIYでのスポットリムーバー作業はこのようなリスクを孕むこととなります。
市販の水染み取りは、量販店で売っているようなものはPHが弱すぎほとんど役に立たないものが多いようですが、通販などで販売されている物はかなりの高PHのものがあり、我々プロショップでさえ使用するのが怖いようなものがあります。
実際過去にはこれでウインドウガラスまで溶かしてしまった方さえいらっしゃいます。
スポットリムーバーは、強酸タイプか強アルカリタイプとなりますが、どちらを使用したとしても塗装を痛めるリスクは使用方法を確実に守れない場合は非常に高くなります。
また、コーティング施工車輛は施工されているコーティングの種類に応じたものを使用しなければ、コーティングは跡形なくなくなってしまいます・・・
特に、ポリシザラン系のシリカコーティングにつきましては専用のリムーバーを使用しなければ、使用方法云々に係わらず一発でコーティングは跡形亡くなってしまいますのでご注意を!
現車確認をしてみると、水染みはたしかにできてしまっておりますが、
まだ初期症状ですのでイオンデポジットクレーターまでは発展しておりませんでした。
此れは簡単に処理できるでしょう!
しかし・・・
もっと大きなトラブルを発生させてしまっています。
写真の白い点々!
此れ虫の糞もしくは、樹液か花粉も固まりのようです。
お客様に駐車環境をお聞きしてみると、
「近くにミツバチの巣箱がたくさんあり、駐車場がミツバチの通り道になっている。」
「そのミツバチの糞か、巣に持ち帰る樹液や花粉の塊でしょう。」
とのことでした。
これ等は水染みとはダメージレベルが格段に違い高くなります!
放置すれば、1週間でもコーティングを溶かすことは可能でしょう・・・
施工いただいているコーティングは、マーベラスフィニッシュ・スノーガードですので、
エンカルに対しての耐候性はありますが、これらの付着物から滲み出すものは強酸です。
これに対しては1週間以上のガードは無理・・・
塗装浸透までは簡単には至りませんが、犠牲被膜としてコーティングが痛むことは避けられません。
ベースコーティングを再施工せずにこの状態を改善する方法は、
現コーティングの上に更なる犠牲被膜を作ってあげる方法があります。
この場合、トップコート・コクーンでは意味はありませんので、施行してあるコーティングの機能に合わせた機能強化用トップコートを施工するか、ザイモールWAXを施工することで、
さらなる犠牲被膜を作ることによりベースコーティングを守る方法があります。
初回施行は下地処理の必要がありますので、弊社で行いますが、
以降のメインテナンスはご自身でDIYメインテナンスが可能です!
しかし今回は、ご予算が不足しているためにそこまではできないため、とりあえずは現状のトラブルを取り除くスポットリムーバー作業だけを行います。
アルカリ性スポットリムーバー作業終了いたしましたが、虫ふんもしくは花粉・樹液と思われる付着物は、付着自体は軟化しましたが取りきるには至りませんでした・・・
無理やりスポンジで擦り続ければ取れるのですが、スポットリムーバーによりコーティング自体も軟化していますので傷を入れてしまうリスクがあります。
そのため、傷を入れずにこれら残りの付着物を除去するために、
スクラッチクリーナーを使用して除去を行います!
このスクラッチクリーナーはこのようなものを傷を入れずに処理することが可能となります。
作業は擦る作業となりますので、微細な傷が多少は付くことは避けられませんが、このスクラッチクリーナーは作業でできてしまう傷にシリカを埋め込みコーティングと一体化して傷を復元する能力を持っています!
当然ポリマーとは違いますので、数か月でまたその傷が見えるようになった、というようなことにはなりません。
DAIHATSU ダイハツ ムーブ カスタム スポットリムーバー作業終了
まだ白い点が残っているように見えますが、これは飛石痕です!
水染み及びその他付着物は全て取りきれました。
当然作業終了後、傷が増えたなどということも有りません!
今回はこれで、作業終了現況復帰できましたが、駐車環境に変化があるわけではありませんので、同じことが繰り返されることになってしまいます・・・
此れは御客様も覚悟されての今回のご依頼です。
これからお仕事がピークを迎えられ、3か月間お休みがないそうですが、それはイコールかきいれ時!
秋になったら再度その間のダメージの補修のためのスポットリムーバー作業を行い、
トップコートも併せて行われるご予定だそうです。
毎日暑いへが続きお仕事も大変なことと思いますが、屋内熱中症にはご注意なされてこの猛暑を乗り切ってください。
くれぐれも洗車はご注意ください。
PS:教えていただいた寒ざらし蕎麦探して食べてみます。
車輛クラス:クラスS
施行コース:
オプション施行=スポットリムーバー(水染み&付着物処理)
施工料金:18.375円税込
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