2014年03月29日公開|マセラティ
毎年恒例の冬季長期お預かりでの常連様、プレミアム会員様の足かけ5か月のお預かりでの施工です!
今回のお預かり期間内の作業内容は、九州のホイル修理屋さんへのホイルの発送。
これはオーナー様の直接手配ですので、
弊社の関与はホイルの発送を行い修理期間の2か月間を馬をかった状態で保管。
このサイズの車で、2か月間移動不能というのはかなりしんどい・・・
ですが、弊社お客様の中での個人最高売り上げ金額を更新中ですので文句は言えません!
約4年前に施工しましたルーマー・ペイントプロテクションフィルムを、
エクスペル・ペイントプロテクションフィルム・アルティメットへの張り替えと、水染み除去のスケールリムーバーとなります。
今回2か月間の馬をかっての放置される期間を利用して、ペイントプロテクションフィルムの貼り換えは旧年中に行ってしまいました。
リアホイルアーチフロント部のスプラッシュ部分の貼り換えですが、この部分に関してはフィルム劣化というよりは、かなり飛び石によりズタボロの状態に至っておりました・・・
フィルムでのガードがなければ確実に塗装が剥がれ、かなり悲惨な状態に至っていたでしょうが、“転ばぬ先の杖”、
ペイントプロテクションフィルムのおかげで塗装は守られております!
以前貼り込みされているフィルムはルーマー社製ですが、
今回は“エクスペル社製のアルティメット”を使用しました。
再施工での範囲・形状は全く同じですが、
以前に比べフィルムの存在感はかなり目立たなくなっております。
4年の間にフィルムの進歩は著しい!
サイドロッカー部分も貼り換えですが、こちらはさらにズタボロ状態・・・
ホイルもスペーサーにより面一状態に目いっぱい外に出ていますし、フロントタイヤは245というビックサイズのハイグリップタイヤで、しかも車重2t越えですので、
自車のフロントタイヤから吐き出される飛び石の量と威力はすさましいものがあります。
実際クワトロポルテなどのようなハイスペックカーで、サイドロッカーが何もされていないお車は、2万キロ程度の走行距離でもかなり飛び石により塗装はごま塩状態になってしまっています・・・
前回のプロテクションフィルムの施工は、型取りをしてのワンオフ施行を行いましたが、今回はカットデーターを使用したプレカットフィルムを使用しています。
アンダー部分のフィルム面積は多少狭くなりますが、価格は3割ほどお安くなります!
とはいえ2.5m近い長さのフィルムを寝ころびながら貼り込むのは結構しんどいです・・・
同じくヘッドライトカバーのフィルムも貼り換えです。
紫外線とヘッドライトの熱によりかなり黄ばんできておりましたが、フィルムが犠牲被膜となりヘッドライトカバーのクリアーは確実に保護していたようで、
フィルムをはがしてみてもヘッドライトカバーのクリヤーは全く傷んでおりませんでした。
認識しているより、フィルムのクリアー劣化にたする防御性能は高いようです!
ヘッドライトカバーでの使用フィルムは、ボデイ用のソフトタイプと、
ヘッドライトカバー専用のレースでも使用されているハードタイプ(イエロー・ブルー・ライトスモーク・ダークスモーク・クリアー)との選択が可能ですが、以前もソフトタイプを使用してヘッドライトカバーの飛び石による傷つきはありませんでしたので、
今回もソフトタイプを使用することとなりました。
ただし、使用フィルムはルーマー社製からエクスペル社製に変更されておりますが、
「今回のフィルムのほうが全然透明感が高いねー」
と、同じフィルムでもこんなに意匠性が違うことに驚かれ、かつ仕上がりに大満足頂くことができました!
何せこのお客様が、弊社では一番のこだわりの方。
この方の太鼓判が押されれば、製品・技術ともに安心と言えます!
オーナー様からのご依頼は、
”スケールリムーバー”での水染み除去でした!
が・・・
いざ作業してみると意匠性的には1/4位の改善しかされません。
どうやら、コーティング層に多少の食い込みを起こしているのと、固着が強すぎスケールリムーバーでは溶かせない・・・
固着が強くて取れないものは、
さらに強い酢酸系のスケールリムーバーを使用すれば除去は可能ですが、
このお車“グラスコート・アルティメット”施工済みですが、
少なからずコーティングにダメージを与えてしまうリスクが高くなりますので、この選択は×。
ということで、磨きによる除去へ施工内容を変更することといたしました。
「磨いても結局コーティングが取れてしまうんじゃないの?」
と、オーナー様に指摘されましたが、
「アルティメットは硬度9H近く且つ膜厚も6μ近くありますから、
ちょっとやそっとではコーティングが無くなることはありません!」
とご説明いたし、“01スーパーライト磨きコース”で0.5μの研磨剤使用で磨きとることといたしました。
この車1年前にコーティングの再施工で、グラスコート・アルテメットを施工していますが、わずか1年で車庫保管車でありながらこのような強固な水染み付着をしたことには理由があります。
この方のこだわり、シリカ系コーティングの艶が嫌いなので、
コーティングの上にトップコートとしてザイモールWAXを施工していること・・・
幾ら石油系ではなく植物系と言っても油脂は油脂。
水染みの原因の不純物が付着しやすい・・・
水染みは一度付着をお越してしまうと、
雨天や洗車のたびにその出来てしまっている水染みにドンドン付着を繰り返し、固着してしまいます。
強アルカリである固着した水染みはいとも簡単にWAXなど溶かします。
溶かされたWAXの厚み分桶のような状態になり、
より強力な水染み堆積をしやすくなってしまいます。
幾ら施工されているコーティングが水染みができにくく且つ、強アルカリ製のイオンデポジットにも強いアルティメットと言えども、
このような悪条件下では多少の食い込みをされてしまっているようです・・・
ただし、↑の写真の水染みは、
すでに過去修復しても取り切れなかったイオンデポジットクレーターが1/2位ありますが、これはすでに20μを超える深さまで浸食されてしまっていますので、100%の改善を目指すなら、クリアーを塗装しなおすしかありません。
ここまでなってしまっているのは、新車時の露天放置の代償です・・・
かなりの改善はされましたが、
上記したようにすでにできてしまっているイオンデポジットクレーターは残っています。
ただし、磨きを行ったことでザイモールWAXは完全に剥離されていますし、強力に固着していてスケールリムーバーでは溶かせなかった水染みも当然削り落され、多少食い込みを起こし始めていた軽度のクレーター解消しています!
コーティング自体を研磨していますので、
多少ならずともコーティングは薄くはなっておりますが、アルティメットは6μ近い膜厚のコーティングですから、0.5μの研磨剤を使用しての01スーパーライトの磨き程度では、
恐らく研磨された厚みは1μ程度でしょうから、まだ5μもの膜厚確保がなされています。
このような高耐久・高膜厚・高硬度コーティングの利点は、
このようなメインテナンスに堪えうるということも大きなメリットでしょう!
これがスタンダードクラスの膜厚の薄いコーティングであれば、
ハードなメインテナンスを行えばコーティング自体が消滅してしまいますので、再施工を繰りかすか、傷んでいくコーティングを傍観しているしかありません・・・
MASERATI マセラティ クワトロポルテ エグゼクティブGT
メインテナンス磨き終了
お引き取りはあと1か月後くらいでしょうが、
後回しにしていると直前で間に合わない・・・
ということがあり得ますので、早めに施工しておきました!
というのも、またドタキャン・・・
そのおかげ?
で、日程の前倒しが可能になりました。
今回はある程度仕方ない理由もありはしましたが、ご予約いただいていていた内容が非常に日程を消費する内容でしたので、前日のキャンセルは今後の大幅な予定変更を余儀なくされました。
この方われわれ自動車業業界では悪名高い松本歯科大学の関係者ですが、
弊社でも過去松本歯科大学の方々とはいろいろの揉め事や迷惑をこうむっています・・・
松本歯科大学のすべての方がトラブルメーカーではないでしょうが、周りの業者の話を聞いていてもトラブル率は80~90%くらいあるらしい?
今回のことと、聞き及んでいる周りの経験を踏まえ、
今後のいろいろの意味でのトラブル回避のために、
弊社では松本歯科大学関係者の施工のお引き受けは今後はいたしません!
約半年ぶりに対面する愛車に、オーナー様は満面の笑みです!
幾ら強面と言えども、やはり好きなものを愛でる時には笑顔になります。
然し、こだわりの御仁ですから、
「素のガラスコーティングの艶は好きになれない・・・」
と、我儘が始まります・・・
さりとて、
またザイモールWAXを施工すれば今回と同じような水染み付着による意匠性低下をしてしまいますし、どう転んでも“三つ竦み状態”。
何かを妥協しなければならないことですので、
好みの艶をあきらめ水染みによる意匠性の悪化を少しでも招かないことを優先することといたしました。
水染み付着に関しましては、残念ながら100%防御という手法はありません・・・
レジントップコートとか光触媒とかいろいろな防御手法もありますが、
それに起因するデメリットもあります。
オーナー様の求めるものや、現状を考慮すると、今回と同じ手法でメインテナンスを繰り返し、グラスコート・アルテメットの耐久限界に達しましたら、その際にクリアーの全面塗装をして一度塗装リセットをすることをお勧めいたしました。
御参加を予定いしていただいておりました、弊社春のツーリングもご所属団体の総会とバッティングしてしまわれたとのことで不参加となられてしまわれましたが、秋ツーリングは金沢が目的地となりますので、旅館合流でも構いませんので、ぜひご参加ください。
今回、素のガラスコーティングの状態でお帰り頂いておりますので、その後の水染み付着の状態等お教えください。
この度もご利用いただきましてありがとうございました。
またお引き取りの際には娘にお土産まで頂きありがとうございました。
会員クラス:プレミアム会員
車輛クラス:クラスX-2
施工コース:
磨きコース=01スーパーライト磨きコース(水染み除去のための最低限の磨き)
オプション施工1=ホイルガラスコーティング(フルコート×19in)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム・アルティメット(リアホイルアーチ フロントスプラッシュ・サイドシル・ヘッドライトカバー×再施工)
オプション施工3=お客様手配ホイルリペアのための発送等作業
物品購入1=親水促進-イオンシャンプー
物品購入2=ユニタス・ワイプス ストロングクリーナー
施工料金:241.416円税込(プレミアム会員割引-25%フィルム除外・物品購入会員割引-10%・輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク1+20%・ソリッド塗装割増磨き+10% 適応・長期お預かり割引&代車なし割引&高速道路料金キャッシュバック適応外)
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