2013年11月24日公開|BMW
ご新規のお客様です!
昨年モデルチェンジを果たし、ついに6代目となった3シリーズですが5代目からの大幅なデザイン変更は感じられません。
これはベンツCクラスにも共通する部分で、ベンツマスクやキドニーグリルなどメーカーイメージを形作る不動の根幹デザインが足かせとなっているような気がします?
アウディがグリル形状の大幅変更をしたように、
足枷を取り払わなければ革新的変化はエクステリア的には難しいでしょう。
然し、ジャガーのような大外しもあり得ますので、ばくちではありますが・・・
BMWは、第二次世界大戦前から航空機エンジンメーカーとして名をあげ、大戦中にはメッサーシュミットやフォッケルウルフなどの名戦闘機のエンジンを作ったことでも有名で、オートバイメーカーとしても素晴らしい独特のスタイルのオートバイを作ってきています。
元がエンジン屋ですから、当然車造りのポイントはエンジンにあり、
シャーシ性能は2次的なものとされ、ここがベンツとの大きな違いとして棲み分けができていたのでしょう。
然し、5代目頃から雲行きが怪しくなり始め、
世界的傾向ではありますがダウンサイジングによる小排気量化+過給付となってきてしまっていることは、個人的には悲しい限りです。
こうなり始めると、今までのブランドイメージやデザイン以外では、
ベンツとの相違点がぼけてき始めているような?
4気筒2Lツインターボエンジンで184PS・27.5kgmと、スペック的には320としては性能アップを果たしてきてはいますが、果たしてそれがBMWらしさを残したエンジンなのかは?
やはりBMWのエンジンはNAで、
高回転までひずみなく小気味よく回ることが私の中ではBMWです。
二酸化炭素排出量を気にせず、大排気量が可能な水素エンジンの登場を待ちわびます!
流石Mスポーツらしく、4ポッドブレンボキャリパーが装着されています!
CBC・DSC・DTCなどハイテクブレーキコントロールと組み合わされることで、
非常に高性能なコーナリング性能を可能としていますが、やはり昔のBMWの独特な限界時のテールハッピーさは影をひそめてしまい、
アドレナリンが沸騰するような興奮はうしなわれてしまっているのでしょうねー
できれば、
Mスポーツはオプション設定でハイテク無しのLSD装備のアナログ仕様が欲しい!
時代背景的に無理でしょうが・・・
このお車の、外観的最大のアピールポイントはこのブルーのキャリパーカラーでしょう!
特にこのお車はアルピンホワイトⅢを選ばれているため、このブルーキャリパーが映えます。
猫の杓子ものレッドキャリパーとは違い個性を感じさせますねー
BMWが全世界で初めて採用したマルチコントロールシステムですが、さすが先駆者らしく使いやすさは素晴らしい!
それを囲むトリムも、シルバーカーボン調のアルミニウム・ヘキサゴンですが、あえてリアルカーボンに見せようとせず、アルミ素材であることの主張が強いことは、BMWのインテリアポリシーのシックさを強調している感じです。
オーナー様に感心させられたのは、あえてこの時代に6速MTを選択されたことです!
国産車は猫も杓子もAT、欧州車さえもセミATが主流になり、ポルシェさえもMTが消えようとしている中、BMWでMTを選択されたことは素晴らしい。
やはり、車を運転する楽しさは、速さではなく自身が制御していることでの喜びでしょう。
これは、はやりのパドルシフトでは味わえませんからー
永らくMTからは遠ざかっていたベンツがMTを復活させたことが、新たなMT復活につながる起爆剤になればと思います。
まさにBMWらしい、シックで洗練されたデザインです。
国産高級車好きには、
「味気なく、高級感がない・・・」
などとよく批判されがちなBMWの内装ですが、
ベンツもアウディも内装がレクサス的フェイク高級感となりつつ今、このようにシックにまとめられたBMWの内装は新鮮にすら感じられます!
スイッチ・フェイクてんこ盛りを高級車と感じられる方は、
どうぞレクサスをお選びください!
オーナー様がお選びになられたシート素材、ヘキサゴン・クロス/アルカンターラ・コンビ:アンソラジッド/ブルー・ハイライトという組み合わせですが、ここもあえて本革を選ばれずにこのシートをお選びになられたのは、6速MTとのバランスでしょう?
最近では、国産車でさえ猫も杓子もレザーシートを選ばれる傾向がありますが、
確かに質のいいレザーであれば高級感が漂うのは事実ですが、
スポーティー感はいまいちになってしまいます。
このような滑りにくく通気性の良いクロスとアルカンターラの組み合わせは、
非常にスポーティーであり見た目も新鮮です!
ただし、汚してしまった場合のクリーニングは大変ですのでお気を付け下さい。
特に食べこぼしは大変なこととなりますから、車内飲食は止めた方がいいですよ。
今回“ホイル・ガラスコーティング”もご依頼いただきました!
BMWのホイルダストもすごいですから、掃除の簡素化のためにも、傷みを防ぐためにもできれば、
欧州車は施工したほうが良いですねー
今回はご予算の都合もあられましたので、前面のみの施工となります。
然し、これだけでもやるとやらないとでは大違いです。
更に、“エクスペル・ペイントプロテクションフィルムのドアカップ施工”もご依頼いただきました!
ソリッドホワイトの塗装色もドアカップ部分の傷は黒く目立ってしまいますから、新車では施工するにこしたことはありません。
この部分は、すべてのお車において型取りにて施工いたしますので、できるだけドアカップぎりぎりの範囲まで貼り込みできるようにいたしております。
トップ部分は傷は無いことはありませんが、さほど気になるほどのレベルではなく全体の傷レベルがこのくらいでしたら、磨きの新車割引は適応可能です!
膜厚は、最近の新車らしくソリッド塗装にも拘らず108μと薄めですが、硬い塗装ですので100μ以上あれば2~3回の磨きには耐えることは可能です。
然し、欲を言えばあと20~30μくらいは膜厚は余裕をもって作って頂きたいものです・・・
然し、ボンネット右側ウインドウ直近部分に何やら変な傷が・・・
補修痕跡です。
恐らく物咬みの除去を行った際のペーパー目の残りだと思われますが、このずさんさはメーカー補修ではなく日本でのPDI作業でしょう。
業界内で聞く話によると、BMWジャパンの補修クオリティーレベルは思いのほか低いとのことです・・・
側面部分に至っては、
コーティング未施工車使用過程1年以上といったような状態位傷だらけとなってしまっています・・・
残念ながらこれでは磨きの新車割引は適応外となってしまいます。
新車割引をお付けいたしている理由としては、磨き作業の簡略化が可能となることが前提となりますので、
など、使用過程車と同じような作業内容・作業量が必要となってしまう場合は割引適応外となってしまいます。
↓の写真は左右フロントドア ドアミラー付近~ドアカップにかけてのプレスライン上の長さ50cmに広がる擦り傷ですが、これは明らかにご納車後に付いた傷でしょう・・・
フルサービスのGSならスタンドマン!
セルフならばご自身!
恐らく、フロントウインドウの拭き上げ時に体を擦り付けてつけた傷でしょう・・・
だから私は基本的には知らないGSや、信用できないGSでは窓拭きは断ります!
車種にもよりますが、給油時も給油ホースも手放しでは行わないように指示します。
煩い客と思われようと、傷を入れられあとで気が付きガックリするよりましですから。
特に田舎のGSでは、軽トラも高級車も大した区別なく粗雑に扱われる可能性が高いので注意が必要でしょう!
燃料価格の問題とは別に、
できるだけセルフのGSをお使いいただくことをお勧めいたします。
磨きが進行していくと、思わぬものが露見してきました。
なんと、リアバンパー右側上部にクリアーのぼかしの痕跡が・・・
やはりこれもメーカー補修ではなく、
BMWジャパンのPDIセンターもしくはディーラー補修でしょう?
確かに輸入車の場合何度も陸送を繰り返し、その都度モータープールに在庫され当然人の手を介し、さらには船でクリアランス1~2cmでぎゅうぎゅう詰めで航海を1か月以上してくるのですから傷がないほうが珍しいのは事実ですし避けられないでしょう。
だから日本で陸揚げされて補修を受けることは、
輸入車を購入する以上ここは寛容に受け止める必要があります。
が・・・
然し、補修をするのであれば当然、
無補修並みのクオリティーで行うのは当たり前であり義務でしょう!
ただし、幸いにもこのぼかし痕跡、パッと見には判らない!
お引き取り見えられた際、オーナー様にもご確認いただきましたが、
「うーん、見えません・・・」
とのことでしたので、目を皿のように見開いて探さない限りは分からないでしょう。
ぼかし痕以外のダメージのあった部分は、ご依頼いただいた磨きコースが、
“01スタンダード磨きコースのため程度良好新車対応”ですが、このお車の場合完全なリセットをするためには、
“程度の良い使用過程車対応02ライト磨きコースが必要”だったでしょう・・・
オーナー様には申し訳ないのですが、
このお車の程度としては正規輸入車の新車としてはかなり程度が芳しくな部類に入ってしまいます。
国産車でも、トヨタ・カローラ系以外では見られない程度です。
補修痕跡や線傷などが納車段階でディーラーが把握していながら、
この状態で見て見ぬふりをして納車したとするとかなり悪質と言えます。
先日このIなるディーラーから新車購入されたというお客様がお見積もりにいらっしゃいましたが、
「納車日が雨だったのですが、納車前にGSで燃料を入れてきたので車汚れてしまっています、と言って汚れた状態で納車されました・・・」
と、信じられないことをおっしゃっていました。
こんなディーラーですから、無いとは言い切れない!
お持込いただいた際には、01ライト磨きコースか?
01スタンダード磨きコースにするか?
で、御予算はオーバーされましたが01スタンダード磨きコースをお選びいただいたおかげで、5μまでの研磨厚が確保できましたので、ドアプレスライン上の傷や、
その他多くの線傷も処理できました!
あと+2μの研磨が可能な02ライト磨きコースであれば、↓←の水銀灯付近にあるような傷も処理できた可能性は大ですが、問題は其処までお金をかけて一時的に完璧をお止める必要があるのか?
確かに気分的には、その方が当然スッキリしますし、満足度も格別でしょう!
然し、日常使用のお車は日々傷は入っていっていくことはいくら気を付けていても避けられません・・・
一度きちんとした下地を作り、
艶さえバーンと上げておけばそこで納得しておくという妥協も必要でしょう。
こだわればこだわるほど、自身を追い込むことにもなりますからねー
BMW ビーエムダブリュー 320i Mスポーツ コーティング終了
最近のBMW箱のあるピンホワイトⅢ非常に似合いますね!
ベンツのカルサイトホワイトより個人的にはこちらの方が好みです。
なぜ?
肌の柚子感がBMWのほうが抑えられていて、且つ斜めから透かし見した時のグランドが一定しているので、現在のBMWエクステリアデザインのポイントであるエッジラインも強調されますし、R部分も淀みなく美しく見えます。
国産車ですとソリッドホワイトがきれいに見える車は少ないですが、輸入車ではカラーラインナップの中でソリッドホワイトが一番カッコイイという車は少なくありません。
日本でのカラー人気ランキングは、白→黒→シルバーというほどホワイト系からが人気があるのですから、メーカーももう一寸ホワイトカラーにも力を入れてほしいですね。
オーナー様は今回初めての新車輸入車購入だったそうですが、お持込段階では傷量により磨きの新車割引を適応外とされてしまい、お引き取り段階ではご納車時から何らかの理由で見過ごされてしまっていた補修痕跡数種類の存在を知らされることとなってしまわれ、ショックを受けられたことと思います・・・
ごめんなさい。
然し、ご理解いただきたいのは、施工前の状態をご認識頂き、施工後との傷の変化をご確認いただかないと、手抜き施工または変化がない・・・
と勘違いをされたり、補修痕跡を磨きにより起こしたトラブル等の勘違い・・・
を、されてしまわれることを避けるためにはお伝えせざろうありませんことをご理解ください!
私自身も過去輸入車新車を購入した際、多くのトラブルを経験しました。
ボルボでは、展示車騙し売り疑惑・・・
ジャガーでは、納車途中フロントガラス破損&塗装禿げあり・・・
ロータスでは、メーター計器作動無し・・・
マセラティでは、ヘッドライト光軸調整機能未作動&塗装禿げ・・・
これすべて、納車日にディーラーで起きたことです。
中古車のジャガーでは、“板金補修歴一切なし無し”のはずが、
フレーム修正すら受けていました・・・
この事実が発覚してもディーラーの対応は、
「確かにフレーム修正がされてはいますが、販売担当の営業マンが退職してしまっているため、経過確認ができないのでわかりません?」
との返答で、返金どころか一言の詫び言葉もありませんでした。
これらのことも、実際ディーラーが知っていてあえてごまかしていたこともあれば、
点検不良もしくは手抜き整備であったり、単純に確認ミスというものもあるでしょう。
これが車屋、ディーラーの現実です!
幾ら担当者が人柄が良くても、ディーラーという組織の一員ですから、会社自体が不誠意・利益追及主義であれば長いものに巻かれざろうえません。
この傾向は国産車より輸入車のほうが強いでしょう・・・
クレームを申し立てた場合、国産車はメーカーに直接文句をいうことで、
メーカーよりの指導をディーラーに入れてもらうことも可能ですが、
輸入車ではメーカーにクレームを入れることはできないですからインポーターとなりますが、
「販売に関しては一切ディーラーの責任ですので、
インポーターとしてはできることはありません!」
で、終わってしまいます。
高級服飾品をメーカー直営店やデパートで購入するのと、高級外車をディーラーから購入するのとでは全く事情は違います。
はっきり言えば、高級輸入車の世界は高くなればなるほど“ヤクザな世界”・・・
この割り切りが必要です!
この様にご不快なことがおありだったにもかかわらず、年明けにはさらに2台もの施工のお話まで頂き感謝に堪えません。
ありがとうございます。
これに懲りられて、
「輸入車は二度と要らない!」
とはおっしゃらず、車の本質の国産車にはない良さこだわりをご堪能ください。
重ね重ねの失礼な発言お許しください。
会員クラス:準会員登録
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング
磨きコース=新01スタンダード磨きコース(程度良好車の鏡面磨き)
オプション施工1=ホイル・ガラスコーティング(前面のみ×19in割増)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×四か所)
施工料金:174.100円税込(輸入車割増磨き+10%・ソリッド塗装割増磨き+10% 適応)
メーカー別
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