2014年03月23日公開|日産
昨年の初冬には早々に春の施行でご予約を頂きましたご新規のお客様です!
それなりに年配の方ですが、車好きなのでしょーねー
施工ご予約日の前に残念ながら事故?
左側面4パネルを破損されてしまったそうで、ご相談のTELを頂きましたが、結局は御自身で板金塗装屋さんを手配され修理をされたそうです。
車両保険に加入されていなかったので自腹ですから、おそらく弊社依頼ですと1クッション入ることにより修理代金が高くつくと思われたのでしょうねー
しかし実際には弊社提携工場の場合、協定単価がありますので、
弊社手数料を入れても直接依頼されるより高くなることはありません!
其れよりも重要視して頂きたいのは、板金塗装上がりの出来栄えと補修方法です。
というのは、板金塗装の仕上がりの是非はなかなか素人目には判断は難しく、
且つ手抜き施工をされていてもまず判らないでしょう・・・
更には、弊社関与がない板金塗装補修部分に関しては、通常の磨きを行っていく中で、ご依頼の磨きコースでは未補修パネルと同等に仕上がらず追加料金が必要になったり、ひどい場合はぼかし痕が露出してしまう可能性も否定できません・・・
これらに関しては、弊社では責任をお持ちすることができません!
このようなリスクを回避(修理金額を気にする)するためにも、
やはり全損害担保の車両保険は、お車にこだわりがあられる場合は加入なさっておくべきでしょう。
保険料が気になられるようでしたら、大手損保などではなく、
通販タイプやJAでも全損害担保車両保険にご加入なさればいいのです。
この場合でも、
「安いはいいが、結局は有事の際損だった・・・」
と、いうことはありません。
ニッサンではセミプレミアムクラスとなるのでしょうか?
対抗車種はマークXやアテンザあたりが価格帯的には同等でしょうが、外観デザイン的にはそれら車種よりも高年齢層がターゲットでしょう。
落ち着いたデザインにあえてしているようですから?
同じように内装デザインも、対向車種に比べスッキリ仕上がっていて素材感も悪くありません!
スイッチ類の配置も使いやすさが配慮されていると感じます。
メーター類やステアリングも、
やはりオーソドックスなデザイン作りですが、狙っている年齢層からするとぴったりのデザインではないでしょうか?
ステアリングに使われているレザーも、
質感はGOOD!
ウッドも恐らく本物でしょう。
価格帯的作り込的にはトヨタよりはいいように感じます。
スウェード調クロス(アルカンターラではなさそう)も質感色調的にも良いセンスですね!
ただし悲しいのは、トリムがウッド調ということ・・・
価格帯的に本ウッドが使えないのであれば、
他の素材にするべき!
なぜか国産車メーカーは無理にでもウッド調・・・
これが高級に見せる手法だと思っているとしたら、
この感性は韓国メーカーや中国メーカー並みと感じてしまいます。
今の日本のウッド調技術では、到底本物には見えないレベルですから、やめたほうが良いともうのですがねー
逆にシートはフェイクであってもこのようなスウェード調クロスは、
日本製品は非常に高級感があります!
ティアナの場合、コンビシートにせずすべてをスウェード調にしたことは非常に良い選択だったと思います。
なんか温もり感も感じます!
助手席にオットマンシート(電動)が装備されているのには驚き!
後席ではなく助手席というところが、セミプレミアムクラスの性質をあらわしていますね。
年配のご夫婦が乗られ、奥様にたいする配慮的な!
今回車両点検時に発見してしまったルーフシェルのほぼ中央Bピラー取付け部あたりの凹み・・・
しかも左右とも同じ位置にできてしまっています。
恐らく洗車時に、
ひじや腕・掌などに体重をかけてしまったのでしょうねー
今日日の車は、非常に鉄板が薄いので、
ちょっとしたことで簡単にこのように凹んでしまいますので、洗車時はご注意を!
特にホンダ車は酷いようです・・・
また、GSなど手洗い洗車を依頼する際にも、依頼前と仕上がり後で点検したほうが良いかも?
新車時にニッサンディーラーで5イヤーコートを施工されているそうですが、そのせいか水染み付着はかなりトップ部分は多く、濃色車+撥水コーティングの典型的弊害が顕著に出てしまっています・・・
今回のご依頼の磨きは、“02スタンダード磨きコース”ですが、この磨きは使用過程車でも比較的程度の良いダメージレベルの低いお車のリセット用ですので、この水染み付着がコーティングも通り越し、塗装まで到達している“イオンデポジット”に成長してしまっていれば、根本的な改善は望めません・・・
これは、視覚的には判断は難しく、磨いてみてはっきりすることですので、
施工保険的には03スタンダードで施工したほうが無難ではありますが、この車の場合14.000円ほど施工料に違いがありますので、判断は難しい。
膜厚的には124μありますので、
極端な話予算が関係なければ04or05でも施工は可能です。
それと、傷に関しても02スタンダードとした理由として、このお車がスクラッチシールドであることも挙げられます。
これがその主な理由です。
上記した理由により02スタンダード磨きコースといたしましたが、洗車終了してよく見るとやたら深い傷が側面には目立つ・・・
これは結構やばいかも?
事故での再塗装パネルですが、
まだ2~3か月程度しか経過していないにしてはすごい量の傷です・・・
今回の再塗装では、使用塗料はスクラッチシールドは止めて、通常のクリアーを使用していますが、そのためほかのパネルよりも傷が入りやすかったのか?
板金塗装完了時点で、磨きが甘くすでに傷が修理完了時に相当あったのか?
どちらも可能性はありますが、
一番の理由は他の未加修パネルを見ても線傷の状態は洗車管理で付いているものと思われるので、ご自身で付けた傷がほとんどでしょう。
これは、スクラッチシールド自体確かに傷付きずらいのは確かですから、そのレベルで洗車をすれば通常クリアーでは傷は入りやすくなるでしょう。
磨きずらいもしくは磨くことができないといわれるスクラッチシールドですが、すでに5年が経過していますので、復元性塗料のフレキシビリティーも失われておりますから、
磨き自体にさほどの困難性はありませんでした!
が・・・
この古くなった復元性塗料の大きな問題もあるのです。
復元する際に深い傷で、傷の中にごみなどを噛みこんだまま復元されてしまうと、
フレキシビリティーを失ったスクラッチシールドは手におえません・・・
というのは、傷口が開いた深い傷であれば、傷のエッジ部分を丸めてあげることで傷自体の痕跡は残ってもかなり傷としては目立たなくすることが可能ですが、
傷がふさがれた状態で存在してしまっていると、完全に傷の底面まで磨きとらない限り傷を中間的に処理する方法はありません。
ですので、↑の写真のように通常であれば02スタンダード磨きコースでは磨き取れない深さの傷だったとしても、ある程度傷を分からなくすることが可能ですが、
の様に閉じ込められてしまった傷は磨き前と比較してもほとんど変化が見られません・・・
同じように深い傷もあった再塗装通常クリアー使用部分は、傷自体が完全除去できていなくても、痕跡確認はほとんどできないレベルに仕上がりました!
このようなことから、私はBMW・レクサス・トヨタ・ニッサン等の使用する、
復元性樹脂配合塗装には否定的です・・・
特に、意匠性を気になされる方には向かないでしょう!
というのは、このお車のように数年たっての再リセットが通常塗装のようにはいかず、それを求めるとすればかなりの高額施工を行う必要が出てしまうためです。
これを避けるためには、
高フレキシビリティーコーティング(弊社フレキシブル グロス・シリーズ等)か、
高硬度シリカコーティングなどで深い傷が入らないよう新車時に防御を行っておく必要があるでしょう。
ただし、メーカー推奨の純正コーティング剤では、今まで拝見させていただいてきた既存施工車両を見る限り、ほとんど役目不足とは思いますが・・・
注)BMWイノベクションコーティングに関しては効果のほどは未確認・未検証です。
やはりトップ部分は水染みから進行したイオンデポジットに成長されてしまっていて、すでに5イヤーコートも完全浸食し、塗装にクレーターを形成してしまっています・・・
アーアーです。
施工前の水染み状態からすると、7~8割程度は上記のような塗装を溶かしてしまっているレベルとして磨き終了後も残ってしまいました・・・
ただし、不純付着物は当然磨きにより削り落とされていますので、
パッと見的にはさほど気になりはしませんが、
見る角度によっては確実にイオンデポジットクレーターとわかります。
ただ救われるのは、ボデイ色がサファイアブラックパールですので、
クレーター痕も大分パールの反射がごまかしてはくれています!
今回の総研磨厚は6μに達しましたが、
1パネルあたり平均で10本くらいの深い線傷は残ってしまっています・・・
御予算がおとりできて、
03スタンダード磨きコースで施工できていれば恐らく残る傷は半数近くまで減り、前述しているイオンデポジットクレーターも無くすることは無理としても、
今以上に目立たなくすることは可能だったでしょう。
この車、実は車庫保管車しかも5イヤーコート施工済み!
なのにここまで5年間で傷んでしまう?
なぜ?
これは予想ですが、コーティング=ノーメンテナンスバリアーのような感覚で、撥水コーティングで特に濃色車で起こりやすい、雨天後や洗車中の水渇きによる水染みの発生に対して、まったく注意がなかったものと思われます・・・
更には、コーティングを施工されたことで、オーナー様は逆にお車に対してのお気遣いのつもりだったとは思いますが、こまめに手洗い洗車をされていたことが、
逆にあだとなり深い傷をつけてしまわれたのでしょう。
一般的に手洗い洗車は機械洗車より、
車を大事にしている=傷も入りづらい
等と認識されている方が多いようですが、
これはあくまできちんとした洗車方法・順序・道具・環境等が守られた場合であって、
間違った洗車方法・順序・道具・環境等であれば洗車機に比べ、
比較にならないほど深い傷を入れる行為となってしまいます。
機械洗車は確かに細かなスクラッチ傷は無数に入る可能性は高いですが、手洗いで入れてしまうような深い傷が入ることはほとんどないでしょう!
よほどボロイものや、手入れがされていないようなものは別として。
このような細かなスクラッチ傷は、高純度シリカコーティング施工車両であれば、
塗装に達するような傷が入ることはまずありません。
つまり今回のような再施工車両であっても、
02磨きコースでなく01磨きコース内の磨きで処理できてしまうでしょう。
手洗い洗車か?
機械洗車か?
どちらが御自身に適しているかは、ご自身でご判断ください!
NISSAN ニッサン ティアナ 2.5XV コーティング終了
黒系のスクラッチシールドですから、
「苦労するのだろうなー」
「磨き終わったとも思えば、パネルが冷えるとまた戻り傷が出たりするのかなー」
等という思いがチラッと頭をよぎりつつ、いざ施工を行ってみると、意外とスムーズに進みました!
心配の種である戻り傷もほとんどなく、順調な施行進捗で施工終了いたしました。
今までも、スクラッチシールドに限らず復元性耐擦り塗料で苦労した経験はほとんどありませんが、先入観でどうも警戒してしまいます・・・
弊社ではなぜさほど他店様たちが手を焼く復元性耐擦り塗料で手こずらないか?
ここら辺が理由でしょう!
これ以上の詳細情報は企業秘密ですので公開いたしません。
同業者の方の御問合せ等のご返答もここまでが限界ですので、
あとは御自身で開発してください!
オーナー様以前板金塗装修理にディーラーに出され、オーロラ傷だらけになり帰ってきて、3回もやり直しをしてもらったという苦い経験がおありですので、それを非常に心配され、
「オーロラ傷は大丈夫だよねー」
と、何度も念を施工前には押されましたが、
完成車両をご覧になられ、
「オー、無いねー」
と、合格点を頂きました!
今回コーティングは新車時施工の5イヤーコートの失敗を繰り返さないために、撥水は止め疎水・滑水系の“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”といたしました!
このコーティングは主材料を同じオルガノポリシロキサンによるシリカのWコーティングとし、
硬度7H膜厚5μ以上という高耐久ガラスコーティングとなり、トップコートにはモディファイトクリックレジンを配合することで耐水染みのためのレジン効果と強力な滑水性能を作り出しています。
トップコートは塗装面のみしか施工できませんが、
ベースコートは外部素材すべてに施工可能ですので、ウインドウガラスすべてに施工されます。
ただし、以前から解説いたしておりますように、未塗装パーツ部分や樹脂部分などはすべてのシリカコーティングは物理的に長期密着は不可能ですので、長期密着により保護したい部分はコーティングバインダーとして、“ラジカル・コーティング”を施工すれば、
塗装面以上の長期密着を実現することが可能になります!
然し、すべての未塗装パーツや樹脂にラジカル・コーティングを施工するとなると、
かなりの+予算が必要となってしまうため、今までお車のご使用の中で、
劣化などが気になられた部分を限定的にお選びいただき施工するのがお勧めです。
ちなみに、このラジカル・コーティングをボデイすべてに施工する場合は、
車格クラスMで105.000円が必要となります。
尚、このサービスは“会員様限定施工”となっておりますのでご注意ください。
この度は高額施工いただきありがとうございました。
まだまだ長くお乗りになられるご予定とお聞きしておりますので、水染み付着や鉄粉付着などコーティングにダメージを受けたり、疎水・滑水性能の堅調な低下がみられた際は、コーティング耐久期限まで無理やりご使用なさらず、早い段階において発生しているトラブルをメインテナンスにお持ちください。
多少のコストはかかりますが、その方がコーティングを良い状態で保ち、長期の耐久性を持続すことができますので。
また今回施工のコーティングは、洗車機対応ですので洗車の1/2位は洗車機で構いません。
会員クラス:準会員登録
車輛クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング(疎水・滑水Wコート)
磨きコース=02スタンダード磨きコース(程度良好使用過程車のリセット用鏡面磨き)
施工料金:199.192円税込(耐擦り特殊塗装割増磨き+20% 適応)
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