2014年06月29日公開|BMW
新規のお客様で、なんと新型になったばかりのBMW M5を納車の足でお持込み頂きました!
初見の印象はとにかくでかい!
このお車どうも、
120万円以上するコンペティションパッケージが装着されているようですので、
575psものパワーに達していますが、V8 4.400㏄のツインターボによりこのパワーを実現しています。
DTMなどで積み上げてきたM社のノウハウがふんだんに盛り込まれているのでしょう、ブレーキ回生システム等ハイテクもてんこ盛りです。
そのために先代に比べ100万円ほど価格も高価になってしまいました・・・
私からすると、価格高騰や大幅なハイテク化やパワーアップは正直どうでもいいというか、あまり興味の対象ではありません。
一番気にかかるのは、伝統のNAから過給付になってしまったこと・・・
確かに確実に速くはなりますが、フィーリングは???
このようなパワー戦争どこまで続くのか?
400ps超えたパワーなど正直公道では素人には使いこなせません・・・
だから絶対的速さより、運転した時のフィーリングの感動を優先して、NAのままのほうが私個人としてはうれしい!
更にはこのお車、オプションのカーボンセラミックブレーキ110万円以上の高価なオプションまで装着されている!
20インチの大径ホイルに目いっぱいのサイズのカーボンローターと、6ポッドのキャリパーから繰り出される、
ストッピングパワーはすごい制動力でしょうねー
ハイパワーを制御するには必要かもしれませんが、
これ定期交換部品・・・
BMWでの交換サイクルは詳しくは知りませんが、基本的には車検毎交換でしょうから、パッドやタイヤなどを含めると、車検は1回ごとに200万位かかるのでは?
そもそも車両価格的にとても手は出ませんが、
仮に買えたとしても維持費は全く捻出不能ですねー
ここら辺の内装の作りはBMWらしい!
よく言えばシンプル。
悪く言えば質素。
この好き嫌いははっきり分かれるでしょう。
然し、
最近のAMGなどのチャラけた方向転換された内装よりははるかに良いでしょう!
ドイツ車はドイツ車であって、イタ車的にする必要はないですから。
7速セミオートマ用のこのシフトの作動フィーリングは非常に良いです!
BMWのMTのようなかっちりした作動フィーリングはセミオートマぽくないですね。
パドルシフトでなく、このシーケンシャルシフトを使ってMT操作をすれば、MTと変わらぬ快感が味わえそうです。
シートもいかにもBMWぽい!
このシンプルさが良いですねー
恐らくオプションを組み合わせることで、もっと派手な内装にもできるのでしょうが、やはりドイツ車はこのようなシンプルな内装のほうが個人的には好みです。
しいて言えば、
シートサイドサポートがもう一寸タイト感があったらいいのですが、M2やM3ではなくラグジュアリーカーでもありますから、このくらいがちょうどいいのかも?
上記したラグジュアリーカーを象徴するような、
オートマチックトランクリッドを装備しています!
が・・・
ハッチバックでもないのに必要なのか?
車両総重量2.255㎏というかなりの重量になってしまっていますから、個人的にはこのようなあってもなくても良いような装備で重量が増えるより1㎏でも軽くしてほしい!
これはM5とかBMWとかの問題ではなく、すべての車に共通して思うことですね!
パワーアップ=車体の大型化=車両重量増
ハイテク化=装備の充実=高価格化
高価格化=利益追求=コストダウン
この図式、私には最悪の循環のように感じるのですが・・・
コンペティションパッケージに含まれる、ブラッククローム仕上げの専用スポーツマフラーです。
ブラッククロームが渋い!
という事で、
このマフラーエンドに“ガラスコーティング”のご注文を頂きました!
本当は、
ラジカル・コーティングで下処理してからのコーティングのほうが圧倒的耐久性を確保できますが、今回ご新規での施工ですのでそれはかないません・・・
このような会員様ルールは厳密に守ります!
このマフラーエンドに使用するガラスコーティングは、
本来ホイル用に開発した耐熱コーティング剤です。
耐熱1.300℃ですので、仮に真っ赤に焼けたとしても、コーティングには影響はありません!
ただし、シリカコーティングはこのようなメッキには完全な定着が無理なため、
おそらくは1年くらいが耐久限界でしょう・・・
次回施工は当然会員様扱いとなりますので、
ラジカル・コーティング+マフラーエンド・ガラスコーティングを施工いたしましょう!
そうすれば、5年ほどの耐久性確保が可能となるでしょう。
この車も、すでに弊社においてはほとんど定番化している、
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”でのドアカップの施行のご依頼もいただきました!
オーナー様自身、ドアカップフィルムはご覧になられたことはなかったようですので、ご自身がフィルム意匠性として想像されていた以上に、フィルム存在が目立たないことにはびっくりされていました。
なんと“ホイル・ガラスコーティング”もフルコートで2セットのご依頼です!
←は純正オプションの20in。
→はなんとジュラルミン製超軽量鍛造のBBS1本23~24万円くらいするらしい?
ここまでするなら、どうせホイル脱着するので、キャリパーもコーティングすれば完璧でしたが、これはご依頼はございませんでした。
現行モデルのBMWは、
すべて塗装が自己修復型耐擦り塗装となっているそうですが、その詳細情報に関してはBMWは秘密主義の為、公式情報はほとんど公開されていません。
恐らくは、トヨタや日産の耐擦り塗装と基本的には同じ系統のものと思われます?
ただし、塗膜硬度は明らかに国産塗装よりは硬いでしょう!
トップ部分は、ボンネット・ルーフ・トランク共に一切の傷は確認できませんので、
極上程度と言えるでしょう!
ただし、写真の白丸部分結構大きな物咬みがあります・・・
この物咬み検査基準のクリアー範囲なのか?
見落としなのか?
過去ヤナセの仕事をしていたことから推測すると、このレベルの物咬みはメルセデスでは×でしょう。
お持込時にこの部分をお客様にも確認いただきましたが、さほどショックはなかったようです。
やはり、経済的余裕があられると、細かなことにはあまり拘られないのか?
膜厚はしっかりとしており、143μもあります!
これは同時に見つけてしまった何か硬く重いものを落したような打撃圧縮傷・・・
爪先でなぞってみると、爪が傷の中にはまります。
↑の傷から下を確認すると、真下に深い線傷が続いてあります・・・
状況を推測すると、おそらく工具を↑の白丸部分に落し、その工具が落ちていく際に下に向かって線傷をつけていったのではないかと推測されます?
この推測が当たっているとしたら、これはディーラーの仕業でしょう・・・
しかも、これに気づかないのは不自然ですので、シカトしたことになります。
弊社お客様方には大変評判の悪いディーラーですので、このような推測も信憑性を感じてしまいます。
とはいえ、この状態をどうするか?
せっかくの新車ですので、部分傷取り磨きの“スポット磨き”で処理することとなりました!
かなり深い傷でしたので、正直完全に直るかは?
でしたが、思いの外あっさり直ってしまいホットいたしました!
更には点検を続けていくと、側面は傷だらけ・・・
しかも傷が皆深い。
ご納車の足でそのままお越しいただきましたが、あいにく小雨で側面は多少汚れた状態でオーナー様にも側面の傷ご確認いただきましたが、
「輸入車だからこんなものなんですかねー」
と、これもあまりショックは無いような?
然し、このような線傷は輸入車だからという問題ではなく、逆に輸入車だから許されないと私は思うのですが?
しかも1.500万円越えの超高級車ですからねー
輸入車だからしょうがない!
という部分は、
輸送途中で接触等によりPDI等で板金修理がなされていることは許容範囲と思いますが、このように傷により意匠性が損なわれているものは、ディーラーの責任において修繕して納車するべきものと私は考えます。
私だったら、この状態では車は返します・・・
弊社でお付き合いのあるBMWディーラーでしたら、
この状態での納車という事は考えられませんし、実際そのような車を見たことはありません!
前記した傷もそうですが、
これだけの側面の傷やはりディーラーが気付いていないのは不自然・・・
どう考えても、承知の上での納車。
簡易ポリマーもバリバリかかっていましたし、納車は小雨の中ですので確信犯のような?
今回ご依頼の磨きコースは“01スタンダード磨きコース”ですので、基本的には程度良好新車向けの軽度の磨きとなりますので、
このような砂を擦り込んだかのような深い線傷までは取り切れないでしょうねー
とはいえ、できる限りの努力は試みます!
自己修復型耐擦り塗料とは?
磨き前の状態を見る限り、
その効果があるとは全く思えません・・・
正直な印象としては、
トヨタ耐擦りと同じ程度の効果しかないような?
然し、トヨタとは違い塗装硬度は非常に硬い!
そのおかげで、
かなりハードに磨いても塗装は逃げないのでポリッシャー傷も入らないのは助かります。
ただし、その分傷を磨きとるには時間はかかります・・・
膜厚計の示す膜厚はボンネットですが、前記したようにトップ部分は傷は皆無でしたので、下地調整の磨きで済みましたから、研磨厚は3μですが、傷の処理をしなけばならなかった側面パネルは5μ程度の研磨は行っております。
が・・・
そこまで研磨を行っても、残念ながら数十本の傷残りはこの照明環境下では確認できてしまいます。
ただし、幸いにも車体色がシンガポールグレーという濃色ではありますが、シルバー系ともガンメタ系とも取れる比較的傷の目立たない塗装色ですので、
自然光ではほとんど気になることはないでしょう!
これが、ブラックサファイアなどでしたら悲惨だったでしょう・・・
BMW ビーエムダブリュー M5 コーティング終了
ご入庫時のポリマーでギトギトした安っぽい艶から、車格なりの品のある高級感を醸し出す自然な艶に生まれ変わりました!
今回の御選択いただきましたコーティングは、弊社では最上級のシリカコーティングである、“グラスコート・アルテメット”です!
石英ガラス系では、このコーティングを超えるコーティングは無いと自信を持っております。
クリスタルガラス系では、同じような系統としてクォーツコートがありますが、大きな違いはグラスコートアルティメットのほうが10倍以上の膜厚を作り出せることでしょう!
この高膜厚が達成可能なのは、
石英ガラスであり、アルコキシシロキサンを主原料としたWコートであるが故の技となります。
高硬度・高膜厚・高純度であるがゆえに、光の屈折率が正反射に近く、そのためクリアーに厚みが出たような印象になるために、非常にしっとりした品のある艶を作り出します!
機能上でも、高膜厚・高硬度であるため当然傷も入りにくく、
塗装に到達してしまうような傷はほとんど日常使用範囲では心配ないでしょう!
多少のスクラッチ程度は、コーティング剤を残存させた状態で磨きによるリセットも可能なことも大きなメリットとなります。
ただし、高純度シリカの宿命として、アルキル金属基所謂水染みの成分の吸着性が高いというデメリットもあります・・・
ただし、これもアルコキシシロキサンのメリットとして、
スケールリムーバーの植物酸などにも耐えうる耐久性のがありますので、
定期的に水染み除去のメインテナンスを行うことで意匠性を良好に保つことも可能です!
とはいえ、ここのところの繰り返しのご説明にはなってしまいますが、
コーティング施工初期の水染み付着はその後のコーティングには大きな影響を与えてしまいますので、保険のために“レジントップコート・コクーン”のご依頼もいただきました!
実はこのお車、露天駐車なのです・・・
この条件ですと、レジントップコート・コクーンは必需品です!
この度は超高額施工のご依頼を頂きまして、誠にありがとうございました。
心配なされている手洗い洗車も、ご購入いただきましたクロスを使用なされることで相当リスク軽減は可能ですので、頑張って行ってみてください。
GS等での手洗い洗車は正直お勧めいたしません。
メインテナンス磨きを行う前提でしたら、洗車機もありでしょう。
ご興味をお持ち頂いていらした、“ヘッドライト・ラジカルコーティング”や機能変換“カメレオン”もこれで施工可能となりますので、ご検討ください。
PS:水染みや傷の状態も確認させて頂きたいので、1か月ほど経過いたしましたお時間のあられる時ちょっと立ち寄って頂ければありがたいです。
会員クラス:正会員登録
車両クラス:クラスX-2
施工コース:
コーティングコース=グラスコート・アルテメット ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード磨きコース(程度良好新車向け・軽度も磨きの鏡面仕上げ)
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き×1か所)
オプション施工2=レジントップコート・コクーン
オプション施工3=ガラス・ホイルコーティング(20in×フルコート×2セット)
オプション施工4=マフラーエンド・ガラスコーティング
オプション施工5=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ+リア基本セット×鱗落し)
オプション施工6=車内光触媒コーティング(プレミアム使用)
オプション施工7=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所)
物品購入1=超特大拭き取りクロス
物品購入2=弱アルカリ-イオン超泡立ちシャンプー(1L)
施工料金:409.724円税込(輸入車割増磨き+10%・濃色車割増磨きランク2+15% 適応・物品購入込)
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