2013年07月30日公開|マセラティ
またまた常連中の常連のお客様のお車のご入庫です!
本来此処のご予約枠ではほかのお車でご入庫いただくことtなっておりましたが、急遽こちらのお車をご購入されたため、予定車両入替でのご入庫となりました。
ご予約いただいていたお車は、スーパーカーのため、
「どうせ冬は乗らないので、冬季長期預かりで11月から入庫で春までにやっておいてよ!」
となりました。
このクワトロポルテ実は今年の4月よりモデルチェンジとなり新型に切り替わっていますが、あえて新型ではなく旧型後期モデルをお選びになりました。
後期モデルの人気はスポーツGTSですが、ここもあえて中間グレードのSとしたところが実は“通”なのです!
マセラティという車、今はだいぶましにはなりましたが、
ドイツ車と比較すると恐ろしい頻度で壊れます・・・
特にこのクワトロポルテはハイテクの塊ですので、そのリスクは非常に高いお車です。
そのリスクを少しでも減らすための選択が、旧型しかもスポーツGTSではなくSなのです!
しかし、こだわりは色にあったため、探し始めてもなかなか出物がありません・・・
しかし、たまたまコーンズに出物があり、
私が日ごろ懇意にしていただいているグランテスタ様にに引っ張っていただき、めでたく今回ご購入・ご納車と相成った次第です。
これで、お客様にも、グランテスタ様にも顔が立ちました。
アーよかった!
フロントシートですが、いったいいくつのスイッチがあるのでしょう・・・
あまりにも多すぎて使い方よくわからん?
クワトロポルテが壊れやすい原因は、
このような複雑な作動機構です。
これら壊れ始めたらいったいいくらかかるのか?
想像するだけでも恐ろしい・・・
初期型の低年式はだいぶ価格がこなれてきましたが、ベンツのSクラス買うようなつもりでいきがってガキが購入したら半年維持することもできないでしょうね・・・
弊社にはマセ乗りのお客様多くいらっしゃいますが、みなさん同じことを言われます、
「マセの中古車は、新車をキャッシュで買えるだけの資金力がなければ乗れない!」
くれぐれも一般人は手を出さないように!
リアシートもフロントシートほどではありませんが、かなり色々の可動操作が可能です。
贅沢装備のこれらも壊れる原因の一つですが、新車価格1.500万円越えともなると必需品の装備でしょうが・・・
革シートの色合いもさすがマセラティといえる、独特のカラーコンビネーションです!
シートベルトとの色の組み合わせは絶妙です。
使用されているレザーも、
最高級のポルトローナフラウ®製のレザーが使用されていますので、下手な高級ソファーなど足元にも及びません。
ただし、内装素材のこだわりではずば抜けたマセラティも世界的コストダウンの波には逆らえず、一部には合皮がこの後期型より使われ始めてしまいました・・・
いくら性能自体は向上しても、新型になれば随所にコストダウンが施されているのでしょうねー
もう、マセラティはいらない・・・
電源ONで現れるナビ画面のトライデントマーク “カッコイイ”!
他社でもこのような画面は当然ありますが、やはりステイタス感の格が違います。
メーターは古典的なデザインではありますが、古さを感じさせるどころではなく、伝統を感じさせます。
メーターパネルのブルーの色も、
マセラティのメーカーイメージカラーがかたくなに使われていますが、このようなこだわりが伝統の深みをさらに感じさせてくれます。
ビトゥルボ時代はスイス ラ・サール製のカルチェデザインのアナログ時計が使用されていましたが、やはりここもコストダウンされ、デザインは継承されてはいますが、
ラ・サール製ではなくなってしまいました・・・
しかし、頑なにアナログ時計に対するこだわりを捨てないところは素敵です!
やはり伝統っていいですねー
これも欧州車の大きな魅力の一つです!
イタリアではマフィアご用達専用車などとも比喩されるクワトロポルテですが、
この内装世界観はマセラティならではの雰囲気です。
豪華・妖艶色々な表現が当てはまりますが、ベンツとは違いやくざは似合わないですね・・・
アルパチーノが乗っていればドンはまりですね!
ゴッドファーザーでも見るか?
クワトロポルテは使用過程車を今まで何台か施工させていただいておりますので、飛び石によるダメージの受ける部分は把握できております!
まずは王道のフロントバンパーを“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム・アルティメット”で施工いたします。
カットデーターが変更され、旧タイプに比べると張り込みはだいぶ楽にはなりましたが、アルティメットは糊ズレが発生しやすい・・・
ただし、時間経過でだいぶ解消していくので無理に張り直しなどしないほうが無難です。
カットデーターの精度が上がったために、淵ギリギリ1~3mm位の張り込みができます。
ボンネットやタイヤハウス隣接部分は巻き込みいたしますので、見た目もスマートですし、より飛び石のダメージも受けにくくなります。
ヘッドライトにも当然施工いたします。
使用頻度は低いお車ですので、紫外線によるヘッドライトカバーの曇りはさほど心配ではありませんが、飛び石で割れた場合、数十万円は覚悟しなくてはなりません・・・
転ばぬ先の杖、
ヘッドライトフィルムはその約1/20の価格で済みますから、ここは施工しておくべきポイントです!
このお車、
他人からの飛び石よりも自身のフロントタイヤがはねだす飛び石がやばい・・・
この部分の施工はクワトロポルテでは欠かせません!
このお車走行距離12.000kmたらずですがすでにかなりのダメージを受けてしまっています・・・
サイドロッカー部分はカットデーターで施工いたしましたが、
リアスプラッシュ(リアドア・リアホイールアーチ)部分は、
データーの大きさでは実際には飛び石範囲をカバーしきれないために、この部分は型取り施工ワンオフです!
他社フィルムでここまで大きく張り込むとかなり目立ちますが、
エクスペル・アルティメットですとパッと見にはほとんどわかりません。
しかしサイドロッカー2.5mもあるので、この用に淵ギリギリに張り込んでいくのはかなりの忍耐力が必要です。
疲れたー
今回使用したアルティメットは、仮に擦り傷が多少入っても自己補修能力を持つています!
お湯をかけると擦り傷はなくなってしまいます。
表面が特殊加工されていて、複層構造になっているためです。
最近メールでのお問い合わせでフィルムによるフルラッピング(車全体を包み込む)をご希望される方が多くいらっしゃいますが、かなり勘違いをされているよう・・・
アルファードで20~30万位?
国産Mクラスで10万位?
とか・・・
少なく見ても50万円以下は車種を問わずありえません!
つまり、一般車では再塗装するよりも高いのです。
通常のお車でしたら、
ペイントプロテクションフィルムを施工するより再塗装のほうがお得ですよ!
お客様お気に入りのスプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティングのご依頼もいただきました!
正直、弊社のウインドウコーティングは他社に比べてかなり高い・・・
しかし、1回施工されたお客様はほぼ100パーセント再施工もしくは新規車両での施工をなさります。
つまりリピータ率が非常に高い!
これは、耐久性の高さと、撥水の細かさが他社施工とは格段に差があるためです!
非常に細かな撥水をするために、低速でもかなりの水滴飛びをするために、ほとんどワイパー使用は必要ありません。
私は夜間一般道でもまずワイパーを作動することはありません。
今回は、サンルーフはさすがに多少の水染みはありましたが、3年経過車としては傷も少なくウインドウの程度はかなり良い状態でした。
施工範囲は、ルーフ・フロント基本セットとなります。
ベンツ・BMWとは違い、マセラティのオーナー様方ほとんどの方は雨天未使用だそうですが、
「僕は関係なく乗りますよ、さすがに冬だけは乗りませんが!」
とのことですので、スプラッシュビューは必需品ですね。
うーん、私は過去マセラティはなぜか雨天の日のほうが可動率が高いような・・・
乗る資格ないですかねー
そもそも私には身分不相応だからいいか!
遠目にはかなり極上程度には見えましたし、自然光の下ではさほど目立たなかった傷ですが、やはり専用照明下ではこの通りかなりの線傷があります・・・
当然洗車傷が大半ではありますが、その傷の中にポリッシャー傷も相当量残っています。
新車時名古屋コーンズ販売車両ですので、新車納車時のコーンズ施工(外注)コーティングが施されていたのでしょうが、
まさかマセラティでこのようにポリッシャー傷が残っているようなレベルの施工をしているとはトホホです・・・
よく中京地区のお客様から、
「中京地区はまともな磨きできるところがほとんどない・・・」
というお話をお聞きしますが、コーンズの車両ですらこのようなレベルでは、
「実際そうなのかな?」
と、思ってしまいますね。
確かに以前、名古屋アストンマーティンで納車直前の黒のバンテージを見せていただいたことがありますが、ポリッシャー傷だらけだったことを思い出しました。
グランテスタの社長様、
「最高の程度ですよ!」
と言っていましたが、意外と目は節穴?
車屋の言うところの程度がいいと、
磨き屋の見る程度が良いとはそもそも判断基準が違いますからしょうがないですね。
車庫保管車だったと思われますが、それでも多少の水染みはできています。
イオンデポジットになる直前位ですかねー
この程度でしたら02磨きコースでも楽勝でしょう!
さすが超高級車、膜厚も201μもあります!
今ではこのような高級車さえも、コストダウンと軽量化のため膜厚は薄くなってきてしまっておりますが、さすがマフィアご用達手は抜かれておりません!
ちなみにマセラティのクーペモデルは、本国では貴族の奥様専用お買いもの車なそうな・・・
聞く話では、イタリア貴族は郊外の農園地帯の豪邸に住んでいるため、お買い物には100km位のお出かけとなるため、奥様でも安心して200km/hでぶっ飛ばせる車が必要なのだとか?
本当か嘘かは保証の限りではありませんけど・・・
ドアカップもそこそこ傷は入っています・・・
やはり助手席側が目立ちます。
爪の長い女性でしょうね!
高級クラブのきれいなオネイ様でしょうか?
この部分は手磨きとなりますので、いざ施工をしてみますと、
塗装が固すぎて磨けない・・・
半分程度にはなったかな?
オーナー様お引き取りの際に、
「ドアカップ、フィルム依頼するの忘れてました・・・」
やはり・・・
依頼なさらないなー
とは思っていましたが、
お金のかかることなのであえてこちらから言い出すのもはばかられるものですので・・・
後日多少お時間をいただいてお待ちいただいている間に施工させていただくことといたしました。
このような超高級車にはあってはならないはずのポリッシャー傷は、完全に除去できました!
初期症状の水染みも完全除去!
ただし、洗車傷はほとんどはなくすることができましたが、中には数本かなりダメージの深いものがあり多少の痕跡は残っていますが、このようなシルバーの車体色にも助けられ、通常の状態でしたらまずその傷は見つけることはないでしょう。
車が車ですから、完璧を期し100%傷を取りきるということも一つの選択条件ではありますが、当然それだけの膜厚減少を覚悟しなければなりません。
こちらのお客様は、“磨き&コーティングは1年ごとの再施工”がいつもの管理条件ですので、毎回完璧を期していてはあっという間に膜厚減少してしまいますので、その都度傷取りはある程度に留める様にしています。
施工管理の方法・選択肢としては間違った考え方ではありません!
ただし、ランニングコストは嵩みますので、どなたでもというわけにはいきませんが・・・
今回は初回ということもあり、02パーフェクト磨きコースにてガッツリ行きました。
結果4μの研磨です。
200μを切ってしまいましたので、来年からの磨きは3μ以下での施工で済むようにしていきます。
MASERATI マセラティ クワトロポルテ S コーティング終了
さすがこのクラスとなると、磨き・コーティング作業が終了した意匠性変化はまた格別のものがあります!
かなり地味系のお色であるはずが、すごい迫力の押し出し感になっています。
今回使用さてていただいたコーティングは、オーナー様お気に入りのガラスコーティング、
“エクセレントフィニッシュ・スパーク”です!
シランとシロキサンとのいいとこどりのブレンドコーティング剤により、独特の艶を生み出します。
クラス的にはエントリークラス、弊社ガラスコーティングでは一番安価な商品ですが、艶の深みは価格を超える意匠性を醸し出しています!
ただし、撥水力はフッ素撥水ではありませんので、さほど強い撥水角はありませんし、耐久性も1年は確実ですが2年となると保証できません・・・
しかし、上記しましたようにこちらのお客様の考え方は基本“毎年施工”。
1年間上級商品レベルの艶が確保できればOKですので、このコーティング剤で十分ということになります。
そう考えると、何も弊社のような施工単価の高い専門店ではなく、
安価なキーパープロなどでも十分では?
とも考えてしましますが、それはそれで“ダメ”なのです!
というのは、
コーティングされていればいい!
ピカピカしていればいい!
ではなく、下地の塗装自体が光沢・艶を放っていることが基本条件であり、
あくまでコーティングはそれを補うもしくは保護するものという考え方ですから、施工に本質的に求められていることは、“完全な磨き処理”なのです。
ですので、あえて弊社に毎回ご依頼いただくのです!
ここまでのこだわりをお持ちでない方は、
キーパープロのクリスタルキーパーやダイヤモンドキーパーなどでも十分でしょう。
店舗数による利便性や、価格を優先されればそれはそれで間違った選択ではないと思います。
ただし、このような簡易施工店(PRO・キーパー・ドンテックなど)での、施工トラブルを弊社に補修依頼されても残念ながらお受けすることはできません・・・
なお、専門店施工の場合であれば、施工店様と弊社で連絡が取れ、施工内容の確認が可能な場合はお受けできる場合もございます。
できるだけ、施工されたお店さんとのお話し合いでご解決ください。
クワトロポルテにお乗りの前のお車も、レアな超高級車でしたが、
「運転していてワクワク感が全く違う!」
「楽しくてしょうがない!」
と仰っておいででしたが、世界最高のスポーツセダンの1台ですから当然でしょうね。
ラピードやパナメーラとはまた違う唯一無二のお車ですから!
存分にマセラティワールドご堪能ください!
いつもいつもご利用いただきありがとうございます。
次はZ8もばっちり施工いたします。
車両クラス:クラスX-2
施工コース:
コーティングコース=エクセレントフィニッシュ・スパーク ガラスコーティング
磨きコース=02パーフェクト磨きコース(程度良好車の究極仕上げ磨き)
オプション施工1=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット・サンルーフ×ライトポリッシュ)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム・アルティメット(フロントバンパー・サイドシル・リアスプラッシュ)
施工料金:432.094円税込(リピーター割引-20%・輸入車割増磨き+10% 適応)
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