2014年05月11日公開|トヨタ
ご新規のお客様です!
お仕事が非常に責任感の必要とされる、かなり厳しい職場ですが、
その割には意外と気さくで優しそうな方です。
私の一族にもすでに大昔に定年となった同職のものが複数おりましたが、
親族と言えども堅苦しくとっつきにくかったことが印象的です・・・
私の父親も似たような組織に属しておりましたが、家族にはそうでもなかったですが、対外的にはかなり堅苦しく・高圧的・でいわゆる因業と亡くなった今でも親族が集まると話になります。
本人が存命中は、誰しもが怖くてこのようなこと決して口には出せませんでしたから、今草葉の陰で聞いているとしたら、
「こんな風に思われていたのか・・・」
と結構ショックでしょうねー
こちらのお客様は、お持込みの際にはご家族といらっしゃいましたが、
見るからに家族思いの子煩悩といった感じでしたし、お引き取りの際には職場の同僚の方といらっしゃいましたが、この方も非常にフランクな印象で、職業柄の人格印象結構変わりました!
確かにキャバ嬢だから皆乗りの軽い子ばかりでもありませんし、職業で人格を決めつけてはいけませんね。
ただ、だからと言って、
「いい人かもしれない?」
と、思っては決していけない業種の方々もいらっしゃいますが・・・
この風景は弊社始まって以来です!
ミニバンしかもすべてがトヨタで、しかもすべてのお車のお色がホワイトパールクリスタルシャインです。
これでも結構な地獄ですが、
これで色が202だったとしたらきっとノイローゼになっているでしょう・・・
というか、その前にご予約お断りしているでしょうが!
訪れた友人も、
「トヨタのディーラー外注でも始めたの?」
と聞かれましたが、まさにそんな風景ですね・・・
ゴールデンアイズの名の如く、確かに目はゴールドです。
ただし、これだけで通常の2.4Zよりも約30万円高いとしたらほとんど詐欺です・・・
然し、それなりにエクステリアも専用装備品をそろえていますので、まったくぼったくりというわけではないですが、ちょっと無理ごりの特別仕様にしている感はぬぐえないかも?
これがゴールデンアイズの専用インテリアの大きな特徴であるシートです。
座面はアルカンターラのゴールドパーフォーレーションという特殊なものですが、穴貫されたところがゴールデンアイズを意識たものなのでしょう。
専用品としての特注かと思いましたら、汎用品としてネットでも販売されていたのにはがっくり・・・
然し、考え方を変えれば、いずれ素材が傷んだ時にはシート交換ではなく、
シート屋さんに頼んで貼り換えも可能ですからこれはメリットともいえるでしょう!
最近の車では当たり前になりつつある合皮が側面部分は使われていますが、その一部にクロコダイル調シボに加工された本革も組み合わされていますが、確かにアクセントとはなりますがその必然性は?
これも今はやりのレッドステッチが特別エクステテリアとして採用されていますが、これも私からすると・・・
私だったら、イエローステッチにします!
その方がゴールデンアイズぽいですし、デザインの基本である3色配置にもはまります。
定番の“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”でのドアカップ施工のご依頼もいただきました!
新車においてはほぼ100%の装着率となってきています。
最近では、ディーラーオプション等でも設定がなされているメーカーも出てきましたが、一部車種を除きほとんどは汎用タイプですので防御エリアはかなり狭くなります。
プレカットによる大量生産品ですので、
価格はそちらの方がお安いようですので、
防御率よりも価格重視の方はそちらを選択するというのもありでしょう!
ただし、弊社では取り扱いはいたしておりません。
精度の高さが売りのトヨタでも、
塗装膜厚の個体差は結構ありますねー
ボンネットに限って言えば110μを超える膜厚の場所はありませんから、トヨタの平均的ホワイトパールの膜合厚からすると20μくらい薄いと言えます・・・
特別仕様車だからその分のコストを削減しようとあえて薄くしているという事は、逆に管理コストがかかるのでないでしょうが、いくら高性能ロボットと言えどもμ単位では流石にそう簡単には均一化できないのでしょう。
超高級車などではいまだ熟練工による手吹きを行っていますが、
私が今まで見てきた中では膜厚精度は変わらないかもしくは上ですので、人間の感性よる精度というものはやはり凄い!
このお車、納車より3か月が経過しておりますが、傷はさほどではありませんが、
とにかく水染みがひどい・・・
トップのみならず側面にもびっしり覆われています・・・
驚くべきはメッキ部分にまで多くの水染みが付着しています・・・
しかも白い水染みではなくちょっと色が付き光彩している様に見えます。
お車は露天管理ですが、
これはお住まいのエリアの問題が相当影響しているでしょう。
温泉が近くにあり、側溝にも使用済み温泉水が流され、その蒸気の影響と思われます。
このエリアの泉質硫黄泉ですから車には最悪です・・・
またこのエリアは石灰岩層もかなり山には分布しているため、
地下水としての水質もかなり劣悪ですので、
洗車で使用する水道水による影響もかなり深刻です。
メッキに関してはこのような状態となってしまったものは、
金属メッキであれば磨くという事が可能ですが、
このようにプラスチックに対して行われているメッキは磨くことはできません・・・
酸やアルカリなどのケミカルによるクリーニングも素材自体を傷める可能性や、
メッキ剥離の危険性があるため行えません。
つまり、打つ手なし・・・
この様に側面にも多量の水染みがすでに附着してしまっております・・・
このお車に限らず、このエリアのお車の多くはこのような状態が顕著にみられます。
今回は、傷による理由ではなく、水染みの大量附着により、新車割引が適応外となってしまいました・・・
あまりの水染みのすごさに傷は隠されてしまっています。
とはいえ良く観察していくと多少は傷もあります。
ファーストポリッシュで水染みが除去されると隠されていた傷がはっきりしてきます。
このような状態ですので、当初お客様の事前見積もり時点では磨きコースは、
“01ライト・ソフトポリッシュ磨きコース”でご予定いたしておりましたが、これでは水染みの除去はできたとしても、出現してくるであろう傷までは対処できませんので、急遽“01ライト・ハードポリッシュ磨きコース”への変更をお願いいたしました。
当然施工価格は高くなってしまいますが、予算だけにとらわれて最低限意匠性確保の為に必要な施工までも省いてしまいますと、せっかく施工してもその価格効果は半減してしまう事になりますので、せっかくの施工の意味もなくなってしまいます・・・
当然御予算は大事なことですが、
それよりも施工意味のある施工を行うことはさらに大事なことです!
“01ライト・ハードポリッシュ磨きコース”に変更頂けたことで、
当然水染みは完全除去できましたし、傷も除去できました!
然し、心配なのは今後・・・
この後、いくらコーティングを施工したとしても、
露天駐車でこのエリアでは同じことは繰り返されるでしょう・・・
お客様は、
「洗車は地元に帰って行うようにします。」
とのことでしたが、これも予防にはなりますが、根本的解決にはなりません。
ランニングコストはかかってしまいますが、定期的にスケールリムーバーを行っていくしかないでしょうねー
トップ部分の水染みもすっかりきれいになりました!
が・・・
だけにメッキの水染み(腐食)痕が目立ちます。
結果4μの研磨を行いましたが、これが磨きコースを1ランク下げていれば、頑固な水染み痕が残ったり、線傷に至っては半数位は残ることとなったでしょう・・・
当然予算も大事ですが、意匠性的に施工意味を持たせることは大事です!
TOYOTA トヨタ ヴェルファイア 2.4Z”ゴールデンアイズⅡ
コーティング終了
ミニバン軍団2台目終了です!
流石にこれだけ白の塗装色が続きますと、目も慣れてくるのかほんのちょっとした細かなことにも気がつくようになります。
今回お引き取りにはご友人といらっしゃいましたが、お二人とも意匠性変化を感じて頂けたようで、
「すごくきれいになっている、艶はすごいねー」
と納得して頂けたようで、ご同伴のご友人のご予約まで頂くことができました!
ありがとうございます。
これを機に、同僚の方々も引きずり込んで、“車をきれいにする会”でも発足させてください!
今回のコーティングの御選択は当初ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュでしたが、ご入庫後TELを頂き、
“ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”に変更となりました。
これは、帰宅後奥様との会話で、
奥様の艶の好みはサラッとした艶よりもどちらかというとドロッとした艶のほうが好みとのことで変更となりました。
が・・・
この変更、私にはかなりショック。
というのは、このブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリットはかなり施行が大変です。
そもそもWコートですので、この巨体を2度コーティングしなければなりませんし、ベースコートは拭き取りがかなり重いため、この面積をこなすと腕はパンパンの筋肉痛に陥ります・・・
爺ですからー
更にはトップコートは拭き上げ斑の判別が困難ですので非常に確認に時間を要します。
今回は本当にくたくた・・・
しかしその甲斐あって、艶感等に御満足いただけたようですので、
苦労の甲斐もありました!
この後さらに一仕事、“レジントップコート・コクーン”の施行です!
前記いたしました車両管理条件及エリアですから、この保護措置は欠かせません。
いくら優れたコーティングを施工したとしても、完全安定製膜に到達する前にコーティングにダメージを及ぼしてはコーティングの効果は半減どころか、
逆にシリカコーティングを施行していることがデメリットとなりかねません・・・
見た目や機能には何の特性・効果も期待できるものではありませんから、興味のない方は全く興味を示されませんが、必要とされる根拠をご理解いただける方で、
保管状態などに不安がおありの方はご依頼くださるようです!
この度は新規施工にも拘わらず、高額の施行をご信頼いただきご依頼くださいましてありがとうございました。
お住みの環境等に不安要素は多々ございますが、なるべく良い状態が維持できますよう施工内容のチョイスは正解だったと思います。
使用されるかなで、
「こんな風になっちゃたけど?」
とか、
「こんな時どうしたらいいの?」
等ございましたら、お気軽にTELでお問い合わせください。
PS:ご紹介いただきましたご友人の方にもよろしくお伝えください。
施行を楽しみにしております。
会員クラス:準会員登録
車輛クラス:クラスX-1
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=01ライト・ハードポリッシング磨きコース(淡色中間程度新車向け・ダメージ除去磨き)
オプション施工1=レジントップコート・コクーン
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(アルテメット使用 ドアカップ×4か所)
施工料金:194.023円税込(代車使用無し割引-10%・淡色車割引磨き-5% 適応)
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