2013年10月13日公開|トヨタ
多分弊社では初めてではないでしょうか?
年配の女性のご来店です!
今まで、年配の旦那さんが施工され、気に行って頂き奥様のお車も施工させていただくパターンは結構ありましたが、今回のように初めから奥様のお車というのは珍しいことです。
お住まいは、100kmほど離れたところですが、多分お墓参りの帰りでしょうか?
ご実家が、弊社近くとのことで、ついでに旦那様とお寄り頂きご予約をいただきました。
お持込の際には、息子様がご同伴でしたが、私の娘を一目見ることが目的の一つだったとのことですが、ご覧いただくほどのものではありませんからー
“フランス人形みたい”
は、所詮本人の思い込みの世界ですので・・・
然し、残念ながら夕飯の支度で丁度帰ってしまったところでしたが、お会いできなかったほうが良かったかも?
「なーんだ、この程度?」
と、多分思われたと思いますよ!
お持込いただいた際、事前に洗車してきていただいたそうですが、残念ながらもともとの汚れは相当のところに、かなり急いで洗車されたのでしょう?
ほとんど汚れは取れておりませんでした・・・
お持込時の傷の点検もほとんど確認不能・・・
本来新車割引対象期間ではありますが、それもボデイ状態が確認できないため保留とさせていただきました。
然しサイドロッカーとドア下部には、ピッチ・タールらしき付着物が結構目立ちます・・・
磨き前洗車の通常作業で除去できればいいのですが、別作業での除去が必要となると、今回の磨きのご依頼は“新01スーパーライト磨きコース”ですので、
追加料金が必要となってしまいます・・・
いざ洗車してみると、やはりピッチ・タールは半分くらいは残ってしまいます・・・
この状態からの磨き実行はできませんので、追加作業のピッチ・タール除去が必要となってしまいました。
追加金額は、作業時間により異なりますが、1時間ごとに3.150円が必要となり、こちらのお車の場合、1時間以内作業で3.150円税込の追加となってしまいました。
新車で、もしくは再施工でお持込み頂き、磨きコースが01コースの場合は追加料金覚悟の場合以外は、必ずピッチ・タール除去後にお持込ください!
6月にご納車になられてから、1度も洗車はされていないとのことでしたが、そのせいか?
初期の水染みがトップ全体にでき始めてしまっています・・・
傷はそれなりにはありますが、トップ部分はスクラッチレベル程度です。
然し、ご依頼いただいている新01スーパーライト磨きコースにはかなり荷が重い・・・
本来は、最終仕上げ磨きのバフとコンパウンドでの施工ですが、とてもそれでは手におえそうもないので、中間研磨用のバフとコンパウンドを使用して、ポリッシャーの回転数を下げ、時間をかけて意匠性回復と艶・光沢向上を目指してみます。
ぶつけたのか?
ぶつけられたのか?
フロントバンパー右側面に、塗料の付着痕があります・・・
これを新01スーパーライトで処理するのはかなり困難・・・
↑の写真は規定磨き回数3回処理後ですが、まだうっすら残ってしまっています。
然し、お客様は非常にお人柄の良い方ですので、
今回もサービスでさらに追加で2回の磨きを行ってみると、ほぼ完璧に近い処理ができました!
ただし、目を凝らしてよくよく見ると、塗装に点状に塗料が食い込んでしまっている部分があり、これは部分傷取り磨きの“スポット磨き”でも行わない限り除去できませんので、これでご勘弁いただくことといたしました。
上記した以外にも、
特に右側面は傷の状態はかなりひどい・・・
スクラッチではなくかなりの線傷がついてしまっています。
しかも深い・・・
此処も、サービス磨きを2回、合計5回の磨きを試みてはみましたが、このバフとコンパウンドでは歯が立ちませんでした・・・
お客様のお話では、駐車環境が右側に余裕がなく、乗降の際にはドアもまともにあけられないくらい狭所とのことでしたので、乗降の際の服の擦れや、荷物の擦りこみなどで付いた傷でしょう。
本来使用すべき新01スーパーライト磨きコースのバフとコンパウンドを変更して磨きを行ったために、
スクラッチや水染みもばっちり処理できました!
然し、所詮は新01スーパーライト磨きコース、研磨厚はわずか1μにとどまります。
お車の状態からすれば、本来は最低でも新01ライト磨きコースが必要でしたが、ご案内するにもお持込み頂いた状態が、詳細にボデイチェックできる状態ではなかったことが悔やまれます・・・
TOYOTA トヨタ アクア S コーティング終了
お引き取りにみえられたお客様、ご覧になられて、
「すごく綺麗になったわー」
と、お喜びいただきました!
上記した、塗料付着していた部分もご説明いたしましたが、
「えー、そんな風になっていたの?」
と、ご存じなかったようです・・・
あまりにも洗車をなさらないので、汚れすぎていてわからなかったのか?
綺麗になった愛車を前にされて、手のひらでボデイを繰り返し撫でられ、
「肌触りも全然違う!」
「つるつるしてますねー」
とのことでしたが、
「それ厳禁行為ですよ!」
「手に平は、指紋はやすりと同じようなもので、傷が入りますから・・・」
と、お伝えすると、
「えー、手で触っても傷が入るの?」
「そんなこと言ったら、車なんて触れないじゃないですか?」
と、ビックリなされています。
このお車の塗装硬度は、いいとこ1.5H~2H程度・・・
今回施工いただいた、“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム”の表面硬度は5H、下層硬度で8Hですが、これは完全硬化をした状態での話。
施工直後の今の段階では、表面はいいとこ2.5H程度ですので、
指紋鑢をかければ傷が入るのは当然!
とご説明すると、
「Hって、鉛筆の芯な硬さなんですかー」
「塗装ってもっと固いものかと思っていましたし、コーティングってバリアー並みと思っていました。」
とのことでした。
確かに多くの方がそのような勘違いをされています・・・
塗装というものは非常に柔らかいもので、そのおかげで割れを起こさずに済んでいるのです。
コーティングに至っても、ダイヤモンドではないですから、
扱い方により当然傷は入ります!
あくまで、入りにくくなり、かつ目立ちにくくすることが現在の技術では限界です・・・
今回ご依頼いただいたコーティング、ブリリアントフィニッシュ・プレミアムは1膜製膜により上層部と下層部の硬度変化をしている“硬度グラデーションコーティング”です!
表面を柔らかくすることで、
国産耐擦り塗装のように弱い衝撃であればフレキシビリティーにより傷入れを防ぎます。
強い力がかかった場合は、当然表面の柔らかい部分では防ぎきれず、下層に傷が到達しますが、ここが固い層になっているため、塗装に傷が到達することを防ぎます。
ただし、すべての衝撃を防ぎきれるものではありませんので、その点は御考慮ください!
洗車は面倒であまり積極的にはなさりたくないかもしれませんが、コーティングによりすべての管理から解放されるわけではございませんので、洗車機でも構いませんから、定期的洗車は行ってくださいね。
ただし、1か月間は洗車機禁止です。
その間は、ご面倒でも1回は気を付けて手洗い洗車なさってください。
娘の話など、親になってお話しいただきありがとうございました。
今回は残念ながらお会いできませんでしたが、ご実家にお寄りの際はお顔をお出しください。
娘もお会いしたかったと申しております。
この度はありがとうございました。
車輛クラス:クラスS
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング
磨きコース=新01スーパーライト磨きコース(極上新車用軽度の磨き)
オプション施工=ピッチ・タールクリーニング
施工料金:86.430円税込(淡色車割引磨き-5% 新システム適応)
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