2014年06月04日公開|メルセデスベンツ
2か月前に施工させて頂いております、会員様の新車のベンツですが、ブログにも書いた通り補修痕跡とみられる塗装トラブルがある状態で一度施行完成をしてお客様に引き取り頂いております。
↑がその時の塗装トラブル部分ですが、施工お持込時点ではお客様はこのような問題があることに気づかれていませんでした・・・
かなり細かな方ですが、納車点検で気づかれなかったのは結構目立ちますから?
です。
施行中に私が気付きオーナー様にTELして、この時点からオーナー様と購入先であるヤナセとの間でこれをどうするか?
について協議されていらっしゃいましたが、オーナー様もヤナセもトラブル部分をこの時点では確認していませんのでなかなか結論には至りません・・・
ただし、ヤナセ側は、
「トラブルがあるのであれば、オーナー様が納得する方法で修理いたします!」
との真摯な態度で返答されていたようですが、オーナー様が再塗装に関してのこだわりがあられ、
「オリジナル塗装で無くなるのは嫌だ・・・」
という拘りから、とりあえず一度完成させてから状態確認をして、再塗装するかを決めるという事になりましたが、お引き取り時に弊社にて確認をしてもその場では結論が出ませんでした・・・
数日後ヤナセより連絡があり、
「問題箇所は再塗装することになりましたから、完成後再塗装部分の再施工をお願いします。」
という連絡があり、今回のご入庫となりました。
今回の再塗装は大阪ヤナセBPにて行うこととなったそうですが、
名古屋ヤナセ→大阪ヤナセBP→弊社→名古屋ヤナセ
という陸送が必要なわけですが、驚くべきことにこの陸送すべてを専門陸送会社の箱車で行われました!
陸送会社の方にちょっと聞いてみたところ、想像ですが陸送費用だけで30万円以上をかけられているそうです・・・
更にはヤナセ大阪BPでの再塗装費用(BPは内製外注)、弊社での再施工費用を合せれば、販売店の負担額は60万円近いでしょう。
これだけの費用をサラッと認めてしまうのは、さすがヤナセですね!
国産車ディーラーでは100%あり得ないことです・・・
ただし、今でも疑問なのはこの塗装トラブル明らかに塗装補修の痕跡です・・・
ではどこでこの補修がなされたのか?
です。
となりますが、1のメーカーはこのレベルはあり得ないでしょう!
となると、やはり考えられるのは2・3・4ですが怪しいのはトラブル箇所からして海路輸送中の事故ですので、インポーターPDIでしょう。
インポーターPDIも外注業者に総投げ状態ですから、このようなお座なりの修理をされる可能性は否定できませんが、だとしてもヤナセ自体がこれだけはっきりしたトラブルを確認ミスするのか?
という疑問は、今でも私の頭の中でモヤモヤ・・・
再塗装されて仕上がってきた状態は、非常に塗装状態は良好です!
流石ヤナセ大阪BPです。
マスキングも終了して、いざ磨きに入っていくと、リアバンパー右側面に目立つ傷発見・・・
再塗装時の物咬み補修の痕跡のような?
更にはリアバンパー後部にはポリッシャー傷がほぼ端から端まで・・・
それだけでは終わらず、リアバンパー右側面には線傷・・・
確かに塗装技術は素晴らしいのですが、仕上げ磨きがこれで良いの?
弊社でのコーティング補修がなく、再塗装のみのクレームオーダーだったとしたら、
この状態がオーナー様への納車レベルという事になってしまいます・・・
掛ける経費は惜しみないのに、仕上がりクオリテーに対してのこだわりは?
完成検査はヤナセ社員がライティングして確認はしていないのでしょうねー
もう1か所の再塗装された左リアドアにも、かなり深いポリッシャー傷・・・
「もういい加減にして!」
と、言いたくなります。
確かに塗装は上手です!
塗装技術でいえば弊社契約板金塗装工場よりも上かもしれませんが、仕上げレベルからしたら弊社契約板金塗装工場ではこれはあり得ないやっつけ仕事です・・・
以前予算のタイトなお客様向けに使っていた、カーコンビニ倶楽部並みの仕上げです・・・
再塗装パネルの磨きが終了し、脱脂洗車のためにマスキングを除去して、その際にそれ以外のパネルも念のため傷の確認をしていくと、あります傷が・・・
右フロントドアドアノブ上部に、
そこそこ深い線傷2本・・・
左フロントフェインダーには、
縦に5cm位の傷が数本・・・
この状態で知らんぷりでの作業終了は、“ミイラ取りがミイラになる”恐れがありますので、オーナー様に報告して指示を仰ぎます。
「関係ないパネルに傷があったらそれも直してもらうよ!」
「と、事前に言ってあるので補修してください。」
とのことでしたが、一応ヤナセからの直接了解を取ってからの施工待機としましたが、
ヤナセからのTELでOK出ました!
正直この傷はどこで付いたかは?
弊社完成時~ヤナセ持込みまでのオーナー様管理期間か?
ヤナセ~弊社持込みまでのヤナセ管理期間もしくは陸送会社管理期間か?
この疑問に結論はありませんから、誰かが折れるしかありません!
結果ヤナセがこれ以上の揉め事になることを避け補修を認める形となりました!
これも国産ディーラー特にトヨタあたりでは絶対認めないでしょうねー
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E250ステーションワゴン
アバンギャルド 補修磨き&コーティング終了
今回の再塗装パネルは本来の磨きのコースは、オーナー様が新車時ご依頼いただいた、
“01パーフェクト磨きコース”のはずでしたが、
上記したように派手にポリッシャー傷などを入れてしまった状態でしたので、
結局“02パーフェクト磨きコース”での施工となってしまいました・・・
再塗装完成時の検査をきちんと行っていれば防げたヤナセの無駄な出費です。
再塗装とは関係ないパネルの傷も、オーナー様がヤナセ持込み時に車両が汚れていたために確認しようがなかったそうですが、あえて洗車による傷入れのリスクを避けたためにどの段階での傷かの真偽が解らなくなってしまったという悪循環です・・・
ただし、ヤナセBPでは塗装作業を行うため洗車はしていますので、可能性としてはこの段階が一番高いような?
この部分の傷は結構深い傷でしたので、
通常磨きではなく部分傷取り磨きの“スポット磨き”で、
傷の散在していた部分の周囲のみ補修いたしました。
パネルごと磨きを行ってしまうとさらにヤナセの負担増になってしまいますので、そこは弊社もできる限り負担を軽減できるようにと、多少のことかもしれませんがご協力いたしました!
とはいえ弊社も、“ミラ取りがミイラなる”ことを防ぐための自己防衛も必要です!
補修に入庫して、新たな傷を入れて・・・
とならないためには、極力触らない。
幸いかどうかは?
ですが、今回のご入庫はオーナー様指定ではありますが、扱いはヤナセ業販ですので、通常のように洗車引渡しの必要はありません。
洗車はヤナセにお願いです。
なんといっても傷を入れるリスクは洗車時が一番高いですから・・・
弊社的にはできる限りの補修は行いました。
高額な新車ですので、神経質になられるのも当然ではありますが、車は床の間の飾り物ではありませんので、傷んだり傷つくのはどうやっても避けることはできません。
かといって、それを許容できるかは別問題ではありますが、ある程度の妥協も必要でしょう。
楽しんで車に乗れるようにするためには、ディーラーとの良好な関係の維持も大きな要因ですので、VIP扱いはありがたいことですが、それ以上に警戒されないようにはされる方が得策でしょう。
これからレジャー本番のシーズンですが、ゲリラ豪雨等異常気象も警戒されますので、お気をつけられてカーライフをお楽しみください。
会員クラス:正会員
車輛クラス:クラスLL
施工コース:
コーティングコース=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ガラスコーティング(4パネル)
磨きコース=02パーフェクト磨きコース(傷の多い再塗装対応用傷取り超鏡面仕上げ×2パネル)
オプション施工=部分傷取り磨き(スポット磨き×既存パネル2区画)
施工料金:業販扱いの為非公開
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