2014年04月04日公開|レクサス
半年ぶりにレクサス新車のご入庫ですが、ご新規のお客様です!
弊社での施工はHPよりメールでご依頼を頂き、お会いすることなくご予約まで至りましたが、最近今回のように来店されてからご予約を頂くより、一度もお会いすることなくご予約に至ることの方がご新規のお客様では増えています。
時代というものなのですかね?
ただし、こちらのお客様はご入庫予定前には一度来店され、施工の内容につきましては事前の打ち合わせをさせて頂きましたが、施行日が初見ということも最近では珍しくなくなってきています。
施行自体が1~2万の話ではない中、すべてのやり取りがメールに終始し、いきなり施工というのも怖くはないのだろうか?
と感じてしまうのは、おっさんだからですかねー
なんとハイブリッド車にも拘らず、チタンマフラーが装着されています!
が・・・
ハイブリッドですので、その排気音は工場内移動では確認することはできません。
どんな音がするのでしょうか?
ちょっと驚いたのが、このマフラー当然社外品ですが、
にも拘らず新車購入時点でディーラーが販売装着したそうです・・・
確かに保安基準をクリアーしているものであれば法規的にはOKという話ではありますが、これは絶対の基準とはなりえませんので、
現場判断によっては純正品以外×という可能性は0ではありません。
ですので、通常はディーラーでの社外改造パーツは取り付けはしないというところがほとんどと認識していましたので、これにはびっくりです!
私が、個人的にもお付き合いさせていただいている輸入車ディーラーでは、このようなことはまず行ってはいただけません・・・
どちらが誠意的ディーラーなのかは微妙?
フロントマスクにはリアルカーボンのパーツも取り付けられています!
個人的趣味としては現在のレクサスのグリルはプレデターみたいで大っ嫌いなのですが、このフロントマスク中央のトリムが変更されるだけで大分毒々しさが和らぎ、違和感が軽減されます。
これは合わせて装着されているオプションのモデリスタエアロとの相乗効果もあるでしょう。
ノーマルと比較した場合、全然雰囲気が変わってきて、いい感じです!
非常にシンプルな内装になりました!
これは歓迎するべき点ですね。
ただし、トヨタ特有のシルバープラスチックのスイッチを取り巻くトリム。
これだけはいただけません・・・
なぜこれにトヨタは固執するのでしょうか?
シフトレバーカバーには使用されていないだけ進歩ととらえるべきなのでしょうか?
メーターパネルの作りとしてはオーソドックスなデザイン配置ですので、これは見やすく好印象!
ですが・・・
ハイブリッドになじめない私には、タコメーターが存在しないのが違和感を感じます。
感覚が時代についていけていないということでしょうが、よく言えば保守的?
現在ではスーパ-カーですらハイブリットになりつつありますが、ターボにすらなじめないNAオタクの私が、ハイブリッドに乗ることは代車としての購入だとしてもあり得ないでしょうねー
化石的人種と言ってもいいのかもしれませんが、私の周りはこの手の人間が多い。
この時代、この手の化石燃料消費組は、世間から見るとアウトローなのでしょう・・・
外装色とは相まって、非常に繊細な色の内装です!
一言でいえば上品です。
ただし、このような内装色は汚れや傷みが目立ちだすと一気にやつれを感じさせられるようになりますから、日ごろの使用にも注意が必要ですし、こまめなクリーニングは欠かせません。
車内での飲食などご法度でしょう!
レクサス純正のドアエッジプロテクターですが、ボデイ色と同色で用意されているのはさすがです!
しかも価格は、10.500円と非常にリーズナブルな価格設定になっているのは驚きです。
正直プロテクションフィルムで施工するより安い・・・
然し、かなりの厚みがあるために、いくらボデイ同色となっていても、かなり目立つのは保護性重視でしょうからしょうがないですが、車のイメージが重苦しくなり、スポーティー感が損なわれますので、見た目重視の方にはデメリットとはなります。
納車から2か月その間の洗車は2回。
1回はレクサス店での洗車ですので洗車機でしょう・・・
もう1回は弊社も良く知っている車屋さんですが、ここは手洗いですし洗車もていねいで上手い!
この間かなりの降雪もありましたが、雪の日は完全車庫保管されていたそうですので、雪による傷付きは無!
ということは、納車されてから↑の写真のような傷が付いたとは考えづらい・・・
ということは、納車前からあったと考えられます。
然し、これだけの傷に覆われながら、
オーナー様はこの時点で傷があることを全く認識されていなかったのです・・・
弊社でライティングで照らし傷を指摘して初めて傷の存在に気づかれた?
上手くポリマーやWAXで隠して納車したとしか考えられません・・・
写真の傷を観察されて鋭い方はお解りになられると思いますが、
大半の傷はポリッシャー傷です・・・
メーカーレベルで何らかの理由で磨きをかけたとしても、
このようなずさんな磨きをするとは考えづらい!
となると、このような状態を作り出したのはディーラーということになってしまいますが、まさかレクサス店でこんなずさんなことをするの?
という疑問も持たれるかもしれませんが、過去にレクサス店内製工場で板金修理された車を見たことがありますが、正直町の板金塗装工場でもここまでひどい修理はしない・・・
というレベルでしたから、あるでしょうねー
レクサス店と言えども、正体は悪名高い○○カローラですから・・・
あくまで予測ですが、メーカーよりディーラーへの納車時点である程度程度が悪かったのか?
ディーラーオプション作業が多いお車ですので、
その作業・保管中に線傷をかなり入れてしまったのか?
どちらも可能性としてはありますが、
この傷を消そうとポリッシャーで磨きさらに悪化させた・・・
と、いうことだと思います。
そして、“やばい”となり、WAXなりポリマーで一時的に傷を隠したのでしょう・・・
線傷だけならまだかなりの改善はできたでしょうが、
シングルポリッシャーでここまで深い回転傷を入れられてしまうと、
ご依頼の01パーフェクト磨きコースでは完璧なリセットは無理です・・・
これが通常塗装なら十分可能ですが、レクサス耐擦り塗料のような熱蘇生型樹脂塗料ではV字型に切断された切断傷は、
その傷の深さをかなり超えるレベルから削り取らない限り完全なリセットはできません。
そのためには、熱で塗料が動きにくい磨き、つまり摩擦熱が発生しづらい磨きを行わなければなりませんが、そうなると必要な磨きは最低でも02スタンダードと磨きコースとなります。
場合によっては03スタンダード磨きコースの必要性があるかも?
悲しいかな、弄り壊された典型的例と言えるでしょう・・・
側面に至っても全体は←のように一面傷に覆われています・・・
年末年始頃の立て続けのマツダ車の傷だらけ新車もありましたが、傷量レベルは同等だとしても、塗装が耐擦り塗装であることが今回は裏目に出てしまいます。
確かに樹脂配合耐擦り塗装は、新車より3年間くらいは、
軽度の擦り傷や洗車機程度の摩擦からはある程度有効な耐擦り傷性能を発揮してくれますが、このように人為的に熱をかけながら磨きで壊された傷のリセットはかなり厳しいものがあります。
BMWも現在樹脂配合耐擦り塗料に切り替わり、それに対してイノベクションコーティングを正式認定コーティングとしたことは、弾性力の強い塗料に追従性のあるコーティングが必要であったからと言われておりますが、本当は根本的に磨きで意匠性リセットが困難なため、リセット不足の部分を補う(隠す)ために高耐久のポリマーコーティングが必要なため、イノベクションコーティングにしたのでは?
高純度シリカコーティングでは、リセットしきれていない部分が逆にはっきりしてしまいますから・・・
何とか頑張って5μを研磨して、お持込み頂いた状況からは格段に改善されましたが、いつものように目に見えない顕微鏡レベルの傷への置き換えというところまでは無理でした・・・
視覚的には、もろに“傷だらけ”というレベルは当然脱していますが、↑の写真で水銀灯から光の矢が放たれてしまっています。
これは、初めにあったポリッシャーの回転傷が傷としては認識できないレベルまでは処理されましたが、オーロラ傷の直前状態までしか改善がされなかったということになります・・・
これは、01パーフェクト磨きコースの最初のハードな磨きのバフとコンパウンドでは、
既存傷を一掃するまで深い研磨が出来なかったためです。
その後の2段階の磨きは、
ファーストカットに比べバフ密度が緻密になるため熱発生もしやすくなるために、ファーストカットでの微細ポリッシャー傷は処理できても、
既存傷を処理しきるまでの研磨力を樹脂配合耐擦り塗料には与えることができません・・・
ここで執拗に無理をして攻め続けると、泥沼にはまり込みます!
それが、お持込みいただいた際の状態ではないかと思われます・・・
今回パーフェクト磨きコースですので、さらにもう一回特殊ポリッシャーと0.2μの研磨剤を使用して最終仕上げを行いますが、微細ポリッシャー傷を視覚確認できない傷に置き換えた前の仕上げ段階から、さらに微細なものに置き換えることによる艶を上げるための磨きですので、既存ポリッシャー傷の改善とは無関係な磨きとなります。
やはり今回の磨きは、膜厚消耗は覚悟してでも02スタンダード磨きコースにしていれば、+3.000円は価格アップになり艶は落ちますが、既存傷の処理はできたでしょうから、個人的に私でしたらこちらを選択したでしょう!
然し、艶か?
傷処理か?
の選択は、個人の考え方もありますので、どちらが正解ということでもないので、結論は出ませんねー
LEXUS レクサス RX450h version L・Air suspension
コーティング終了
今回の仕上がり的には、私としてはかなり納得できないレベルで終了せざろうありませんでした・・・
確かに艶はすごいのですが!
お引き取り見えられたオナー様も、
「艶はすごいですねー」
と、
また弊社うるさ方のマセラティオーナーの○井様も、コーティング完成後見られる機会があり拝見されて、
「好みの問題はあるけれど、艶は確かにすごいわー」
と、感想を語られておいででした。
今回ご依頼いただいたコーティングは、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”ですが、当初はハイモースコートがご希望だったようですが、撥水の宿命である水染みのリスク・・・
ましてや濃色車・・・
それを考慮してあきらめることに。
そして洗車をある程度レクサス店での無料洗車をされる予定を考量すると、
洗車機洗車に堪えうるコーティングでなければいけない!
という条件も考えあわせ、ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッドを選択することで、2つの要件を満たすことになります。
このコーティングの特徴としては、
これらのメリットがあります。
今回さらにトップコートとして“レジントップコート・コクーン”のご依頼もいただきました!
濃色車ですので、いくら車庫保管車と言えども水染みのリスクは少なくはありません・・・
コーティングが完全硬化を終了し、
安定膜状態になれば極端な水染み付着進行は短期的には起きずらくなりますが、
コーティング施工直後の不安定期間は特に、
洗車時の水渇きなどで簡単に水染みができやすくなります。
一度水染みができてしまうと、
そこが堰のようになり一気に水染みができやすくなってしまいます。
このリスクを少しでも低くしてくれるのが、レジントップコート・コクーンとなります!
幾ら意匠性の優れたコーティングや、高機能のものを施工しても、
水染みに侵されてしまえば意匠性も機能も一気に低下してしまいますので、コーティングを何で施工するか?
よりも、レジントップコート・コクーンを施工するか?
で、検討することの方が重要です!
今回レクサスでありながら車両程度に恵まれなかったことは、消費税増税前のドタバタ状態がメーカー・ディーラーともにあったこととは思いますが、非常に残念です。
施工前と比較すれば明らかに改善はされておりますが、100%の状態までのリセットがかなわなかったことは、私の力不足を反省いたしております。
数年後、使用されている中で当然色々なトラブルや傷みが目立つようになると思いますが、その際もう一度根本的リセットを深い磨きで行いましょう。
この度は施工いただきましてありがとうございました。
会員クラス:準会員登録
車輛クラス:クラスLL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=01パーフェクト磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り超鏡面磨き)
オプション施工=レジントップコート・コクーン
施工料金:214.524円税込(代車使用無し割引-10%・濃色車割増磨きランク2+15%・レクサス耐擦り割増磨き+20% 適応・高速代キャッシュバック別途)
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