2013年08月26日公開|BMW
かなりスポーティーな印象にモデファイされたBMWです。
3シリーズですとさほど重量感も感じられないので、
本来のBMWの良さが一番わかりやすいクラスです。
しかし、このようにかなりのローダウンがされているため、施工に入られる直前にタイヤ止めにフロントバンパーの底部を擦ってしまわれた・・・
拝見してみると、前面から見る限りは全く分かりませんが、左右ともしっかりガリっています。
ローダウン車で前向き駐車すると大抵このようになってしまいます。
私からすると、潜ってみない限りはわからない傷ですからあえて直す必要は感じられませんでしたが、オーナー様は大変気にされ再塗装したいらしい!
「見えないし、7万円近い補修費かかりますからやめましょう。」
と説得するも、考え込まれています。
再度よくよくバンパーを見直すと、結構飛び石痕はあります。
そこで、
「飛び石痕もそこそこありますから、塗りますか!」
ということで、再塗装をまずは行いその後の施工となりました。
しかしご入庫日が8月11日と、丁度お盆休みの始まりの日。
塗装工場に確認すると明日から休み・・・
17日からの作業となってしまうため、またもや作業工程は大幅に狂ってきます。
まぁ、盆中骨休めでもしておいて、開けたら死に物狂いで施工するか!
と、割り切りました。
マフラーも社外マフラーに交換されています。
馬のロゴがありますが、フェラーリの馬とは逆を向いています。
スパースプリントというイタリアの有名マフラーメーカーのものらしいですが、テールパイプだけでも10万円以上します!
エキゾーストサウンドは?
というと、意外やほとんど変わらないような・・・
BMWは、ほとんどわからないので不確かですが。
250台限定のエクセレントエディションですが、ダッシュボードとスカッドプレートに特別仕様であることが主張されています。
BMWはこの手の日本仕様・特別モデル好きですねー
65万円分の装備が31万円で付くのは魅力ですが、
その装備価格の大半を占めるのはダコタレザーシートでしょう。
BMWでは得意のダコタレザーの特徴は、革の厚さとシボの深さ!
独特の風合いはありますが、レクサスなどの柔らかなシボの浅い革に慣れている方にはちょっと無骨感が強いかも?
しかし、スポーティーセダンを標榜するBMWにはこのような革のほうが似合っています。
しかし、このようなオフホワイト系を選択してしまうと、シボの深さがあだとなり、汚れが目立ってしまいます・・・
きれいな状態では、非常にエレガンスでかっこいいのですが、このように汚れてしまうと、白い服で乗ることはちょっとはばかられてしまうほど汚れが気になります。
お引き取りの際に、ユニタスレザーケアキットをお勧めしようと思っていたら、オーナー様のほうから、
「レザーケアーをやってほしいのですが!」
と、ご依頼いただきました。
確かに、ここまでの汚れの状態ですと、1日も早くケアーしてあげる必要があります!
このレザーはセミアニリンレザーに属しますが、
表面にウレタン加工され汚れと傷みを防げるようになっていますが、逆にこのウレタンが無くなっていたり、さらにその下まで汚れがしみこむとこれが取れない・・・
現状かなり微妙な線です。
ファブリックや合皮とは違い本革はきちんとした手入れ・ケアーが必要な素材ですが、革文化に疎い日本人はどうもレザーケアーの重要性が認識できていません・・・
高級素材とは、使い放しではなくきちんとした手入れを継続する必要があります。
カシミヤや絹などでもそうでしょうー
10月に再度ご入庫いただき、その他2種類のオプションメニューと合わせて施工させていただきます。
ご依頼ありがとうございます。
今回のシステム変更により、今回の施工後お客様は準会員となられますので、ご依頼いただいたオプションのみの施工も“-10%”のお値引きがお使いになれます。
こんな感じでうまく割引サービスご利用ください。
2か所のかなり目立ってしまう深い傷です・・・
この傷は、“部分傷取り磨きのスポット磨き”で対応です。
→の傷は切断傷ではなく圧縮傷になっていますので、
インジェクション磨きを組み合わせれば完璧になる可能性は高いのですが、
丁度プレスライン上ということと、膜厚不安があるため、スポット磨きのみで挑戦です。
←の線傷は問題なく処理可能でしょう!
←は完ぺき!
→はやはり深い圧縮傷になっていた部分は痕跡残りましたが、ここに傷があったことを知らなければまずわからないでしょう。
ファントムブラックBMWを代表する黒の塗装ですが、
傷のせいで大分色の意匠性が違って見えます・・・
深い線傷から、スクラッチまで多種多様な傷のおおわれてしまっています。
硬いBMWの塗装でここまで傷だらけになるのは、洗車はかなり荒いことが繰り返されたのでしょうねー
もっとも、このお車中古車でご購入だったそうですので、前のオーナーの扱いが悪かったのでしょう。
しかし、ディーラー購入車両ですから、もうちょっと意匠性改善して売るべきでは?
ちなみに長野BMWでしたらこのような状態では売らないと思いますよー
傷もかなりですが、水染み進化のイオンデポジットクレーターもかなり深刻です・・・
直径1cm位のものが多いですが、中には5cmクラスのものも何か所か見当たります。
すでにかなりクリアーは浸食されてしまっていますので、軽い磨きでは逆に目立つようになってしまうため、今回は旧施工コースでいう02プラススタンダード、
新コースですと03スタンダード磨きコースで施工いたします。
御予算に余裕があられれば、04コースでのペーパー施工でも?
とも思いましたが、予定外のバンパー再塗装も発生いたしましたし、このように膜厚も薄い・・・
通常は120μくらいあるはずですが、
過去に何回か磨かれた履歴があると思われます、105μしかありません。
これではペーパーは危険すぎるので、
最低限の膜厚低下でできるだけの傷とイオンデポジットクレーターの処理を試みます!
側面部分もトップ同様やはり傷でおおわれています・・・
旧システムの傷取り磨き02プラススタンダード磨きコースといえども、さすがにこれだけ傷が多くダメージが深いと磨きはしんどいです。
特に傷が深いものはなぜか部分的に固まって存在しています?
10×10cmくらいでしょうか。
このような部分の傷を追い込んでいくとあらわれるのがポリッシャー傷・・・
恐らく前オーナー所有時に施工された磨きのダメージと思われます。
はっきり言えば磨き壊されています。
このような部分のポリッシャー傷は20μ近くあるでしょう。
磨き前とは別物の艶がよみがえってきました!
線傷も深いものが散在して残ってはいますが、磨き前と比較した場合1%にも満たないでしょう。
今回施工した旧システム02プラススタンダード(新・03スタンダード)磨きコースの特徴は、どうしても取れない傷が残っても、
特殊ウールバフの効果で磨きとれない深い傷のエッジを丸めていきますので、よほど強い光源でしかも一定角度から見ない限りは傷はほとんど目立たなくなります。
これでは気に入らない・・・
と言われましても、このお車の場合は無理。
ご覧の通りこの段階で残存膜厚は98.9μしかありません・・・
これでも6.1μの研磨は行っています。
この残存膜厚では、弱い研磨磨きでもあと1回が施工限界でしょう。
これからオーナー様が使用する中で、また何らかのトラブルに見舞われ磨きを必要とすることもあるかもしれません。
その施工が可能なように、最低限の膜厚確保は必要です!
このように、目立つ部分にも磨ききれないポリッシャー傷は残りますが、膜厚上許容せざろうありません・・・
なぜこのように無茶なポリッシングを行ったかを想像してみると、このようなところには必ず深い線傷が混在しています。
恐らくオーナーが鳥糞や虫付着などをこすり取ろうとして線傷を入れ、
それを改善するために磨きにだしさらに悪化してしまったのではないでしょうか?
強引な磨きは改善よりも破壊する可能性のほうが高い・・・
これはおそらく板金用コンパウンドと、板金用ウールバフが使用されたと思われます。
これらは勝負は早いですが、決して良い磨きは行えません。
まともな磨き屋はこの手の板金用のものは使用しません。
3Mのコンパウンド使用していれば疑ってかかったほうがよいでしょう!
BMW ビーエムダブリュー 320i エクセレンスエディション コーティング終了
今回使用のコーティング剤は、
輸入車では現在1番人気の“マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”ですが、BMWのファントム・ブラックとの相性は最高ですねー
我ながらこの深い艶感には驚かされます!
BMWは現行モデルでは特にプレスラインが強いため、このような高膜厚で深みのある艶感はあまり似合わないと思っていましたが、逆にここまで深みが増すと別物の意匠性に変化します。
お引き取りにみえられたオーナー様も、
「すごい艶!」
「つるつるの艶ですねー」
と、驚きっぱなしです。
味噌はピカピカですねー
ではないこと!
この違い解りますか?
今回の施工にご満足いただけたのでしょう、お帰りの際には追加施工のご依頼まで頂くことができました。
2か月後の施工ではありますが、
等のご予約をいただきました。
ありがとうございます。
しかし、ありがたい反面、こんなにお金車に使ってしまって、奥様に怒られないかが不安になってしまいます・・・
ご無理のない範囲にしましょうねー
今回代車はプジョーをお出ししたのですが、初めて乗られるフランス車にお客様はビックリなされていました。
一般的なフランス車の印象はぼろい!
足回りの剛性感もドイツ車とは比較にはならない・・・
と、思われている方が多いでしょう。
しかし、これ大きな間違い!
ドイツ車のカッチとした感じとは違い、ベターと粘る足回りは何とも言えない楽しさと安心感があります。
非常に気にいられたそうです。
次は、フランス車買いますか?
このたびは、たくさんの施工をいただきありがとうございます。
またお盆をはさみ、長期のお預かりなり申し訳ございませんでした。
今後は、水染みと傷入れに注意をなされて洗車をしてください。
PS:お渡し忘れた、コーティング説明書と、マイクロファイバークロス&ミニカー佐川急便にてお送りいたします。
さらには、高速代キャッシュバックもお渡しし忘れてしまいましたので同封いたします。
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=旧02プラススタンダード磨きコース(新03スタンダード磨きコース・ダメージの深い使用過程車の傷取り磨き)
オプション施工1=部分傷取り磨き・スポット磨き(2箇所)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×2か所)
施工料金:旧料金システム182.228円税込(輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク1+15%・高速代キャッシュバック別途 適応)
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