2014年02月16日公開|アウディ
弊社常連様当然会員様ですが、アウディからアウデイへのお乗換えです!
1年ほど前からお乗換えを検討されていらっしゃいましたが、
当時の最有力候補はポルシェ・ボクスターでしたが、お仕事の都合上何か所もの勤務地に行かなくてはならず、冬季はかなりきつい峠越えになる場所もあります・・・
そうなるとボクスターではきついので、別に足車が必要となってきますが、
「2台持ちは嫌だ・・・」
という理由で、ボクスターは×。
経済的理由では無いでしょうから、私だったら我慢できず行っちゃうんですが、お客様はさすがにしっかりなされていて、堅実な選択をなされました!
Mさん見習ったほうが良いのでは?
然し、もともとスポーツカー好きですから、ただのセダンやクーペという選択もできず、いろいろ検討された結果、もともとお好きだったアウディでなおかつスポーツカー並みの動力性能と4駆という安全性、落ち着いたデザインなどを考慮されて、このお車にお決めになられたそうです。
弊社お客様にもアウディS系にお乗りの方が数人いらっしゃいますが、
安心感のある高性能と見る人が見るとわかるアウディの特別モデルという控えめ感が良いようです!
スタンダードなA3より200万円以上高額ですが、2倍以上の馬力やクワトロシステムと特別な内装など実際はA3とは外見はほぼ同じでも別物ですから、控えめに目立つには最適なお車です。
車通の大人の選択といった感じ!
全体的には今までのアウディらしい落ち着き感のあるメーターですが、
エンジン始動時に矢印部分の赤のLEDがくるりと点滅していきます。
今までアウディはこの手のギミックはあまり使わなかったのですが、アウディに限らず最近のドイツ車はこのような機能の存在自体に機能的存在価値のないものを取り入れる様になってきました。
今までの質実剛健が売りだったドイツ車の方向性が変わりつつあるようです・・・
更なるユーザー層の開拓のためなのでしょうが、ナショナルティーが失われていくようで個人的にはあまり歓迎する方向ではありません。
ステアリングを含めた全体的印象は、今まで通り落ち着き感もあり、ステアリングレザーの肌触りも最高で好印象です!
ステアリング形状も非常に握りやすく、
ここら辺の巧みさはさすがアウディという感じです。
変形ハンドルも雰囲気といいマッチングです。
ただ、個人的には好きになれないのは、ホーンボタンの円形がどうも・・・
シンプルにまとまったセンターコンソール及びスイッチパネルです!
このシンプルなデザインを可能にしているのがMMIですが、この手のマルチコントローラーがBMWから発売された当時は非常に違和感を覚えましたが、現在のようにハイテクてんこ盛りの車となってしまうと、その操作スイッチをスマートにまとめあげるためには最高のツールとなってきました。
初期のマルチコントローラーと比較しても非常に使いやすくなり、直感的操作が可能となってきました!
先代のS3はレザーとアルカンターラのコンビシートでしたが、新型ではオールレザーになっています。
アウディらしいがっちりしたシートですが、いくつものパーツに分割されている感じが未来的戦闘服のようにも感じられます?
ドア内貼り内装は今までBMWがシンプルである印象が強かったですが、このお車も相当シンプルです!
最近の特別モデルや、
上級モデルはやたらとカーボンを多用しているものが多いですが、私はあまり好きではありません・・・
どちらかというと、このくらい簡潔な虚飾のない内装のほうが好きです!
豪華さとは無縁ですが、飽きのこないデザインです。
今回のご依頼内容は多岐にわたります。
ヘッドライトカバーは2月より新登場のベースコート
“ラジカルコーティング”の下処理を行って、
ヘッドライトカバー専用コーティングでトップコート処理いたしました!
ただしこのラジカルコーティングは会員様専用サービスなので、ご新規のお客様や会員登録外のお客様は残念ながらお受けすることができませんのでご了承ください。
このラジカルコーティング処理を行うことで、今までどのようなコーティング剤を使用しても長期密着ができなかったヘッドライトカバーに、ボデイコーティング並みのコーティング耐久性を与えることが可能になりました。
弊社が使用するヘッドライト専用コーティングは10μ近い製膜厚を確保できますので、多少ですが対飛び石効果も期待できますし、ヘッドライトカバークリアーのくすみ防止の効果も当然あります。
ヘッドライトカバーに比べるとまだコーティングが密着しやすい練プラ部分ですが、塗装済みボデイと比較した場合明らかにコーティング耐久性は劣ります・・・
ただでさえこのようなソリ黒の練プラは傷が入りやすく且つ深いダメージが簡単に入ってしまいます。
最悪なのはその傷を完全に磨きとることが困難ということです・・・
其処でこのような練プラ部分いも“ラジカルコーティング”処理を行ってから、ボデイコーティングを行えばボデイ本体よりもさらに高い密着性を作り出しますので、
気になる傷入れも防ぐことが可能になります!
今回はさらにもう一か所、マフラーエンドにも“ラジカルコーティング”処理を施しました!
マフラーエンドはメッキまたはステンレスの素材が多いですが、
このような素材もまたコーティングの長期密着は難しい部分です・・・
弊社ではマフラーエンドコーティングには、
高膜厚・高硬度で耐熱性の高いホイル・ガラスコーティングを使用していますが、ラジカルコーティング処理を施してトップコート処理を行うことで、
今までのトップコート単体での施工に比べ数倍のコーティング耐久性を実現することが可能になります!
輸入車では是非にも施工しておきたいホイル・ガラスコーティングもご依頼いただきました!
今回は内リムまでのフルコートでの施工です。
施工面積的には表面施行の2倍以上の面積となりますが、施工料金は1.5倍とお得な設定となっておりますので、
ご予算が許すのであればフルコートのほうがお得でしょう!
今回はディーラーより納車直行で弊社にお持込み頂きましたが、
それでも走行距離は新品扱いでの走行限度50kmを超過してしまっておりますが、このようにご納車からの直行の場合長野県内のデイーラーからで且つ会員様に限りまして新品扱いでの料金適応で施工させて頂きます。
弊社での新車施工車両ではすでに定番商品となっている、
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”でのドアカップの施工もご依頼いただきました!
輸入車の場合、ドアカップに深さがあり三次曲面がかなりきつくなりますが、現在使用しているアルティメットはフィルム追従性が良いため、他のフィルムのような糊斑なども起こりにくく、淵の剥がれもまず起こる心配はございません。
当然1台1台型取りで行いますので、できるだけ目立たなく且つ形状ぎりぎりに施工いたします。
当然正規ディーラーよりの購入車両ですが、
ありえないレベルの傷に覆われています・・・
デジカメですとかなり補正がかけられてしまいますが、実際に目で見た状態では写真の10倍は傷が確認できます。
正規輸入された輸入車としては、弊社では過去最悪の程度と言っていいでしょう・・・
今回ご購入のディーラーは過去にも相当台数を施工してきていますが、
今までの印象は非常に納車程度が良い!
というのが印象でしたが、一体今回はどういうことなのでしょう?
先日施工した甲信マツダ3台も、
今までは国産ディーラーとしてはピカイチの納車程度と思っていたものが最悪だった・・・
ということもありましたが、今年になり過去の実績は全くあてにならない、ということがまた起きてしまいました。
ただちょっと疑問にこのお車の場合思ったことは、
ご予約いただいた際納車予定が1か月もずれたことは、私が知る限りアウディの計画生産システムではライン故障でも起きない限りはちょっと考えられないような・・・
この納期の遅れがちょっと怪しいような?
この疑問は、通関証明を取り寄せれば解消しますが、果たしてインポーターが提出するかは?
マスキングを行っている際に発見してしまったのが、
右リアドア前部のエッジに米粒程度の塗装の禿げがあります・・・
お持込み頂いた際の車両点検では、前日が大雪だったためお持込み頂いた車両状態はドロドロでしたので、このような細かなものは確認することができませんでした。
お客様に当然ご報告いたしましたが、
「ディーラーでの受取確認時には確認できていません!」
もっともこれが分られていればその場で指摘なさっているでしょう。
ディーラー納車時なかったとすると考えられるのは、
弊社までの道程での高速道路での飛び石・・・
ドア後部のエッジであればあり得ないですが、前部となると否定はできません。
私自身もこのようなところに飛び石を受けた経験はあります。
磨きを進めていくと、塗装の禿げがあったパネルと同じパネルに今度は塗装のボケがあります・・・
初めは洗車時の水跡かな?
と思い拭いてみますが変わりません・・・
今回の磨きは、施工前点検時点でもかなりの傷量があったことと、
部分的に傷が集中してある部分がありましたので保険的に
“02スタンダード磨きコース”をご選択いただいておりましたので、1回目の磨きの傷取り専用スポンジバフを行ってみましたが全く変化が見られません・・・
そこで、#3.000のペーパーをかけて磨きあげてみましたが、ボケは全く変化が見られません・・・
ということは、このトラブル塗装表面の問題ではない!
と、いうことになります。
然し、膜厚計で測ってみても通常の膜厚レベルですので、
日本についてのPDI作業による補修ということも考えづらい・・・
となると、このトラブル ラインで起きたもの?
という可能性が強くなります。
確かに光の当たる角度と、見る角度が微妙に一致しないとかなり確認しづらいレベルですので、検査ラインでは見落とす可能性はあるでしょう。
これに関しては、弊社よりディーラーにもご連絡させて頂きましたが、
ディーラー側のご対応は非常に真摯なものでした!
流石ヤナセグループです。
過去この様に弊社から施工車両のトラブルのご報告をさせて頂き、対応して頂いたディーラーの中には、
「余計なこと言ってくるな!」
「そんなことは納車後のことだからお前には関係ない!」
的に、門前払いのディーラー(カローラ南信)もありましたが、今回はきちんとご対応いただきメーカーへのクレーム提出を行い、何らかのご対応をして頂けるとのことです!
ところがまだ問題が出てきます。
リアバンパープレスライン上に左の写真のような曇があります・・・
やはりこれも磨いても一向に改善されませんので、塗装内部の問題です。
傷に関しましても、このように磨き終了しても一向に改善されることのない極端に深い傷があります・・・
←の写真はボンネット右前部。
→の写真はリアバンパー上部のリアハッチ開口部です。
ボンネットの傷は見た限りではあと20μは確実に深さはあるでしょう。
現行アウディのクリアーは比較的薄いようなので、ここまで研磨を行えばクリアーの残存膜厚は残るかは?
リアバンパーのハッチ開口部にある傷は、いわゆる打撃痕。
何かで擦ったというわけではなく、何かを落した時に付く塗装が圧縮された傷です。
側面部全体の傷に覆われた状態は↑のような状態です・・・
傷の量からすると、新車の程度の悪いレベルというよりは、かなり使い込まれた中古車というほどの状態です。
然し、アウディは本国よりボデイカバーのような保護カバーに覆われてディーラーに到着しているはずですが、その道中の中でこれだけの傷は普通つくはずがないのですが?
かなり手こずりましたが、ここまでは側面部分も意匠性を回復することはできました!
↑↑の写真と同じ照明環境カメラの設定も同じですが、
傷が無くなることによりここまで意匠性変化が出てきます。
磨き前の状態では、照明器具の輪郭はボケてあまりわかりませんが、
磨き終了後は照明器具の形がはっきり分かるようになっています。
色に関しましても、磨き前はただの普通の紺色程度にしか見えませんが、磨き終了後はかなり鮮やかなダークブルーといった色の印象を受けます。
02スタンダード磨きコースでの施工により、全体的にはほぼ6μ平均程度の研磨を行っていますが、当然表面研磨された分だけ当初ついていた傷は無くなりますが、それでもまだかなりの傷残りはあります・・・
磨き行程が進行する過程、表面の傷が処理されていくとその下から新たな種類の傷が露出してきます・・・
弊社が使用しているポリッシャーではつかない形状をした磨き傷です。
一般的に昔から磨きで使用されているシングルポリッシャーの傷形状ではなく、今はやりのダブルアクションポリッシャーのしかもかなりオービットの小さい5~7mm位と思われる器具でしかつかない打撃痕のような細かな傷が表れてきます。
然し、この手の傷はポリッシャーの回転運動で付くのではなく、トルクがかかった際に回転が止まり上下運動し始めたときに付く傷ですので、意外と深い傷になってしまいます・・・
↑の写真の一番上の写真で、水銀灯の輪郭部分が曇ったように見えるのがその痕跡です。
現在のアウディのラインからディーラーまでの流れの中では、補修等が必要でない限り、一切の手仕事によるポリッシャー使用作業は無いはずです。
販売されたディーラーの店長さんにもディーラーでの作業内容をお聞きいたしましたが、納車後その足で弊社にお持込みになられることが分かっていたので、
外注業者さんによる手洗い洗車しか行っていないそうです。
こちらのディーラー様とは以前から懇意にしていただいておりますので、この段階で嘘はないと思います。
Audi アウディ S3 スポーツバック コーティング終了
何とか見れるレベルまでの回復はできましたが、
十分といえるレベルには至っておりません・・・
今回磨きを車両状態に余裕を見て“02スタンダード磨きコース”まで上げての施行でしたが、完全を期すのであれば03スタンダードが必要でした。
ただし、意匠性上の改善は現在よりも上回りますが=塗装膜厚は下がってしまいます。
問題は、新車なのだから完璧な仕上がりを!
と考えるか?
新車なのだからできるだけ今後のことを考慮して膜厚は残したい!
という選択をするか?
これは個人の考え方でしょう。
私の考え方としては、車両保持期間を10年くらい長期とだったとして、使用も日常使用であれば、新車時の意匠性の追求よりも使用期間中に数回の再施工を行うかもしれないことを考慮して、残存膜厚優先のほうが良いと思います。
逆に、3~5年で手放すことが前提であったり、趣味車として日常使用をしないのであれば、最高の仕上がりまで膜厚犠牲をいとわない、という選択でもいいと思います。
当然施工コストの問題も大きいことですが、上記のように保有期間や使用状況、それと管理環境などを考慮したうえでの優先事項を決めることが必要だと思います。
施行中オーナー様には数度のご連絡をいたし、磨きでは意匠性改善は不能な部分の問題点をお伝えいたしましたが、そのたびに状況をお知りになることで落胆していくお声をお聞きすることは非常につらいことでした・・・
お引き取りにみえられた際も、問題部分を実際に目になされ、みるみるお顔の表情が硬くなられていくお姿は、磨き屋としては一番目にしたくない光景です。
然し、幸いにも購入されたディーラーは現状の状況を真摯に受け止められ、
できる限りの補修を負担する前提のスタンスであることは救いです!
車種選びも重要ですが、購入するディーラーを選択することはそれ以上に重要かも?
ということを、今回は考えさせられました。
この後、オーナー様は弊社で撮った写真をお持ちになり、実車をディーラーにお持込み頂き現状確認をしていただくこととなられていますが、きっとこのディーラーであればほぼお客様が納得されるレベルまで補修してくれることと思います!
今回は色々な予想外のトラブルが噴出してしてしまいましたが、車は使用することで必ず傷ついたりダメージを受けていくことは避けられませんので、仰っていたように妥協も重要なことですね。
ディーラーとの補修交渉が良い形で成立することを願っております。
その後のご入庫に関しましては、補修終了予定があらかた決まりましたらご連絡ください。
会員クラス:正会員登録
車両クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(程度劣悪新車向け・中間傷取り鏡面磨き)
オプション施工1=会員様限定ラジカルコーティング(コーティング強化密着シリカプライマー×ヘッドライトカバー・ウインドウ回り練プラ10か所・マフラーエンド)
オプション施工2=ヘッドライトカバー・ガラストップコーティング
オプション施工3=マフラーエンド・耐熱トップコーティング
オプション施工4=ホイル・ガラスコーティング(新品扱いフルコート)
オプション施工5=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ4か所)
物品購入=特大超吸水クロス
施工料金:200.607円税込(準会員様割引-15%・新車割引磨き-10%・濃色車割増磨きランク1+20%・輸入車割増磨き+10% 適応・物販含む)
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