2013年11月30日公開|日産
弊社ツーリングメンバーでありプレミアム会員様、今年もご入庫いただきました!
3年前よりお付き合いが始まりましたが、必ず毎年何かを施工されるためご入庫いただいています。
ありがたいことです。
しかも現在は転職され愛知県にお住まいにも拘らず、このように頻繁に施工のためお越しいただいているだけでなく、年2回開催されているツーリングにも無欠席で参加いただいています。
今回のご入庫は、3年前に施工いただきましたコーティングが耐久期限となられたことで、再施工のためご入庫いただきました!
以前施工いただいておりますコーティング剤は、マーベラスフィニッシュ・スノーガードですが、基準耐久期限は3年間、まだ完全に皮膜は喪失されてはおりませんが、
時間の問題でしょう・・・
完全に皮膜喪失してからですと、塗装が生の状態にさらされますので、
いろいろなダメージの影響を受けやすくなりますので、
その前に再施工されることがお勧めです!
ここの所、このような理由によりご入庫いただく会員様のお車が増えています。
弊社ではモデファイは行っていませんので、これら内装のモデファイはおそらくご自身で行われているのだと思いますが、これはちょっと頂けませんねー
確かにメーターがたくさんあるとコックピット感が出ますが、シンプルさは必要でしょう。
純正で装着されている計器とダブるのは無駄では?
必要なものを最小限にとどめるのがスマートなモデファイ、
乗用車的便利グッツも極力つけないほうがスポーツカーらしいですよ!
後、配線処理もいかに目立たないようにするかの工夫も大切ですね。
このようなことが面倒くさいから、私は一切モデファイしない・・・
マフラーエンドかなり傷んでいます。
社外マフラーのロゴも全く見えなくなるくらい汚れ錆が付着しています・・・
今回もリューター&ソフトフェルトバフの登場です!
ばっちりマフラーロゴが確認できるようになりました。
せっかくのマフラーですからきれいじゃないともったいない。
これからは、たまには洗車時にピカール等で磨いてね!
ボデイ全体、
くまなく鉄粉に覆われてしまっています・・・
これだけくまなく鉄粉に覆われてしまっている車は放置使用されているような商用車位じゃないですか?
今までの施工車両の中ではワースト3には確実に入ります!
幾らコーティング施工車両と言っても、これだけの鉄粉付着があれば塗装への多大な影響は否めません。
コーティングに付着した鉄粉は、酸化しながら錆びていきます。
その際、コーティングを溶かしながら徐々にコーティング内部に食い込み始め、
その後塗装に到達します。
そうなれば当然今度は塗装を溶かしながらさらに食い込みをし続け、ついには鉄板に到達することとなってしまいます。
ここまで到達してしまえば、今度は接触している鉄板を腐食させ始めますので自体は深刻になります・・・
明らかに、車の寿命を蝕むことになります・・・
出来れば鉄粉除去は2年に1度は行ったほうが良いですねー
方法は2つ。
ですが、弊社では鉄粉クリナーを使用しての除去を行っています。
理由は、トラップ粘土による除去は、ボデイに傷を入れまくることとなるため行いません!
然し、鉄粉クリナーによる除去は、コーティング施工車両の場合は非常にリスクを伴います。
鉄粉だけでなく、コーティングも溶かして無くなってしまう恐れがあるからです・・・
フッ素使用しているタイプや、ガラス繊維素タイプのコーティング剤は鉄粉クリナーを使用してしまえば確実に機能喪失もしくはコーティング自体が跡形なく失われるでしょう。
ただし、コーティング施工車両は、
DIYでの鉄粉クリーナーを使用するメインテナンスはできるだけ避けたほうが無難でしょう。
理由は、施工されているコーティングと使用する鉄粉クリーナーの相性が分らないことと、作業自体がシビアさが要求されますので、失敗した場合コーティングどころか、
塗装をダメにしてしまうリスクすらあります・・・
コーティング施工車両の鉄粉除去は、
施工された施工店にお持込み頂くことが一番確かでしょう!
当然有償になってしまいますが・・・
弊社では、他店コーティング施工車両のメインテナンス等はお受けいたしておりませんので、ご了承ください。
3年間露天駐車で過酷な管理状態にさらされていたため、かなり痛みは深刻そうに見えますが、果たしてコーティング表面が傷んでいるだけなのか?
それとも塗装に到達する傷みなのか?
この判断により、リセットするべき磨きのコースが違ってきます!
現状を観察する限り、コーティングの機能は残存していますし、傷の量はかなり多いですが深さはさほどないように見えます。
水染みもかなり激しい付着を示していますが、
これもイオンデポジットまでは進行していないようです。
診断結果は?
ほぼダメージはコーティング範囲内に収まっている!
と思われ、一部塗装に達するダメージがあったとしても軽度であるという判断により、今回の磨きのコースは02コースで対応することといたします。
さて、02磨きコースと言ってもライト~アルティメットまでの4段階約45.000円の価格差もありますが、どのレベルが必要か?
私の判断としては、ファーストカットの初期研磨力はどのランクの磨きを選んでも同じですから、以前04スタンダード磨きコースにより下地処理は超鏡面を作り出してありますので、今回は磨きはほどほどにして、コーティングに主体を置いた選択とすることをお勧めして、“02ライト磨きコース”といたしました。
が・・・
お帰りなられてしばらくするとTEL、
「せっかく施工をするので、どうせならやはり“02スタンダード磨きコース”にしたい!」
との、ご要望です。
確かに、最終仕上げの磨きを行うか?
行わないか?
の違いは、確実にありますから、
予算に余裕があられるならば上のコースが良いのは当然です!
最終仕上げはほとんど研磨厚も出ませんから、塗装寿命にも影響はありませんからねー
磨き前の膜厚は103μ、この膜厚から判断すると、02コースでの磨きはこれが最後になるでしょう。
次回は、コーティング寿命前に施工するようにして、01磨きコースで対処するようにすれば、残り少なくなった膜厚を温存することが可能になります!
思ったよりも研磨膜厚が必要となってしまい、
7μも研磨することとなってしまいました・・・
理由は、傷や水染みではなく、
塗料の縮みによるグランドができてしまっています。
このお車、外装パネルのすべてが再塗装されていますが、
その再塗装のクオリティーが低いため塗料の劣化が激しいスピードで悪化しているようです・・・
3年前に施工した段階でも、クリアーぼかしを行われている部分のぼかし痕の出現や、パネルごとの色の違いなどが目立ちましたが、
これらの症状も露天駐車のため紫外線劣化で急速に進行したようです・・・
恐らく、使用されている塗料はソリッドホワイトですので、
白色顔料に酸化チタンを主体とした安価な塗料が使われているのでしょう。
酸化チタンを顔料主体としている場合、酸化チタンは紫外線により酸化還元反応を起し、酸化チタン自体が構成している塗料を分解していってしまいます・・・
このいい例が、ガードレールの塗料です!
国産塗料の安価なものは、いまだ白色顔料に酸化チタンが多く含まれています。
耐久性を考慮した場合、価格は高くても欧米メーカーの塗料を使用したほうが無難でしょうねー
然し、このような塗装自体の劣化による問題は起きてはいましたが、さすがに前回04磨きコースで超鏡面を創り出してありますから、
磨きなおすことで素晴らしい艶が再現されました!
されど、塗装自体はほぼ寿命・・・
まだ長く乗り続けられるのであれば、5年後くらいのは全塗装を検討された方がよいでしょうね。
NISSAN ニッサン スカイライン R32 GT-R コーティング終了
今回は、フロントバンパーの飛び石による塗装剥離の補修のための塗装のご依頼も一緒にご依頼いただいたため、以前に比べ一気にフロントマスクのリフレッシュができました!
以前のフロントバンパーはかなり傷みが激しかったですからねー
飛び石による塗装剥離も、通常の飛び石ダメージではこんな禿げ方はしないでしょう・・・
というような広範囲の禿げ方をしていましたが、これも塗装劣化が原因です。
有色塗料やクリアーの劣化という問題だけでなく、塗料とPPとの密着をさせるためのサフェーサーがすでに劣化して密着力を無くしているために、塗装が浮いたような状態に至っていたと思われます・・・
これは、塗料の性能だけの問題ではなく、下地作業における塗装屋さんの腕の問題も大きいでしょう。
安い再塗装は、このようなバンパー樹脂素材の場合は、専用のサフェーサーを使用せず、足付け作業も手を抜かれます・・・
安いに超したことはありませんが、塗装はあまり値切らないほうが良いですよ!
今回施工前の水染み付着の仕方を見て疑問?
親水性コーティングを施工してあるのに、この水染みの付着の仕方は変・・・
考えられるのは、コーティング上に何かポリマーやWAXを施工したかのようです。
オーナー様にお聞きしてみると、
「特に何も塗ってないですよ、シャンプーも量販店のコーティング専用シャンプー使っていますし!」
ハイ、解りました!
このコーティング専用シャンプーが原因・・・
弊社ではほとんどご依頼はありませんが、市場ではいまだ撥水コーティングが9割以上を占めているため、コーティング専用シャンプーは撥水コーティングの機能強化を目的としています。
つまり撥水ポリマー含有・・・
これでは水染み付着が激しくなるはずです!
親水コーティングした効果が抹消されてしまっている・・・
今回の施工コーティングは“G’ZOXハイドロフィニッシュ”疎水・滑水コーティングです!
深みのある素晴らしい艶と、強い疎水・滑水機能が売りのコーティングです。
が・・・
デメリットは、疎水・滑水機能を特殊ポリマーが補っているため、
特殊ポリマーの劣化により機能低下を起こします。
それを復活維持するためには、一定期間でのセルフメインテナンスが必要となります!
今回は、それを踏まえて専用のメインテナンスBOXも一緒にご購入いただきました。
洗車屋・GS等で洗車されている方は問題あるかもしれませんが、ご自身で洗車される方であればさほど面倒な作業ではありません。
なれればこのお車の車格であれば、20分程度で済みますから苦になるレベルではないでしょう!
この度も遠路はるばるありがとうございました。
お帰りの際お話させていただきましたように、塗装はかなり深刻な状態ですので、少しでも延命させるためには、今回ほど期間を置かずに鉄粉除去だけはいたしましょう。
冬季は寒く洗車は大変でしょうが、鉄粉のダメージを受けやすいのも冬ですので、なるべく放置期間を置かずに洗車をすることで、大分鉄粉の付着は防げるでしょう。
頑張ってください。
PS:次回お会いするのは、2014年春の京都ツーリングになられると思いますが、舞妓さんツアー楽しみにしていてくださいねー
会員クラス:プレミアム会員
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=G’ZOXハイドロフィニッシュ ガラスコーティング
磨きコース=新02スタンダード磨きコース(程度良好使用過程車の鏡面磨き)
オプション施工=フロントバンパー再塗装(全面吹き・外注)
物販=G’ZOXハイドロフィニッシュ専用メインテナンスBOX(プレミアム会員特別割引)
施工料金:152.354円税込(プレミアム会員割引-25%・ソリッド塗装割増-10% 適応 高速代キャッシュバック別途)
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