2014年04月27日公開|メルセデスベンツ
中京方面の弊社常連様!
当然会員様ですが、今回の施行で正会員様に昇格いたしますが、
年齢的には弊社正会員様では最年少となられるでしょう。
この年齢ですでに何台もの輸入車に乗継されていて、
私が知る限りこの金額レベルのお車の新車も2台目!
しかも彼女も輸入車新車にお乗りですから、ヤングリッチカップルと言ってよいでしょう。
偉いのは、某大学のバカ息子たちとは違い親のすねかじりで高級車に乗っているのではなく、ご自身で苦労の末会社を立ち上げ、軌道に乗ったご褒美でお買いになられていることでしょう!
良く弊社お客様の若手の方には忠告するものですが、車は背伸びしたクラスの物は買うべきではありません!
まだ趣味車等ならいいですが、一般的乗用車はあくまでライフスタイルの一部に過ぎませんから、車だけがブランド品・・・
服装も安物で、食事も質より量(価格優先)、遊びに行く際の宿泊先もビジネスホテルでは、バランスが取れません。
高級車のご購入を検討されるなら、ライフスタイルがトータルでマッチするレベルでの購入の方が、はたから見たらかっこいいですよ!
ちょっと前まではAMGのパッケージングはほぼすべてオプションだったのに、
今ではアバンギャルドであれば、かなりのAMGパーツが標準となっているようです。
が・・・
それならアバンギャルドでなくAMG仕様でもいいんじゃない?
ただし、このAMGパーツ結構な落ちがあり、たとえばこのEクラスでいえばE63AMGが本物ですが、アバンギャルドで使用しているAMGパーツとE63AMGで使用しているパーツとは共通しない・・・
単にAMGブランドというだけ。
昨年も過去最高の販売台数を更新したメルセデスですが、このような手法は昔は一切行わなかったのが、このような小手先騙し的商法で販売台数を増やしても、
逆にブランドイメージとしては大衆的になってしまうのでは?
と、昔のメルセデス好きの私は感じてしまう・・・
ステアリングやメーターなどを含めたドライバーズビューも先代のEクラスから劇的にスタイリッシュになりましたが、確かに現代的に進化をしたのは事実ですが、同時にメルセデスらしい重厚感が失われたのも事実。
メーカーという立場上、売れて何ぼなのは当然ですが、昔からのメルセデスオーナーは眉をしかめているのでは?
一見するとレクサス?
と思ってしまうようなスイッチだらけのコントロールパネルです。
販売先を、北米や日本を含めた東アジアに重点が置かれているためにこのようになるのでしょうが、欧州人はどう感じているのでしょう?
トリムパネルも今はやりの艶有ブラックですが、
さすがにここは本物のブラックアッシュウッドが使用されています!
ただし、木目感は先代よりもさらに抑えられたことで、
やはり重厚感は失われたような気がします・・・
このままいくと、いずれウッド調になるのかも?
このシートは標準仕様のシートですが、
座面中央はスエード調ファブリックでサポート部は合皮ですが、
これは700万円近い価格からするとかなり残念・・・
ただし印象はかなりスポーティーではあるので、逆に若い方には良い印象かもしれませんが、私に様な老人にはやはりメルセデスの今までのイメージとのギャップを感じてしまいます。
ドア内貼りの雰囲気はそれなりの高級感と重厚感があります!
ここら辺のデザインはさほど進化させていないのはホッとします。
今回唯一のオプション施工である“ヘッドライトカバー・シリカコーティング”の下処理として、会員様専用メニューの“ラジカル・コーティング”の施行中です!
ヘッドライトカバーの周りにアルミ箔のようなものが見えますが、これはマスキングです。
熱反射アルミマスキングという特殊なマスキングテープですが、ヘッドライトカバー以外のパーツを熱から守るのと、ヘッドライトカバー以外へのラジカルコーティングの付着を防ぐためです。
このラジカルコーティングは一般的シリカコーティングと違い、必要でない部分にコーティングされてしまうと拭き取ることはできません・・・
瞬間的に硬化膜となってしまうためです。
尤も視覚的に確認できるわけではありませんが、用心にこしたことはありませんから!
この後トップコートとして、ヘッドライトカバー専用のシリカコーティングをWコートしますが、今回はサービスでトリプルコートしてみました!
ご覧になられたオーナー様は、ヘッドライトカバーを透かし見してみて、
「流石に厚膜感ありますね、シリカが厚くコートされていること見てわかります!」
と、ご満足いただけたようです。
見る方が見れば、その違いは判るようです!
メルセデスの新車でこんなことあるの?
という、塗装トラブル・・・
一見大きな物咬みに見えますが、よく観察すると突起部は明らかに色が違うような・・・
もしかしてタッチペン?
オーナー様に連絡を差し上げ、オーナー様が購入されたディーラーに確認しましたが、
ディーラーも認識されていなかったようで、弊社に問い合わせが入りご説明いたしたところ、すぐにディーラーより引き取りに見えられ修理するとのこと。
流石ヤナセ、動きは迅速です!
どこぞのディーラーとはちがい、非はすぐに認められそこで発生する損害額もいとわない。
然し、補修するとなると再塗装・・・
そうなると確実にオリジナル塗装ではなくなりますので、そこがオーナー様も引っかかるところ。
しかも、この段階で引き揚げ修理となると今回のご予約枠での再施工は無理となりますので、以降ご入庫は最短でも6月上旬・・・
そこで、今回はこのまま施行し、現状で我慢できなければお引き取り後に再塗装して再度ご入庫いただくこととなりました。
この場合、ヤナセの費用負担は非常に高額になりますが、
「それがオーナー様の意思であれば従います!」
とのこと、さすがです。
更にトラブルを発見してしまいました・・・
今度はリアバンパーのホイルアーチ部分下部に右側は塗装段差があります・・・
左右にあればそういうものとなりますが、左にはありません。
塗装段差は、マスキングテープを貼って部分的に再塗装したためにできたもののように見えます。
やはりこの時期、メーカーPDIは超混雑状態でしたでしょうから、やっつけ仕事だったのでしょうか?
仮にメーカーPDIで塗装補修を行われていても、
メルセデスの場合ヤナセには報告はなく、
問合せを入れてもヤナセに対して修理情報の公開はしてくれないそうです・・・
ポルシェなら、メーカーラインの補修状況までディーラーの問い合わせに対して公開するそうですが、同じドイツの高級車メーカーでも姿勢は違うものですね。
この2点の塗装トラブル、弊社お引渡し時点でオーナー様とその彼女様初めて見られての感想は、まったく逆・・・
オーナー様が気になられるのは、ドアの物咬み状のトラブル。
彼女様が気になられるのは、リアバンパーの塗装段差。
個人によって問題とすることは違うんですねー
これもし私の新車であれば選択肢は2通り。
と、いうところです。
さてオーナー様は最終的にどのような決断を下されるのか?
一時かなり膜厚が薄くなったメルセデスですが、新型より膜厚は以前のように厚膜に改善されてきたのでしょうか?
大分厚くなり156μもあります!
前記したトラブルもありましたが、全体的印象は特上と言えるでしょう!
過去ヤナセの仕事もしていた関係上非常に多くのメルセデスベンツ新車は拝見してきましたが、その中では極上の部類であることは間違いありません。
オーナー様自身ヤナセではVIP扱いに近い方ですし、非常にお車に対しては神経質な方であることも十分把握されていますので、納車程度にはかなり神経を使われたのだと思います。
が・・・
されど上記したトラブルがあったことで、当然オーナー様自身もヤナセサイドもかなりガックリはされてしまわれたことは残念でなりません。
極上程度と言えども傷が0というわけではありません・・・
1パネルに2~3本くらいずつの軽度の傷はありますが、これはドンブラドンブラドイツから船に揺られて日本まで到着する長旅ですから、
多少のことはいくら神経を使っても防ぐことはできないでしょう。
然し、これら傷は軽度の線傷ですので、
今回ご依頼の“01パーフェクト磨きコース”で完璧にリセット可能です!
ただし、お色がポーラホワイトというソリッド塗装ですので、
ライティングしても傷が見つけずらい為、程度の割には非常に確認に時間を消費してしまいます・・・
何せ、オーナー様の要求レベルは、
「世界一きれいなメルセデスベンツにしてね!」
ですから・・・
毎回のこの御要求結構神経やられます。
これだけの極上程度のお車でありながら、ここまで時間消費と神経消費は初めてのことです・・・
幾ら程度が良いといっても、研磨を全くしない訳にはいきません!
傷を追う事とは別に、塗装表面の細かなグランドを磨きにより滑らかにし、塗装表面を整えることにより新車であってもより艶を上げ、
且つコーティングの密着性を上げてあげることが必要です。
最近では、
「新車であれば磨く必要がない!」
等と、堂々と言ってしまう専門店も増えてきていますが、これに関して理論的に磨きが必要がないことを説明できている内容を見たことがありません・・・
まー中には、
「新車にはホーロー層という膜があり、
これは新車時のみ形成されるものだから磨いてとってはいけない!」
等と、塗料メーカーですら、
「ホーロー層などというものが塗料に形成されるなんてことは初めて聞きましたし、
物理的にそのようなものが形成される成分配合はしていません・・・」
という根拠のない嘘までついて、磨きを避けているのが情けない・・・
なぜここまでして磨きを行うことを避けようとするのか?
理由は、
大体こんな理由でしょう。
然しこのような理由から、屁理屈を並べて磨きを避けてコーティングのみで済ませようとするのであれば、専門店とかコーティングショップなどという必要はありませんし、
何らディーラーの内製施工と変わりがありません・・・
尤も、ほとんど素人レベルの知識や技術しかないキーパープロのように、
それで磨かれるよりはましかもしれませんが?
今回の磨きは“01パーフェクト磨きコース”でしたので、4工程の磨きを行ってきていますが、消費膜厚は3μに留まります。
限界研磨厚よりも低い研磨厚ですが、
ほとんど傷を追う必要がありませんから表面滑面を上げることを目的とした磨きです。
見た目の意匠性と同時に、肌触りも確実になめらかになっています!
この変化が、磨きを行うことにより意匠性アップは当然のこととして、
コーティングの密着性を向上させ、コーティング本来の耐久性能を引き出します。
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E250ステーションワゴン
アバンギャルド コーティング終了
やはりベンツのソリッドホワイト、ポーラホワイトはきれいですねー
特にステーションワゴンには似合います!
品も良くスポーティーな印象になります。
が・・・
個人的には、このお車のようなパノラミックルーフは嫌い。
というのはトップが黒くなり海苔を貼り付けているようで、バランスが悪い感じがします。
あくまで個人的好みの問題ですが。
弊社会員様の中でも1~2を争ううるさ型の方ですが、お引き取りの際のご感想は?
「おー、きれいになったー」
「やっぱり違うね、いい感じになった!」
と、ご満足いただけたようです。
今回の施工は、かなり詳細なご要望がありそれに沿った施工をいたしましたが、
サービス施工的要求も多く含まれていたため、実質1日丸々無駄にすることになってしまいましたが、これは別の機会に返して頂くことといたしましょう!
材料ロスもかなりの金額になっていることは承知しておいてくださいね。
お預かり期間中に発見された塗装トラブルですが、お引き取りの際にご確認いただき、その反応は思ったよりショックは少なかったようでそれは安心いたしました。
確かに完璧な納車レベルではありませんが、どんな車も100%は望めないのも事実ですし、なにがしかの妥協は必要でしょう。
特に車のように大きなもので、内外装合わせ数万パーツで構成されているのですから、
完璧なものがあること自体が不自然です。
ましてや、輸入車は多くの時間をかけ多くの輸送段階を経て、多くの人の手にゆだねられて来る経過上、その途上において傷つきがあり修繕も必要となることもあるでしょう。
ただし、修繕するなら完璧に!
というのは当然なのですが、これがなかなかそうもいかないのも現実のようです・・・
今回も遠路はるばるお越しいただきありがとうございました。
またお持込み際は、私と娘にお土産まで頂き、お心遣い感謝いたします。
お車自体の納得のいかない部分もおありでしょうが、車は一時的な所有物ですから、いずれまた乗り換えるものですので、ある程度の割り切りは必要でしょう。
次の購入予定のポルシェ991GT3に期待しましょう。
PS:先日お話のあったヤナセとの塗装補修の交渉ですが、本社とも相談いたしましたが、「首を突っ込むな!」
との指示ですので、補修内容につきましては担当者とお打合せください。
御問合せでの助言はいたします。
会員クラス:正会員登録
車輛クラス:クラスLL
施工コース:
コーティング施工=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング
磨きコース=01パーフェクト磨きコース(程度良好新車向け・軽度の超鏡面磨き)
オプション施工1=ラジカル・コーティング(会員専用サービス・ヘッドライトカバー)
オプション施工2=ヘッドライトカバー専用ガラスコーティング(Wコーティング会員サービス)
施工料金:161.318円税込(準会員割引-15%・新車割引磨き-10%・輸入車割増磨き+10%・ソリッド塗装割増磨き+10% 適応・高速代キャッシュバック別途)
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