2013年09月23日公開|三菱
以前、ウインドウの保険修理でお越しいただきましたお客様、今回はボデイの傷でご入庫です!
今回は実費・・・
今まででしたら、
当て逃げ扱いで等級変動ない対象の補修ですが、現在保険の扱いが変わり、
JA以外のすべての保険では等級変動を起こしてしまい、保険使用は以降の保険料の大幅UPになってしまうため、今回のような微細な補修は完全に損となってしまいます。
ちなみに、保険修理をしても元が取れる修理金目安は、
免責0の場合で28万円以上の修理からだそうです。
このようなシステム変更をすることで、保険会社は大幅に出費の縮小ができているらしいですが、これでは何のための車両保険なのか?
と、いう疑問は感じざろうえません。
確かに、弊社でも過去に、
「ここまで保険会社に過剰請求・詐欺行為的なことはまずいでしょー」
という方もいらっしゃいましたので、このような方々を規制するためにはしょうがない部分もありますが、大多数の方はまっとうに保険を使用されているのに、そのような方々がガミを食う結果になってしまっています。
自然光でのパッと見は非常にきれいに見えますが、ライティングしてみると、
この通り傷に覆われています・・・
新車ご購入時にディーラーでコーティングをされてるとのことでしたが、コーティングは影も形もないような?
蒸留水をかけてみても機能は何も働かない・・・
国産ディーラーのコーティングはシリカ系コーティングの場合5~15万円くらいするらしいですが、今まで拝見してきた経験からすると、
簡易コーティングのキーパープロのほうがよっぽどましでしょうね!
どうせまともな施工をしないなら、当然価格が安いほうが好いのは当然のことですからねー
今回のご依頼ははこのようなピンポイントの傷。
恐らく隣の駐車車両がドアを開けた際に当られたものと思われます。
世の中無神経な人ばかり・・・
御入庫時のオーナー様のオーダーは、大きな傷はタッチペンを入れて
“インジェクション磨き→ピンポイント磨き”をご希望されていました。
しかし、現状の傷だらけのボデイ状態からして、この程度の傷でそこまでここだけにこだわること自体に疑問がありますので、タッチペンを入れての作業にするかは磨いてみてからの判断とすることといたしました。
アメジストブラックパールというかなり大きなパールがちりばめられた塗装ですので、ピンポイント磨きで磨きあげてみると、100%傷がなくなったわけではありませんが、周囲のパールとさほど違いはなくなり目立たなくなりました!
ここら辺が落としどころでしょう。
もっともオーナー様のご依頼のインジェクション磨きは、膜厚的に無理でした。
薄い膜厚は予想してはいましたが、磨き前の時点で60μ台しかありません・・・
これでは、ピンポイント磨きすら危ういレベルです。
水銀灯に対して←側がピンポイント磨き終了後の状態!
→側が既存のままの状態ですが、この違い一目瞭然・・・
オーナー様もさすがにこの状態をご覧になり、ボデイ全体の磨き&コーティングの施工をする必要性をお感じになられたようです。
しかし・・・・・
上記したように膜厚は60μ台、普通車の一般的膜厚の1/2しかありません。
これだけ傷に覆われた状態では、どんなに少ない研磨厚でも5μは必要です。
この状態からある程度の意匠性回復をするための磨きは、最低でも02スタンダード磨きコースが必要となりますが、そうなると研磨される膜厚は5μは確実に消費してしまいます。
つまりそれがこのお車で傷取りを兼ねる磨きでは、最初で最後の磨きとなります・・・
今回ピンポイント磨きを行った3区画0.27㎡に関してはすでに限界膜厚に達しているため、すでに舐めるような磨きしかできません。
どうしてメーカーもこのようなメインテナンスができないところまで膜厚を薄くしてしまうのか?
理解に苦しみます・・・
洗車傷がついたら、全塗装か買い替え?
あり得ない・・・
この膜厚状態ですから、傷入れを極力しないように気を付けていただき現況を許容して継続してお乗り頂くか?
早い段階で磨き&コーティングのなるべく厚膜・高硬度の施工をして最後のリセットを行うか?
決断が必要です。
車両クラス:クラスLL
施工コース:
オプション施工=部分傷取り磨き→ピンポイント磨き(3区画)
施工料金:18.900円税込(濃色車割増磨きランク1+20% 適応)
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