2014年02月05日公開|日産
弊社会員様のご入庫ですが、正月早々に県外で事故をしてしまい、
板金塗装を含めコーティングの補修のためにご入庫いただきました!
交差点での出会いがしらの事故だそうですが、鼻から弊社お客様のほうが過失が大きいことは判られていたそうですが、いざ実際に保険会社が入り相手方との過失割合の話し合いになってみると、結果は100-0となってしまいました・・・
普通両車が動いている状態での事故に100-0は無いと思っておりましたが、確かにこの事故の場合普通は80-20だそうです。
然し、今回の場合はお客様の事故直前の動きに、
車線変更禁止場所での車線変更で過失+20、
且つ方向指示器未使用で過失+20、そうなると120--20となってしまうため100-0ということになってしまうとのことでした・・・
つまり、交通法規を順守していないと、事故の時の過失割合はかなり不利となるとのことです。
今回幸いだったのは人身事故にはならず、且つ自走可能だったことです!
とはいえ右フロント部への衝突でしたので、破損個所は右フロントフェインダー・右フロントホイル&タイヤ・右足回りとなり、修理費用だけで40万円弱もかかってしまいました・・・
然し、保険は車両保険も免責も0でしたので、オーナー様の持ち出しは無かったことも幸いです。
長期間事故もなく、保険使用がないと、
「ただ保険料がかかるだけでもったいない・・・」
等と感じる時もありますが、やはり事故はいつ起こるかわかりませんし、
最悪相手方に賠償能力がないなどということも最近多いと聞きますので、乗られているお車がある程度の車両価値がある場合は、全損害担保の車両保険は加入されておくべきでしょう。
「車のローンでいっぱいで、全損害担保の保険料はきつい・・・」
というような方は、ご自身が買うべきランクを超えた車に乗っているということになりますので、“身の丈に合った車”にするべきでしょうねー
事故でのご入庫ではなく、本来はウインドウの鱗落しと、
スプラッシュビューコーティングでご予約が入っておりましたので、コーティング補修と一緒に行います。
フロント周りは純正でのコーティング処理がなされているため、非常に鱗の付着は少ないですがそれ以外はそこそこの付着が始まっています・・・
今回は鱗落とし専用ケミカルを使用してのウインドウの下処理ですが、このくらいが限界でしょう。
これを超えるレベルですと、ポリッシングでミディアムポリッシングが必要となってしまいます。
鱗落しのケミカルは、植物酸を主原料としたもので、付着したアルキル金属イオンをターゲットにした、
比較的安全性の高いものを使用はしていますが、そうはいってもPH的にはかなりの強酸ですので、一度の施工において繰り返しの塗り込みはウインドウガラスが溶かされ歪みが生じる可能性があるため、
2回の塗り込み拭き上げが限界です。
これでも鱗が落ちない場合は、酸により多少軟化した鱗をライトポリッシュで除去することとなってしまいます。
この場合は、鱗落し+ライトポリッシュの料金ではなく、ライトポリッシュの料金が適応されます!
ほとんどは鱗落しケミカルで処理できましたが、一部まだ取り切れない部分のみライトポリッシュは行いましたが、常連様なのでそこはサービスといたしました!
今回の施工範囲は基本セットを振り分け、リアドアサイドガラス左右・リアを行いましたが、ラケッジ左右は行わなかったので側面から見るとかなりの意匠性の差がはっきりと確認できてしまいます。
この未施工部分、あと1年放置してしまえば、
確実にミディアムポリッシュが必要となってくるでしょう・・・
どんなものでもそうですが、傷みがひどくなれば(放置期間が長くなるほど)当然必要とされる作業はヘビーなものになっていきますので、施工料金が高額になっていってしまいます。
一度に全部は資金的に大変ではありますが、段階的に施工していくとトータルコストは一度に施工するのと比較すると倍はかかるようになってしまう可能性があります・・・
これは、エクスペル・ペイントプロテクションフィルムの、
ドアカップフィルムの再施工。
事故での板金塗装で、フロントドアはパール塗装のため有色塗装はぼかし、クリアーは1パネル塗装されているためフィルムがはがされたために再施工です。
これも当然保険での再施工となります!
フィルムの施工はボデイのガラスコーティング施工終了後行いますが、ポリマーの場合は順番は逆となります。
隣接パネルであるボンネットの磨き終了後の状態ですが、弊社施工後1年半が経過していますが、オーナー様の管理状態が良好だったため、
“01スタンダード磨きコース”での施工でしたが、
このように新車並みの意匠性になりました!
今回のように100-0事故でご自身の車両保険のみ使用の場合は、
賠償に比べかなり保険支払いに関してはシビアになります。
このお車の場合、以前の施工は02スタンダード磨きコースでの施工ですが、今回は隣接パネル板金塗装パネルとも01スタンダード磨きコースとなっています。
この様に、完璧を求めるレベルではなく、最低限の範囲にとどめる施工となります・・・
それでも、今回は板金塗装修理からご依頼いただきましたので、弊社契約工場での板金塗装ですから、当然仕上がりクオリティーに関しましては新車並みの仕上がりを実現しています!
しかし、先日のCX-5のように他社でオーナー様が御自身で修理依頼をされ弊社にお持込み頂いた場合は、GOODな仕上がりならいいですが、ペーパー目残りや線傷ポリッシャー傷等が残っていれば、それを完全にリセットするところまでは保険会社は支払しませんので、満足いく意匠性に到達できないか?
自己負担をして追加施工をするか?
という選択が生まれてきてしまいます。
NISSAN ニッサン エルグランド 3.5 ハイウェイスター
補修コーティング終了
普段安全運転に心がけていても、今回のようになれない県外などではついついマナー違反を犯した運転になりやすいものです。
皆さんもお気を付け下さい!
今回は珍しいことが保険会社とのやり取りで起きました。
オーナー様のご加入保険は日新火災でしたが、過去弊社ではほとんどお取引はありません。
弊社の保険請求見積もりは、同じ施行内容であっても計算方法の違う2パターンを常に提示いたしますが、金額は多少の高低が生じます、今回も同様です。
この場合、必ず安いほうの計算方式を保険会社は選択してきますが、なぜか今回
「高いほうを支払い請求してくれ!」
とのこと、弊社にとってはいい保険会社でした。
今回再施工を部分的にしてみて感じたことは、
やはり車をいかに良い状態で保つかは日常でのオーナー様の管理しだいと痛感いたしました!
以前施工いただいているコーティングは、マーベラスフィニッシュ・スノーガードですが、決して高膜厚・高硬度というわけではなく、弊社ラインナップではスタンダードクラスに属します。
つまり機能自体もさほど高機能というわけでもありません。
然し、ボデイの状態は傷・水染みともに非常に軽度な範囲にとどまり、下手な新車などよりも状態が良いのでは?
とさえ、感じるほどでした。
「コーティングを施工すればメインテナンスフリー。」
「管理も適当でいい。」
と考えるのは、間違っているわけではありませんが、
コーティングの寿命や意匠性を持続させるためには、
やはりオーナー様の日ごろのお手入れ管理の仕方により大きな差が出てしまいます・・・
幾らコーティング施工車両でも、
ベストな状態を維持延長させる為には日ごろのメインテナンスは必要です!
今回は予定外のことも含めてのご入庫となりましたが、ご依頼ありがとうございました。
まだまだ冬本番ですので、安全運転を心がけてください。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスX
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング(ボンネット・フロントバンパー・右フロント&リアドア)
磨きコース=01スタンダード磨きコース(程度良好新車向け軽度の鏡面磨き5パネル)
オプション施工1=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×1か所)
オプション施工2=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(鱗落し×リア基本セット)
施工料金(自費分):14.175円税込(オプション会員割引-10% 適応)
施工料金(保険会社分):保険会社支払いのため非公開
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