2013年08月30日公開|ポルシェ
弊社常連様、当然のプレミアム会員様でツーリングのメンバーでもあられ、会員部会長でもあるお客様です!
この秋のツーリングは残念ながら不参加ですが、
実は春ツーリングでのオプションメニュー、
お茶屋さん(芸子・芸者)遊びの予約を祇園に取りに行って頂くからです。
銀行の接待旅行で祇園招待とは羨ましい限りです!
いったい預金いくらあるの?
このお車、昨年の弊社秋のツーリングの前日のご納車でしたので、新車時のコーティングは弊社ではご対応できず、ディーラーで施工されましたが出来栄えにご不満がおありだったことと、
義理堅い方なのでここでご依頼をいただきました。
もっともこのお客様、この手のプレミアムカーでも1年で20.000km以上走られますので、過去お乗りのお車も1年ごとに再施工されてきましたから、今回特別というわけではないのですが。
しかし納車翌日に、飛び石の餌食となるツーリングに参加されるのはかなりの勇気を必要とします!
本人曰く、
「飛び石は男の勲章!」
だ、そうです。
そのため、
「この車は乗り出し2.000万円以上するのだからプロテクションフィルムはしようよ。」
と説得しても、
「必要ない、走れば車は傷むもの、傷ついたら直せばいいの!」
と、断られてしまいましたが・・・
この顛末は後で説明します。
なんとホイル・タイヤで100万円の足回り!
BBSとミシュラン・パイロットスポーツ2の組み合わせです。
ホイルは使いまわし可能ですが、タイヤは消耗品。
1年ごとに40万円近くが飛んでいきます・・・
この手の車は、買うことよりも維持していくことが困難です。
この馬鹿でかいキャリパーもその一つ、8ポッドであるが故驚異的ストッピングパワーを発揮しますが、つまりそれだけローターとパッドは消耗します。
1台分ワンセット交換ならば50万円は軽く超えるでしょう・・・
恐らく2年ごとに!
200km/h以上からの急減速では、某スーパーカーなどではこのパナメーラの減速には追いつかず、意思とは関係なくすっぱ抜けて行ってしまいます。
パナメーラに限らずポルシェに調子こいてついていくと、止まりきれずにオカマ・・・
となってしまいますから、くれぐれもポルシェに対して後方からの挑発行為は止めましょう!
スポーツクロノパッケージ装着車両の象徴がこの時計!
ストップウォッチの役目をします。
が、スポーツクロノパッケージの役目は当然それだけではなく、0スタート時に威力を発揮するローンチコントロールもついています。
また、すべてのマネージメントも非装着車とは異なり、途方もないパフォーマンスを発揮しますが、実はこれは両刃の剣的な要素も大きいので、腕に自信のない方は憧れだけではつけてはいけない装備です。
最近輸入車特に高額・高性能車両には多く装備され始めているエアーモニターが装備されています。
2トンを超える重量と、250km/hを超える巡航速度のお車ですから、これは必需品ですねー
ポルシェのメーターは価格帯からすると貧素でありますが、いまだにアナログ的なことは大歓迎!
スポーツカーマインドを刺激されます。
このスイッチの多さはオーナーでない限り理解不能・・・
まとまり感がないわけではありませんが、あまりにもわかりづらい。
マルチコントロールもあまり好きではないですが、ここまで操作系統が複雑だと必要かも?
しかし、相変わらずポルシェは価格割に質感が貧素、もうちょっと何とかしてほしい!
なぜたかだかシート関係のコントロールにここまで多くのスイッチが必要なの?
多機能なのはわかりますが、使いやすさは大事でしょう!
この点ではベンツはわかりやすくていいですねー
それとやはりここも、質感が・・・
安っぽいプラメッキですねー
しかし、ポルシェのシートは最高!
ホールド性・質感・座り心地ともにさすがです。
欧州車の中ではやはりドイツ車はシートに関しては断然すぐれています。
見た目や素材はイタ車はいいですが、機能性においてはポルシェにはかないません。
一見黒の地味なシートのように感じますが、レッドステッチと赤のシートベルトがアクセントとなり、実車を見ると結構イケテル内装です!
大人のスポーツセダンという感じですねー
納車から1年、ましてやコーティング施工済みとしては非常に程度が悪い・・・
オーナー様もお持込前に洗車をされてよくよく観察してみたらしく、
「かなり状態悪いよー」
「水染みだらけになっている、直るかなー」
とかなりしょげ気味・・・
新車時ディーラーによりコーティングされたキングベールというコーティング剤、硬い皮膜で耐久性も結構あり、良い撥水もするのですが、このコーティング剤施工方法にかなり影響を受け、手抜き施工をされているとこのように水染みの餌食になりやすい・・・
弊社でもこのコーティング剤の水染みダメージは多く確認されています。
しかし今回は、見た目は結構な水染みのように見えますが、コーティング範囲内に止まり、
塗装までの食い込みはないと思われます!
私から見ると、問題は水染みより洗車傷・・・
このオーナー様、かなりのものぐさのためご自身で洗車をされることはまずありません。
100%GSでの手洗い洗車です。
この車にお乗換え前のパナメーラも弊社で施工するたびに洗車傷に覆われていたので、
「GSの洗車下手すぎ・・・」
「GSに注意するか、替えたほうがいいよ!」
と、言ってあったのですがお聞きしてみると、
「前にそう言われたから、GS変えたんだよ!」
「なのにダメなの?」
余計悪くなっているような・・・
傷の量的には前のGSより少ないですが、深い傷の入り方はひどい・・・
恐らく頑固にこびりついた汚れを、ゴシゴシ無理やり洗い落としている感じです。
一般的にはGSレベルの洗車は、カローラもポルシェも同じような感覚でしか作業しませんからねー
気もなければ技術も知識もない、設備も知れていますしねー
私も過去にコーンズ指定GSで手洗い洗車頼んだら、ドアにデントできていたことがあります。
指摘すると、
「隣に止めたお客様がドアぶつけたんでしょうねー」
で終わり。
所詮GSなんてこんな程度のスキルしかありません。
やはり側面もこの通り、全面スクラッチに覆われています・・・
これでは洗車機で洗ったほうがましな位の様な?
しかし地方の洗車機は、前の車がドロドロ状態で洗車している可能性も高いので、それもまたリスクなのです。
結局は、まともな洗車をGSなどで期待することがどだい無理・・・
傷だらけにされていくことを許容して手間を省くか?
ご自身で手間をいとわず洗車をして、少しでもいい状態をキープする努力をするか?
こちらのオーナー様のように、毎年リセットをプロショップに依頼するか?
何らかの割り切りが必要です!
今回施工の磨きコースは、
新メニューの02スタンダード磨きコースですが、
完璧を期すのであれば03スタンダード磨きコースが必要ですけれど、こちらのオーナー様は毎年リセットが決まりですので、毎年これでは膜厚が持ちません。
実際今回の磨きでも5μの研磨を行っていますから、これが03スタンダードとなるとさらに数μ研磨厚が多くなってしまいます。
弊社では傷をとるための磨きは、残存膜厚100μまでと考えておりますので、現段階においてあと02スタンダードで2回が限界となります。
オーナー様は後2年はこのお車をお乗りになるご予定ですので、今回は完璧を期すのではなく、できる範囲のリセットに留めました!
PORSCHE ポルシェ パナメーラGTS スポーツクロノパッケージ コーティング終了
磨きだけではなく、コーティングも当然毎年リセットとなりますので、
極端な高級コーティングは必要ありません!
しかし、カーポートでの管理、GSでの洗車、年間走行距離20.000kmということと、お色がパサルトブラックメタリックですので、ダメージは受けやすくかつそれが目立ちやすいため、それらをカバーできることが条件となります。
選ばれたコーティングは、新メニューの“G'ZOXハイドロフィニッシュ”!
弊社の新カテゴリー、ブリリアント系疎水・滑水機能となります。
親水系よりもさらに耐水染み性能が高く、
管理環境とボデイ色に対して意匠性の持続効果も期待できます!
その意匠性も、高純度シリカ膜の効果により、高級感があり深みのある“なめらかな艶”を作り出します。
製膜硬度もそこそこ固いので、耐擦り傷性も施工されていたキングベールよりも高いと思われます。
お引き取り見えられ、まず気になされたのは飛び石痕。
不純物等で目立たなかった痕跡が磨かれることで逆に目立つようになってしまいます。
こればかりは、軽度の補修であればタッチペンですが、あまりに数が多すぎる場合は逆にみっともなくなってしまいます。
となると、再塗装という選択肢・・・
しかし、このクラスとなると30万位は覚悟しなければなりません。
納車時オーナー様豪語していた“飛び石は男の勲章”はどうやら後悔しているようです。
「だから言ったでしょう、プロテクション貼ったほうがいいよって・・・」
「うーん」
やはり後悔しているようです。
現在購入検討中の、ポルシェ991GT3はどうやらプロテクション貼ること考えているようです。
傷だらけにならないように、車間開けて走ったり、法定速度ではどうせ走れない性格ですから、飛び石ダメージに覆われることは必然!
結局プロテクション貼ったほうがお金もかからず、ストレスもなくぶっ飛ばせますからねー
毎度毎度ご利用いただきありがとうございます。
GS洗車続けるのならば、もうちょっと注文つけたほうがいいでしょう。
たまにはご自身でも洗車しましょう。
車両クラス:クラスX-2
施工コース:
コーティングコース=G’ZOXハイドロフィニッシュ
磨きコース=新02スタンダード磨きコース(程度良好使用過程車の鏡面磨き)
施工料金:150.795円税込(プレミアム会員割引-25%・代車使用なし割引-10%・濃色車割増磨きランク1+20%・輸入車割増磨き+10% 適応)
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