2014年03月19日公開|マツダ
本年1月に施工させて頂きましたお車ですが、
新車時の塗装不具合によるディーラークレームが解決し、補修終了ということでディーラーよりお持込み頂きました。
クレーム当初はディーラー側は、あまり真摯に受け止めているようにはオーナー様からのお話では感じませんでしたが、オーナー様のもう一台のCX-5での不完全板金塗装も相まって、一気に対応が変化されたようです!
弊社ブログにおいて、ここ最近の甲信マツダにおける新車の納車程度の悪化を再三ご紹介いたしておりますが、弊社にお持込み頂いた際にディーラー店舗責任者の方がいらっしゃいましたので、このことについてお聞きしてみました?
「初冬もしくは晩秋あたりから、極端にマツダ車の新車程度悪くなっていませんか?」
「確かにその通りです・・・」
「現在ディーラーに入庫してくる新車も正直かなり程度の悪いものが目立ちます。」
「そのため現在は、程度の悪い車に関しては、ディーラー負担で磨きをかけて納車するようにしています!」
とのことで、トヨタ販売系列のカローラ○○の本社責任者が言っていた、
「トヨタの新車はみんなこんなものですよ!」
「新車であっても傷位あるでしょう。」
という、開き直りとは意識レベルは天と地の差があります!
それゃーそうですよね、
新車であるにもかかわらず傷が当たり前とは常識的には言えることではありませんから・・・
しかしなぜ急にマツダ車のディーラーへの納車程度が悪化したのか?
「ちょうど納車程度悪化時期にメーカーよりディーラーへの車両流通経路が変わり、それに伴い内部的変更もありました。」
「ライン生産が終了し、ディーラーまでに追加作業がある場合、今まではマツダ社員による作業が行われていましたが、ちょうどその時期から○○県にある作業センターに送られ、マツダ子会社(車内外注のようなもの)による作業に切り替わりました。」
「確かにこの時期から車両程度は酷くなっているので、ここに問題があると思います・・・」
「この状態が完全されなければ困りますので、メーカーに対しては改善をお願いしています!」
とのことでした。
恐らくこのようにシステムが変更されたのは、メーカーサイドのコスト削減のための処置・・・
いわばメーカーの利益増加を狙った改悪でしょう。
然しそれにより付けはエンドユーザーに回ってきてしまうことに・・・
甲信マツダさんのように、これを問題視されて、自社負担の上で加修されて納車されるような誠意的ディーラーばかりならいいですが、このような行為は明らかにディーラーの利益減少を生みますから、目をつぶるディーラーも当然存在するでしょう・・・
1日も早いメーカー側の改善対処を望みます!
問題箇所は3パネルです。
新車施工時オーナー様より、
ご依頼いただいておりました磨きコースでは改善不能だった部分が、上記したか所となります。
これら問題箇所をどのように補修されるのかはディーラ内でも相当検討されたそうです。
そして出た結果は、磨きで治す!
再塗装に関しては、ソウルレッドプレミアムメタリックという特殊塗装方式のため、ディーラーと言えどもライン塗装と同じ状態は作りえない可能性のほうが高く、結果現在の問題解消はできても、新たに肌感や色の違い等の問題を起こすことが予想されるのでやめることとなったそうです。
数千万円する車でこのような復元難易度の高い塗装というのは判りますが、あくまでマツダ車は大衆車ですから、ディーラーのみならず町の板金塗装工場できちんとした補修が可能な塗装以外はラインナップするべきではないでしょうか?
ディーラーによる磨きでの補修終了後の膜厚は、
77.2μ。
弊社磨き終了時の膜厚より約20μの研磨が行われての加修となっています・・・
新車に対してここまでの潔い研磨厚消費はディーラーだからできること!
磨きの工程で下地到達してしまえば、肌感や色違いのリスクはあっても内製工場で再塗装ということも最悪可能ですから。
弊社ではこのリスクは負えません・・・
この3パネル塗り直しでは25万円は出費覚悟となりますし、そもそもこのソウルレッドプレミアムメタリックは、弊社提携板金塗装工場では入庫拒否宣言されていますからねー
磨きで治したのはいいのですが、
ポリッシャーをかけた部分にはなぜか傷が新たについています?
ポリッシャー傷ならまだ理解はできるのですが、なぜか傷は横方向の線傷であったり、数センチレベルの縦横入り乱れた傷であったり・・・
どうせ直すのであれば、なぜ中途半端な直し方をするのか?
この程度の傷は弊社で再コーティングするから良いと考えているのか?
加修時の設備としてライティングが不備で気が付かないのか?
恐らく後者と思われますが、
そうなると板金塗装補修車輛などもこのレベルでOKという判断で作業終了してしまっていることになりますので、このクオリティーレベルの設備だとすると問題ですね・・・
それは=意識の問題とも言えますし。
線傷が残っていた弊社補修対象パネルの磨きを、
新車施工時と同じ“01ライト・ハード磨きコース”にて行い、
線傷に関しては完全除去いたしました!
ソウルレッドプレミアムメタリックは通常塗装に比べるとかなりひどい柚子肌が特徴ですが、普通の塗装であればディーラーでここまで、
強い研磨をかければ肌感変化が顕著に目立ってしまうものですが、この激しい柚子肌はクリアーでできているものよりも、有色塗装の重ね塗り時点でできているものらしい。
そのため、幸か不幸かディーラーで行った約20μもの研磨を部分的に行いながらも、
周りとの柚子感変化は感じさせません。
線傷を弊社での磨きで仕上げてみると、ちょっと気になるものが目立つように・・・
右リアクォーターパネルの物咬み集中していた部分のディーラーでの磨きによる加修により、確かに物咬みは無くなってはおりますが、塗装に食い込んでいたごみを取り除けば当然そこはピンホールとなり凹んだ状態となってしまいます・・・
このような状態になることは物理的には当たり前のことではありますが、この状態はさらに直そうと思えばもう一寸何とかすることは可能です!
このピンホールにクリアーを差し込みなじませる!
という方法がありますが、これは既存のクリアーと一体となるわけではありませんので、長期的に見た場合は?
ですので、このようにピンホールができてしまってもそのままのほうが良いのかもしれません。
ただし、そうなると物咬みは凸の状態・・・
物取り後は凹の状態・・・
結局は平らになっていないのでれば、これはただ約20μもの膜厚消費をしただけ・・・
とも、言えなくもないような?
MAZDA マツダ アクセラ 15S 補修コーティング&磨き終了
入庫連絡もなく突然ディーラーより持ち込まれてしまったために、予約車両の処理が終了するまで手が付けられず、2週間近くただ保管しているだけとなってしまい、
やっと終了いたしました!
ただし、この放置期間は無駄にはなりませんでした!
というのも、このお車の既存コーティングは、
“エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”ですが、このコーティングはWコーティングとなっておりますが、
この間にベースコートは改良されたバージョンⅡとなりました。
これによりさらに耐久性能特に耐擦り傷能力が向上し、トップコートとの密着性も向上しているとのことですので、コーティングとしてはレベルアップを遂げています!
と言っても、全体が再施工された訳ではないですので部分的な話とはなってしまいますが・・・
然し、コーティング膜の意匠性自体には変化はありませんので、補修をした部分だけがちょっと変?
と、いうようなことはありません!
これで今回の甲信マツダさんのクレーム処理は終了いたしましたが、問題はディーラーさんが言っていたように今後の出荷体制やクォリティー確保に関して、マツダ自体がきちんとした改善措置を行うのか?
弊社ではしばらくはマツダの新車の入庫予定はありませんので、近々でそれを検証することはできませんが、いずれご入庫もあることでしょうからその時が楽しみです!
この度はせっかくの新車ご購入で、予想しえないことが連続して発覚し、喜びが怒りや悲しみ落胆等のつらいお気持ちに翻弄されてしまうこととなったことは、大きなストレスとなったことでしょう。
然し、“雨降って地固まる”のように、ディーラーともとことん話し合いをなされたことで、逆に不信感も払拭されることとなられたでしょうから、これからはいい関係が持続できることとなるでしょう。
長らくお預かりいたすことなってしまい、ご不便をおかけいたしまして申し訳ありませんでした。
会員クラス:正会員
車輛クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング(3パネル)
磨きコース=01ライト・ハード磨きコース(多少の傷あり新車向け・軽度の線傷落し磨き3パネル)
施工料金:64.331円税込(濃色車磨き割増ランク3+10%・コーティング補修基本施工料込 適応 ディーラー支払い)
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