2014年05月03日公開|プジョー
新潟県よりお越し頂きました会員様です!
これで2台目のプジョー新車のご購入ですが、今回はちょっと気張ってGTIを奮発されました。
以前はGTにお乗りで、弊社ツーリングにも1度お越しいただいたことがおありでしたが、追従されるのが困難だったのはパワー不足と思われたのか?
確かに156psで1.270kgはちょっとスポーツ走行にはきついスペックではありますが、全開走行とまでいかない領域であれば十分追走は可能でしょう。
MTでしたので、シフトタイミングやヒール&トゥ等をうまく駆使してパワーバンドをうまく使い、アクセルオン・オフのタックインも利用すればまだまだ余力はかなりあると思います。
フランス車は、粘りのある独特のサスペンションフィールがありますので、この限界点をうまく探ることができればかなり速いワインディング走行は可能なはずです!
今回ご購入のGTIは以前お乗りのGTに比較して50ps近いパワーアップと、70kgの軽量化をされておりますので、スペック的にはかなりの高性能化をしております!
ロータスでもエリーゼなどのスタンダードクラスよりパワーウエイトレシオは上回っていますので、腕次第ではワインディングでのぶっちぎりは可能でしょう。
ただし、ハイスペックになるという事はリスクも増大させることと比例することですので、ハイスペック=速い走りが可能、という図式は当てはまらず、逆にハイスペック=事故率増大という結果になりかねませんので、今まで以上に車との対話をする研ぎ澄ました神経を必要とされます。
私の過去の経験からすると、限界域での制御をマスターできていない状態で、ハイスペック車両に乗り換えると、テクニカルコースでは逆に遅くなり惨めな思いをしたことも多々経験しましたた・・・
速く走るには、
いかに車を手足のごとく自在にコントロールできるかのほうがスペックより重要でしょう!
あるレーシングドライバーの言葉に、
「一般手的には、
多くのドライバーの走りはその車両の50%くらいの性能しか引き出せていない・・・」
「100%引き出すことが可能になれば、
今までとてもかなわないと思っていた2ランクくらい上の車にさえ互角に渡り合えることが可能!」
「全開加速をして、怖いと感じるレベルではその車両はドライバーにとってオーバースペックなので、決して速い走りはできないでしょう。」
と語っていましたが、この言葉を聞いた私の若かりし頃はいまいち納得できませんでしたが、いろいろの経験を積み重ねてきた今は、まさにその通り!
と、感じています。
センスのいいホイルです!
いかにもフランスホットハッチという感じで良いですねー
ただし、がっくりするのはこのレッドキャリパー・・・
このセンスは30年前に逆行しているような?
個人的にレッドキャリパーが嫌いなだけですけどねー
それが嫌で、商談中であったXK-R買うのやめたことすらあるほど生理的に受け付けられません・・・
理由は何?
と聞かれても、自分でも判らないのですが・・・
この黒と赤のグラデーションされたトリムは非常に微妙です?
手法としては非常に斬新ですが、品があるかと言えば?
です。
黒の高級感と、赤の象徴であるスポーティー感の融合を狙ったのでしょうが、
ちょっと際物的になってしまったような・・・
ご入庫期間中に訪れた弊社でも1番のうるさ型評論家のお客様のご感想は、
「どうせグラデーションするなら漆のような手法で行えば見た目が良いのに、これでは質感を下げてしまっていないか?」
「黒だけのほうが違和感はないなー」
かなり辛口の評価でした。
然しこの方、メーターはかなり気に入られた御様子、
「良いねー、このメーターの雰囲気好きだよ!」
とのこと、なんとなくロータス・エヴォーラ的というかランボルギーニ的な雰囲気すら感じます。
私も結構好印象!
更に良いと感じたのはステアリング。
この小径度合いが非常に好きです!
革の感触も良いですし、ステアリングセンターの赤のマーキングもかっこいい。
このステアリングは、握った瞬間本気モードのスイッチ入っちゃいそう!
全体的まとまり感は非常にGOOD!
ただし、やはりグラデーションが邪魔をしているような?
シフトノブや、サイドブレーキボタンなどアルミ素材を使っているのはいかにもホットモデルであるGTIらしく良いですねー
デザインや素材の組み合わせは、このクラスとしては一番いいかも?
と感じます。
小型AMGのような毒々しさがないのも好印象!
このシートは文句なし最高!
このGTIの中で私の一番の評価対象です。
この価格帯でこれだけ質感の良いナッパレザーはすごい!
サイドサポート部分のマイクロファイバーファブリックの質感も良いですし、座面がファブリックなのも滑りにくく蒸れにくいので、このような走りを楽しむ車には実用的配慮と感じます。
更にこの過激な再度サポートの形状!
これも乗り込む際にやる気モードにしてくれますねー
このシートは文句なし100点!
定番の、“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”でのドアカップへの施行をご依頼いただきました。
このお車のドアカップ比較的深さが深いため、意外と貼り込むのには時間がかかりましたが、
使用フィルムがアルティメットの為伸縮性が優れていますので、一昔前のような苦労はしなくて済みます。
リアスプラッシュ部分にもペイントプロテクションフィルムの施工です。
この部分は、使用フィルムをエクスペルのアルティメットにするか?
ルーマーにするか?
で、お客様と迷いましたが、結論は意匠性優先でエクスペル・アルテメットといたしました。
が・・・
これが大きな間違い。
リアオーバーフェインダー部分はフェインダー本体とは別に単独で施工していますが、フェインダー接合部分数ミリ上にエッジがあるため、
巻き込みが不可能の為エッジでフィルムを止めて貼り込みましたが、ここに高速走行時に風圧がかかり、
「フィルムの際にごみが入り込む・・・」
とのご連絡がお引き渡し後数日してTELが来てしまいました・・・
確かに、施工時にもちょっと不安はありましたが、
やはりエクスペル・アルティメットでは糊が弱くこのような部分はだめのようです。
後日来店いただいて再施工いたしますが、エッジを巻き込んでの施工が可能であれば問題ないですが、無理のようであれば糊が強いルーマーでの施工に変更します。
ただし、フィルム意匠性と紫外線劣化によるくすみはルーマーのほうが劣っていますので、これは了承いただかなくてはなりません・・・
更にはサイドシルもフルラップ!
この様にサイドシルがエアロ形状となり張り出していると、かなりフロントタイヤからの飛び石によるダメージは予想されますので、
このようなスポーツタイプのお車では要施行部分です。
施工価格的には、
再塗装を行うよりはフィルムでの防御をしておいた方が安価ですので、ランニングコスト的には○でしょう!
国産車と比較してかなり塗装状態は芳しくありません・・・
ご覧になられて一目瞭然でしょうが、柚子肌を超えるグランドが目立ちます。
ビアンカホワイトというソリッド塗装ですが、
ルノーカングーのソリッド塗装よりも表面状態は良くないかも?
↑の写真の赤○部分ですが、傷もありますが問題は物咬み処理の痕跡。
物咬みを除去してはありますが、その部分が窪んでしまっています・・・
3~4mm位あるでしょうか。
これは明らかにメーカーラインでの補修でしょうが、
これが国産車であれば決して検査ラインを通過することはないでしょう。
かといって、これを新車クオリティーと言えるのか?
と、目くじら立ててみてところで、日本人の感性に合わせて生産しているわけではありませんので、このような問題はメーカーにとっては許容レベルという事になります。
輸入車に乗るという事は、
その生産されている国の車に関しての生産基準レベルを許容し受け入れる必要があります。
これが無理な方は、輸入車には乗らないほうが無難でしょうねー
最近ではイタ車・フランス車ともに、
数十年前と比較すれば飛躍的に出来は良くなってきてはいます!
これは、車両性能の向上やや故障の減少が物語っていますが、
これは技術の進歩や生産ラインの整備が進むことで必然的に改善されてきているのでしょう。
然し、塗装などの意匠性に関しては、国民的感性の問題も大きくかかわってくるでしょうから、文化的にはラテン系とされるフランス人は大雑把?
以前お乗りだった207は130μ以上の膜厚がありましたが、このお車は100μを切る97.4μしかありません・・・
ことによると、70kgの軽量化の一端がここにあるのかも?
白の塗装は、白色顔料として酸化チタンを多く使用しているので、
特に塗料自体の紫外線劣化の影響を受けやすいですから、
膜厚は厚く塗装することが必要ですが、これはちょっと薄すぎるような気がします。
リアバンパーには補修痕跡のペーパー目が残っています・・・
恐らくこれは場所的に、日本に到着してのPDIでの補修でしょうが、
これはちょっといい加減かも?
とはいえ、消費税値上げ前のドタバタ状態での購入ですので、インポーターサイドも手が回らず数を裁くことが優先となってしまっていたこの時期特有の現象でしょう。
オーナー様曰く、
「このタイミングでの購入により9万円の差額が浮いた!」
とのことですが、9万円と低クオリティーとのバランスはどちらが得なのかは?
昨日もBMWの営業マンが見えられましたが、
「4月以降の販売全く駄目ですので、現段階ならかなりの値引きできますよ!」
とのこと。
つまり、消費税値上げ前に購入を焦らずとも、
値上げ後でも値引きで同等金額で購入が可能!
目先にとらわれず、時勢を観察していればより良い購入手段はあるものです。
リアバンパー部分磨き終了いたしましたが、今回の磨きのコースは“01スタンダード磨きコース”でしたので、さすがにペーパー目の完全除去は無理でした・・・
また磨きにより表面グランドが整えられたことにより、磨き前にはほとんど確認不能であった、
細かな物咬みが確認できるようになってしまいました・・・
されども、
塗装表面が整えられることによる艶感や柚子肌感は格段に改善されましたので、
意匠性上は確実に改善はされています!
側面部分もそこそこ線傷が見られます。
数はさほどではありませんが、意外と深さはあります・・・
傷のつき方からして洗車傷でしょう。
納車前からか?
納車後御自身での洗車で付けたのか?
は判りませんが、私がするべきことはできうる限り傷を処理すること!
側面部分の線傷は何とかほとんど処理することが可能でした!
白と言っても、パールと違いソリッドホワイトは意外と線傷は目立ちますので、手は抜けません。
西日等で透かし見すると結構見えるのですよ・・・
トップ部分は柚子肌の改善はかなり可能でした。
ボケのようなレベルであったグランドや曇りが取り除かれたことで、水銀灯輪郭がかなりはっきりはしてきました!
ただし、ボンネットにはかなり深い線傷が2本付いてしまっておりこれは長さを短縮することはできましたが、
除去には至りませんでした・・・
この程度の傷でしたら、
部分傷取り磨きの“スポット磨き”を行えば、
120%完全除去は可能ですが、今回は施工はお勧めできません!
理由は2点。
となります。
これは、1の場合はスポット磨き後の膜厚が90μを切ることとなります・・・
弊社が考える普通車での最低残存膜厚は90μ以上ですから。
2は、スポット磨きは部分的に非常に強い研磨をいたしますので、その部分の肌感が変わり周りの柚子肌との調整が、
グラデーションをしたとしてもこれだけの大きな柚子肌ですと結構違和感が出る可能性が高い・・・
POUGEOT プジョー 208 GTI コーティング終了
連休中での施工でしたので、予定外の来店者などが訪れ施工時間の確保が難しくなるのでは?
との懸念がありましたが、昨年と違いほとんど予定外の来客はありませんでしたので、
落ち着いて施工ができました!
予定よりも1日繰り上げての完成ができたため、オーナー様にも余裕をもってお引き取りに来ていただくことができました。
最近、会員制を前面に打ち出していることと、私の横柄なブログ効果でしょうか?
ご新規の御問合せや、アポなし来店が減ってきていることは個人的には歓迎!
されど会社的には↓↓です・・・
この商売の難しさは、店なのか?
工場なのか?
つまり、店=客商売と考えれば、来店して頂くお客様を優先して時間を割くことが必要ですが、これは施工中のお車の施工時間が減少してしまい時間に追われる施行になってしまいます・・・
工場=職人的発想からすれば、
優先すべきは現在施工中のお車に対していかに多くの時間を割くことができるか、ですが現在のように1人施工・接客体制では両立はできません・・・
性格的に職人思考優先となってしまいますので、必然的に横柄になってしまうのでしょう。
根本的に人間嫌いですので、車と対話している方が性に合っています。
それでも構わないというお客様のみご来店・お問い合わせください!
これが横柄・・・
今回の使用コーティング剤は、“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム”ですが、このコーティング結構人気あります!
まだ昨年からの新メニューですので再施工車両までは出てきておりませんが、発売当初に施工され数か月経過されたお客様のご感想も良好です。
このコーティングの特徴である滑らかな艶感と、きれいに起こる疎水・滑水には大変ご満足頂いているようです。
それとこのコーティング剤の大きな特徴として、
水染み対策としてアルキル金属基の付着をしにくい加工がなされています!
と言っても、100%防ぐことはさすがに不可能ですが、かなりの効果は期待できるでしょう。
よくこのコーティング剤を選択される際お客様が悩まれるのは製膜厚が1μという事。
世間一般的コーティング剤と比較した場合は決して薄いというわけではありませんが、弊社のハイエンドクラスのコーティング剤は4~6μもの高膜厚のものが多いため、
「どうせなら膜厚は厚いほうが良いのでは?」
と、迷われることがしばしばです。
然しブリリアントフィニッシュ・プレミアムは表面に高フレキシビリティーな柔軟性があるために、硬い皮膜の物のように摩擦に硬さで耐えるという理論ではなく、
弾力性で摩擦を軽減するという方法で傷入りや摩擦膜厚減少を防いでいます!
今回は私が推奨する、
「コーティング剤は1ランク落してでも、レジントップコート・コクーンは施工すべき!」
という考え方にご理解いただき、“レジントップコート・コクーン”の施工のご依頼もいただきました。
メインコーティングが耐水染み性があるといっても、
それはあくまで安定製膜状態になってからのことですので、
その間の不安定期間のリスクはほかのコーティング剤と変わりがありません・・・
この間車庫で完全保管が可能なら必要はありませんが、洗車や雨天でも使用するのであればやはり今後数年間のコーティングの性能維持や意匠性確保をより安定して得るためには、
レジントップコート・コクーンの施工はされたほうが良いでしょう!
この度も遠路はるばるお越しいただきありがとうございました。
連休中のお持込みお引き取りでしたので、多少の渋滞にも巻き込まれつつの道中だったでしょうから、さぞかしお疲れのことと思います。
近いうちにご結婚とのことでしたが、次お越しいただく際には彼女同伴でぜひお越しください。
まだ先の話ではありますが、秋ツーリングは金沢方面を予定しておりますので、よろしかったらご参加ください。
ただし、コース設定はかなり過激となりそうですし、参加車輛の入れ替えによる高性能化もされる方が多いようですので、それまでに十分な鍛錬をお積下さい。
PS:不具合のプロテクションフィルムはお手数ですがご都合の良い時にお越しください。
お手間かけまして申し訳ございません。
会員クラス:正会員
車輛クラス:クラスM
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード磨きコース(程度良好新車向け軽度の傷取り磨きによる鏡面仕上げ)
オプション施工1=レジントップコート・コクーン
オプション施工2=マフラーエンド・コーティング
オプション施工3=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム・アルテメット(ドアカップ×4か所・リアスプラッシュ×フル・サイドロッカー×フル)
施工価格:205.344円税込(正会員割引-20%・新車割引磨き-10%・ソリッド割増磨き+10%・輸入車割増磨き+10% 適応 高速代キャッシュバック別途)
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