2014年06月13日公開|ルノー
3年ほど前に施工させて頂きました会員様のお車ですが、リア部分をぶつけられディーラーにて修理をされ、ディーラーからの業販依頼という形でのご入庫となります!
弊社は基本的には業販の扱いは現在致していないため、施工日程は直接ご依頼のお客様の車両が完全終了して多少でも空き日程ができたときとなってしまうため、デイーラーよりご連絡を頂いてから数週間を要してしまいました・・・
色々な意味で、オーナー様より直接依頼を頂いた方がよいのですが、その理由はこの後?
破損修理部分はリアハッチとリアバンパーだそうですが、リアバンパーは未塗装樹脂ですのでコーティングのみの施行となり、磨きの対象パネルは再塗装されたリアハッチと隣接パネルとなるルーフとなります。
普通はリアクオーターパネルもリアハッチに対して隣接パネルとなるのですが、このカングーはテールレンズで完全に縁切られてしまっているため、隣接パネル扱いにはなりません・・・
ディーラー修理で再塗装されたパネル、とにかく傷だらけ・・・
これでプロの塗装仕上がりと言えるのか?
肌調整後のポリッシャー傷もすごいですが、線傷もすごい・・・
これが、直接依頼いただいた方がいいという理由。
通常保険修理での磨きは01スタンダード磨きコースが対象となります。
再塗装されていますので、塗装状態は程度良好であるという前提になるからです。
然しこの状態から、
本来完成目標とされる仕上がりにするには03スタンダード磨きコースが必要となります・・・
つまり、通常認定される磨きと、必要とされる磨きのギャップが生じてしまっておりますが、そもそも再塗装はディーラーにて行われ、弊社作業の保険会社との協定もディーラーとなりますので、弊社の口出しはできません。
更にはこの部分は、物咬み痕なのか?
クリアーがだまになってしまったのか?
塗装自体が不完全です・・・
然し、ここまで問題があっても弊社はあくまで、
保険会社が認めてくれている施工内容しかすることができません。
非常に不本意ではありますが・・・
線傷程度は処理できましたが、ポリッシャー傷の大半は残ってしまいました・・・
当然塗装の不完全であった部分はほとんど改善されておりません。
傷に関しましては、03スタンダード磨きコースで施工していれば完全除去は可能でした!
不完全塗装部分も、部分傷取り磨きの“スポット磨き”を行えばほぼ修復できたでしょう。
然し、ここに発生する差額を支払っていただける先が残念ながらありません・・・
この様に業販扱いとなると、与えられたものを指定された方法範囲で施工する以外方法はなく、オーナー様に現状を弊社がお伝えすることもできません・・・
RENAULT ルノー カングー 補修コーティング終了
今回は非常に納得のいかない仕事となってしまいました・・・
板金修理から弊社にご依頼を頂いていれば、まったく違う仕上がりにできたのですが、こればかりはお客様の選択された依頼方法ですのでしょうがありません。
然しびっくりしたのは、カングーのオリジナル塗装の品質。
わずか3年で完全に塗装は白華現象を起こしてしまっています・・・
確かにクリアーのないソリッド塗装ですので、ある程度は仕方ないでしょうが、ここまで塗料の内部破壊が短期間で起こることは現代の塗装としてはちょっとひどすぎる。
やはりせめてクリアーくらいは塗って2コートにするべきでしょう!
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスLL
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング(3パネル)
磨きコース=01スタンダード磨きコース(程度良好再塗装車向け・軽度の傷取り鏡面仕上げ・2パネル)
施工料金:ディーラー依頼の為非公開
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